●6月30日、日曜日、2時より、東京芸術劇場にて●
①牧神の午後への前奏曲
②管弦楽のための映像
③神聖な舞曲と世俗的な舞曲 ★ハープ:吉野直子
④交響詩「海」
★結論から言いますと、いつも聴いている定期演奏会のホールと座席が異なるせいもある上、フルシャ指揮のフランス音楽は初めて聴きますので、不明な点も多少あり、あまり明確なことも言い難い。
好意的に解釈しますと、曲によってアプローチもかなり異なるのは、多くの引き出しを持っているのでしょう。
最後の交響詩「海」は、充実した必要十分な演奏と言えましょう。
(まだ32歳で、これからの指揮者であり、ないものねだりをしても建設的ではないでしょうし。言うまでもないことですが、フルシャほどの指揮者ですと、とりわけ称賛しなくても全て水準を超えた演奏)。
①アンニュイ(倦怠)感だっぷりで、カンタービレ豊かで素晴らしい。フルートソロは言うまでもなく、ホンルの中低音も見事。懐深いアプローチが下野竜也を思い起こさせるのですが???気のせい?????。
②メリハリ十分でキレも良い。第2曲「イベリア」は、ドビュッシーらしくない曲想ですが、それもまた楽しい。
③は、実演では初めてかと思います。
★アンコールは《月の光》 これほど有名な曲も実演では始めて????なので印象的。
④曲想もあり、「海」は勢いもあり、力強い充実した演奏。
この曲、日本人としては、北斎の『神奈川沖波裏』の影響を思いたくなりますが、それほど単純な話ではありません。
第1楽章は、当初「サンギネール諸島付近の美しい海」とのタイトルが楽譜にあったらしい。
もちろん、ドビュッシーは、『神奈川沖波裏』の絵が好きで自室に飾ってあったのも事実。
(若き日のストラヴィンスキーがドビュッシー宅に押しかけた時のツーショット写真のバックに北斎の絵をみることができます。下の写真では北斎の絵が上半分以上切れていますが)
♦第1楽章:
第2主題のチェロが立派な響き。座席が前から5番目で、チェリストが楽譜通り16人いたかどうかは不明ですがやはり12名か?????????
楽章最後は迫力十分。
♦第3楽章:
「波立ち」の低弦がやはり充実して素晴らしい。
●ずいぶんと若いストラヴィンスキー
●ご承知のように楽譜には、富士山がカットされて掲載されました。
★フルシャは11月に再来日して、またフランス音楽を振りますのでぜひ聴いてみたいと思いました。
①牧神の午後への前奏曲
②管弦楽のための映像
③神聖な舞曲と世俗的な舞曲 ★ハープ:吉野直子
④交響詩「海」
★結論から言いますと、いつも聴いている定期演奏会のホールと座席が異なるせいもある上、フルシャ指揮のフランス音楽は初めて聴きますので、不明な点も多少あり、あまり明確なことも言い難い。
好意的に解釈しますと、曲によってアプローチもかなり異なるのは、多くの引き出しを持っているのでしょう。
最後の交響詩「海」は、充実した必要十分な演奏と言えましょう。
(まだ32歳で、これからの指揮者であり、ないものねだりをしても建設的ではないでしょうし。言うまでもないことですが、フルシャほどの指揮者ですと、とりわけ称賛しなくても全て水準を超えた演奏)。
①アンニュイ(倦怠)感だっぷりで、カンタービレ豊かで素晴らしい。フルートソロは言うまでもなく、ホンルの中低音も見事。懐深いアプローチが下野竜也を思い起こさせるのですが???気のせい?????。
②メリハリ十分でキレも良い。第2曲「イベリア」は、ドビュッシーらしくない曲想ですが、それもまた楽しい。
③は、実演では初めてかと思います。
★アンコールは《月の光》 これほど有名な曲も実演では始めて????なので印象的。
④曲想もあり、「海」は勢いもあり、力強い充実した演奏。
この曲、日本人としては、北斎の『神奈川沖波裏』の影響を思いたくなりますが、それほど単純な話ではありません。
第1楽章は、当初「サンギネール諸島付近の美しい海」とのタイトルが楽譜にあったらしい。
もちろん、ドビュッシーは、『神奈川沖波裏』の絵が好きで自室に飾ってあったのも事実。
(若き日のストラヴィンスキーがドビュッシー宅に押しかけた時のツーショット写真のバックに北斎の絵をみることができます。下の写真では北斎の絵が上半分以上切れていますが)
♦第1楽章:
第2主題のチェロが立派な響き。座席が前から5番目で、チェリストが楽譜通り16人いたかどうかは不明ですがやはり12名か?????????
楽章最後は迫力十分。
♦第3楽章:
「波立ち」の低弦がやはり充実して素晴らしい。
●ずいぶんと若いストラヴィンスキー
●ご承知のように楽譜には、富士山がカットされて掲載されました。
★フルシャは11月に再来日して、またフランス音楽を振りますのでぜひ聴いてみたいと思いました。