2021年08月

2021年08月31日

WBOスーパーフライ級 井岡VSロドリゲスJr 展望

国内世界戦初の無観客開催となる一戦、計量も無事終了。
後はゴングを待つのみ。
井岡としては色々難癖付けられた後だけにイメージ、実力ともしっかりと世間にアピールしたい。
の割には胸のあたりに新たに彫り込んでいたように見えたが・・・
挑戦者もタトゥーありということで今どきの海外ボクシング計量シーンみたいに見えた。
これも時代の流れか。
井岡は明日はパウダーまみれでリングインするのだろうか、見ものである。
さて展望の方だが、

井岡の後半TKO圧勝

と予想する。
両者の実力差はかなり大きいと見る。
ロドリゲスJrはミニマム時代高山との統一戦で四苦八苦の判定で辛勝しているが、地力は高山の方が上であったという認識だ。
詳しくは当時の観戦記を。
体力と根性は健在なのだろうか。
連勝はしているものの強い相手とはやっていない。
体格的にはスーパーフライでは小さな方であり、最近の試合を見ても階級アップ=パワーアップもはなっていない。
元々技術、パワー、スタミナどれをとっても傑出したものはなく、どちらかというと体力と根性という印象の選手だが体力面では当該クラスでは物足りない。
死ぬ気で戦うと気合十分だが、現実的な武器はあるのか疑問。
一方の井岡は田中戦では技巧、試合運びの妙を十分すぎるくらい発揮した。
ただ個人的には賞味期限は昨年末あたりと以前予想していた通り、日に日に退歩していると見ている。
そういう意味では一刻も早くビッグマッチに臨みたいところだが、どうも事情はそのように進んでいない。
見ているこちらがイラついてくる。
ここらで足元をすくわれたくない。
今回についてはそのような心配は無用であろう。
井岡がやられるとしたら長身のスピードスター、あるいは中南米軟体動物系と見るが、ロドリゲスJrはそのいずれにも属さない上にパワー面でも当たり負けしそうもない。
技術においては雲泥の差。
ロドリゲスJrの体ごとぶつける左フックには注意を要するが、ジャブ等で細やかな組み立てのできないタイプだけに食らうことはなかろう。
井岡は序盤からジャブでペースを握り、ガードの合間に例の細かなポンポコ手打ちコンビで煽り、時折左ボディを強打し、着実に削りにかかろう。
ロドリゲスJrも気合いの反撃を試みても逆に打ち終わりにポンポコやられる展開になるのでは。
そして10Rあたり我慢の限界に達するのではないか。
井岡の言う通りレベルの違いを見せつける展開になると見る。


2021年08月22日

パッキャオVSウガス 観戦記

パッキャオの不調が目に付いた。
当初パッキャオの楽勝判定勝ちかKO勝ちと見ていたが、残念な結果に終わった。
私の採点では115-113でウガス。
ジョーさん、西岡さんはパッキャオの積極性を評価していたように判定については色々意見はあろう。
どっちもどっちだったが、エフェクティブクリーンヒットはウガスの方があったかなと感じた。
ただこの試合パッキャオらしくなかったなというのが率直なところだ。
なにしろ足が動いていない。
パッキャオの凄さはバランスを決して崩すことない自在な足裁きによる巧みな位置取りから瞬時に放たれる多彩なコンビネーションだ。
今回は全く足が動かず相手の正面に位置することが多かった。
角度を変えたコンビが放てないこともあり非常に精度が悪く、ジャストミートは皆無であった。
一方ウガスは手数は少ないながらも時折捉えるジャブ、右フックは顎を跳ね上げる、バランスを崩させる等効果的なヒットを奪っているように見えた。
あまりに少ない手数、後手後手の試合運び等最終的にはパッキャオにポイントが行くという見方もあろう。
ただ終盤はウガスの右をブロックしても体ごと持っていかれたり、苦悶の表情を浮かべたり少なくとも完全に相手を上回ったようには見えなかった。
ウガスも好選手ではあるが、この程度の相手にこの程度の試合では今後は厳しいであろう。
大統領選出馬の話もあり、今回が最終試合となるような話もあるが、選挙云々ではなくもう良いのではないか。
お疲れ様でした。

それにしても足元のコロナ感染者数は増えている状態でも普通に興行を行っているように見えた。
例外的とも言える一部の悲劇が全てかのように騒ぐのではなく感染対策を施せばどんどん経済を回していく方が絶対に良いと思う。
ごちゃごちゃ言ってさぼる理由を作ってはいけない。

