【PPPDめまい】と判明してから1年 06/03/2023
ここ2週間、本を読んでいた。
う~んと前に買った『はじめてのFC2ブログ』、図書館で借りた『FC2ブログではじめるこだわりブログ』、そして先月末、病院の帰りに立ち寄った本屋で買った『ブログ術 大全』。
自分でも驚くほど長くブログを続けているが、見る人が見ればわかると思う。
私はブログのことを何もわかっていない!
ただ書いて(それも2ヵ月に1回ペース)、スマホで撮ったルビ君とパル(セキセイインコ)の写真を貼りつけるだけ。
人間、例えば私の写真であればかなりの加工が必要だろうが、ルビ君とパルに余計な事は不要。
可愛い子は何もしなくても可愛いのだ!
この度、このブログをなんとかしようと本を見ては見たものの、FC2関係の本は古すぎて使い物にならない。
本に記載されている画面と今現在の画面が違うのだ。
『ブログ術 大全』はまだ拾い読みしかしていないのだが、開いてすぐのChapter1のタイトルでガーン😨である。
ブログは日記ではなく「情報発信」ツールである
「ヒィーっ、情報発信なんて・・・私には、ムリムリ。」
と思い、情報発信はできないが、少し改善を試みようかと。
まず、前々から自分で思っていたのだが、私の文章はとーっても長い!
そうなるのは2カ月分をまとめて書くからだ。
「短くて読みやすい文章、こまめな更新」を心がけたいのだが、うーむ、果たしてできるのか?
【PPPDめまいの事】
長らく苦しんでいためまいが『持続性知覚性姿勢誘発めまい』(略してPPPD)とわかってから1年。
会社を休職し、退職してから1年だ。
今年1月、主治医のA先生(女性)が
「もしかしたら、私、転勤になるかもしれません。大学病院は転勤があるで、転勤になったら3月一杯です。」
と言われ、転勤にならないことを祈った。
A先生がとてもいい先生だったからだ。
しかし、私の祈りは届かず、A先生は転勤になってしまい、4月から主治医が変わった。
4月末、めまい外来16回目は
「今度の医者はどんな人だろう、いい先生だったらいいけど・・・」
と、ドキドキだった。
長い付合いになる病気の場合、医者との相性は重要だ。
ましてや私の場合『傷病手当』という面倒な物を月1で書いてもらわねばならないので、上手く付合っていかねばならない。
2時間待ち、診察室に入り、医者の第一印象は
「わ、わかっ!」
マスクをしていてもわかる、若いと。
余談だが、帰宅後ネットでその医者を調べたら、卒業が2019年。
30歳前後だと思われる。
その日は互いに初対面でよくわからないということもあり、
「いつもの薬(レクサプロ)を出します。あと、陳列棚のある所は避けないで、コンビニとか、どんどん行って下さい。」
で、終わった。
「あんな若い医者で大丈夫だろうか?あの若医者、傷病手当、書いてくれるかしら?」
心配しながら診察室を出た。
以前から何度も書いているが、このめまい、陳列棚の沢山ある所を見たり歩いたり、パソコンやスマホを見たり操作したり、背もたれのない椅子に座ったり等、この病気でない人には信じ難い事でめまいが起こる。
厄介なのは特効薬がないこと。
私の場合、セファドール(めまい止め)が少し効くが、効いている時間は2時間程度。
それも初めの1錠だけ。
2錠目からは効きが悪く、1番の特効薬は横になることだ。
5月末、めまい外来も17回目。
ダメもとで耳鼻科の受付で傷病手当の用紙を出してみたら
「先生に渡しておきますから、申込書の記入だけお願いします。」
いとも簡単に受付けてくれた。
これまでは「先生に直接渡して下さい。」だったのに。
傷病手当の心配がなくなり、ホッする。
1度顔を合わせているので、若先生も私も2回目は少しリラックスして話す。
どの病院もそうだが、まずは「どうですか?」から始まる。
「1年前こちらに来た時は毎日めまいで、その時に比べれば良くはなっているのですが、最近停滞気味なんです。外出がダメで、あと長時間のパソコンもダメです。」
と言うと
「1年前の外出時はどうでしたか?」
と若先生。
思い返せば1年前は『隣の店』(我が家から徒歩2分程度の所にあるスーパー併設の大型ホームセンター)に行くだけで、頭がクラクラグラグラし、必ず店内で薬を飲んでいたのだが、今は『隣の店』は大丈夫。薬を飲むことはない。
その事を若先生に言うと
「そういう感じで、少しづつなんです、この病気は。」
「先生、今飲んでいる薬よりもっと効く薬はないんでしょうか?」
と聞くと
「ないんです。頑張って、リハビリをするしかない、と僕は思います。いつもの薬を出しますので。次ですが、症状は安定しているようなので少し間を開けてみてもいいように思うのですが。」
「先生、私、傷病手当を貰っていて、さっき受付に用紙は出したのですが、月1回受診する必要があるようなんです。」
と言うと
「あっ、そうだ、そうだ、そうでしたね。」
「お忙しいのにお手数かけます。」
この、わざとらしいくらい恐縮している言い回し、嫌いなのだが、これまで仕事で毎日何度も使っていたので、口癖のようにスラスラ出てしまう私。
「いえ、いえ、全然大丈夫です。じゃあ、1ヵ月後にしましょう。」
「リハビリしかない」と聞き、
「あーあ!こりゃ、治るのは当分先か?もしや一生の付合いだったりして」
と落胆気味ではあったが、それでも5月に1ついい事があった。
前の職場で親しくしていた人達と会い、4時間お茶ができたのである。
多少めまいはしたが、楽しかったからだろう、薬に手を出すことなく、私にとっては1歩前進である
(リハビリとは首や目線を動かす自宅でできる簡単な体操、図書館や本屋等陳列棚が多い所に行くこと。なぜかパソコンとスマホはお勧めされません。)
【ルビ君とパル(セキセインコ)の事】
ルビ君とパルの事はいくつか書きたいことがあるのだが、既に長文になっているので今回はひとつだけ。
我が家では年に2、3回、ルビ君とパルを健康診断&爪切りに連れて行く。
本当はゴールデンウィークに連れて行きたいと思っていたのだが、どんどん日にちが延びている。
というのは、パルが太ったからだ。
我が家では毎日体重測定をしており、現在ルビ君35~36g、パルはなんと42g
セキセインコの標準体重は35g~40gらしく、40gは「ちょっとおデブさん」とネットに書いてあった。
ということは、42gのパルは『デブ』だ。
半年前まで40gだったというのに。
太った理由はわかっている。
夫(ネパール人)が夜にたんまり『おやつ』を与えるからだ。
「ダメだって!何度言ったらわかるんだよ!パル、デブインコになってるんだよ!バカ!」
何度も声を張り上げているというのに、ルビ君とパルに好かれたい夫はヘラヘラ笑うだけ。
あと、パル自身も食べるのが大好き!
いつも口をモグモグさせている。
健康診断なのだから、ありのままを診てもらえばいいのだが、そこは人間と同じ。
女性ならば少しでも体重を落として体重計に乗りたいし、我が夫なんぞは腹囲を測る時、腹をへこませたらしく(夫はお腹ポッコリ)
「フフフっ」
と、看護師さんに笑われ
「へこませちゃダメ。もう1回。」
と、言われたようだ。
かかりつけの先生はパルが太っても怒るような方ではないのだが、少しでも痩せてから健康診断を受けたい。
というわけで、パル、現在ダイエット中!
だけど、インコのダイエットも人間と同じ。
今日1g痩せて喜んだら、翌日1g増えてガッカリの繰り返し
【ミニ情報?】
ルビ君とパルに与えているペレット。
インコの餌はシード(種)とペレット(人口餌)があり、かかりつけの先生からはペレットを勧められた。
が、ペレットはまずいらしい。
先代ラニ君は、どうやっても食べてくれなかった。
ルビ君は、子供の時に私が一生懸命教えたので、『ペレットを食べる子』になってくれた。
ペレットにも色々ある。
上の『Roudybush デイリーメンテナンス』は隣駅のペットショップのインコを飼っている店員さんが
「これ、美味しいみたいですよ。うちの子、他のは食べないのだけど、これは食べるんです。」
とお勧めされ、ルビ君もこれを気に入ってくれた。
ちなみに、パルは先住ルビ君の真似をするので、教えなくてもペレットを食べる。
ところが数年前、隣駅のペットショップが閉店してしまった。
近場の他のペットショップでは扱ってなく、今はAmazonで購入している。
あっ、パルが太ったのはこの餌ではありませんのでご安心を。
なんだかブルックスのまわし者のようだが、実家にいる頃から、ずーっとここのコーヒーを飲んでいる。
ブルックスのコーヒーのいいところは、どのカップでもピタッと合うこと。
市販のドリップ式も何度か試したのだが、我が家のコーヒーカップが悪いのか、カップに引っ掛けるところに難が有る物が多い。
味の好みは人それぞれだが、私は、長年飲んでいるからかもしれないが、ここのコーヒーが好き。
但し、こんな事を書くとブルックスに怒られてしまいそうだが、我が家では1袋で2杯作り、濃い方を夫が飲み、2杯目の、いわば出涸らしを私が飲む。
気持ち悪くなりやすい私にはこれが丁度いい。
濃い方を飲む夫(ネパール人)はというと、ネパールの国民飲料はとっても甘いミルクティー。
自国にいる時、夫はコーヒーを飲んだことがなく、初めてコーヒーを飲んだ時は「苦くて飲めない。」と子供のような事を言った。
だが今は、毎朝ブルックのコーヒーを砂糖なしで2杯飲む、コーヒー派になっている。
ブルックスの難点は・・・、仕方のないことだろうが、昔よりお値段が高くなった。
モカが1番安かった頃が懐かしい~。
【写真】
嘴に沢山餌をつけている『食いしん坊パル』
この手の写真、何度も載せているのですが、使いまわしているわけではありません。
毎日がこうなのです。
放鳥時、パルがルビ君のケージに入ろうと狙っているのです。
ルビ君がケージから出ると、すかさずパルは中に入ります。
ルビ君が餌を残していることを知っており、盗み食いをするのです。
※うーむ、ダメですね。長文になってしまいました。すみません
2022年師走・今年の振返り等々 12/27/2022
早いもので2022年も残りわずか。
9月末で会社を退職した私だが、「仕事を辞めたらやりたい」と思っていたことが色々ある。
めまいの為にできないこともあり、また、収入が減った為にお金がかかる事は控えたい。
とりあえず押入れから10冊程の本を引っ張り出し、すぐ手に届く所に積み重ねる。
半分は「読みたい!」と思って買ったはいいが、途中まで読んでそのままになっていた本、もう半分は「勉強するぞ!」と決意して買ったはいいが、これまた途中まで読んでほったらかしの英語の本だ。
