1: 名無しさん@お腹いっぱい。 2006/10/28(土) 12:43:14 ID:ZB/RNaZw0
軍事などばかりで、文学の英雄について語るスレがなかったので。

杜甫や李白、曹植などの詩人、王昭君や楊貴妃など詩のモデルになった人物などについて語るスレです。

もちろん賦や楽府、表などについて語るのもOK








3: 名無しさん@お腹いっぱい。 2006/10/28(土) 13:04:47 ID:Q/kkJotmO
母国が無くなった悲哀や叙情がこもった詩がやはりぐっとくる

南唐の李イク・元好問・文天祥の物は泣かせてくれるな

4: 名無しさん@お腹いっぱい。 2006/10/28(土) 13:31:01 ID:5ZA7Fjqp0
曹植だけでなく曹操、曹丕も実は詩人として一流だったと何かで読んだことがある

6: 名無しさん@お腹いっぱい。 2006/10/28(土) 14:03:39 ID:ZB/RNaZw0
>>4
実力はあったとおもうけど、有名じゃないせいか、あまり彼らの書いた詩を見る機会がないのでなんとも。

燕雀いづくんぞ、というけど、イメージだと曹操、曹丕は王者の視点から詩を詠ってそう。


僕の好きな白居易は俗っぽいといわれたりもしますが、日常を素直に詠った「自詠老身示諸家属」は飾り気がないからこそ情景が浮かびやすいのだとおもいます。

ちなみにこの詩の大約は、

75歳になった、給料は十分にもらってる
夫婦は年をとり、甥姪たちと暮らしている
粥を作って新米を味わい、新しい上着は綿を新しくしたものだ
家はだだっ広いが、幸いにも家族は団欒している

私はこしかけを白い屏風の下に置き、火鉢を青い帳の前に移してくつろぐ
孫が書を読むのに耳を傾け、侍女が湯を沸かすのを眺める
筆を走らせて知人に約束した詩を作り、衣を質にいれて薬の代金に当てる
何くれとないことをやり終えてしまうと、背中のかゆいところを掻きながらまどろむものだ。

です。


生涯最後に詠んだ詩で、若き日の熱気あふれる作品とのギャップがまたすばらしいとおもいます。
64: 名無しさん@お腹いっぱい。 2007/03/23(金) 16:18:44 ID:rudwrM9j0
>>4
当然、「三曹」として漢詩の世界では3人とも非常に評価が高いですよ。

64: 名無しさん@お腹いっぱい。 2007/03/23(金) 16:18:44 ID:rudwrM9j0
唐詩選の巻頭の魏徴の詩

人生意気に感ず
功名誰か復た論ぜん

というフレーズが好きです。あまりに有名で恐縮ですけど。


7: 名無しさん@お腹いっぱい。 2006/10/28(土) 16:36:57 ID:J3WpbWcV0
江山如此多嬌。引無数英雄競折腰。


惜秦皇漢武、略輸文采、唐宗宋祖、稍遜風騒。

一代天驕成吉思汗、只識弯弓射大鵰。


倶往矣。

数風流人物還看今朝。

28: 名無しさん@お腹いっぱい。 2006/11/21(火) 12:42:52 ID:6vfwS4ri0
>>7
毛さんの詩だね

29: 名無しさん@お腹いっぱい。 2006/12/01(金) 14:09:28 ID:8ctQj7yK0
>>28
お前がそんなに偉そうなこと言うなって感じだよね。

8: 小魔玉  ◆N10JLQ90IM 2006/10/28(土) 19:07:03 ID:NXlP7CEu0
オイラが好きな漢詩は陶淵明先生の「雑詩」です!!

