2007年10月

2007年10月21日

亀田へのメディアの姿勢

今TVで亀田のことをやっていた。
大穀が以前「負けそうになったら耳噛もうか・・・」ということをとりあげて、今回の反則の萌芽とか言っていた。
こんなことまで揚げ足とるのか。
ほかにもファーペッチノイのインタビューとかとったり、手のひら返した報道だ。
別に亀田を擁護するわけではないが、何をいまさらみたいに感じてしまった。

亀田家の謝罪について

亀田家が”とりあえず”謝罪した。
これによって一部では「本当は礼儀正しい」とか「いいやつ」という話も出てきているみたいだが、そんなことはない。
散々悪事を働いてきても、死んだ時は「いい人」みたいなもんだ。
私だって仕事上いっしょっだった上司とかで、憎たらしいやつは、何年たっても憎たらしい。
10年以上たって会っても「あの時はお互い大変でしたねぇ」などとはならない。
だから今回の件もアンチ亀田にとっては、「で・・・・」みたいなもんだ。

なお私はアンチ亀田ではない。

だからとりあえず静かにして、また元の亀田に戻って欲しい。
ただし試合だけはまともなものにして欲しい。
興穀など日本ランカーで何人か勝てそうな選手がいるなかで、しかもインチキ判定で世界王者になった。
一番バツが悪く思っているのは本人だろう。
興穀、大穀にしろ今度からはかませ犬ではなく、日本ランカーあるいはそれに準ずる日本選手と試合してほしい。
その上で「シャオラー」とか{カラオケ」とかやってくれ。

処分上、今までのような形式の練習はできないかもしれないが、なんとか亀田流の独特な練習を積み、ちゃんとした試合をした上で、大口をたたいて欲しい。

反対意見もあるかと思うが、「ちゃんとした強さ」なら傍若無人でも良いと思っている。
プロなのだからどのような売り出し方をしようが構わない。
世間への影響?
そんなんものは見る人の価値観によって変わる。
ダメだと思えば、批判すれば良いし、無理すれば良い。
だだ限度はわきまえたいところだ。

今回は取巻きがあまりにも悪すぎた。
亀田家スタイルは変える必要はない。
周囲がうまくコントロールするのが重要だ。

亀田家の動向については今後も見守って行きたい。

2007年10月14日

マルコ・アントニオ・バレラ引退

内藤VS大穀戦に続き、パッキャオVSバレラ戦をビデオでチェックした。
あまりのレベルの差にため息が出る。
内藤、大穀を見ていると、ラスベガスは遥か彼方の世界だ。

試合はパッキャオが中差の判定勝ちとなった。
私の採点でも5ポイントほどパッキャオ優位だった。
ただ個人的には、バレラのブレのないテクニカルなボクシングに感嘆した。
ハメド戦の時のような手堅いボクシングだったが、いかんせん全盛時の爆発力、スタミナがなく、最後までボックスしきれなかったということか。
前半4Rくらいまではサイドにポジションをとりつつ強いジャブを放ち、パッキャオに攻撃の糸口を与えなかった。
後半はやや力が落ちたところに単発ながらパッキャオの強打を許してしまった。
ただ連打は最後まで食わなかった。
枯れる寸前の熟練の技を見た思いだ。
バレラはこの一戦で引退という。
妥当な判断だ。
バレラは今、技術はともかく、持続する力、ここぞという時の爆発力、耐久力は落ちる一方の境目にあると思う。
ここまでラッシャーからオールランダーへと年を重ねるごとに自分の現状を踏まえつつモデルチェンジしてきた。
これ以上のモデルチェンジは難しいと本人も悟ったのだろう。
また実績自体もボクシング史に残した満足感もあろう。
試合後のインタビューでの満足気なコメントも現状の戦力でやれることはやったということの表れだと思う。
お疲れ様、バレラ。

内藤VS大穀を見て

内藤VS亀田戦については内藤の6RKO勝ちを予想していた。
判定まで行ったのは意外だったが、試合展開、レベルについては予想通りだった。
大穀が反則に走るのも当たっていたし、世界戦にしてはおそまつな展開になることも当たった。
自分の目に狂いがなく嬉しくも感じた。