以下は私の理想の1日の過ごし方である。
・早起きをする。
・夫(ネパール人)を送り出したら1時間ジョギングをし、帰宅したらS大学病院のめまい外来の主治医に「毎日やって下さい。」と言われているめまい体操をし、ストレッチをする。
・家事。(やるべき事は全て午前中終わらせる。)
・午後は、ブログを書いたり、読みかけの本を読んだり、英語の勉強をしたり、有意義に過ごす。
・夫帰宅後は夕食を食べ、ルビ君とパルを放鳥し楽しく過ごし、就寝に突入する。
ところが現実は理想通りにいかない。
午前中はいい。
ジョギングをし、めまい体操をし、ストレッチをし、1ヵ月位前からは筋トレまでしている。
ボディビルダー程の筋肉はいらないが、生きている間になりたいことのひとつが、腹筋を軽く割ることだったのを思い出したからだ。
「無理、無理!ジムに行かないと無理だよ。」
と、中年になってからお腹ぽっこりの夫に言われ
「あんたに言われたくないよ。」
と、心の中で思いつつ
「だって、ジムはお金かかるし、行くのも面倒くさいじゃん。」
と言い返し、ネットで『家で腹筋を割る』で検索し、出て来た体操を取り入れ、ジョギングから筋トレまで全て終わるのに2時間弱。
「めまいがあるのに大丈夫なの?」
と思われるかもしれないが、前回書いたが、私のめまいは午前中、特に朝一番はめまいを感じず、とても元気なのだ。
次に家事だが、家事はその家の家族構成やパートナーの性格、自分自身の性格が関係してくる。
私はずぼらで、夫はうるさい事を全く言わない。
だから私の家事は超楽で、家事のメインは夕食作り。
夕方に夕食を作るのは
「あー、面倒くさっ!」
と思ってしまうので、午前中の気持ちがフレッシュなうちに夕食を作ってしまうのである。
問題は午後、朝昼兼用の昼食を食べた後である。
「ちょいと一休み。」
と、コタツで横になる。
私は寒がりで10月初旬からコタツを出していて、座椅子は椅子ではなく枕になっている。
そしてテレビを見る、というか、テレビは常についている。
腹も満たされ、温かいコタツで横になっていると、朝の2時間の運動の疲れも程よく出てきて、気がつくと眠っている。
10分、20分程度の昼寝は体にいいと言われているが、私の場合何時間も寝てしまい、起きると大抵再放送の『相棒』が流れていて、外は薄暗い。
「今日もまた、1日が寝て終わってしまった。」
と、罪悪感めいたものを感じないわけではないが、それはほーんの少しで
「温かいコタツの中で、こんなに眠れて・・・、すごーく幸せ」
と思う私。
根っからの怠け者なのだ。
しかも今年から電気代が上がるというので、これまでガンガンつけていたエアコンをつけず、今のところコタツだけで耐えている為、寒くてコタツから出られない。
夜はというと、これまた自分でも驚く程よく眠れる。
こんな生活を送っているので、いつものことではあるがブログが滞っている。
時間は沢山あるというのに、この記事が今年最後になると思われるので、2022年を振り返っておこうと思う。
2022年の私個人の大きな事は、長年付き合ってきた吐き気に『弓状靱帯圧迫症候群』という病名がついたこと、1年間苦しんだ謎のめまいが『PPPDめまい』だとわかったこと、仕事を辞めたことの3点なのだが、衝撃を受けたのはロシアのウクライナ侵攻である。
政治にも世界情勢にもとんと疎い私だが、毎日、可能な限り、ウクライナ・ロシア情勢をチェックをしている。
まあ、世界で紛争をしているのはロシアとウクライナだけではないのだが。
印象深かったのは、戦争が始まって間もなくの頃のウクライナ一般市民の声。
正確には覚えていないが、戦争が始まる前日はいつものように満員の通勤電車に揺られ仕事へ行き、戦争が始まると言われていた午前中も普通に過ごし、「21世紀に、まさか戦争なんて!」と思っていたら、午後から「まさか」が本当に始まったとというもの。
「戦争って・・・、突然始まるんだ・・・。いつ何時、何が起こるか、わからないな。」
当たり前のことなのだが、今まで以上に強く思った。
私がウクライナ情勢ばかり話すものだから、夫もウクライナ情勢をチェックしている。
夫の場合はネパールと英語の新聞から情報を得ている。
「プーティン、核、落とすかな?」「落としたとしたら、世界戦争・・・だよね?」「そしたら地球が滅びる・・・よね?」「その前に、私達、死ぬね。」「〇〇(夫のこと)、さようなら。」などなど、私と夫はこんな会話ばかりしている。
ちなみに我が家ではプーチン大統領のことを『プーティン』と呼ぶ。
プーチンと言うと
「発音が違う。チンじゃなくてティンだ。」
と夫がうるさいからだ。
話はがらりと変わり、私の病気の経過について。
●吐き気(弓状靱帯圧迫症候群?機能性ディスペプシア?)
8月に書いた『FDの方への朗報と私のつかの間の喜び 』のつづきになる。
弓状靱帯圧迫症候群という病名はついたものの、吐き気はその病気によるものなのかはわからず、半年かけて太れと言われ、ラコールという医療用ジュースが処方されたのだが、このジュースを飲むと気持ち悪くなり、どうしても飲めない私。
我が家から徒歩5分のところにある、かかりつけ病院、Wクリニックには今も毎月1回かかっている。
吐き気止めや胃薬、血圧を上げる薬等をもらう為だ。
上げる薬を飲むのは珍しいのかもしれないが、血圧が低すぎて、だからめまいがして、いつもフラフラユラユラしているのかもしれないと、主治医のW先生の判断である。
W先生にS大学病院の外科で言われたことを話すと
「太れというのはわからないでもない。太ると血管が浮くんですよ。でもラコールは・・・、あんなのまずくて飲めないでしょ。」
「先生、ラコールを飲まれたことがあるんですか?」
「僕らは必ず試飲をするんですよ。無理して飲まなくていいよ。」
「そしたら、S大学病院はどうしましょう?」
「もう、行かなくていいよ。やっぱり四谷に行くしかないかな。」
四谷というのは弓状靱帯圧迫症候群で検索するとすぐに出てくる病院である。
「先生、四谷に行くとなったら、自分で事前に連絡してからになるんですか?」
と聞くと
「紹介状を書くから心配しなくていいよ。いつ頃行けそう?」
以前の私であれば即行動なのだが、
「先生、私、今、吐き気よりめまいが辛くて・・・。情けないんですけど、ひとりで四谷まで行く自信がないんです。」
「あー、そうだったね。まあ、長年付き合っている病気だし、一刻を争うわけじゃないから、行けそうになったら言って。紹介状書くから。」
吐き気は仕事のストレスだと私は思っており、ストレスのもとをたてば、つまり仕事を辞めれば治ると思っていたが、そんな事もなく、だからといって悪くもない。
仕事をしていた時よりも確実によくはなっている。
仕事をしていた時は「早く治して、出勤しないと。」という焦りがあったせいか、吐き気が返って長引き、1週間~10日間位寝込み、1番酷かった時は1ヵ月以上吐き気が止まらなかったこともあった。
だが、今は1日、2日で治まることもあれば、1回の吐き気止めで治まることもある。
以前にも書いたように思うが、年月を経てこの病気も変化し、飲食が大きく影響するということはわかった。
「長年かけて悪くなったものは、治るのにも長い年月がかかるのかもしれない?」
と、思ったりするのだが・・・?
●PPPDめまい(9月末~12月、めまい外来8回目~11回目)
前回のつづきになるのだが、その前に、日にちは忘れましたが11月にNHKの『あさイチ』でめまいが放送され、PPPDめまいも取り上げられてた。
テレビで取り上げられるぐらいだから、めまいで悩んでいる方が多いのだと思う。
私の治療方法は前回と変わらずで、夕食後にレクサプ10㎎1錠(抗うつ剤)、あとは『めまい体操』である。
先に朝のジョギングの後と書いたが、『めまい体操』と筋トレは、朝、昼、晩と1日3回行っている。
あとは、どうしても我慢できない時はW先生から処方されているジフェニドール(めまい止め)で対応する。
ジフェニドールは、これも以前書いたと思うが、残念ながら1錠2時間しか効かない。
薬を飲んで体操をしたらすぐよくなるというものではなく、とはいえ
「すこーしづつ、効いているかも?」
と気づいたのは、仕事と完全に縁が切れた10月からである。
すぼらな私でもめまいの程度については毎日軽く手帳につけていて、めまいをあまり感じずに過ごせた日が少しづつ増えてきている。
10月の外来時、
「どうですか?」
と主治医のA先生に聞かれ
「めまいを感じない日が以前より増え、1ヵ月の半分位はめまいが気にならなくなっています。ただ家にいるので、横になっている時間も多いんですけどね。」
「それはよかったです。」
とA先生。
「会社を辞めて、ストレスがなくなったからでしょうか?」
「それは大いに、大いにあります。」
と、A先生は「大いに」を強調された。
11月の外来時、いつも通り「どうですか?」から始まる。
「めまいを感じない日数は前回とそう変わりません。いい点は、それまで実家の母と対面で長時間お喋りするだけでめまいが出て、ジフェニドールを飲んでいたのですが、めまいがないわけではないのですが、ジフェニドールを飲まなくてもよくなりました。悪い点は外出がダメです。家にいる分には大丈夫で、近所のスーパーやコンビニも大丈夫なんですが、普段あまり行かない所に行くとめまいが出て、ジフェニドールを飲みます。只、2時間しか効かないので早々に帰宅します。」
と話すと
「めまいが出るからと怖がって外出しないのもよくないです。ジフェニドールを2錠位までなら飲んでもいいので、外出するようにして下さい。但し、楽しい事をして下さい。うーんと楽しんで下さい。楽しいことであれば、めまいのことを忘れるかもしれません。」
このようにA先生に言われたので、12月、小さな目標のひとつ、『美容院に行く』を実行した。
これまで勤めていた職場は服装や髪色にうるさく、着たくもない服を着て、無難な髪色にしていたのだが、以前からやってみたかったハイライトを入れ、明るい髪色にした。
馴染みの美容師さんだし、ワクワクと心躍らせながら行ったせいか、めまいを感じず、ジフェニドールも飲まずに済んだ。
長期戦にはなりそうだが、いい方向に向かっているような気がする。
●次は夫のこと。
腰痛で毎週整形に通うようになった夫だが、彼の2022年は概ね健康であった。
夫にとって大きな事は、思っていたより英語ができないと落胆したことだろうか?