人生無根蔕 飄如陌上塵 分散逐風轉 此已非常身 
落地為兄弟 何必骨肉親 得歓當作楽 斗酒聚比鄰 
盛年不重來 一日難再晨 及時當勉励 歳月不待人

と、落地為兄弟から斗酒聚比鄰の行で、「地に落ちて兄弟と為る、何ぞ必ずしも骨肉の親のみならんや、歓を得ては當に楽しみを作すべし斗酒、比鄰を聚めよ」は、酒好きにはたまらない詩ですw

13: 名無しさん@お腹いっぱい。 2006/10/29(日) 15:43:59 ID:g7Sgb+S70
>>8
映画監督の川島雄三が日本語訳つけてるんですよね。
「歳月人を待たないぜ」

12: 名無しさん@お腹いっぱい。 2006/10/29(日) 12:44:33 ID:26deI4230
>>8
俺もそれ好き

15: 小魔玉  ◆N10JLQ90IM 2006/10/29(日) 22:34:21 ID:nke9tHDv0
>>12
陶淵明先生好きの( ´∀`)人(´∀` )ナカーマw
と、淵明先生の素朴な詩は、現代社会に“凄い”メッセージを持っていると思います!!

↓「帰去来辞」より
帰去来兮
田園将蕪胡不帰 既自以心為形役 奚惆悵而獨悲 悟已往之不諌 知來者之可追 実迷塗其未遠 
覺今是而昨非 舟揺揺以軽易 風飃飃而吹衣 問征夫以前路 恨晨光之熹微

已矣乎
寓形宇内復幾時 曷不委心任去留 胡爲遑遑欲何之 富貴非吾願 帝鄕不可期 懷良辰以孤往 
或植杖而耘 登東皋以舒嘯 臨淸流而賦詩 聊乘化以歸盡 樂夫天命復奚疑

この詩は、40~50代のサラリーマンには“凄く”心に響くと思います!!
(この競争社会に疲れた…もう故郷に帰って田舎暮らし、そこで酒など飲みながら自分自身を楽しもう。そして人生の終焉を悠々自適に迎えよう!!ってな感じの解釈をしているオイラですww)

16: 名無しさん@お腹いっぱい。 2006/10/30(月) 01:04:51 ID:dOqSGeTm0
五柳先生の詩は現実的な苦しみが滲み出ていて、悠々とはいえないような・・・

唐代の詩人に大きな影響を与えた五柳先生ですけれども、左遷などを経験して成長していった唐の詩人とは晩年の詩の雰囲気がだいぶ違うように思われますが、誰か、左遷の経験の有無や、有った場合の理由など詳しい方いませんか?

53: 名無しさん@お腹いっぱい。 2007/03/02(金) 23:17:19 ID:MgLniKLa0
人生無根帯 分散随風転 落地成兄弟 飄如百上塵 此己非常身 何必骨肉親
得歓当作楽 盛年不重来 及時当勉励 斗酒聚比隣 一日難再成 歳月不待人

54: 名無しさん@お腹いっぱい。 2007/03/03(土) 22:33:30 ID:6KP4duJy0
>>53
その詩は、日本人の間で人気がありますね。
もぉ何と言うか、今の俺の気持ちを代弁している感じ。

56: 名無しさん@お腹いっぱい。 2007/03/03(土) 22:45:33 ID:HDfYMP950
>>53
人間根も無くへたもない 時の流れに身を任すだけ 同じこの世に生まれりゃ兄弟
道にさまようちりあくた しょせんこの身は常ならず えにしは親より深いのだ
うれしい時には歓んで 若いときは二度とは来ない 生きてるうちが花ではないか
友達集めて飲もうじゃないか 朝が一日二度ないように 歳月人を待たないぜ

川島雄三訳

58: 名無しさん@お腹いっぱい。 2007/03/03(土) 23:14:15 ID:6KP4duJy0
人生根帯無く
飄として陌上の塵の如し
分散して風に随いて転ずれば
此れ已に常の身に非ず
地に落ちては兄弟と成る
何ぞ必ずしも骨肉の親のみならんや
歓びを得なば当に楽しみを作すべく
斗酒もて比隣を聚めん
盛年重ねては来たらず
一日再び晨なり難し
時に及んで当に勉励すべし
歳月人を待たず


