立ち止まらずに
神を信じるすべての人よ、神を愛せ。
今日の詩編(詩編31.20+22,24+25)はこのように歌われます。神を信じている人は神を愛しているのではないだろうか。なぜ、あらためて「神を愛せ」と呼びかけるのだろうか、という疑問が湧いてくる歌でもあります。
愛は感情だけに留まるものではありません。愛は行いであり、体験です。心の中で神の存在を信じている、神を大切だと思っているだけでは、神への愛は完成されないのでしょう。
そして、神と自分だけの関係に留まっていても、神への愛は全うされません。神はご自分が創られたすべてのものを愛しています。神が愛するものを愛さないのならば、それは神を愛しているとも言えないでしょう。
神を愛するとは、私たちが思う以上に能動的で、開かれた営みなのだと思います。今の自分に立ち止まらずに、もっと自分を開いて、出かけていくことの中に、神への愛はあるのではないでしょうか。
JUGEMテーマ:カトリック