「原付の免許を取りたい。」
と、夫が言ったのは3月頃。
理由は、夫はマウンテンバイクで通勤しているのだが、雨の日や暑い真夏、冷たい向い風が強い冬は電車を使う。
職場は近いのだが、徒歩で行ける程近くなく、されとて電車を使うとぐるっと回るので時間がかかる。
更に、行きはダラダラと坂道が続く為、天候によって自転車を漕ぐのが辛く、また、職場まで原付を使っている人が多いので、自分も原付免許が欲しいと思ったそうだ。
「いいんじゃない。」
と言い、日常会話程度の日本語はできるが、ひらがな・カタカナしか読めない、つまりたいして日本語ができない夫の場合、何語で試験を受けるのか、我が家から1番近い試験場に電話で聞いたところ英語とわかったのだが、
「外国人の方は殆ど受かりません。本屋さんで原付の本を買って、奥様が英語にして、何度も何度も勉強して下さい。」
受付の方はご親切に、このように仰られた。
試験は何時からなのか伺ったところ、何時というのはないが、試験場はとても混んでいて、来た順番で締め切る為、8時より前に試験場に着て欲しい、午後も受けられるが、なるべく午前に来た方がいいと言われ、このなんだかよくわからない説明は後にわかる。
夫は自国にいる時は250CCバイクに乗ていて、長いこと自国に帰っていないので、その免許はとっくの前に期限切れになっている。
ネパールの道路は日本の援助でできているらしく、夫曰く交通ルールはネパールと日本は同じ。
また夫は子供の頃から英語が好きで、自国にいた時は観光業に携わっており、毎日英語を使っていて、英語には少し自信がある。
私はというと、車の免許は持っていないが原付の免許は持っている。
「運転免許が取りたければお金、出してあげるよ。」
学生の時に両親が言ってくれたが、私、勉強と時間厳守は学校だけでうんざりで、元来時間に束縛されるのが苦手なのだ。
そんな私だから教習所通いなんて絶対にしたくなく、とはいえ実家から駅までが徒歩25分とちょっと遠いので、自分で勉強して1日で取れる原付にしたのである。
ちなみに、多くの人がそうなのだろうが、1回で合格した。
話はそれたが、
「どうすれば受かるの?どんな問題が出た?」
と聞く夫に
「どんな問題ったって、30年以上前だもん、覚えているわけないじゃん。本屋さんで原付の本、1冊買って、何回も練習問題して、
『よし』と思ったら受けに行くんだよ。引っかけ問題が多いから引っかからないように気をつけないと。」
と言うと
「引っかけ問題???」
夫は引っかけ問題の意味がわからず、私もうまく説明ができない。
夫の日本語より酷い英語しかできない私が日本語の原付の本を英訳するなんてことは不可能なので、ネットで英語の原付免許の本を買い、夫の勉強が始まった。
本に入っていた解答用紙を何十枚もコピーし、何度も何度も練習問題をし、大体満点が取れるようになったので、5月に、夫と共に試験場へ行く。
試験場が辺鄙な場所にあるということは知ってはいたが、30年以上前に行ったっきりなのでネットで行き方を調べ、8時より前に試験場に着くようにするには4時半起き。
8時前に着いたというのにすでに試験場の前は行列ができており、試験場の方が早めに来てと仰った意味がわかった。
8時に開き、順番に中に入り、用紙に記入したり手数料を払ったり受付するのに1時間位かかり、9時ちょっと過ぎに夫は他の受験する人々と一緒に試験を受ける部屋へ行く。
試験を受けた夫が戻って来て、
「多分ダメ。テキストと同じ問題は1つしかでなかった。」
と言うと
「インドの〇〇さん、ネパールの〇〇さん(夫)、中国の・・・」
と窓口から呼ばれる。
インドの〇〇さんは、多分相当惜しかったのだろう。
「今日時間ある?あるなら午後にもう1回受けたら?」
と、試験場のオジサンに言われ
「受ける」
と答え、
「なるほど、こういう事もあるからなるべく午前中なのね。」
と納得する。
次の夫はというと
「勉強してこなかったの?もっと勉強して出直しだ。今、返す用紙は半年使えるから。」
と言われ、点数は・・・、合格点よりかなり低い点数だった。
2人でしょんぼりして帰ったのは言うまでもなく、帰りに我が家の近くの比較的大きな本屋さんに寄ったが、やはり英語の原付免許の本はない。
翻訳アプリを使うことも考えたが、面倒くさい。
夫がもう一度挑戦すると言うので、ネットで別の英語のテキスト、といっても英語のテキストと問題集はわずかしかなく、全部購入したことになる。
外国人はどのように勉強してしているのかネットを見たところ、日本人の奥様からの悩み相談を目にした。
原付ではなく車の免許なのだが、外国人のご主人様(国籍はわからない)は教習所の試験は合格し、残すは試験場の筆記のみなのだが、10回以上落ち、ふてくされているというもの。
「ねぇ、10回以上落ちている人もいるみたいよ。」
と、私が言うと
「えっ!ワタシ、10回はやりません。3回まで。」
と夫。
その後、夫の仕事が忙しくなり、私もめまいで外出が困難になったので、暫く原付のことを忘れていたのだが、夫はコツコツと勉強を続けており、私のめまいも落ち着いてきた12月、半年以上たってしまったので再度住民票を取り、2度目の挑戦をした。
試験を終えた夫は
「多分ダメ。でもこの前と違う問題で、この前よりも結構わかった。でも、マークする場所、間違えました。それが問題。」
なんだかよくわからなかったが手ごたえを感じたらしく、「午後にもう一度受けたい。」という口振り。
前回同様夫の名前が呼ばれ受付に行くと
「勉強してからもう一度来てください。」
と、用紙を返され、点数は、前回よりはよかったが、合格点には及ばず、惜しい点数でもない。
「マークする場所がナントカカントカ・・・・」
と夫が言い
「マークシートの列でも間違えたんでしょうか?よくわからないんですけど、そんな事をさっきから言っているんです。」
受付のお姉さんに私が言うと
「列を間違えたのであれば、逆にもっと低い点数だと思いますよ。」
とお姉さん。
「列、間違えていません。イエスってわかったのにノーにつけたり、ノーなのにイエスに、間違えてつけたのがる。」
と夫。
「えっ!なんで間違えるの!」
と私が言うと
「わからない。緊張したかな?」
「それってさー、引っかけ問題に引っかかっただけなんだよ。」
と、私が言うと、夫がもう一度受けたいようなことをゴニョゴニョと言い
「受けたいなら、いいよ。」
私が言うと
「受けるのはいいのですが、お金がもったいない気がしますよ。もう少し勉強してからの方がいいと思いますけど。」
受付のお姉さんが笑いながら言い、試験場を後にした。
帰宅後
「ねぇ、3回まで受けるんでしょ。私はいいけどさー、英語のテキスト、ネットにあるのは全部買ったから、今あるのを何回もやるしか方法ないんだけど・・・どうかな~?受かるかな~?」
と、私が言うと、夫も自分の問題点を自分なりに考えたようだ。
もしテストもテキストもネパール語であれば受かる自信があるが、英語だとまず英語を理解しなくてはならず、問題集と同じ問題がでるのであればいいが、そうでないから読解に時間がかかり、時間も足りなくなって焦るとのこと。
「そうだね~。母国語じゃないからね~。テストの英語は日常会話じゃないし・・・、難しいかもね。それにさ~、私、自分達の年を忘れていたんだけど、私もオバサンだけど、あなた、オジサンじゃん。よーく考えたら、オジサンが原付乗るって、危ないよ。ヘルメットかぶっていても車に当たられたら原付は死ぬ可能性高いからね。しかも、昔に比べてガソリンスタンド少ないし、ガソリンも高くなっているみたいだし。原付じゃなくて、電動自転車でいいんじゃなの?」
と、私が言うと
「そうですね。ワタシ、原付、もうやめます。電動アシスト自転車にします。」
夫のいい点なのかもしれないが、気持ちの切替えが早く、既に我が家から徒歩1~2分の大型ホームセンターで目をつけた電動アシスト自転車があり、恐らく来年には買わされることになるような?
最後はルビ君とパルのこと。
毎年必ず2人(正確には2羽)の誕生日の10月には健康診断に行くのだが、10月は体調に自信がなかった為、2ヵ月遅れの12月に行った。
以前からかかりつけの獣医さんがハンサムで素敵な方だと書いているが、その為、2人の健康診断は私の楽しみでもある。
1年に数回の目の保養だ。
その日は晴れていたので自転車で行ったのだが、めまいが心配だったのと、ひとりならまだしも2人が籠にいる。
万一私が倒れたら2人が大変なことになると思うと自転車漕ぎに神経を使い、病院に着いたと同時に頭がクラクラし、待合室でめまい止めを飲む。
私のこういう状況を2人は察してくれたのか、2人共どこも悪いところはなく、爪を切ってもらい終わった。
2人のことを『赤ちゃん達』と我が家では呼んでいるが、早いものでルビ君は4歳、パルは3歳だ。
2人についてはもっと書きたい事があるのだが、人間の話が長くなったので、次にしましょう。
上に「最後」と書きましたが、最後の最後になります。
家電って、どうして同じ時期にたて続けに壊れるのでしょうね?