人生は一度きりだよ。

61: 名無しさん@お腹いっぱい。 2007/03/04(日) 00:44:40 ID:8YwiH7qx0
>>58
ルバイヤートに収録されてても違和感無いなw

9: 名無しさん@お腹いっぱい。 2006/10/28(土) 21:17:40 ID:RMes3Pap0
学生時代からの友人がアメリカに赴任するので、大学時代によく呑みに行った居酒屋で二人で杯を交わしたよ。
その時だね、高校のとき教科書に出ていた「さらに尽くせいっぱいの酒」が頭に浮かんだのは。
漢詩って深いなあと、そのとき初めて思った。高校生の頃は何の感銘も受けなかったのに。

11: 名無しさん@お腹いっぱい。 2006/10/28(土) 22:49:17 ID:ZB/RNaZw0
>>9
自分は、孟浩然の春暁の最初のフレーズの「春眠不覚暁」がお気に入りです。
春に限らず天気のいい日に布団でうだうだしてるとついこの詩を詠んでしまいます。

31: 名無しさん@お腹いっぱい。 2006/12/08(金) 16:01:33 ID:Md/zsCgF0
清代の詩とかはダメ?
黄景仁の詩は、日本の明治時代の文人が持つメンタリティと微妙に重なってみえて、ハッとしたことが。


雑感   黄景仁

仙佛茫茫兩未成 只知獨夜不平鳴

風蓬飄盡悲歌氣 泥絮沾來薄倖名

十有九人堪白眼 百無一用是書生

莫因詩巻愁成讖 春鳥秋蟲自作聲

(訓読文)
仙仏 茫茫として両ながら未だ成らず
只だ知る 独夜 不平の鳴るを
風蓬 飄(ひるが)えし尽くす 悲歌の気
泥絮 沾(ひた)し来る 薄倖の名

十に九人 白眼に堪うる有り
百に一用無きは 是れ書生
詩巻に因って讖を成すを愁える莫れ
春鳥 秋虫 自ら声を作す

(現代語訳文)
仙の道も仏の道もただ茫漠としてどちらもまだ物にならない
だはっきりしているのは一人で過ごす夜胸に響く不満の声だ
風に飛ばされる蓬のように 悲しい歌を歌う気持ちは吹き飛ばされてしまい
泥にまみれた糸くずのように 幸薄き詩人の名を負わされることになってしまった
 
世間の十中八九は白目で見る程度のどうでもいいやつらばかりだ
最もそういう自分も百に一つもものの役に立たぬ書生にすぎないのだが
そんな悲しい詩ばかりを作っていては本当に不幸になるぞと諭す人もいるが
そう心配するのはやめてほしい
春の鳥や秋の虫もやはり悲しい声で鳴いているではないか

35: 名無しさん@お腹いっぱい。 2007/01/08(月) 23:49:45 ID:qh2A3Pgp0
>>31
いいね~、清朝の詩。まだあまり読んだことないけど、清朝の空気って好き。
最後の「莫因詩巻愁成讖、春鳥秋蟲自作聲」かっこいい表現だね。
黄景仁は初めて聞いた。みなさん詳しいですね。

62: 名無しさん@お腹いっぱい。 2007/03/13(火) 18:38:54 ID:j7Jg74BR0
>>31
十有九人堪白眼 百無一用是書生
黄仲則いいですね。この句、典故があると思います。
訳もそれを踏まえると、少し変わってくるかも。

38: 名無しさん@お腹いっぱい。 2007/01/10(水) 11:52:39 ID:LH9CuZyv0

また清代の詩でも。

龍の下に共が入った漢字を書きたいけど、書けません。
とりあえず上下に重ねておきますが、えらいひと、2chでの書き方を教えてたもれ。

この詩人はかなり激情的な方で、もしかしたらこの詩も「未亡人萌えー」な、詩人のセクシャルな妄想含みで解釈してもいいかもしれそん。
でも、えらい人に「なに考えてるんだ、バカモノ!」と怒られる可能性があるようなないような。


     龍
美人   共自珍(きょうじちん)


