2022年09月

聴き比べ:ブラームスの交響曲第2番 (その20)

★ウィキペディアの解説は、こちら





72:バーンスタイン:ニューヨーク・フィル ★1962年6月29日、フィルハーモニック・ホールにて録音 
ブラームス:交響曲第2番&第3番(期間生産限定盤)









①15:15②10:10③05:16④09:32

★バーンスタイン(1918年~1990年)44歳ごろの録音。

元気ハツラツ、清々しい快演。
切れ味、メリハリ十分。

録音状態は良好。

♦第1楽章:ソナタ形式
冒頭はゆったりながらも低弦にそれなりの重厚感あり。
提示部の繰り返しなし。
展開部はメリハリ十分。
コーダのホルン独奏は骨太ながらもまろやか。
♦第2楽章:ABAの三部形式
冒頭のチェロは、重からず、軽くもなく、どちらかと言えば渋めで良い響き。
この楽章でもホルンの響きがまろやかで良い。
後半はテンポがだいぶ緩み、ロマンチック。
♦第3楽章:ABACA
冒頭のオーボエは、明るいのか????どことなく脳天気な響き??????
(下手とは言いませんが・・・・・音色の問題か?)
Bの弦は切れ味良好。
最後のAの直前もロマンチックなアゴーギクあり。
♦第4楽章:ソナタ形式
32秒過ぎは爆発的な大音量。
展開部はメリハリ十分。
再現部の入りは若干弱めなので、その後(05:58)の「爆発」が際立つ。
コーダは煽るようなこともなく、曲想並の盛り上がり。



ベートーヴェン 交響曲第9番《合唱》 第4楽章 バーンスタイン指揮/ニューヨーク・フィル - YouTube



ちなみに、1982年ウィーン・フィルとのライブ録音(DG盤)は、その12




73、ギーレン指揮:南西ドイツ放送交響楽団 ★2005年5月25~31日、フライブルク、コンツェルトハウスにて録音 
Sym, 2, Haydn Variations: Gielen / Swr So
①14:53②09:15③05:25④09:36

★ギーレン(1927~2019)78歳ごろの録音。

新即物主義的イメージの大きいギーレンですが、
年齢のせいか?ブラームスの2番は「正攻法」で、逆にビックリ!!!!!!!
弦の「渋め」な響きが曲想にもよく合う。

骨太ながらメリハリ十分ながらも。
ギーレンにしてはまろやかな方か?あるいは、曲想からか?


録音はかなり良好。


♦第1楽章:ソナタ形式。
ゆったりした入り。提示部の繰り返しなし。
骨太なホルンで展開部入りすると、テンポが多少速くなる上、
メリハリも。7分すぎティンパニの強打あり。
再現部ではティンパニがよりいっそう良く響く。
コーダのホルンは伸びやか。
♦第2楽章:ABAの三部形式
冒頭、ファゴットとチェロがバランスよく分離。
1分39秒過ぎからのオーボエとホルンのからみ合いも録音に
奥行きがあり、臨場感豊か。
6分前後のピチカートもよく響く。
♦第3楽章:ABACA
冒頭の明るい響きのオーボエが印象的。
♦第4楽章:ソナタ形式
第3楽章までは、穏やかな演奏だったので、29秒過ぎは大音量が際立ち、ビックリ。
展開部後半は、だいぶテンポが緩む。
コーダは曲想並の盛り上がりながらもティンパニはパンチ力十分。







74、小澤征爾指揮:サイトウ・キネン・オーケストラ ★1991年9月18~20日、オランダ、ナイメヘンにて録音 
ブラームス : 交響曲 第2番 ニ長調 作品73