ま、同じ時期に買うから壊れるのも重なるのでしょうが。
秋頃、16年使った冷蔵庫を買い替えた。
冷凍庫に入れていてもアイスクリームはとけるし、牛乳もすぐ腐るようになったからだ。
だが、これはいい。
ポイントが沢山あり、一銭も払わずに買えたからだ。
我が家では家電はノ〇マで買う。
理由はただひとつ。
近いからだ。
これも秋頃だったように思うが
「テレビに線が入っているような気がする。」
と、夫が気づいた。
言われてみれば、上に赤だか緑の線が入っているようにも見えたが、特段気にはならなかった。
ところが、わずかな間に、朝、テレビをつけると音声は流れるが画面は真っ暗、5分位すると画面がつく。
そのうち暗い時間が長くなり、12月に入ってからは画面がつくのに8~10分位かかるようになった。
つくにはつくし、年末にお金をかけるのも嫌だなと思い、母にこの現象を言ったところ
「それ、時間の問題よ。遅かれ早かれ買い替えだわよ。あんた、テレビは友達でしょ。なかったら、つまらないよ。年末年始にぶっ壊れたら最悪じゃない。買い替えなさい。」
夫と共にいつものノ〇マに行くと、今のテレビと昔のテレビの違いにギョッとする。
まず、昔のより枠が小さくなり、我が家のと同じサイズのテレビがやけに小さく見える。
次に昔のテレビの足は真ん中にドーンとあり、今もそういうのはあるのだが少なく、お値段もいい。
今のテレビはノ〇マの人曰く鳥足。
テレビの両端に足がついている。
それがやや中央よりにあるか、本当にテレビの端にあるかで、その『鳥足』のサイズを測ると、我が家のテレビ台にのらず、つまりテレビとテレビ台の両方を買わなければならない。
これまで我が家にあったテレビより少し大きいサイズで、一番値引きになっているのを買うとことにし、『鳥足』のサイズを測り、出直すことにする。
ノ〇マの店員さんにテレビ台も勧められ、会員だから値引きになるとも言われたが、
「隣の店にもっと安いのがある。」
と、夫が耳打ちし、なるべくお金を使いたくない我々は、我が家から徒歩1~2分の大型ホームセンターへ直行する。
隣の店でも『テレビ台』と名のついたものは決して安くなく、散々悩み、ちょっとがっちりしたカラーボックスと黒のペンキを購入すると決める。
ノ〇マのテレビ台の5分の1の値段である。
翌日またノ〇マに行き、目をつけたテレビを購入し、また隣の店に行き、カラーボックスを買う。
テレビが配達されるまでの間にカラーボックスを組立て、黒に塗り替えた。
他の家具が全部黒なので、一応統一を試みたのだ。
テレビもが設置され、「いつ壊れるか?」と冷や冷やしなくてもよくはなったが、年の瀬に予想外の出費であった。
ここまで読んでくださいまして、ありがとうございます。
来年もよろしくお願いします
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以前にもそっくりの写真を載せたかもしれませんが、
夫にゴマすりをするパル。
我が家ではこの行為を「気持ちいい女の子」と呼んでいる。
夫の首を嘴で丹念にクチュクチュする。
決して私にはしない。
ルビ君は時々このように膨らんでいます。
口の横を膨らませることがあり、そういう時は
「髭ルビ」と夫に言われています。
9月末で会社を退職した私だが、「仕事を辞めたらやりたい」と思っていたことが色々ある。
めまいの為にできないこともあり、また、収入が減った為にお金がかかる事は控えたい。
とりあえず押入れから10冊程の本を引っ張り出し、すぐ手に届く所に積み重ねる。
半分は「読みたい!」と思って買ったはいいが、途中まで読んでそのままになっていた本、もう半分は「勉強するぞ!」と決意して買ったはいいが、これまた途中まで読んでほったらかしの英語の本だ。
以下は私の理想の1日の過ごし方である。
・早起きをする。
・夫(ネパール人)を送り出したら1時間ジョギングをし、帰宅したらS大学病院のめまい外来の主治医に「毎日やって下さい。」と言われているめまい体操をし、ストレッチをする。
・家事。(やるべき事は全て午前中終わらせる。)
・午後は、ブログを書いたり、読みかけの本を読んだり、英語の勉強をしたり、有意義に過ごす。
・夫帰宅後は夕食を食べ、ルビ君とパルを放鳥し楽しく過ごし、就寝に突入する。
ところが現実は理想通りにいかない。
午前中はいい。
ジョギングをし、めまい体操をし、ストレッチをし、1ヵ月位前からは筋トレまでしている。
ボディビルダー程の筋肉はいらないが、生きている間になりたいことのひとつが、腹筋を軽く割ることだったのを思い出したからだ。
「無理、無理!ジムに行かないと無理だよ。」
と、中年になってからお腹ぽっこりの夫に言われ
「あんたに言われたくないよ。」
と、心の中で思いつつ
「だって、ジムはお金かかるし、行くのも面倒くさいじゃん。」
と言い返し、ネットで『家で腹筋を割る』で検索し、出て来た体操を取り入れ、ジョギングから筋トレまで全て終わるのに2時間弱。
「めまいがあるのに大丈夫なの?」
と思われるかもしれないが、前回書いたが、私のめまいは午前中、特に朝一番はめまいを感じず、とても元気なのだ。
次に家事だが、家事はその家の家族構成やパートナーの性格、自分自身の性格が関係してくる。
私はずぼらで、夫はうるさい事を全く言わない。
だから私の家事は超楽で、家事のメインは夕食作り。
夕方に夕食を作るのは
「あー、面倒くさっ!」
と思ってしまうので、午前中の気持ちがフレッシュなうちに夕食を作ってしまうのである。
問題は午後、朝昼兼用の昼食を食べた後である。
「ちょいと一休み。」
と、コタツで横になる。
私は寒がりで10月初旬からコタツを出していて、座椅子は椅子ではなく枕になっている。
そしてテレビを見る、というか、テレビは常についている。
腹も満たされ、温かいコタツで横になっていると、朝の2時間の運動の疲れも程よく出てきて、気がつくと眠っている。
10分、20分程度の昼寝は体にいいと言われているが、私の場合何時間も寝てしまい、起きると大抵再放送の『相棒』が流れていて、外は薄暗い。
「今日もまた、1日が寝て終わってしまった。」
と、罪悪感めいたものを感じないわけではないが、それはほーんの少しで
「温かいコタツの中で、こんなに眠れて・・・、すごーく幸せ」
と思う私。
根っからの怠け者なのだ。
しかも今年から電気代が上がるというので、これまでガンガンつけていたエアコンをつけず、今のところコタツだけで耐えている為、寒くてコタツから出られない。
夜はというと、これまた自分でも驚く程よく眠れる。
こんな生活を送っているので、いつものことではあるがブログが滞っている。
時間は沢山あるというのに、この記事が今年最後になると思われるので、2022年を振り返っておこうと思う。
2022年の私個人の大きな事は、長年付き合ってきた吐き気に『弓状靱帯圧迫症候群』という病名がついたこと、1年間苦しんだ謎のめまいが『PPPDめまい』だとわかったこと、仕事を辞めたことの3点なのだが、衝撃を受けたのはロシアのウクライナ侵攻である。
政治にも世界情勢にもとんと疎い私だが、毎日、可能な限り、ウクライナ・ロシア情勢をチェックをしている。
まあ、世界で紛争をしているのはロシアとウクライナだけではないのだが。
印象深かったのは、戦争が始まって間もなくの頃のウクライナ一般市民の声。
正確には覚えていないが、戦争が始まる前日はいつものように満員の通勤電車に揺られ仕事へ行き、戦争が始まると言われていた午前中も普通に過ごし、「21世紀に、まさか戦争なんて!」と思っていたら、午後から「まさか」が本当に始まったとというもの。
「戦争って・・・、突然始まるんだ・・・。いつ何時、何が起こるか、わからないな。」
当たり前のことなのだが、今まで以上に強く思った。
私がウクライナ情勢ばかり話すものだから、夫もウクライナ情勢をチェックしている。
夫の場合はネパールと英語の新聞から情報を得ている。
「プーティン、核、落とすかな?」「落としたとしたら、世界戦争・・・だよね?」「そしたら地球が滅びる・・・よね?」「その前に、私達、死ぬね。」「〇〇(夫のこと)、さようなら。」などなど、私と夫はこんな会話ばかりしている。
ちなみに我が家ではプーチン大統領のことを『プーティン』と呼ぶ。
プーチンと言うと
「発音が違う。チンじゃなくてティンだ。」
と夫がうるさいからだ。
話はがらりと変わり、私の病気の経過について。
●吐き気(弓状靱帯圧迫症候群?機能性ディスペプシア?)
8月に書いた『FDの方への朗報と私のつかの間の喜び 』のつづきになる。
弓状靱帯圧迫症候群という病名はついたものの、吐き気はその病気によるものなのかはわからず、半年かけて太れと言われ、ラコールという医療用ジュースが処方されたのだが、このジュースを飲むと気持ち悪くなり、どうしても飲めない私。
我が家から徒歩5分のところにある、かかりつけ病院、Wクリニックには今も毎月1回かかっている。
吐き気止めや胃薬、血圧を上げる薬等をもらう為だ。
上げる薬を飲むのは珍しいのかもしれないが、血圧が低すぎて、だからめまいがして、いつもフラフラユラユラしているのかもしれないと、主治医のW先生の判断である。
W先生にS大学病院の外科で言われたことを話すと
「太れというのはわからないでもない。太ると血管が浮くんですよ。でもラコールは・・・、あんなのまずくて飲めないでしょ。」
「先生、ラコールを飲まれたことがあるんですか?」
「僕らは必ず試飲をするんですよ。無理して飲まなくていいよ。」
「そしたら、S大学病院はどうしましょう?」
「もう、行かなくていいよ。やっぱり四谷に行くしかないかな。」
四谷というのは弓状靱帯圧迫症候群で検索するとすぐに出てくる病院である。
「先生、四谷に行くとなったら、自分で事前に連絡してからになるんですか?」
と聞くと
「紹介状を書くから心配しなくていいよ。いつ頃行けそう?」
以前の私であれば即行動なのだが、
「先生、私、今、吐き気よりめまいが辛くて・・・。情けないんですけど、ひとりで四谷まで行く自信がないんです。」
「あー、そうだったね。まあ、長年付き合っている病気だし、一刻を争うわけじゃないから、行けそうになったら言って。紹介状書くから。」
吐き気は仕事のストレスだと私は思っており、ストレスのもとをたてば、つまり仕事を辞めれば治ると思っていたが、そんな事もなく、だからといって悪くもない。
仕事をしていた時よりも確実によくはなっている。
仕事をしていた時は「早く治して、出勤しないと。」という焦りがあったせいか、吐き気が返って長引き、1週間~10日間位寝込み、1番酷かった時は1ヵ月以上吐き気が止まらなかったこともあった。
だが、今は1日、2日で治まることもあれば、1回の吐き気止めで治まることもある。
以前にも書いたように思うが、年月を経てこの病気も変化し、飲食が大きく影響するということはわかった。
「長年かけて悪くなったものは、治るのにも長い年月がかかるのかもしれない?」
と、思ったりするのだが・・・?
●PPPDめまい(9月末~12月、めまい外来8回目~11回目)
前回のつづきになるのだが、その前に、日にちは忘れましたが11月にNHKの『あさイチ』でめまいが放送され、PPPDめまいも取り上げられてた。
テレビで取り上げられるぐらいだから、めまいで悩んでいる方が多いのだと思う。
私の治療方法は前回と変わらずで、夕食後にレクサプ10㎎1錠(抗うつ剤)、あとは『めまい体操』である。
先に朝のジョギングの後と書いたが、『めまい体操』と筋トレは、朝、昼、晩と1日3回行っている。
あとは、どうしても我慢できない時はW先生から処方されているジフェニドール(めまい止め)で対応する。
ジフェニドールは、これも以前書いたと思うが、残念ながら1錠2時間しか効かない。
薬を飲んで体操をしたらすぐよくなるというものではなく、とはいえ
「すこーしづつ、効いているかも?」
と気づいたのは、仕事と完全に縁が切れた10月からである。
すぼらな私でもめまいの程度については毎日軽く手帳につけていて、めまいをあまり感じずに過ごせた日が少しづつ増えてきている。
10月の外来時、
「どうですか?」
と主治医のA先生に聞かれ
「めまいを感じない日が以前より増え、1ヵ月の半分位はめまいが気にならなくなっています。ただ家にいるので、横になっている時間も多いんですけどね。」
「それはよかったです。」
とA先生。
「会社を辞めて、ストレスがなくなったからでしょうか?」
「それは大いに、大いにあります。」
と、A先生は「大いに」を強調された。
11月の外来時、いつも通り「どうですか?」から始まる。
「めまいを感じない日数は前回とそう変わりません。いい点は、それまで実家の母と対面で長時間お喋りするだけでめまいが出て、ジフェニドールを飲んでいたのですが、めまいがないわけではないのですが、ジフェニドールを飲まなくてもよくなりました。悪い点は外出がダメです。家にいる分には大丈夫で、近所のスーパーやコンビニも大丈夫なんですが、普段あまり行かない所に行くとめまいが出て、ジフェニドールを飲みます。只、2時間しか効かないので早々に帰宅します。」
と話すと
「めまいが出るからと怖がって外出しないのもよくないです。ジフェニドールを2錠位までなら飲んでもいいので、外出するようにして下さい。但し、楽しい事をして下さい。うーんと楽しんで下さい。楽しいことであれば、めまいのことを忘れるかもしれません。」
このようにA先生に言われたので、12月、小さな目標のひとつ、『美容院に行く』を実行した。
これまで勤めていた職場は服装や髪色にうるさく、着たくもない服を着て、無難な髪色にしていたのだが、以前からやってみたかったハイライトを入れ、明るい髪色にした。
馴染みの美容師さんだし、ワクワクと心躍らせながら行ったせいか、めまいを感じず、ジフェニドールも飲まずに済んだ。
長期戦にはなりそうだが、いい方向に向かっているような気がする。
●次は夫のこと。
腰痛で毎週整形に通うようになった夫だが、彼の2022年は概ね健康であった。
夫にとって大きな事は、思っていたより英語ができないと落胆したことだろうか?