美人清妙遺九州  独居雲外之高楼

春来不学空房怨  但折梨花照暮愁


(訓読文)
美人清妙なるは九州に遺られ  独り雲外の高楼に居り
春来れども空房の怨を学ばず  ただ梨花を折り暮愁を照らす

(現代語訳文)
清妙なる美人が世界に忘れ去られ(夫に先立たれ)
一人、雲の向こうの高楼に住まい
春が訪れても独り身の寂しさを訴えることもなく
ただ(真っ白な)梨の花を手折って夕暮れの愁いを照らす

45: 名無しさん@お腹いっぱい。 2007/02/05(月) 23:14:09 ID:6qBxUAb/0
曹植の野田黄雀行がいいよ。
あの詩は、胸に迫る~

47: 名無しさん@お腹いっぱい。 2007/02/18(日) 07:34:01 ID:EHXd2moJ0
>>45
野田黄雀行  曹植

高樹多悲風
海水揚其波
利剣不在掌
結交何須多
不見籬間雀
見鷂自投羅
羅家得雀喜
少年見雀悲
抜剣悄羅網
黄雀得飛飛
飛飛磨蒼天
来下謝少年

57: 名無しさん@お腹いっぱい。 2007/03/03(土) 22:53:09 ID:HDfYMP950
陶淵明の生きた江南地方を旅すると、まるで日本の農村のような雰囲気があって、どこか懐かしい気持ちにさせられる
日本文化の源流を見るような気にさせられる

59: 名無しさん@お腹いっぱい。 2007/03/03(土) 23:23:56 ID:6KP4duJy0
>>57
白楽天のも

江南好
風景旧曾譜
日出江花紅勝火
春来江水緑如藍
能不憶江南

60: 名無しさん@お腹いっぱい。 2007/03/03(土) 23:33:04 ID:ODzlr6Q6O
陶淵明はいいね
魏晋南北朝期最高の詩人だと思う

66: 名無しさん@お腹いっぱい。 2007/04/17(火) 00:06:33 ID:ncxcjbvK0
個人的に漢詩の特徴だと思うこと。
それは一切の心理描写・心情描写を廃した超簡潔な叙景詩(王維の詩とか)。
ハードボイルドと共通した手法だと勝手に思っている。
有りそうで、実は世界のどこにも例がない。

王維

木末の芙蓉の花、山中に紅萼を発す。
澗戸寂として人無く、 紛紛開き且つ落つ。

71: 名無しさん@お腹いっぱい。 2007/04/22(日) 07:49:58 ID:1VJwI6qy0
>>66
たしかに
日本語で詩をつくられると叙景詩のつもりであってもどうしても感情が入ってくる、叙情詩になってしまう

67: 名無しさん@お腹いっぱい。 2007/04/18(水) 11:30:48 ID:tHpHtV5E0
炭を売る人の詩ってありませんでしたっけ?
貧しいから寒さが堪えるのだけど、寒くならないと炭が売れないから、もっと寒くなれと願うというのものです

72: 名無しさん@お腹いっぱい。 2007/05/04(金) 02:29:54 ID:Ew5bbp8r0
>>67
白居易だね。

73: 名無しさん@お腹いっぱい。 2007/05/04(金) 03:34:02 ID:UeEbCc7K0
>>72
ありがとうございました!
昔漢詩紀行で見たとき凄く印象に残りました
江守徹氏の語りが好きなので余計に

68: 名無しさん@お腹いっぱい。 2007/04/18(水) 13:57:16 ID:kv0K5mLO0
売炭翁

81: 名無しさん@お腹いっぱい。 2007/06/23(土) 04:33:37 ID:tK5xemM40
項羽って詩作はしていなかったんでしょうか?

