新日本フィル定期演奏会

シャルル・デュトワ指揮新日本フィル定期演奏会 (2024)

●6月11日、火曜日、19時より、サントリーホールにて、新日本フィル定期演奏会●


①ハイドン:交響曲第104番 ニ長調 Hob.I:104「ロンドン」 
②ストラヴィンスキー:バレエ音楽『ペトルーシュカ』(1911年原典版)★ピアノ:阪田知樹 
③ラヴェル:『ダフニスとクロエ』第2組曲


名曲てんこ盛りプログラム。
リハーサルが通常より多くできたかどうかは、不明ながら、
完成度の高い立派な演奏。


①ハイドン:交響曲第104番は、端正でどちらかと言えばまろやか。
オケの響きも良い。
作品自体も良く、聴き応え十分。



2012年、ハーディング指揮の新日本フィル定期演奏会では、前半にチャイコフスキーのピアノ
協奏曲のソロを弾いた、ラルス・フォークトが、後半のペトルーシュカでピアノを弾いた贅沢な
演奏会がありましたが、今回もソリストは贅沢。
2012年は、1階席2列目で、ピアノの音がよく聞こえましたが、
今回は2階席2列で、だいぶ遠い。

オケの響きも良く、光彩陸離そのもの!!!!!

♦第1場:謝肉祭の市場
2度の市場の描写後のフルートソロは見事。
♦第3場:ムーア人の部屋
《春の祭典》ソックリの「ムーア人の踊り」を奏でるファゴットも良好。


③ラヴェル:『ダフニスとクロエ』第2組曲
冒頭から響きが魅力的で、味わい深い。
フィナーレは、十分に盛り上がる。


1936年生のシャルル・デュトワ、87歳らしいが、ずいぶんと元気である。
帰りの出口で指揮者井上道義が帰るところを見かけた。
今年引退予定の井上道義よりも10歳も年上。







 

小泉和裕指揮のチャイコフスキー:交響曲第4番 ヘ短調 op. 36

●5月19日、日曜日、14時より、サントリーホールにて、新日本フィル定期演奏会●


①ベートーヴェン:交響曲第8番 ヘ長調 op. 93 
②チャイコフスキー:交響曲第4番 ヘ短調 op. 36




①現代では、珍しいほどの大編成(あるは、従来通りの編成)で、演奏。
最近は、どちらかと言えば、小編成のオケによる演奏が多いせいか?
逆に印象深い。
端正な演奏ながらも、それなりに豊穣な響きもあり、聴き応えあり。




②端正で手堅い正攻法。

演奏時間は45分前後で、中庸なテンポか。

◆第1楽章:ソナタ形式
序奏、冒頭の金管群は立派な響き。
展開部は多少遅めか?
◆第2楽章:3部形式
冒頭のオーボエは良好。
◆第3楽章:ABABAの5部形式
ピチカートは実演だけあり、臨場感豊か。
バランス良好で楽器の分離も良い。
◆第4楽章:ロンド形式
第3主題まである提示部が手堅い。








★CDの聴き比べは、こちら










 

佐渡裕指揮のメンデルスゾーン:劇付随音楽『夏の夜の夢』 op. 61より抜粋

●4月19日、金曜日、19時より、サントリーホールにて、新日本フィル定期演奏会●


①ベートーヴェン:交響曲第2番 ニ長調op. 36 
②メンデルスゾーン:劇付随音楽『夏の夜の夢』 op. 61より抜粋
台本提供:檀ふみ
コーディネーター:小栗哲家
舞台監督:井坂舞
舞台監督助手:林智子


ウエンツ瑛士(パック役の語り)
小林沙羅(ソプラノ)
林美智子(メゾ・ソプラノ)
合唱:One Voiceちば





佐渡裕によるプレトークあり。
4月の年度初めであり、音楽監督2年目で、だいぶオケとの関係も深まった様子らしい。
今年度の佐渡裕指揮の定期演奏会は、「ウィーン」がメインテーマらしい。



①古楽器演奏も頻繁に行われる中での従来型中編成オケでの演奏は難しいものの、
さすがに音楽監督ということもあるせいか?充実した演奏。



②序曲以外でのメンデルスゾーン:劇付随音楽『夏の夜の夢』は珍しい。
以前も新日本フィル定期演奏会で聴いたような記憶もあり、調べると、アルミンク指揮2004年でビックリ!!!!

