セレッソ大阪は17日、スペイン生まれで今夏までバルセロナに所属したDF高橋仁胡(にこ、18)を獲得したことを正式発表した。

将来のワールドカップ(W杯)日本代表を目指せる逸材で、サプライズの補強となった。背番号は22。左サイドバックを主戦場とするホープは、DF登里享平(33)の後継者として育てていく。

アルゼンチン人の父、日本人で関西出身の母を持つ高橋は、スペインで生まれ育った。昨年のU-20W杯には飛び級で日本代表に選ばれるなど、スピードや確かな技術は、将来のA代表にも期待されていた。

クラブを通じて「C大阪でプレーすることが楽しみなので、早くピッチに立てるように頑張ります。応援よろしくお願いします」などとコメント。

19年7月にバルセロナの下部組織に入団。けがなどの影響もあり、今夏限りで退団が決定。進む道を探していたところに、C大阪が正式オファー。関係者によると、母の影響で関西弁を話す高橋も、C大阪を身近に感じたという。

C大阪はクラブ創設30周年の今季、リーグ戦で現在6位にいる。逆転での悲願の初優勝へ、高橋の加入が起爆剤になる可能性もある。

◆高橋仁胡(たかはし・にこ)2005年8月17日、スペイン生まれ。21年にU-16スペイン代表に選ばれたが、日本代表を選択してU-19、U-20代表に選出された。173センチ、65キロ。