2021年08月15日

WBOバンタム級 カシメロVSリゴンドー 観戦記

リゴンドー衰えたなと言う印象。
左の精度がソリス戦同様非常に悪かった。
ディフェンスワーク、身のこなしを見ると仕上がり自体は悪くなかったと思う。
それであのデキなのだから完全に黄昏ているということであろう。
カシメロの勘の良さもあるがそれでもあの状態は正直悲しかった。
まだやるのかね。
もうお呼びでないと思う。
一方のカシメロもカシメロだ。
単発強振がダメなら、かつてデラホーヤがウィテカー戦で見せたような回転の速いショートのコンビで行けなかったものか。
いやいやデラホーヤと比べるのは酷か。
それにしても引き出しの乏しさを露呈した。
なんであれで三階級制覇できたのだろうか。
これも現在の軽量級における多団体複数王座制の弊害であろう。
なお私の採点で115-113でリゴンドーの勝ちであった。
数少なくも決めた左はカシメロの顎を跳ね上げたり、若干でもバランスを崩す面もあり効果的に見えた。
この辺は意見は分かれよう。
まぁどっちもどっちだった。
カシメロは試合後のインタビューで中指を絶てて井上を挑発していたが、今日の試合を見た限りでは問題なく井上に倒されるであろう。
むしろ個人的には勝敗はともかくリゴンドーが井上を塩漬けにするところを見たい。
世間一般的にはつまらなくなるのは間違いないので実現は不可能であろう。
それにしても今回両者とも1Rに平均3発ぐらいしかヒットしていないとはある意味驚いた。

2021年08月14日

WBOバンタム級 カシメロVSリゴンドー 展望

無事計量も終わりゴングを待つばかりとなった。
オッズ自体はカシメロ有利となっている模様。
これは無理もない。
定期的に試合出場し、6連続KOとノリノリのカシメロと試合枯れでかつ直近というかだいぶ前だがソリスとしょぼしょぼの試合しかしていないリゴンドーでは無理もないか。
ただまだまだリゴンドーの地力は本物と見る。
やや期待を込めて

リゴンドーの終盤TKOで王座奪取

と予想する。
カシメロは一見八方破れだが、非常に勘の良いファイターだ。
相手のガードの空いているところ、一瞬の隙を見せたところに瞬時に強打を叩き込んでくる。
まさに野生の勘に頼った戦い方をする。
一方で緻密な組み立てはしてこない。
はずすときははずしてしまうタイプだ。
一方リゴンドーは対象的に決してリスクをとらず勝とうが負けようが自分のスタイルを貫いてくる。
基本よけて左ストレート上下に強打するのみであまり追撃のコンビネーションとか使わない。
自らの顎の脆さを過剰とも言えるほど気にしている。
勝敗の行方はリゴンドーの仕上がりが全てを握っている。
ソリス戦は非常に出来が悪かった。
1R不用意に食って足が縺れた局面もあったが、それ以上にパンチの精度が悪かった。
準備不足か、それとも衰えか。
今回の試合は人気王者であることに加え、勝利した暁にはビッグファイトが約束される。
モチベーションは高かろう。
仕上げてきたリゴンドーはまだまだP4P上位に名を連ね得る実力者と見る。
今回は強いリゴンドーが見れるのではないか。
試合展開は序盤から仕掛けるカシメロのリードブローなしのフック系強打の合間にリゴンドーが左ストレートをガツンと入れて呑み込んでしまうのでは。
勿論勘の良いカシメロのこと、立ち直りも見せてリゴンドーに防御専心に追い込むであろう。
カシメロは立ち直ったかというところでさらに上を行くリゴンドーの左のガツンを度々食い、その都度トラブルに陥るのではないか。
間延びした展開の中にもリゴンドーが随所に巧さを見せると思われる。
カシメロの一発が・・・と思いたいところだが、リゴンドーのディフェンス能力はそうはさせまい。
ロマチェンコ戦でももうかなわぬと棄権はしたものの決定打は食っていない。
この選手にパンチをまともに当てるのは非常に難しい。
カシメロのような感性頼みで細やかな伏線を打てないタイプではなおさら厳しい。
だれた展開ながら時折リゴンドーのダメージングブローがカシメロを切り刻み、終盤我慢の限界に追い込むのではないか。
当日のWOWOWでは井上がゲスト解説をするようだが、勝者に井上から直接インタビューなんてことが可能だったら面白い。
明日は巧くて強いリゴンドーが帰ってくることを期待している。