「原付の免許を取りたい。」
と、夫が言ったのは3月頃。
理由は、夫はマウンテンバイクで通勤しているのだが、雨の日や暑い真夏、冷たい向い風が強い冬は電車を使う。
職場は近いのだが、徒歩で行ける程近くなく、されとて電車を使うとぐるっと回るので時間がかかる。
更に、行きはダラダラと坂道が続く為、天候によって自転車を漕ぐのが辛く、また、職場まで原付を使っている人が多いので、自分も原付免許が欲しいと思ったそうだ。
「いいんじゃない。」
と言い、日常会話程度の日本語はできるが、ひらがな・カタカナしか読めない、つまりたいして日本語ができない夫の場合、何語で試験を受けるのか、我が家から1番近い試験場に電話で聞いたところ英語とわかったのだが、
「外国人の方は殆ど受かりません。本屋さんで原付の本を買って、奥様が英語にして、何度も何度も勉強して下さい。」
受付の方はご親切に、このように仰られた。
試験は何時からなのか伺ったところ、何時というのはないが、試験場はとても混んでいて、来た順番で締め切る為、8時より前に試験場に着て欲しい、午後も受けられるが、なるべく午前に来た方がいいと言われ、このなんだかよくわからない説明は後にわかる。
夫は自国にいる時は250CCバイクに乗ていて、長いこと自国に帰っていないので、その免許はとっくの前に期限切れになっている。
ネパールの道路は日本の援助でできているらしく、夫曰く交通ルールはネパールと日本は同じ。
また夫は子供の頃から英語が好きで、自国にいた時は観光業に携わっており、毎日英語を使っていて、英語には少し自信がある。
私はというと、車の免許は持っていないが原付の免許は持っている。
「運転免許が取りたければお金、出してあげるよ。」
学生の時に両親が言ってくれたが、私、勉強と時間厳守は学校だけでうんざりで、元来時間に束縛されるのが苦手なのだ。
そんな私だから教習所通いなんて絶対にしたくなく、とはいえ実家から駅までが徒歩25分とちょっと遠いので、自分で勉強して1日で取れる原付にしたのである。
ちなみに、多くの人がそうなのだろうが、1回で合格した。
話はそれたが、
「どうすれば受かるの?どんな問題が出た?」
と聞く夫に
「どんな問題ったって、30年以上前だもん、覚えているわけないじゃん。本屋さんで原付の本、1冊買って、何回も練習問題して、
『よし』と思ったら受けに行くんだよ。引っかけ問題が多いから引っかからないように気をつけないと。」
と言うと
「引っかけ問題???」
夫は引っかけ問題の意味がわからず、私もうまく説明ができない。
夫の日本語より酷い英語しかできない私が日本語の原付の本を英訳するなんてことは不可能なので、ネットで英語の原付免許の本を買い、夫の勉強が始まった。
本に入っていた解答用紙を何十枚もコピーし、何度も何度も練習問題をし、大体満点が取れるようになったので、5月に、夫と共に試験場へ行く。
試験場が辺鄙な場所にあるということは知ってはいたが、30年以上前に行ったっきりなのでネットで行き方を調べ、8時より前に試験場に着くようにするには4時半起き。
8時前に着いたというのにすでに試験場の前は行列ができており、試験場の方が早めに来てと仰った意味がわかった。
8時に開き、順番に中に入り、用紙に記入したり手数料を払ったり受付するのに1時間位かかり、9時ちょっと過ぎに夫は他の受験する人々と一緒に試験を受ける部屋へ行く。
試験を受けた夫が戻って来て、
「多分ダメ。テキストと同じ問題は1つしかでなかった。」
と言うと
「インドの〇〇さん、ネパールの〇〇さん(夫)、中国の・・・」
と窓口から呼ばれる。
インドの〇〇さんは、多分相当惜しかったのだろう。
「今日時間ある?あるなら午後にもう1回受けたら?」
と、試験場のオジサンに言われ
「受ける」
と答え、
「なるほど、こういう事もあるからなるべく午前中なのね。」
と納得する。
次の夫はというと
「勉強してこなかったの?もっと勉強して出直しだ。今、返す用紙は半年使えるから。」
と言われ、点数は・・・、合格点よりかなり低い点数だった。
2人でしょんぼりして帰ったのは言うまでもなく、帰りに我が家の近くの比較的大きな本屋さんに寄ったが、やはり英語の原付免許の本はない。
翻訳アプリを使うことも考えたが、面倒くさい。
夫がもう一度挑戦すると言うので、ネットで別の英語のテキスト、といっても英語のテキストと問題集はわずかしかなく、全部購入したことになる。
外国人はどのように勉強してしているのかネットを見たところ、日本人の奥様からの悩み相談を目にした。
原付ではなく車の免許なのだが、外国人のご主人様(国籍はわからない)は教習所の試験は合格し、残すは試験場の筆記のみなのだが、10回以上落ち、ふてくされているというもの。
「ねぇ、10回以上落ちている人もいるみたいよ。」
と、私が言うと
「えっ!ワタシ、10回はやりません。3回まで。」
と夫。
その後、夫の仕事が忙しくなり、私もめまいで外出が困難になったので、暫く原付のことを忘れていたのだが、夫はコツコツと勉強を続けており、私のめまいも落ち着いてきた12月、半年以上たってしまったので再度住民票を取り、2度目の挑戦をした。
試験を終えた夫は
「多分ダメ。でもこの前と違う問題で、この前よりも結構わかった。でも、マークする場所、間違えました。それが問題。」
なんだかよくわからなかったが手ごたえを感じたらしく、「午後にもう一度受けたい。」という口振り。
前回同様夫の名前が呼ばれ受付に行くと
「勉強してからもう一度来てください。」
と、用紙を返され、点数は、前回よりはよかったが、合格点には及ばず、惜しい点数でもない。
「マークする場所がナントカカントカ・・・・」
と夫が言い
「マークシートの列でも間違えたんでしょうか?よくわからないんですけど、そんな事をさっきから言っているんです。」
受付のお姉さんに私が言うと
「列を間違えたのであれば、逆にもっと低い点数だと思いますよ。」
とお姉さん。
「列、間違えていません。イエスってわかったのにノーにつけたり、ノーなのにイエスに、間違えてつけたのがる。」
と夫。
「えっ!なんで間違えるの!」
と私が言うと
「わからない。緊張したかな?」
「それってさー、引っかけ問題に引っかかっただけなんだよ。」
と、私が言うと、夫がもう一度受けたいようなことをゴニョゴニョと言い
「受けたいなら、いいよ。」
私が言うと
「受けるのはいいのですが、お金がもったいない気がしますよ。もう少し勉強してからの方がいいと思いますけど。」
受付のお姉さんが笑いながら言い、試験場を後にした。
帰宅後
「ねぇ、3回まで受けるんでしょ。私はいいけどさー、英語のテキスト、ネットにあるのは全部買ったから、今あるのを何回もやるしか方法ないんだけど・・・どうかな~?受かるかな~?」
と、私が言うと、夫も自分の問題点を自分なりに考えたようだ。
もしテストもテキストもネパール語であれば受かる自信があるが、英語だとまず英語を理解しなくてはならず、問題集と同じ問題がでるのであればいいが、そうでないから読解に時間がかかり、時間も足りなくなって焦るとのこと。
「そうだね~。母国語じゃないからね~。テストの英語は日常会話じゃないし・・・、難しいかもね。それにさ~、私、自分達の年を忘れていたんだけど、私もオバサンだけど、あなた、オジサンじゃん。よーく考えたら、オジサンが原付乗るって、危ないよ。ヘルメットかぶっていても車に当たられたら原付は死ぬ可能性高いからね。しかも、昔に比べてガソリンスタンド少ないし、ガソリンも高くなっているみたいだし。原付じゃなくて、電動自転車でいいんじゃなの?」
と、私が言うと
「そうですね。ワタシ、原付、もうやめます。電動アシスト自転車にします。」
夫のいい点なのかもしれないが、気持ちの切替えが早く、既に我が家から徒歩1~2分の大型ホームセンターで目をつけた電動アシスト自転車があり、恐らく来年には買わされることになるような?
最後はルビ君とパルのこと。
毎年必ず2人(正確には2羽)の誕生日の10月には健康診断に行くのだが、10月は体調に自信がなかった為、2ヵ月遅れの12月に行った。
以前からかかりつけの獣医さんがハンサムで素敵な方だと書いているが、その為、2人の健康診断は私の楽しみでもある。
1年に数回の目の保養だ。
その日は晴れていたので自転車で行ったのだが、めまいが心配だったのと、ひとりならまだしも2人が籠にいる。
万一私が倒れたら2人が大変なことになると思うと自転車漕ぎに神経を使い、病院に着いたと同時に頭がクラクラし、待合室でめまい止めを飲む。
私のこういう状況を2人は察してくれたのか、2人共どこも悪いところはなく、爪を切ってもらい終わった。
2人のことを『赤ちゃん達』と我が家では呼んでいるが、早いものでルビ君は4歳、パルは3歳だ。
2人についてはもっと書きたい事があるのだが、人間の話が長くなったので、次にしましょう。
上に「最後」と書きましたが、最後の最後になります。
家電って、どうして同じ時期にたて続けに壊れるのでしょうね?