①15:34②09:16③04:52④09:29

★小澤征爾(1935~)56歳ごろの録音。

中庸なテンポ。丁寧で手堅い。
正攻法ながらも充実した響きが魅力的。

録音状態が良好でバランスも良好、聴き応え十分。


♦第1楽章:ソナタ形式。
冒頭はゆったり穏やか。弦の響きが魅力的。
提示部第2主題の弦の響きも良い。
提示部の繰り返しなし。
展開部はそれなりにメリハリで楽器の分離も明瞭。
コーダのホルンは安定感もあり立派な響き。
♦第2楽章:ABAの三部形式
冒頭のチェロの響きは渋めで味わい深い。
木管群も臨場感豊か。
8分過ぎのティンパニは穏やか。
♦第3楽章:ABACA
冒頭のオーボエは良い響き。宮本文昭?????
♦第4楽章:ソナタ形式
中庸なテンポ。
31秒過ぎはそれなりの大音量。
提示部第2主題直前の木管群も臨場感豊か。
提示部同様、再現部冒頭もそれなりの大音量。
コーダでは、曲想並の速さで、手堅い



小澤征爾:“人間力”で「世界のオザワ」に上り詰めたカリスマ指揮者 | nippon.com





オーケストラのススメ:~9~ バーンスタイン生誕100周年に向けて、世界中のオーケストラが祝う | 毎日新聞





その21へ続く


★その1は、こちら
★その16は、こちら
★その17は、こちら
★その18は、こちら
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レコード芸術 2019年3月号






レコード芸術 2014年 03月号 [雑誌]




ブラームス―古典への回帰、その光と翳

ブラームス (作曲家・人と作品シリーズ)


ブラームスの音符たち―池辺晋一郎の「新ブラームス考」

ブラームス (新潮文庫―カラー版作曲家の生涯)

音楽美論 (岩波文庫 青 503-1)
音楽美論 (岩波文庫 青 503-1)

 
ブラームス 作曲家別名曲解説ライブラリー 7











音楽と音楽家 (岩波文庫 青 502-1)


ONTOMO MOOK 究極のオーケストラ超名曲 徹底解剖66


クラシックCDエッセンシャル・ガイド聴きくらべ! (交響曲編) (Gakken mook)



名盤鑑定百科 交響曲篇 (新装増補版)











名盤鑑定団 (ONTOMO MOOK)



現代名盤鑑定団 (Ontomo mook―クラシック)




リーダーズ・チョイス―私の愛聴盤 (Ontomo mook)


ルイージ指揮のブラームス:交響曲第2番 ニ長調

●9月22日(木曜日)19:00より、サントリーホールにて、NHK交響楽団定期演奏会●

①ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品61 ★ヴァイオリン : ジェームズ・エーネス
②ブラームス:交響曲第2番 ニ長調 作品73


①ジェームズ・エーネスはおそらく初めて聴くヴァイオリニスト。1976年生まれらしい。

テツラフやコパチンスカヤとは対照的に、動きが穏やか。
個人主義の比重の大きい欧米人にしては珍しい(ほうかも?)
育ちが良いのか?????

音量はさほど小さくもなく、2階席でも十分に聴こえてくる。
第2楽章半ば以降と第3楽章のカデンツァが面白く聴けた。

★アンコールは、バッハ?


②ジェームズ・エーネスの影響ではないでしょうが、
ブラームスも品行方正な「淑女・紳士」の多いNHK交響楽団ファンには
「最適」とも言えるバランス良好な「正攻法」で、透明感も十分。
特に言うこともなし。

良くも悪くも、放送オーケスラの宿命か????予定調和的。

セッション録音の現場にいるような演奏でもあり、ライブ特有なスリリングも皆無。
多少のアゴーギクに加えて上岡敏之ほどではないが、弱音を強調する点があるにはあったものの・・・・・
(ちなみに、10月14、15日には、上岡敏之指揮で同曲が聴ける)


これでは良くも悪くもグローバル化して「新自由主義」も浸透しつつある日本で
「社畜化」しつつある昨今のサラリーマンが心地よく眠りに落ちるのも無理もない???