2021年08月09日

東京オリンピックを終えて

東京オリンピックが終幕した。
1964年1月生まれの私にとっては人生最後のオリンピックの日本開催であろう。
ミーハー的だが本日国立競技場に行って競技場の写真を撮ってきた。
色々あったが感慨深いものがあった。
ここで自分なりに総括してみたい。
まず開会式。
色々言われているが細かいことは素人の私にはよくわからない。
ただ薄っぺらさは感じた。
最初のパフォーマンスとかは素人の私にはわからないし、まぁいいんじゃないという感じ。
ただずっこけてしまった局面が2か所ある。
まずは選手入場だ。
なんとドラクエのテーマ曲。
確かにドラクエは大変有名なゲームだし、ゲーム大国の日本という面がある。
ただオリンピックという歴史ある大会ということを考えるとあまりに軽くないか。
ゲームもeゲーム等ジャンルとしてそれなりの地位を築きつつあるが、一般的にはまだ遊びの部類であろう。
ちと軽すぎなかったか。
そして聖火ランナーである。
大坂なおみ。
それは素晴らしい実績を残しているし、キャラクターも多様性とか調和に見合ってるかもしれない。
しかしあまりに安直な人選ではなかったか。
歴史に残る聖火ランナーだ。
評価の定まっていない現役選手を使うべきではない。
なんせメダリストでも堀の中に入った奴もいるぐらいだ。
聖火ランナーは実績もさることながら何よりも人間性が大事だ。
大坂は誤解を招くような言動も多く、誰からも愛されているとは言い難いし、今後スポーツ界に汚点を残すような転落人生を歩む可能性もなくはない。
歴史に刻まれる聖火ランナーとしてはそうしたリスクの低い人間的にも誰からも愛され、それ相応にお歳を召した方がふさわしいと思う。
そういう意味では長嶋さんと王さんがふさわしかったのではないか。
この人達の悪口を聞いたことはない。
個人的には薄っぺらい開会式だったなという思いだ。
競技の方は金メダルラッシュで盛り上がった。
一部この競技がオリンピックにふさわしいのか、このメンツで世界一というのがふさわしいのかという競技もあったがそれはそれでよかったと思う。
問題になったのはSNSでの罵詈雑言だ。
確かに心無い投稿もあった。
なかには断固たる対応をとることを表明した選手もいる。
しかし私に言わせれば目くじらを立てるようなことではないと考えている。
五輪選手は皆プロだ。
アマチュアとか標ぼうしているが、実業団選手あれば会社の援助のもと練習に励んでいるし、学生でもスポ入で奨学金つきもめずらしくないし、スポンサー企業の援助を受けている者も多かろう。
さらにオリンピック強化費用は税金からのものであるし、オリンピックも税金からのものだ。
こういう状態なのだから五輪選手は皆プロだ。
我々のカネを使って練習し、我々のカネを使って開かれる競技に出場するわけだ。
当然結果問われるし、内容も問われる。
プロならやじられるのも仕事。
投稿する側もカネだしているのだから好き放題言って良い。
SNSなんてそもそも好き放題言うものではないのか。
犯罪を助長するものは規制も必要であろうが、罵詈雑言のくらいは規制する必要はない。
プロならSNSの投稿をネタに逆切れでも何でもしてセルフPRでもしたらどうか。
罵詈雑言を投稿している方々も皆プロが多いと思う。
例えばサラリーマンだって日々何が起こるかわからない中で結果を求められている立場だ。
スポーツで大学、就職してきた人達と違いいつなんどきガチンコ勝負を求められるかわからない立場だ。
結果が出なければ寂しい現実が待っている。
試合のスケジュールの決まっているアスリートよりも厳しい日常を送っている可能性が高い。
こういう人たちもサバイバルのプロだ。
結果出せない奴を見ると腹が立ち、厳しい対応を取るのは当たり前だ。
と言うこともあってSNSで何を言ってもいいんじゃないか。
うるさいこと言うんじゃないよということ。
閉会式についてはわからない。
開放的な選手たちの雰囲気は良かったのでは。
とにかく残念なのは本当はこの五輪で海外から多くに方々が来日し1分足りと遅れない交通機関、おもてなしの精神、秋葉原に代表されるサブカルチャーを堪能していただける機会が失われたことだ。
今回の五輪を機に日本の良さを世界にアピールし、益々のインバウンドによる景気拡大が不発に終わったのはあまりに大きい。
五輪を機に益々の海外からの移民等々デフレの脱却を目指していたいたと思うが残念なが不発に終わった。
デフレが続きそう。
ただコロナに打ち勝った東京オリンピック、コロナに打ち勝った日本は標ぼうすべきであろう。
明日から評論家諸氏による様々な論評が始まると思う。
どんな議論になるか楽しみだ。
・・・日付が変わっているか、今日からの議論か。
まずは選手の皆様、スタッフの皆様お疲れ様でした。


ssk826 at 00:23コメント(0) この記事をクリップ!
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