ま、同じ時期に買うから壊れるのも重なるのでしょうが。
秋頃、16年使った冷蔵庫を買い替えた。
冷凍庫に入れていてもアイスクリームはとけるし、牛乳もすぐ腐るようになったからだ。
だが、これはいい。
ポイントが沢山あり、一銭も払わずに買えたからだ。
我が家では家電はノ〇マで買う。
理由はただひとつ。
近いからだ。
これも秋頃だったように思うが
「テレビに線が入っているような気がする。」
と、夫が気づいた。
言われてみれば、上に赤だか緑の線が入っているようにも見えたが、特段気にはならなかった。
ところが、わずかな間に、朝、テレビをつけると音声は流れるが画面は真っ暗、5分位すると画面がつく。
そのうち暗い時間が長くなり、12月に入ってからは画面がつくのに8~10分位かかるようになった。
つくにはつくし、年末にお金をかけるのも嫌だなと思い、母にこの現象を言ったところ
「それ、時間の問題よ。遅かれ早かれ買い替えだわよ。あんた、テレビは友達でしょ。なかったら、つまらないよ。年末年始にぶっ壊れたら最悪じゃない。買い替えなさい。」
夫と共にいつものノ〇マに行くと、今のテレビと昔のテレビの違いにギョッとする。
まず、昔のより枠が小さくなり、我が家のと同じサイズのテレビがやけに小さく見える。
次に昔のテレビの足は真ん中にドーンとあり、今もそういうのはあるのだが少なく、お値段もいい。
今のテレビはノ〇マの人曰く鳥足。
テレビの両端に足がついている。
それがやや中央よりにあるか、本当にテレビの端にあるかで、その『鳥足』のサイズを測ると、我が家のテレビ台にのらず、つまりテレビとテレビ台の両方を買わなければならない。
これまで我が家にあったテレビより少し大きいサイズで、一番値引きになっているのを買うとことにし、『鳥足』のサイズを測り、出直すことにする。
ノ〇マの店員さんにテレビ台も勧められ、会員だから値引きになるとも言われたが、
「隣の店にもっと安いのがある。」
と、夫が耳打ちし、なるべくお金を使いたくない我々は、我が家から徒歩1~2分の大型ホームセンターへ直行する。
隣の店でも『テレビ台』と名のついたものは決して安くなく、散々悩み、ちょっとがっちりしたカラーボックスと黒のペンキを購入すると決める。
ノ〇マのテレビ台の5分の1の値段である。
翌日またノ〇マに行き、目をつけたテレビを購入し、また隣の店に行き、カラーボックスを買う。
テレビが配達されるまでの間にカラーボックスを組立て、黒に塗り替えた。
他の家具が全部黒なので、一応統一を試みたのだ。
テレビもが設置され、「いつ壊れるか?」と冷や冷やしなくてもよくはなったが、年の瀬に予想外の出費であった。
ここまで読んでくださいまして、ありがとうございます。
来年もよろしくお願いします
">
以前にもそっくりの写真を載せたかもしれませんが、
夫にゴマすりをするパル。
我が家ではこの行為を「気持ちいい女の子」と呼んでいる。
夫の首を嘴で丹念にクチュクチュする。
決して私にはしない。
ルビ君は時々このように膨らんでいます。
口の横を膨らませることがあり、そういう時は
「髭ルビ」と夫に言われています。
【PPPDめまい】めまい外来2回目~7回目&決断 10/13/2022
7月9日の『めまい・病名判明』のつづきです。
昨年6月になったハント症候群以来、毎日毎日頭がクラクラする謎のめまいが持続性知覚性姿勢誘発めまい、略して『PPPDめまい』とわかって早いもので約4ヵ月。
治療はレクサプロという抗うつ剤の服用とめまい体操。
めまい体操というのは首を左右に動かしたり、上下に動かしたり、目線だけ左右上下に動かしたり、首を振りながら歩くといったもので、これはハント症候群になった時からずーっとやっている。
『PPPDめまい』を検索しまくったところ、人によって症状もめまいが増強するものも少しづつ違うとわかる。
私の場合は朝はめまいがない。
「めまいが治ったのではないか!」
と思うほど、めまいに関しては朝は元気だ。
従って、1時間ジョギングをし、その後40分位ストレッチやらヨガといったこともできてしまうのである。
しかし、時間がたつにつれめまいが出て来る。
ここから先はやや箇条書きっぽく書きます。
A:仕事の時(大学病院のめまい外来にかかる前)
仕事が始まるのは、起床から3時間位たった朝9時。
早い時は9時から、遅くとも10時半前から頭がクラクラしてくる。
クラクラと言ってもこの病気でない方には想像できないと思う。
現に身近にいる我が夫(ネパール人)も母も
「どんな感じか、全然わからない。」
と言う。
病院では『フワフワ』と言われてるが、過去にフワフワめまいを経験したことのある私としてはPPPDめまいはフワフワではなくクラクラで、同じ病気の方のブログにも、多くの方が「クラクラ、グラグラ、グーラグラ」なんて表現している。
ま、フワフワでもクラクラでも辛いことには変わりないのだが。
めまいが出るとめまい止めを飲む。
めまい止めも何種類かあるが、私に効くのはジフェニドールのみ。
ちなみにこの薬は大学病院のめまい外来ではなく、このブログによく登場する、我が家から徒歩5分のところにある、かかりつけのWクリニックのW先生に処方してもらっている。
しかし、効くといっても、効き目を感じるまでに30分要し、効いている時間が2時間半位と短い。
従って9時にクラクラしたからといってすぐに飲んでしまうと後がもたないので、時間配分を考えながら飲まねばならない。
本来この薬は1日3回、食後に服用なのだが、勤務時間中に3錠飲んでしまい、それでも効きが悪い時は気休めかもしれないが精神安定剤のリーゼも飲んでしまう。
ちなみにグラグラの場合だが、これが出るのは1回目のジフェニドール薬を飲み、2回目に手を出したい時に起こるように思う。
以前も書いたかもしれないが、グラグラ、グーラグラしてくると目がチカチカしてきて、目の焦点が合わなくなり、椅子から転げ落ちるのではないかと思う程だ。
この症状が出た時は、もう早退である。
仕事が終わると一刻も早く家に帰りたく、帰宅すると即横になる。
1時間位横になるとめまいでクラクラしていた頭が回復する。
正直言って、毎日がぐったりだ。
B:休日の時
若い頃は休日は睡眠も貪っていたが、年を取ってからは仕事と同じ時間か、少し遅くても7時には起床。
先に書いたように朝は元気なので1時間ジョギングをし、帰宅後はストレッチやヨガをする。
休日はストレスがないせいか9時や10時にめまいが出るということはなく、午後からだったり夕方だったり。
ジフェ二ドール1錠で過ごせ、恐らく横になっている時間が長いからだと思われる。
C:休日で外出する時
休日だから仕事の日のようなストレスはないのだが、めまいの心配があるのだろう。
外出する時間と外出している時間にもよるが、外出途中でジフェニドールを飲む。
短時間の外出であれば1錠、長時間の外出であれば2錠飲んでしまうのだが、Aの仕事中に比べればマシである。
●7月中旬(めまい外来3回目)
休職して1ヵ月ちょっと、レクサプロ5㎎を服用して約1ヵ月。
グラグラめまいが出て、更に猛暑だった6月はどうしようもないくらい体が辛かったが、7月中旬にもなると少し回復した。
とはいえ、レクサプロが劇的に効いたという感じはなく、めまいもある。
先に書いた『B:休日の時』のような状態である。
少し回復したのは恐らくストレス、というのは私の場合仕事なのだが、休職してストレスが軽減したからだと思う。
しかし1カ月以上休むと、仕事嫌いの私でも気になるし、「早く治さなくちゃ。」と焦る。
仕事復帰について主治医に聞くと、
「うーん、今の状態じゃ、会社まで行けたとしてもすぐに早退になるよ。診断書書きますから、もう少し休みなさい。私ももう少し薬の効き目を見たいし。あと、家にいる日はジフェニドールを飲まないように頑張ってみて。絶対ダメとは言わないけど、負荷をかけることも大事だから。」
主治医は私の仕事の内容を知っており、この病気に私の仕事はよくないらしい。
以下はネットで調べたこの病気の症状が悪化すること。
1)立ったり歩いたりすること
2)体を動かしたり、動かされたりすること(エレベーター、エスカレーター、電車、バスへの乗車など)
3)複雑な模様(色合いや凹凸)や激しい動きのある映像を見ること(大型店舗の陳列棚、細かい書字、映画、スクロール画面、ドローン撮像動画など。
1も2も3も誰しもすることだが、私の仕事は3の作業が多い、というより3の作業ばかりだ。
今やオフィスワークにパソコンはつきものだが、いくつもの画面を出し、スクロールしまくり。
更に画面の文字は物凄く細かく、体に悪いとわかっていても、どんどん前のめりになり、パソコンの中に入ってしまいそうな程だ。
●8月初旬(めまい外来4回目)
休職して約2ヵ月、レクサプロを服用して1ヵ月半位。
前回同様、レクサプロの効き目は自分ではよくわからず、『B:休日の時』と同じ状態である。
が、医師に言われた通り、家にいる時はジフェニドールを我慢し、なんとか飲まないことに慣れてきて、そう考えるとわずかながら進歩しているのかもしれない。
でも外出する時はダメである。
外出と言っても、その外出が近所のWクリニックだったり、我が家から徒歩7分の実家だったりなのだが、全然緊張を要する場所ではないのに頭がクラクラしてしまいジフェニドールに頼ってしまう。
今回も仕事復帰について聞くと、
「焦らない、焦らない。もうすぐ検査だから検査結果を見てから考えましょう。」
●8月中旬(めまい外来5回目)
休職して約2ヵ月半、レクサプロを服用して約2ヵ月。
この日は主治医はいない日で検査のみ。
6月の初診の時に検査を3つし、残りの検査は混みあっており、一番早くてこの日になったのだ。
6月の3つの検査については7月の『めまい・病名判明』に軽く書いたが、もう少し詳しく書くと、
・聴力検査
・三角のブルーの板の上に目をつぶって何分か立つ。
・ベッドに5分横になって、5分後に血圧を測る。その後5分立り、5分後に立ったまま血圧を測る。
この3つの検査のうち私が最も辛かったのは血圧。
ベッドに寝ている分にはいいのだが、急に立つとクラクラしてしまい立っているのが非常にきつい。
「辛そうね。ベッドに足をつけて寄りかかってもいいから5分我慢して。」
と、看護師さんに言われたくらいだ。
今回の検査は、暗い部屋で座ったままオレンジの光を目で追うような検査2種類。
光を目で追うだけだというのに、めまいがある者にとっては、目がチカチカしてしまい、案外辛い。
そして最後がベッドに横になり片耳づつ耳に水を入れ、わざと回転性めまいを起こすというもの。
事前に「ぐるぐるめまいが起こります。」と言われてはいたが、これがすごかった。
超高速コーヒーカップに乗っているような回り方で
「あ、あの~、すごい回り方しているんですけど。」
と、検査中言ってしまったくらいだ。
数分回った後に医師が目の前に指を出す。
これがなんの意味があるのか、この時はわからなかった。
検査をする人からは
「お疲れ様でした。いや~、この検査、何度もやっているけど、こんなに回った人も初めてだわ。」
と言われた。
●8月下旬(めまい外来6回目)
まずは検査の結果である。
どの検査も重要なのだろうが、最後にやった耳に水を入れる検査が一番重要らしく、通常医師が指を出せば回転性めまいは止まるらしいのだが、私の場合止まらず、昨年ハント症候群になった左耳は勿論、右耳もあまりよくなく、更に平衡感覚もよくないと言われる。