服装から推測するに、前席のキャリア風女性やバリバリの営業マン風男性は
最初のヴァイオリン協奏曲から心地よさそうに、こっくり、こっくり。
極めて贅沢な「睡眠薬」。

お疲れ様です。

様々な人にとって「至福のとき」であった。
まさに「ダイバーシティ」満開か?






交響曲第2番のCDの聴き比べは、こちら














ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲
ジェームズ・エーネス
2017-10-21




 

聴き比べ:ブラームスの交響曲第2番 (その19)

★ウィキペディアの解説は、こちら





69:ウィリアム・スタインバーグ指揮:ピッツバーグ交響楽団 ★1960年代か70年代?録音 
Symphonies 1-4









①14:22②09:48③04:34④08:22

★ウィリアム・スタインバーグ指揮(William Steinberg, 1899年~1978年)の録音はおそらく初めて。

息子ピンカス・スタインバーグ(Pinchas Steinberg, 1945~)の録音なら聴いたこともあるような気もしますが・・・・・・・・・・・・・・
ウィリアム・スタインバーグは、1952年から76年まで、ピッツバーグ交響楽団の音楽監督。
CDには録音年などの記載が全くないものの「AAD」表示があるので1970年前後の録音か?


正攻法ながら、メリハリ十分で、曲想の割には「熱い」演奏。
アメリカのオケにしては、弦の響きに重厚感もあるにはある。

録音状態はそれなりに良好ながら、高音が多少強調気味なのが気になる。
弦の「音圧」が強めに感じるのだが・・・・指揮者の指示かは不明????

♦第1楽章:ソナタ形式
中庸なテンポ。
提示部第1主題後はメリハリ十分。
提示部後半は木管群が臨場感あり。
提示部の繰り返しなし。
展開部はそれなりのメリハリ。
♦第2楽章:ABAの三部形式
メリハリもある上、所々流麗でもある。
冒頭のチェロの響きは、渋めながらも豊穣。
♦第3楽章:ABACA
Bの弦は軽快で切れ味も良好。
♦第4楽章:ソナタ形式
速めのテンポで、メリハリと勢い十分。
この楽章自体速めのテンポのせいか?、コーダでさらに煽るようなこともなく、曲想並の盛り上がり。











70、ベイヌム指揮:コンセルトヘボウ管弦楽団 ★1954年5月17~19日、コンセルトヘボウにて録音 
ブラームス:交響曲全集









①13:54②09:11③04:58④08:41

★ベイヌム(1901~1959)53歳ごろの録音。

切れ味良好、メリハリ十分。
筋肉質な演奏ながらも。モノラル録音のせいか?
よりまろやかな響きになっており、曲想にもそれなりに合うとも言える。

録音は時代並。


♦第1楽章:ソナタ形式。
提示部の繰り返しなし。
展開部冒頭は穏やかでその後のメリハリが際立つ。
コーダのホルンはまろやか。
♦第2楽章:ABAの三部形式
耳がなれてくるせいもあり、この楽章はモノラル録音でもさほど遜色がない。
弦はそれなりに分厚く響き、とりわけ木管群が臨場感豊か。
冒頭のチェロの響きも渋く魅力的。1分39秒過ぎからのオーボエとホルンのからみ合いも良好。
2度めのAの頂点は迫力十分。
♦第3楽章:ABACA
冒頭の古色蒼然風オーボエが印象的。
弦のキレは良好。
♦第4楽章:ソナタ形式
メリハリもあり、速めのテンポでスイスイ進む。
コーダは盛り上がり勢い十分ながらもオケを煽るほどでもなし・・・・・・・







71、山田一雄指揮:日本フィルハーモニー交響楽団 ★1978年5月7日、藤沢市民会館にてライブ録音 
ブラームス:交響曲第2番









①15:31②10:48:39③05:01④09:09

★山田一雄(1912~1991)66歳ごろの録音。

山田一雄指揮の実演を聴いた経験もなく、「聴き比べ」での登場もおそらく初めて。

それなりに骨太ながら、さほどの重厚感もなく、必要十分な正攻法。

ライブ録音ながら、録音状態が良好でバランスも良好、聴き応え十分。
(まあ、モノラル録音のベイヌム盤の直後に聴いたせいもあり?????????)