82: 名無しさん@お腹いっぱい。 2007/06/23(土) 10:43:55 ID:BspU6cR/0
>>81
最後追い詰められた時に歌った「垓下の歌」ぐらいしか知らないなぁ。
詩じゃないかもしれないけど。

93: 名無しさん@お腹いっぱい。 2007/09/20(木) 12:15:38 ID:0d+Xkzir0
王維「紅牡丹」
紅花気高く緑葉に栄えて 

ってフレーズすごく好きだけど、詩を探してもどこにも載ってない…

94: 名無しさん@お腹いっぱい。 2007/09/21(金) 08:20:36 ID:zyf9s1wG0
綠豔閑且靜 紅衣淺復深
花心愁欲斷 春色豈知心

95: 93 2007/09/22(土) 21:41:06 ID:v++pIe3g0
>>94
ありがとう

102: 名無しさん@お腹いっぱい。 2007/12/11(火) 15:01:30 ID:HSsiLMnV0
どっかの調べによると日本人が好きな漢詩一位は杜甫の春望
二位は杜牧の江南春なんだってさ

春望
国破山河在
城春草木深
感時花濺涙
恨別鳥驚心
烽火連三月
家書抵萬金
白頭掻更短
渾欲不勝簪

江南春
千里鶯啼緑映紅
水村山郭酒旗風
南朝四百八十寺
多少楼台煙雨中

105: 名無しさん@お腹いっぱい。 2007/12/14(金) 01:45:02 ID:lN48JQ/X0
>>102
戦中派には、「国やぶれて~」に敗戦時の心境を重ねてる人が多い気がする。
同じ「やぶれる」でも、破と敗では意味が違うのだけどね。

107: 名無しさん@お腹いっぱい。 2007/12/18(火) 21:34:00 ID:1cOgU/9t0
白頭掻更短
渾欲不勝簪

この節が恐ろしく切ない。いろんな意味で。

116: 名無しさん@お腹いっぱい。 2008/08/31(日) 02:45:27 ID:17wF4Q9t0
勧酒は原文の井伏鱒二訳もどっちも好きだな。

人生別離足るをサヨナラダケガ人生ダと訳すのはCOOLな意訳だと思う。

118: 名無しさん@お腹いっぱい。 2008/11/21(金) 13:20:34 ID:N6EsfqOi0
>>116
でも、イブセ訳だとどう読んでも呑んでるのは日本酒かどぶろくだよなw

119: 名無しさん@お腹いっぱい。 2008/11/21(金) 15:36:42 ID:av8yqn1O0
>>118
いいんじゃね?
曹操は日本酒の原型とも言える製造法を文章化してるんだし

135: 名無しさん@お腹いっぱい。 2009/01/18(日) 19:45:34 ID:iUeqxRAe0
>>119
亀レスだけど勧酒は曹操の詩じゃないぞ。唐の于武陵の詩だ。

君に勧(すす)む金屈卮
満酌辞するを須(もち)いず
花発(ひら)いて風雨多し
人生別離足る

このさかづきを受けてくれ
どうぞ波々つがしておくれ
花にあらしのたとえもあるぞ
「さよなら」だけが人生だ

136: 名無しさん@お腹いっぱい。 2009/01/18(日) 22:53:21 ID:v2jP8uLy0
我は愛す山中の月。炯然として疎林に掛かるを。幽独の人を憐れみて、流光 衣襟に散ず。
我が心、本、月の如く、月もまた我が心の如し。心と月と両つながら相照らし、清夜とこしえに相尋ぬ。
<真山民>

これは俺だよ、と言ってみたい。とにかく格好良い詩。
この真山民は宋末の進士ということぐらいしか分かっていない、本名も忘れられた詩人らしいですね。もっと他の詩も知りたい。

144: 名無しさん@お腹いっぱい。 2009/02/27(金) 01:44:17 ID:s3e1I0VsO
大学入試で漢詩が出た。
酒飲んでも余計なこと考えないから頭は冴えてるよって奴。

145: 名無しさん@お腹いっぱい。 2009/02/28(土) 12:55:11 ID:noudahBA0
ニートとアル中と就職浪人に限って良い詩つくってるよなwww

