イラン新大統領が28日に就任 ロシアや近隣国と協議、保守に配慮か

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テヘラン=佐藤達弥
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 イラン大統領選で、米欧との対話に前向きな改革派のペゼシュキアン元保健相が当選してから13日で1週間。同氏は当選後、ロシアや近隣国の首脳らと電話協議を重ねており、国会で発言力を持つ反米保守派への配慮だとの見方も出ている。同氏は28日にハメネイ最高指導者の信任状を受け取り、大統領に就任する。

 「新政権は、(5月にヘリの墜落で死亡した)ライシ大統領の下で署名されたロシアとの合意を実行していく」。当選から2日後の8日、ペゼシュキアン氏はロシアのプーチン大統領との電話協議でこう強調した。

 イランは3年前に発足した反米保守強硬派のライシ政権の時代、米国の厳しい制裁下でロシアや中国への接近を図った。近隣国にも重きを置き、昨年3月にはサウジアラビアとの外交関係を7年ぶりに正常化。一方、イスラエルとは激しく敵対し、今年4月には初の直接攻撃の応酬に至った。

ハマスやヒズボラにも書簡

 ペゼシュキアン氏は当選後…

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この記事を書いた人
佐藤達弥
国際報道部
専門・関心分野
昭和史、ジェンダー、中東・ロシア
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