♦第1楽章:ソナタ形式。
中庸なテンポで、さらにどちらかと言えば、穏やか。
提示部終わりの木管群は臨場感豊かな上、響きも良い。
提示部の繰り返しなし。
展開部はそれなりにメリハリもあり楽器の分離も明瞭。
展開部後半ではティンパニも臨場感豊かによく響く。
コーダのホルンも立派。
♦第2楽章:ABAの三部形式
冒頭のチェロの響きは渋めで味わい深い。
3分過ぎからのピチカートは臨場感豊か。
9分過ぎのティンパニはよく響く。
♦第3楽章:ABACA
冒頭のオーボエが臨場感豊か。オケの響きがよく、味わい深い。
♦第4楽章:ソナタ形式
中庸なテンポ。
25秒過ぎはそれなりの大音量。
提示部第2主題直前の木管群や第2主題のチェロは、
録音も良いのでベイヌム盤よりは、魅力的に響く。
再現部の入りは若干弱めか?
提示部同様、再現部冒頭も大音量。
コーダでは、曲想並の速さで、アッチェレランドもなく、
トランペットやテンパニが分離して明瞭。
拍手入。





Yamada kazuo.jpg


TBRCD0022 ブラームス:交響曲第1番/R.シュトラウス:交響詩「ドン・ファン」 山田一雄(指揮)東京都交響楽団








その20へ続く

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ヴァイグレ指揮のブラームス:ドイツ・レクイエム

●9月20日(水曜日)19:00より、サントリーホールにて 、読売日本交響楽団定期演奏会●

①ダニエル・シュニーダー:聖ヨハネの黙示録(日本初演)
②ブラームス:ドイツ・レクイエム 作品45
★ソプラノ:ファン・スミ
★バリトン:大西宇宙
★合唱:新国立劇場合唱団




ダニエル・シュニーダー(1961~)は、初耳な作曲家。
2000年作品らしい。

クロスオーバー風あるいは、ハイブリッド風(日本語で乱暴に言わせて頂くと、
「お雑煮風」)な曲想。
ほとんど「ゲンダイ音楽」には聴こえないので、ある意味、聴きやすくもあり、
現代音楽アレルギーを引き起こすこも少ないでしょう。
冒頭だけ、リゲティの『ルクス・エテルナ』風な響きながらも!!!!!

独唱2人と合唱団を必要とするので、「独逸鎮魂歌」の前に演奏するのには最適か?
シルヴァン・カンブルランほどには現代音楽に感心のなさそうなセバスチャン・ヴァイグレが
演奏するとは!!!!!!??????????

「独逸鎮魂歌」がドイツでは、日本では想像できないほどに頻繁に演奏されるらしいので、同じようなプログラムを経験していたのではないだろうか?????
歌詞が英語なので、極東の島国日本では、さらに聴きやすくもある。
後半は、ほぼジャズ語法の楽句に加えて、BGM風な曲想も多く登場する。




②曲を初めて知った頃はブラームス晩年の作品だろうと勘違いもしたが35歳時の作品。

2019年9月(ド・ビリー指揮、61分)以来。
その前は、2016年ノット指揮(74分)
2012年アルミンク指揮2011年小泉和裕指揮。
かなり昔、ガリ・ベルティーニ指揮(都響)でも聴いたような記憶もある。


今回の演奏は中庸なテンポ(67分前後)でタンタンと進む。
ヴァイグレらしく手堅い正攻法。
座席は、2階席前方ですので、合唱とオケがバランスよく聴こえてくる上
久しぶりに聴いたせいもあり、感銘深い。

















