㉗アシュケナージ指揮:フィルハーモニア管弦楽団 ★1978年録音。
★手堅い正攻法。所々にアゴーギク(感情移入)もある。録音もオケも良好。
①気合十分で、「運命動機」のトランペットは強力。
②木管群も良好
③丁寧な演奏
④金管群もよく鳴り、迫力十分。
㉘プレヴィン指揮:ピッツバーグ交響楽団 ★1980年録音。
★軟調のマエストロらしい演奏かと思いましたら、
終楽章だけが別人のようなアプローチでビックリ!!!!
①曲想のわりには遅めのテンポで、かつ穏やか
②ABAの構成
2度めのAは憂鬱さ十分
④提示部第1主題は、曲想もあるとは言え、速めのテンポで勢い十分。これまでが穏やかだったせいもあり、より印象的。
今回聴いた4枚のCDのなかで一番速いテンポ。
㉙マリス・ヤンソンス指揮:オスロ・フィル ★1984年録音。
★同じ頃?、レニングラード・フィルとの来日公演では、37分ほどでかなり速めのテンポ(NHKで放送したのでDVDにダビングした映像がありました)でしたが、このCD録音は41分前後。若々しく手堅い正攻法
①メリハリ十分で力強い
②木管群も臨場感豊か。
③バランス良好
④オケを煽ることもなく、丁寧な正攻法
㉚小泉和裕指揮:ロイヤル・フィル ★1990年11月15、16日録音。
★端正で丁寧な正攻法。メリハリも十分。オケも録音も良好。
①序奏の金管群は力強い。その後は全体的にバランス良好。
②木管群も美しい
③分離、バランス良好。
④6分過ぎ第1楽章序奏の「運命動機」の再現後は、テンポがグッとゆるむのが印象的。
★その8へ続く
その1は、こちら
その6は、こちら
★この号の「現代名盤鑑定団」(130)では、チャイコフスキーの交響曲第4番が取り上げられています。
★チャイコフスキー (キーワード事典―
★小説チャイコフスキー (1972年)