本日単身赴任先から自宅に帰り、早速ビデオを見た。
予想した通りの展開だった。
私の採点では116−108で内藤。

試合の内容について。
大穀はガード閉めて頭から突っ込むだけの芸のないボクシング。
しかも最終ラウンドは反則で3点も減点される醜態。
1Rに3点も減点のあった試合なんて見たことなあい。
また親父、興穀も反則を促していたという。
一方内藤のボクシングもちょっと雑だったのでは。
相手のラフプレーで集中を欠いていたのかもしれないが、右アッパー打つ瞬間などガードががら開きだったり、両足が揃う場面も多々あり、あんなのでよくポンサクレックに勝てたものだと思った。
内容的には世界戦の名が泣く凡戦だったと思う。

大穀の反則行為、親子の試合前後の態度等相当なバッシングを受けており、ボクシング協会から厳しい処分が下る可能性もあるという。
色々なメディアの類を見るとほとんどが厳しい見解を示している。

しかし私は今回の一戦で大穀の可能性については結構明るく見ている。
以下簡単に私の考えを述べる。
あらかじめ断わっておくが、私は亀田びいきでもないし、アンチ亀田でもない。

さて、まずは反則行為について。
私の経験上、格闘技を含め、すべてのスポーツで反則行為は当たり前だと思う。
ボクシングで足踏んづけたり、頭ぶつけたり、ヒジ食らわせたりするのは多々目にする。
水球では水面下で相手を蹴っ飛ばしたりするのは当たり前という。
勝負事なのだからばれない範囲の反則は技術だと思う。
今回の大穀の最終ラウンドは勝つ見こみがないからやけっぱちになったのだろう。
これは大穀がバカだっただけだ、
大穀がレフェリーの死角でサイミング狙ったとか、頭を持っていったということ自体はさして問題と思わない。
勝負とはそういうものだ。

大穀の技術的な部分はおそまつの一言だが、KOを免れたのは意外だった。
ガードに専念しているからと言う人もいるかもしれないが、ボクシング等打撃格闘技経験者ならわかると思うが、ガードだけでは間からパンチをもらってしまうものだし、フックと耳の後側に当たったりすると結構効く。
試合後の大穀の顔はさして崩れていない。
ガードだけでなく微妙に頭も動かしていたのだと思う。
そこはよく訓練しているか。
また思ったより打たれ強かった。
内藤はかなり強打の部類に入る、
フェイントに反応できず、まともにもらった局面もあったが、効いた素振りはなかった。
さらにかなりのフィジカルストレングスを垣間見た。
腰を落としたあの構えを貫いたことからもわかる通り、足腰は相当鍛えていると思った。
フルラウンドプレスできるだけの体の頑強さ、体力は証明したと思うし、日々相当な練習を重ねていることは伝わってきた。
ただガードして距離をつぶし、単発のパンチを振って相手の音をあげさす戦法では根性のない変な外人には勝てるかもしれないが、それ以上のレベルでは無理だ。
日本ランカーのなかにも大穀に勝てる選手は複数いるのではないかと思う。
もう少し頭を小刻みに振りつつジャブを放ちながら前進するようにした方が良い。
この辺はこれから訓練だ。
強靭な肉体は証明できたのだから次は技術を磨いて欲しい。
今回の試合は大穀のバカさ加減と同時に可能性の一端を見た思いもある。

試合前後の態度については色々意見もあろうが、私はあれはあれで良いと思っている。
プロであれば試合がキチッとしていれば何をやっても良いと思う(今回は試合もダメだったけど)。
ファンあってのプロというのはあるが、結局人生は一回切り、自分の思うようにあれば良い。
所詮人生は自己満足だ。
人それぞれ考えがあって良い。
色々と長くなったが、凡戦とは言え全力を尽くして戦った二人の健闘を称えたい。

内藤、ご苦労さん。試合前後のパフォーマンスも実は結構計算ずくだったりして。そこは役者だな。

大穀、また練習、練習。次また頑張れ。

2007年10月08日

内藤VS大穀戦予想

内藤の6RKO勝ちと予想。
1Rは大穀が猛攻を仕掛け、内藤が様子を見るという展開。
2Rから内藤のフェイントの利いたパンチが当たりだす。
4Rあたりジリ貧の大穀が頭からの突っ込み、ローブローで試合は荒れ模様になる。
ゴング後もやり合い、両陣営エキサイト。
ファン同士の乱闘になったりして。
これでノーコンテスト、試合中断になんてなるなよ・・・。
そうこうしているうちに内藤のフェイントの利いた右フックが捕らえ、大穀ダウン。
立ちあがるも猛攻を受けてストップ。
ここで亀田陣営がストップが早いとエキサイト。
という感じになるのではなかろうか。
レベル的にはおよそ世界戦とはいい難い試合になるような気がする。