何度も聞いて申し訳ないとは思ったが、また仕事復帰について聞く。
というのは、診察に行く度に会社に状況報告をせねばならず、会社からもちょいちょい様子を聞く電話があるからだ。
「率直に言いますと、仕事は控えた方がいいのですが、私は一医師にすぎません。一家の大黒柱、生活の為にどうしても働かなくてはならないという人に行くなとは言えません。でも、もしそうでないのなら、お勧めしません。」
次に薬について相談する。
家にいる日はジフェニドールを飲まないですんでいること、でも外出時は必要であり、もっとスパッと効く薬、或は薬の量を増やすというのはどうなのかを聞くと、
「1週間で1日位はめまいがない日はありませんか?」
と医師。
「1日位なら、確かにめまいがない日があります。ただ、今、休職しているので、ストレスがあまりないというのも関係あるような気もするんです。」
「検討しますので、一旦待合室でお待ちください。」
と言われる。
そして、これまで半錠だったレクサプロ5㎎が1錠の10㎎になり、9月末まで労務につけないという診断書が出される。
先に書いたように会社に状態報告の電話をする。
実はこの電話報告、私にとっては多少ストレスでもある。
病気の辛さは同じ病気の人でないとわからないし、同じ病気であっても少しづつ違うものだ。
ましてやめまいは、軽い病気と思われがちのようで、
「めまいぐらいで会社に来れないの?」というのが、電話の向こうからなんとなく伝わってくるのである。
私は契約社員であり、もう過ぎてしまったが9月末までの契約であり、今後の契約について話す。
契約を伸ばす、というか在籍のままにするのであれば一度社保から出ることになると会社から説明を受ける。
1週間考えた。
治った時に働く場所はあるとはいえ、いつ治るか皆目見当もつかない。
また、月に何度も状況報告をするのは、なんとなく精神が落ち着かない。
無理をすれば仕事ができないこともないとは思ったが、ジフェニドールを飲みながらめまいに耐える生活に戻るだけだと容易に想像がつき、めまい発作で倒れやしないかと不安でもあるし、何よりもめまいに耐えながらの生活にほとほと疲れた。
とはいえ、辞めるのも考えてしまう。
というのは、3ヵ月の厳しい研修を受け、仕事を覚えるのに自分なりに努力もし、仕事が嫌いだとはいえ、嫌いとやりがいは違う。
辞めたいと思う時もあればやりがいを感じる時もあり、複雑な心境である。
90%辞めると決めたものの、誰かに背中を押してもらいたく、夫(ネパール人)と母に相談する。
「辞めなさい!体が一番!病院に行くのがやっとなのに仕事なんて無理でしょ!」
2人共同じことを言った。
●9月初旬(めまい外来7回目)
休職して約3ヵ月、レクサプロ服用から約2ヵ月半。(レクサプロ5㎎から10㎎にして約2週間)
10㎎にしても特に副作用は出なかったこと、家にいる時は多少めまいがあることもあるが、ジフェニドールを飲まず、外出時だけ服用していること、そして9月末で退職することを報告すると、主治医は少し嬉しそうな顔をし、
「でしたら、今後の治療方針について改めて話したいと思います。まず、この病気、治る人もいれば、残念ながら治らない人もいます。」
「あ~、やっぱり。」
口にこそ出さなかったが、そう思った。
私の検索の仕方が悪いのかもしれないが、治療して治療前より良くなったという人はいても治ったという人を見たことがない。
私と同じように長期休暇を取り、傷病手当をもらい、退職という人なら何人も見た。
医師の話にはまだ続きがあり、
「治らない場合、目標をどこに持っていくかなのですが、今、何かお考えはありますか?」
「傷病手当と失業保険を貰える期間はがっちり治療に専念します。目標は、まずはすっごく小さいことで申訳ないんですが、美容院に行くことと友達とお茶をしたいです。」
「いいのよ、いいのよ、小さい事からで。で、美容院というのは、なぜ?」
「カットだけならいいんですけど、パーマやカラーは2時間位かかるじゃないですか。美容師さんはなじみの方で緊張するような方ではないんですが、鏡ごしに目と目を合わせながら長時間話すと目がチカチカして段々頭がクラクラしてくるんです。」
と答えると
「あー、なるほど。この病気は視覚からくるから。他には何か目標はある?」
「フルタイムでなくてよく、ジフェニドールをカパッと1錠口に入れもいいのですが、週3、4日、1日3時間程度働きたいです。」
スルスルとこんな事を言う自分に、
「何を言っとるんだ、私は!」
と、自分でも驚いた。
ブログの自己紹介の嫌いな事にも書いたし先にも書いたが、私は仕事が嫌いである。
だけど働きたいのだ。
『なんたる矛盾!』と思いつつ、今はこの矛盾している気持ちを大切にしたい。
とはいえ、仕事なんて、まだまだ先の話し。
当分治療に専念し、好きな事をするのだ!
これが一番の薬のような気がする・・・?
10月は我が家の可愛い子、ルビ君とパル(セキセインコ)の誕生日です。
早いものでルビ君は4歳、パルは3歳。
「この前まで2人共赤ちゃんだったのに・・・、でもママからは何歳になっても赤ちゃんだよ。」
と、2人の前で言っています。
誕生日には必ず健康診断に行くのですが、今回はまだです。
私のめまいは今のところ安定していて、自転車でも徒歩でも2人を連れて健康診断には行けると思うのですが、退職した会社から、まだ資格喪失証明書なるものが来ず(このブログをアップする頃には来ているかもしれませんが)、私は今、保険証を持っていないのです。
保険証とルビ君達の健康診断、全然関係ないのですが、病気持ちにとって保険証がないというのは、とーっても不安なことで、保険証ができるまでは落ち着きません。
保険証ができたら、すぐにでも2人を健康診断に連れて行きたいと思います。
2人へのお願いはただ一つ!
長生きしてね
4歳と3歳になったルビ君とパル。
みぐるしいTシャツは夫です。
ルビ君とパルにかかるとTシャツはボロボロ。
穴を開けて出たり入ったり。
Tシャツの上で喧嘩もします。
昨年6月になったハント症候群以来、毎日毎日頭がクラクラする謎のめまいが持続性知覚性姿勢誘発めまい、略して『PPPDめまい』とわかって早いもので約4ヵ月。
治療はレクサプロという抗うつ剤の服用とめまい体操。
めまい体操というのは首を左右に動かしたり、上下に動かしたり、目線だけ左右上下に動かしたり、首を振りながら歩くといったもので、これはハント症候群になった時からずーっとやっている。
『PPPDめまい』を検索しまくったところ、人によって症状もめまいが増強するものも少しづつ違うとわかる。
私の場合は朝はめまいがない。
「めまいが治ったのではないか!」
と思うほど、めまいに関しては朝は元気だ。
従って、1時間ジョギングをし、その後40分位ストレッチやらヨガといったこともできてしまうのである。
しかし、時間がたつにつれめまいが出て来る。
ここから先はやや箇条書きっぽく書きます。
A:仕事の時(大学病院のめまい外来にかかる前)
仕事が始まるのは、起床から3時間位たった朝9時。
早い時は9時から、遅くとも10時半前から頭がクラクラしてくる。
クラクラと言ってもこの病気でない方には想像できないと思う。
現に身近にいる我が夫(ネパール人)も母も
「どんな感じか、全然わからない。」
と言う。
病院では『フワフワ』と言われてるが、過去にフワフワめまいを経験したことのある私としてはPPPDめまいはフワフワではなくクラクラで、同じ病気の方のブログにも、多くの方が「クラクラ、グラグラ、グーラグラ」なんて表現している。
ま、フワフワでもクラクラでも辛いことには変わりないのだが。
めまいが出るとめまい止めを飲む。
めまい止めも何種類かあるが、私に効くのはジフェニドールのみ。
ちなみにこの薬は大学病院のめまい外来ではなく、このブログによく登場する、我が家から徒歩5分のところにある、かかりつけのWクリニックのW先生に処方してもらっている。
しかし、効くといっても、効き目を感じるまでに30分要し、効いている時間が2時間半位と短い。
従って9時にクラクラしたからといってすぐに飲んでしまうと後がもたないので、時間配分を考えながら飲まねばならない。
本来この薬は1日3回、食後に服用なのだが、勤務時間中に3錠飲んでしまい、それでも効きが悪い時は気休めかもしれないが精神安定剤のリーゼも飲んでしまう。
ちなみにグラグラの場合だが、これが出るのは1回目のジフェニドール薬を飲み、2回目に手を出したい時に起こるように思う。
以前も書いたかもしれないが、グラグラ、グーラグラしてくると目がチカチカしてきて、目の焦点が合わなくなり、椅子から転げ落ちるのではないかと思う程だ。
この症状が出た時は、もう早退である。
仕事が終わると一刻も早く家に帰りたく、帰宅すると即横になる。
1時間位横になるとめまいでクラクラしていた頭が回復する。
正直言って、毎日がぐったりだ。
B:休日の時
若い頃は休日は睡眠も貪っていたが、年を取ってからは仕事と同じ時間か、少し遅くても7時には起床。
先に書いたように朝は元気なので1時間ジョギングをし、帰宅後はストレッチやヨガをする。
休日はストレスがないせいか9時や10時にめまいが出るということはなく、午後からだったり夕方だったり。
ジフェ二ドール1錠で過ごせ、恐らく横になっている時間が長いからだと思われる。
C:休日で外出する時
休日だから仕事の日のようなストレスはないのだが、めまいの心配があるのだろう。
外出する時間と外出している時間にもよるが、外出途中でジフェニドールを飲む。
短時間の外出であれば1錠、長時間の外出であれば2錠飲んでしまうのだが、Aの仕事中に比べればマシである。
●7月中旬(めまい外来3回目)
休職して1ヵ月ちょっと、レクサプロ5㎎を服用して約1ヵ月。
グラグラめまいが出て、更に猛暑だった6月はどうしようもないくらい体が辛かったが、7月中旬にもなると少し回復した。
とはいえ、レクサプロが劇的に効いたという感じはなく、めまいもある。
先に書いた『B:休日の時』のような状態である。
少し回復したのは恐らくストレス、というのは私の場合仕事なのだが、休職してストレスが軽減したからだと思う。
しかし1カ月以上休むと、仕事嫌いの私でも気になるし、「早く治さなくちゃ。」と焦る。
仕事復帰について主治医に聞くと、
「うーん、今の状態じゃ、会社まで行けたとしてもすぐに早退になるよ。診断書書きますから、もう少し休みなさい。私ももう少し薬の効き目を見たいし。あと、家にいる日はジフェニドールを飲まないように頑張ってみて。絶対ダメとは言わないけど、負荷をかけることも大事だから。」
主治医は私の仕事の内容を知っており、この病気に私の仕事はよくないらしい。
以下はネットで調べたこの病気の症状が悪化すること。
1)立ったり歩いたりすること
2)体を動かしたり、動かされたりすること(エレベーター、エスカレーター、電車、バスへの乗車など)
3)複雑な模様(色合いや凹凸)や激しい動きのある映像を見ること(大型店舗の陳列棚、細かい書字、映画、スクロール画面、ドローン撮像動画など。
1も2も3も誰しもすることだが、私の仕事は3の作業が多い、というより3の作業ばかりだ。
今やオフィスワークにパソコンはつきものだが、いくつもの画面を出し、スクロールしまくり。