149: 名無しさん@お腹いっぱい。 2009/04/07(火) 06:38:00 ID:KDApdkjj0
>>145
孟浩然は科挙に受からなかったので、春眠暁を覚えず~
無職ニートなので朝早く起きなくても良かったらしいですね。

146: 名無しさん@お腹いっぱい。 2009/03/01(日) 18:22:32 ID:GSAV+z9Q0
曹操とか、生涯一公務員だった白楽天とか、下戸だった王安石とかもいるけど、一般的にはそうかも。
放浪詩人うらやましいよ。

仕事が嫌になったらこういう詩読んで慰めることにしている。

「早秋苦熱堆案相仍」 杜甫     
七月六日苦炎熱 對食暫餐還不能  
毎愁夜中自足蠍 況乃秋後轉多蠅  
束帯発狂欲大叫 簿書何急来相仍
南望青松架短壑 安得赤脚蹋層氷

「早秋に暑くて書類が一杯」
七月六日、暑くて苦しい ご飯を食べようとしても食うことができぬ
毎夜の愁いはサソリで一杯なこと その上秋になってから蠅まで多くなってきた
正装をしていると暑くて叫びそうになる なのに何で書類が急に押し寄せてくるのか
南方に松が絶壁に生えているのが見える 裸足であの下にある氷を踏めるなら気持ちが良いだろうに

季節外れだし、決して傑作とは言えないが、漢詩ならではの詩だなと思う
あと、杜甫さん・・・w              

151: 名無しさん@お腹いっぱい。 2009/04/08(水) 07:43:35 ID:wxO8kwYIO
飼っていた猫が死んだ…(つд;)
梅堯臣の「祭猫」を声に出して詠んだ

五白の猫を有してより
鼠は我が書を侵さず
今朝 五白死す
祭って飯と魚とを与う
之を中河に送って
爾を呪するは爾を疎にするに非ず
昔 爾は一鼠を噛み
くわえ鳴いて庭除を巡れり
衆鼠をして驚かしめんと欲し
意は将に我が廬を清めんとするなり
一たび舟に登ってより来
舟中 屋を同じうして居る
糟糧 甚だ薄しと謂えども
漏窃の余を食うことを免る
此れ実に爾の勤むる有ればなり
勤むる有ること鶏猪に勝る
世人は駆駕を重んじ
馬轤に如かずと謂う
己んぬる哉 復た論ずる莫らん
爾の為に聊か祈歔せん

…変換できない字は似た字に代えた

152: 名無しさん@お腹いっぱい。 2009/04/08(水) 21:15:18 ID:Rv8VuKkA0
本当にどんなことでも漢詩になるな

153: 名無しさん@お腹いっぱい。 2009/04/09(木) 21:52:02 ID:MaofkYx3O
>>152
同感。韓愈の「落歯」(歯が抜けた)って詩とかねw

184: 名無しさん@お腹いっぱい。 2021/08/03(火) 12:47:04.51 ID:NsJnuHOz0
漢詩は文化人が悲愴な詩が主流になって、一般人からしたらとっつきにくものではある
詩経にもある周代の「こら、犬。そんなに吠えないで。家の人が目を覚ますじゃないの」という川柳のような素朴な詩をもっと浸透させたらどうか

186: 名無しさん@お腹いっぱい。 2024/05/01(水) 12:09:59.21 ID:ssd8LZze0
>>184
詩が盛んになった時が丁度兵乱の時代で国の行く末や儚さをセンチメンタルに考える時期だったのが大きい要因かもしれないね

素朴な日常に何かを見出す普通の人が持っている鋭い観察眼や想像力、微笑ましさを表現するのが流行るのは安定期

引用元: ・【詩仙】漢詩について語るスレ【詩聖】


題楚昭王廟 韓愈

丘墳滿目衣冠盡
城闕連雲草樹荒
猶有國人懷舊德
一間茅屋祭昭王


易水送別 駱賓王

此地別燕丹
壯士髮衝冠
昔時人已沒
今日水猶寒


つわものどもが夢の跡的なのが好きです。
李白の越中覧古とか。