新紙幣の進化した偽造防止技術 タンス預金も動く?経済効果1兆円超

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神山純一
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 新紙幣が3日に発行されるが、全国で使える紙幣は、いつ登場したのか。始まりは、明治政府が1868年に発行した「太政官札」で、単位は「両」だった。当時は、江戸時代の藩が出した紙幣も使うことができた。

 その後、単位は「円」に切り替わり、82年に設立された日本銀行が初めて出した紙幣は85年の「大黒札」。民間銀行にも認められていた紙幣の発行が停止され、日本銀行券に統一されることになった。

 今回の新紙幣は戦後6代目となり、偽造防止の技術はさらに進化した。

 まず、2004年に導入した新技術「ホログラム」を「3D」対応に改良。紙幣を傾けると肖像の顔の向きや模様が動いて見えるようにした。紙幣に採用されるのは世界で初めてだ。「すかし」は肖像に加え、背景にも微細な模様を入れた。

 肖像や金額の数字は、インキが表面に盛り上がるよう印刷。新紙幣の一部には「NIPPON GINKO」と、目では見えないほどの小さな文字が書かれ、コピー機での再現は難しいという。

ヒゲやシワなどがあったほうがいい?

 使いやすさも向上させた。外…

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