これから、なんちゃって高性能に惑わされないためにも、高性能とはあくまでベースだと言うお話をしました。少なくとも、お打ち合わせの中で、「これくらいでいい」「これ以上はいらない」と言うような表現をするプロがいたとしたら、その方のお話は少し眉に唾して聞くべきでしょう。省エネにゴールがないように、高性能にもゴールはありません。これくらいで良いと言う基準があるのではなくて、今あるさまざまな条件下ではこれがベターという落とし所があるだけです。私はそう思って、お客さまに説明することにしています。そして、今後の気候変動に対応するバージョンアップの方法論や劣化対策などのご提案をできるだけ一緒にお話しするようにしています。基本的に近年のシミュレーションソフトではアメダスなどの気象データを入力して解析をしますが、このところの気候変動は数年単位で書き変わる可能性も高く、今この瞬間だけでも足りない気がしてしまうからです。
住まいは本来、50年100年と住まい手の暮らしを内包し続けるものでなければなりません。そう言う観点から、今のあるべきできるだけ理想的な形をご提案するとともに、将来にわたって住まれ続けていくような方法論も踏まえた住まいを少しでも創りたいと思うからです。(おわり)
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