《ドイツ・レクイエム》への道: ブラームスと神の声・人の声


ヨハネス・ブラームス: 生涯、作品とその真髄 (ONTOMO MOOK)










ブラームス (河出文庫)


ブラームス (作曲家・人と作品シリーズ)


ブラームス回想録集〈1〉ヨハネス・ブラームスの思い出 (ブラームス回想録集 1)


ブラームスとその時代 (大作曲家とその時代シリーズ)


ブラームスの音符たち―池辺晋一郎の「新ブラームス考」



聴き比べ:マーラーの交響曲第5番(その16)

★ウィキペディアの曲目解説は、こちら




㊽エド・デ・ワールト指揮:オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団 ★1992年10月17日、コンセルトヘボウにてライブ録音
マーラー 交響曲の新品・未使用品・中古品|PayPayフリマ
①13:53②15:27③18:47④10:01⑤15:44

★エド・デ・ワールト(1941~)51歳頃の録音。
彼は周知のようにオーボエ奏者として、コンセルトヘボウ管弦楽団に入団、
ミトロプーロス指揮者コンクールで優勝後
ハイティンクのアシスタントを経験。


74分というゆったりしたテンポで、じっくりとたっぷり鳴る。
どちらかと言えば、穏やかな正攻法ながらも充実。

録音状態はかなり良好。
録音のせいか、ホールが良いのか?全体的にまろやかな響きが印象的でもある。


◆第1楽章:ABABCABCAの構成
ゆったりしたテンポ。
冒頭トランペットはそこそこ良い響き。
最後の最後のピチカートは明瞭。
◆第2楽章:
提示部第1主題は迫力十分。
展開部以降は、急ぐこともなく手堅い。
後半トランペットの金管コラール(12:32~)は良く響く。
◆第3楽章:
冒頭からホルン・ソロは突出することもなくそれなりの響き。
(07:18~)ピチカートはずいぶんと臨場感豊かに響く。
9分過ぎからは木管群も臨場感豊かに響く
展開部終わりの「拍子木」(11:33~)も良い響き。
◆第4楽章:
テンポは遅いながらも、感情移入は少なく、どちらかと言えば健康的な響き。
◆第5楽章:
冒頭の木管群も臨場感豊か。
提示部第2主題のチェロは、「乾いた」良い響き。
その後のフーガはバランス良好。
手堅い演奏が印象的でもある。





ちなみに、来日も多いエド・デ・ワールトであるが、
実演は2019年(NHK交響楽団)と2005年(読売日本交響楽団)のみ?????





1969年、左はシュトックハウゼン





本日限定 エドデワールト EDO DE WAART ワーグナー sapaengineer.com







㊾ジェームズ・デプリースト指揮:ロンドン交響楽団  ★2005年4月20日、アビー・ロード・スタジオにて録音
マーラー:交響曲 第5番 嬰ハ短調



①12:11②14:52③19:32④10:42⑤15:26

★ジェームズ・デプリースト(1936~2013)69歳頃の録音。

中庸なテンポながらも、切れ味良好、メリハリもある正攻法。

録音は良好。


◆第1楽章:ABABCABCAの構成
切れ味よく、どちらかと言えば、タンタンと進む。
最初のBはそれなり穏やか。
(04:46~)最初のCはそこそこの迫力。
最後のピチカートは、それなりに響く。
◆第2楽章:
提示第2主題は、落ち着きのある響き。
展開部は手堅い。
後半トランペットの金管コラール(12:49~)は突出することもないが、よく響く。
◆第3楽章:ABCの3つの主題を持つ大まかなソナタ形式
ホルン・ソロは骨太で良い響き。
(02:48~)レントラー主題は、ゆったりおだやか。
短い展開部ではグロッケンシュピールがよく響く。
(12:18~)再現部入。
(16:44~)ホルン・ソロは突出することもないが、堂々と立派に響く。
◆第4楽章:
弦の響きも良くハープの音は臨場感あり。
◆第5楽章:
(01:19~)フーガのチェロは、どちらかと言えば渋め。
低弦もそれなりによく響く。
(05:05~)展開部入。
曲想並みのメリハリもある。
7分後半の金管の親しみやすい対旋律風?ホルン楽句もよく響く。
(08:20~)再現部入。
フィナーレは曲想並みの盛り上がりで、どちらかと言えば、冷静沈着か?