なお私はアンチ亀田ではない。
一生懸命努力している全ボクサーのシンパであることを最後に付け加えておく。

ルールと技術〜K-1 MAXを見て〜

よくK-1 MAXで首ヒザがあったら・・・ヒジが・・・5R云々という話が出る。
私に言わせればナンセンスだ。
K-1はムエタイでもキックでもなくK-1なのだ。
K-1はTV企画もののノリでまずKO、打ち合い、分かりやすい、あきないうちに終わる(短期決戦)がコンセプト。
首ヒザは一般人から見れば単なる膠着。
ヒジがあればアレっという感じで試合が終わってしまう可能性がある。
ローでじわじわというよりも回転の速いパンチでバチバチの方が見栄えが良い。
ガードの上からのキックより顔がかくんと動くパンチ重視。
こうした競技なのだ。
スポーツである以上そのルールに則るべきで、あそこでヒジがあったらとか、ブレイクが早いとか、5Rだったらとか言うべきではない。
決められたルールで最善を尽くせば良い。
K-1MAXの場合、パンチの回転とテンポの早さがポイントになる。
したがって自然に魔裟斗やサワーのようなスタイルになる。
ブアカオ、コヒ、佐藤は自分のスタイルを崩し、K-1に合わせたスタイルにモデルチェンジを試みている。
ブアはムエタイという超一流のベースがあるだけに引出しが多く、なんとか対応できているが、自分の持ち味を消してしまっているように思える。
コヒと佐藤は適応が出来ず悩んでいる印象。
多分ふたりともK-1では本来の実力が発揮出来ないと思う。
佐藤ークラウスの試合がちっとも面白くなかったという理由はここにある。
本来の力が発揮できるリングに戻ってもらいたいものだが、ファイトマネー、自己顕示欲など色々事情があるのだろう。
何を求めるかは人それぞれ。
好きにしたらいい。
とにかくヒジが・・・首ヒザが・・・という話はやめにして、与えられたルールのなかで必死に戦う選手に敬意を表しつつ見ていこう。

なお私はK-1が好きでもなんでもない。
ボクシング>キックという感覚の持ち主だ。


2007年10月07日

K-1 MAX 魔裟斗頑張ったな

単身赴任先から自宅に戻り、早速ビデオでチェック。
ほぼ私の思った通りのプロセスで思った通りの結果になった。
自分の目の正しさにちょっとうれしくなった。
魔裟斗は本当によくやったと思う。
決勝はボロボロだったみたいだけど1Rに賭けていたことがよくわかる。
ブアカオ戦にしてもキシェンコ戦にしてもどこで行くべきか、行くと決めたら迷わないという勝負師としての高い資質を感じた。
技術的には色々あろうが、それは後日談として書くが、総合的には魔裟斗よくやったというところだ。

気のついたことを少し書く。

ブアカーオVS魔裟斗
フットワークに乗せた回転の速いパンチで勝負する作戦がツボにはまった。
ルール云々の話はあろうが(また後日書く)、魔裟斗の完勝。
ここはムエタイでもキックのリングでもなく、K-1のリングだ。

佐藤VSクラウス
谷川は良い試合とか言っているが、私はちっとも良い試合と感じていない。
その理由は後日書く。
フルラウンド回転の速いパンチを振るい続けたクラウスは立派。
一発一発打つ込むより回転に気を配っていたようだ。

サワーVS魔裟斗
魔裟斗は完全に1Rに賭けていた。
はずれて負けたということ。
以前MAXで緒方が武田に負けたの同じ現象。
それでも最終ラウンド行って欲しかったとか言う人もいるかもしれないが、それは他人事だから言えること。
魔裟斗自身が首を横に振っているぐらいだから余程のことだと理解すべき。

技術的、そもそも論的には色々言いたいことはあるが、良い大会だったと思う。
個人的にはドラゴはもっと強くなると思った。


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