●6月30日、金曜日、19時より、サントリーホールにて、バーミンガム市交響楽団来日公演●


①ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op. 77  ★ [ヴァイオリン] 樫本大進 
②ラフマニノフ:交響曲 第2番 ホ短調 Op. 27



バーミンガム市交響楽団の来日公演は、
2016年6月以来(山田和樹指揮)。
その前は、2013年11月(ネルソンス指揮)

演奏前に山田和樹がマイクを持って登場、プレトーク。
イギリス第2の都市バーミンガムというところや、そのオーケストラの
他に類をみない特徴などについて語る。
最後に樫本大進との共通点で終わる。
「同年齢で、血液型はO型、一人っ子、ベルリン在住」らしい。
ベルリン在住以外は初耳????



①樫本大進は、2022年7月以来。
2003年頃から聴いているので、「不惑」を過ぎたかな??と思うも、もう44歳。
良くも悪くも「丸く」なった????
好意的に言えば、「熟成」したのでしょう。

オケは第1楽章の冒頭から立派な響き。

★ヴィオリストのアンコールは、
J. S. バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番 ホ長調 BWV1006より 第2曲 ルール




②生誕150年のラフマニノフ(1873~1943)


第1楽章提示部のリピートなしで、演奏時間63分前後なので、全体的には遅い。

山田和樹には仙台フィルとの録音もあるので、この曲を得意としているのでしょう。
バランス良好で、手堅い。
第2楽章以外は遅めのテンポなので、スケール感もある。
オケのアンサンブルも良好で、素晴らしい。 


◆第1楽章:序奏付きソナタ形式
長い序奏は遅めのテンポでたっぷり鳴る。
序奏を終えるイングリッシュ・ホルンも立派に響く。
提示部の繰り返しはなし。
展開部は緻密で手堅い。
コーダはそれなりに勢いあり。
◆第2楽章:ABACAB
この楽章のみ速い。
山田和樹にしては珍しいほど「熱く」もある。
全体的に遅めのテンポの中で、この楽章が速いので、一層際立つ。
◆第3楽章:
遅からず、速からず、中庸な?テンポ。
過度にロマンチックになることもなし。
長いクラリネット・ソロも立派。
◆第4楽章:展開部をもつ自由なロンド形式 ABACーAの展開部ーABACA
手堅い。



★オーケスラのアンコールは、エルガー作品だろうと感じるものの、作品名は不明。
サントリーホールのHPを見ると、エルガー:夜の歌(管弦楽編)でした。


12人、クラリネット、バイオリンの画像のようです

山田和樹指揮 バーミンガム市交響楽団