2013年02月12日の記事 | office ARCADIA BLOG



受け継がれるべきもの ジェイムス・デプリースト → 2005~08年の都響の常任指揮者を務められ、のだめカンタービレでも実名で登場していました!

ジェームズ・デプリーストは、2005~2008年まで東京都交響楽団の常任指揮者だったので、
実演は何度も聴きました。
マーラーの5番も演奏したが(2007年4月27日、B定期、東京オペラシティコンサートホール)、
当時A定期会員だったので、実演は聴いていない(はず)。








㊿上岡敏之指揮:ヴィパタール交響楽団  ★2010年6月27、28日、ヒストーリッシュ・シュタトハレにてライブ録音
マーラー:交響曲第5番





①13:04②14:40③17:30④10:36⑤14:16


★上岡敏之(1960~)50歳頃の録音。

中庸なテンポ。
曲によっては、現代では珍しいほどのアゴーギクを多用する上岡敏之ですが、
この演奏は目立った大きなアゴーギクもなし。(小さめのアゴーギクは多い)。
ダイナミックレンジの大きい演奏ながらも手堅い。
オケのせいか?さほどの重厚感もなく、どちらかと言えば、軟調タイプ。
あるいは、軽快感もある。

録音は、最近のせいか?バランスも良く楽器の分離が明瞭。


◆第1楽章:ABABCABCAの構成
遅めのテンポでじっくり進み手堅い。
(05:31~)最初のCは迫力十分ながらも、弦も木管群の響きも分離してよく響く。
最後の大太鼓の響きや最後の最後のピチカートは明瞭。
◆第2楽章:
提示部第1主題は迫力あり。
(04:14~)展開部第2主題「嘆きの歌」はかなり弱音重視。
最後の最後はかなりテンポが緩む。
◆第3楽章:
冒頭からホルン・ソロは突出することもなく、立派に響き渡る。
展開部終わりの「拍子木」(10:55~)は臨場感豊かに響くものの、
どことなくぶっきらぼう風?
(11:08~)再現部入。
(16:48~)最後は良く盛り上がる。
◆第4楽章:
中庸なテンポ。
曲想もあり十分ロマンチック。
中間部5分すぎはテンポがかなり緩む。
◆第5楽章:
序奏冒頭のホルンは長め。
提示部第2主題のチェロは、軽快な響き。
その後のフーガは分離もバランスも良好。
(07:05~)ホルンの親しみやすい対旋律風楽句は明瞭。
コーダでは、テンポ・ルバートが甚だしく面白くもある。
拍手入。




来月ブラームスの2番の交響曲の演奏会があるので、楽しみでもある。





その17へ続く


●その1は、こちら
●その6は、こちら
●その7は、こちら
●その8は、こちら
●その9は、こちら
●その10は、こちら
●その11は、こちら
●その12は、こちら
●その13は、こちら
●その14は、こちら
●その15は、こちら


★曲目解説は、こちら






jugoya on Twitter: "メンゲルベルクの指揮ではありませんが…コンセルトヘボウ管の素晴らしいマーラー3番の演奏がこちら。  ベルナルト・ハイティンク指揮コンセルトヘボウ管 独唱キャロリン・ワトキンソン オランダ放送合唱団、北ホラント少年合唱団 1983年12月25日ライヴ  ...
1909年、右はメンゲルベルク






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