ウエンツ瑛士が会場を歩き回りながら、案内役。
佐渡裕も多少セリフがあり、可笑しい!!!!!!!

エンターテイメント満載の演奏で楽しめました。









 










655〈サントリーホール・シリーズ〉 | [公式]新日本フィルハーモニー交響楽団—New Japan Philharmonic—

上岡敏之指揮のシューベルト:交響曲第8番 「グレイト」(2024)

●3月15日、金曜日、14時より、すみだトリフォニーホールにて、
新日本フィルハーモニー交響楽団 、「すみだクラッシックへの扉」演奏会●


①ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番 ハ長調 op.15  ★ピアノ:アンヌ・ケフェレック
②シューベルト:交響曲第8番 ハ長調 D944「グレイト」


コロナ禍でだいぶ演奏機会が減少してしまったものの、前音楽監督上岡敏之だけあり
それなりに「上岡節(ぶし)」が顕在化した演奏で、面白い。


①アンヌ・ケフェレックのピアノは、
2022年8月以来、その前は、2018年4月上岡敏之指揮。
自分のブログだけでも彼女の弾くモーツアルト:ピアノ協奏曲第27番ばかり、
5回も聴いていた?????????

冒頭からオケによる前奏でも、弱音をふんだんにつかい、あたかもガラス細工でも
あつかうかのよう。(以前、2010年、ヴッパータール交響楽団との来日公演が蘇る)
ピアノはクリアな響きが印象的。
座席が前から8列目なので、音量も十分。

★アンコールは、ヘンデル。



②上岡敏之指揮のハ長調 D944「グレイト」は、以前も聴いたことあり。
2011年7月(東フィル)。


今日の演奏時間は46分。(提示部のリピートはなし)
残念ながら、2011年の演奏時間は不明。
それなりにアゴーギクのある演奏で興味深い。
バランスも良好で、透明感あり。

◆第1楽章:ソナタ形式
序奏は、従来通りと言いますか、慣例通り、ゆったり。
冒頭のホルンはまろやか。
そこそこのアッチェレランドがあり主部。
主部以降は多少速めのテンポか?
コーダは勢い十分。
◆第2楽章:ABABAの形式(あるいは展開部なしのソナタ形式)
この楽章は明らかに速めのテンポ。
2度めのAの頂点は迫力があり、その後の「間」は長い。
◆第3楽章:ABAの三部形式
それなりに切味鋭いスケルツォ主題。
トリオ(B)の穏やかさが際立つ。
◆第4楽章:ソナタ形式
勢いのあり。
提示部第1主題は勢い十分。
コーダでは、弦が分厚く鳴りながらも独特な響き。
最後の最後は、主な楽譜通り「デミヌエンド」で終わる演奏。















すみだクラシックへの扉 #21(土) | [公式]新日本フィルハーモニー交響楽団—New Japan Philharmonic—







 

秋山和慶指揮のラフマニノフ:交響曲第2番 ホ短調 op. 27

●3月3日(日)14:00より、サントリーホールにて、新日本フィル定期演奏会●


①細川俊夫:月夜の蓮~モーツァルトへのオマージュ~  ★ピアノ:児玉 桃
②ラフマニノフ:交響曲第2番 ホ短調 op. 27


①2006年、北ドイツ放送局からの委嘱作品。
モーツアルト:ピアノ協奏曲から、好きな曲と同じ楽器編成で作曲せよ、との注文らしい。

冒頭からピアノの穏やかな響きで始まる。
全体的には現代曲風ながらも、ずいぶんと聴きやすい。

★ピアノのアンコールは、ラヴェル。



②昨年は生誕150年のラフマニノフ(1873~1943)だったので、聞く機会も多かったが、
日本では、今年度ということもあってか??????


第1楽章提示部のリピートなしで、演奏時間60分前後なので、中庸なテンポ。

バランス良好で、手堅い正攻法。
完成度も高い。


◆第3楽章:
前半は多少速めで、タンタンと進み、過度にロマンチックになることもなし。。
クラリネット・ソロが見事!!!!!
◆第4楽章:展開部をもつ自由なロンド形式 ABACーAの展開部ーABACA
最後のフィナーレは、実演ということもあるのか?
かなり盛り上がるのでビックリ!!!!!!!




 






ところで、きょう指揮したのは? 秋山和慶回想録

細川俊夫 音楽を語る──静寂と音響、影と光

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