更に画面の文字は物凄く細かく、体に悪いとわかっていても、どんどん前のめりになり、パソコンの中に入ってしまいそうな程だ。
●8月初旬(めまい外来4回目)
休職して約2ヵ月、レクサプロを服用して1ヵ月半位。
前回同様、レクサプロの効き目は自分ではよくわからず、『B:休日の時』と同じ状態である。
が、医師に言われた通り、家にいる時はジフェニドールを我慢し、なんとか飲まないことに慣れてきて、そう考えるとわずかながら進歩しているのかもしれない。
でも外出する時はダメである。
外出と言っても、その外出が近所のWクリニックだったり、我が家から徒歩7分の実家だったりなのだが、全然緊張を要する場所ではないのに頭がクラクラしてしまいジフェニドールに頼ってしまう。
今回も仕事復帰について聞くと、
「焦らない、焦らない。もうすぐ検査だから検査結果を見てから考えましょう。」
●8月中旬(めまい外来5回目)
休職して約2ヵ月半、レクサプロを服用して約2ヵ月。
この日は主治医はいない日で検査のみ。
6月の初診の時に検査を3つし、残りの検査は混みあっており、一番早くてこの日になったのだ。
6月の3つの検査については7月の『めまい・病名判明』に軽く書いたが、もう少し詳しく書くと、
・聴力検査
・三角のブルーの板の上に目をつぶって何分か立つ。
・ベッドに5分横になって、5分後に血圧を測る。その後5分立り、5分後に立ったまま血圧を測る。
この3つの検査のうち私が最も辛かったのは血圧。
ベッドに寝ている分にはいいのだが、急に立つとクラクラしてしまい立っているのが非常にきつい。
「辛そうね。ベッドに足をつけて寄りかかってもいいから5分我慢して。」
と、看護師さんに言われたくらいだ。
今回の検査は、暗い部屋で座ったままオレンジの光を目で追うような検査2種類。
光を目で追うだけだというのに、めまいがある者にとっては、目がチカチカしてしまい、案外辛い。
そして最後がベッドに横になり片耳づつ耳に水を入れ、わざと回転性めまいを起こすというもの。
事前に「ぐるぐるめまいが起こります。」と言われてはいたが、これがすごかった。
超高速コーヒーカップに乗っているような回り方で
「あ、あの~、すごい回り方しているんですけど。」
と、検査中言ってしまったくらいだ。
数分回った後に医師が目の前に指を出す。
これがなんの意味があるのか、この時はわからなかった。
検査をする人からは
「お疲れ様でした。いや~、この検査、何度もやっているけど、こんなに回った人も初めてだわ。」
と言われた。
●8月下旬(めまい外来6回目)
まずは検査の結果である。
どの検査も重要なのだろうが、最後にやった耳に水を入れる検査が一番重要らしく、通常医師が指を出せば回転性めまいは止まるらしいのだが、私の場合止まらず、昨年ハント症候群になった左耳は勿論、右耳もあまりよくなく、更に平衡感覚もよくないと言われる。
何度も聞いて申し訳ないとは思ったが、また仕事復帰について聞く。
というのは、診察に行く度に会社に状況報告をせねばならず、会社からもちょいちょい様子を聞く電話があるからだ。
「率直に言いますと、仕事は控えた方がいいのですが、私は一医師にすぎません。一家の大黒柱、生活の為にどうしても働かなくてはならないという人に行くなとは言えません。でも、もしそうでないのなら、お勧めしません。」
次に薬について相談する。
家にいる日はジフェニドールを飲まないですんでいること、でも外出時は必要であり、もっとスパッと効く薬、或は薬の量を増やすというのはどうなのかを聞くと、
「1週間で1日位はめまいがない日はありませんか?」
と医師。
「1日位なら、確かにめまいがない日があります。ただ、今、休職しているので、ストレスがあまりないというのも関係あるような気もするんです。」
「検討しますので、一旦待合室でお待ちください。」
と言われる。
そして、これまで半錠だったレクサプロ5㎎が1錠の10㎎になり、9月末まで労務につけないという診断書が出される。
先に書いたように会社に状態報告の電話をする。
実はこの電話報告、私にとっては多少ストレスでもある。
病気の辛さは同じ病気の人でないとわからないし、同じ病気であっても少しづつ違うものだ。
ましてやめまいは、軽い病気と思われがちのようで、
「めまいぐらいで会社に来れないの?」というのが、電話の向こうからなんとなく伝わってくるのである。
私は契約社員であり、もう過ぎてしまったが9月末までの契約であり、今後の契約について話す。
契約を伸ばす、というか在籍のままにするのであれば一度社保から出ることになると会社から説明を受ける。
1週間考えた。
治った時に働く場所はあるとはいえ、いつ治るか皆目見当もつかない。
また、月に何度も状況報告をするのは、なんとなく精神が落ち着かない。
無理をすれば仕事ができないこともないとは思ったが、ジフェニドールを飲みながらめまいに耐える生活に戻るだけだと容易に想像がつき、めまい発作で倒れやしないかと不安でもあるし、何よりもめまいに耐えながらの生活にほとほと疲れた。
とはいえ、辞めるのも考えてしまう。
というのは、3ヵ月の厳しい研修を受け、仕事を覚えるのに自分なりに努力もし、仕事が嫌いだとはいえ、嫌いとやりがいは違う。
辞めたいと思う時もあればやりがいを感じる時もあり、複雑な心境である。
90%辞めると決めたものの、誰かに背中を押してもらいたく、夫(ネパール人)と母に相談する。
「辞めなさい!体が一番!病院に行くのがやっとなのに仕事なんて無理でしょ!」
2人共同じことを言った。
●9月初旬(めまい外来7回目)
休職して約3ヵ月、レクサプロ服用から約2ヵ月半。(レクサプロ5㎎から10㎎にして約2週間)
10㎎にしても特に副作用は出なかったこと、家にいる時は多少めまいがあることもあるが、ジフェニドールを飲まず、外出時だけ服用していること、そして9月末で退職することを報告すると、主治医は少し嬉しそうな顔をし、
「でしたら、今後の治療方針について改めて話したいと思います。まず、この病気、治る人もいれば、残念ながら治らない人もいます。」
「あ~、やっぱり。」
口にこそ出さなかったが、そう思った。
私の検索の仕方が悪いのかもしれないが、治療して治療前より良くなったという人はいても治ったという人を見たことがない。
私と同じように長期休暇を取り、傷病手当をもらい、退職という人なら何人も見た。
医師の話にはまだ続きがあり、
「治らない場合、目標をどこに持っていくかなのですが、今、何かお考えはありますか?」
「傷病手当と失業保険を貰える期間はがっちり治療に専念します。目標は、まずはすっごく小さいことで申訳ないんですが、美容院に行くことと友達とお茶をしたいです。」
「いいのよ、いいのよ、小さい事からで。で、美容院というのは、なぜ?」
「カットだけならいいんですけど、パーマやカラーは2時間位かかるじゃないですか。美容師さんはなじみの方で緊張するような方ではないんですが、鏡ごしに目と目を合わせながら長時間話すと目がチカチカして段々頭がクラクラしてくるんです。」
と答えると
「あー、なるほど。この病気は視覚からくるから。他には何か目標はある?」
「フルタイムでなくてよく、ジフェニドールをカパッと1錠口に入れもいいのですが、週3、4日、1日3時間程度働きたいです。」
スルスルとこんな事を言う自分に、
「何を言っとるんだ、私は!」
と、自分でも驚いた。
ブログの自己紹介の嫌いな事にも書いたし先にも書いたが、私は仕事が嫌いである。
だけど働きたいのだ。
『なんたる矛盾!』と思いつつ、今はこの矛盾している気持ちを大切にしたい。
とはいえ、仕事なんて、まだまだ先の話し。
当分治療に専念し、好きな事をするのだ!
これが一番の薬のような気がする・・・?
10月は我が家の可愛い子、ルビ君とパル(セキセインコ)の誕生日です。
早いものでルビ君は4歳、パルは3歳。
「この前まで2人共赤ちゃんだったのに・・・、でもママからは何歳になっても赤ちゃんだよ。」
と、2人の前で言っています。
誕生日には必ず健康診断に行くのですが、今回はまだです。
私のめまいは今のところ安定していて、自転車でも徒歩でも2人を連れて健康診断には行けると思うのですが、退職した会社から、まだ資格喪失証明書なるものが来ず(このブログをアップする頃には来ているかもしれませんが)、私は今、保険証を持っていないのです。
保険証とルビ君達の健康診断、全然関係ないのですが、病気持ちにとって保険証がないというのは、とーっても不安なことで、保険証ができるまでは落ち着きません。
保険証ができたら、すぐにでも2人を健康診断に連れて行きたいと思います。
2人へのお願いはただ一つ!
長生きしてね
4歳と3歳になったルビ君とパル。
みぐるしいTシャツは夫です。
ルビ君とパルにかかるとTシャツはボロボロ。
穴を開けて出たり入ったり。
Tシャツの上で喧嘩もします。
【機能性ディスペプシア】FDの方への朗報と私のつかの間の喜び 08/19/2022
2月に造影剤CTを受けた。
その結果だが、最近この病気のことを書いていないので、まずはかるーく、これまでの経緯を振返ってみたいと思う。
かれこれ10年近く、私は機能性ディスペプシアという病気と付き合っている。
機能性ディスペプシアは機能性胃腸症とも言われるし、同じ病気の人達の間では略してFDとも言われている。
昔で言えば慢性胃炎や神経性胃炎と片付けられていた病気らしいが、機能性ディスペプシアの場合、検査をしても異常がなく、異常がないのに『炎』をつけるのはおかしいとなり、この難しい名前がつけられたそうだ。
症状は人それぞれ。
胃痛、早期膨満感、吐き気等々、胃の不快症状であり、私の場合は吐き気なのだが、気持ちが悪くて胃がムカムカすると言った方が適切かもしれない。
ムカムカしているのだが、吐くことはない。
原因は、ネットには色々書かれている。
私の場合は子供の頃から胃が弱く、気持ち悪くなりやすかった。
大人になったらそこにストレスが加わり、ストレスを感じるとムカムカし、約10年前は仕事のストレスマックス。
「原因はストレスだろう、ストレスに違いない!」
自己判断ではあるが、そう思った。
初めの頃は2、3日食事に気をつけていれば回復したのだが、段々と回復するまでに日数を要すようになり、1週間、酷い時には1ヵ月、ずーっとムカムカしているようになった。
消化器内科では消化器内科で出せる全ての薬が出されたが、効かない。
機能性ディスペプシア用のアコファイドという薬も飲んだが、残念ながら私には全く効かなかった。
出す薬がなくなりお手上げとなると、消化器内科は精神科に回す。
『ストレス=精神的な事』となるからだろう。
後でわかったのだが、私の場合、初めの病名は機能性ディスペプシアとなっていて、精神科に回した時は躁うつ病となっていた。適当なものだ。
回された先の精神科の医師もまた困っていた。
「ムカムカして気持ち悪いのが続いていて、気持ちが悪いからご飯が食べられない。」
と言うと、「食べられない」を優先する、というか精神科としてはそちらを優先せざる負えないのかもしれない。
精神科の薬の副作用には食欲が増進され、それによって太るという薬が多い。
その副作用を使って、まずは食べられるようにすると言うのだが、何か違う気がした。
『ムカムカ』が無視されているから一向によくならないのだ。
また、辛いものだから、あっちの病院こっちの病院と、何件受診したかわからないくらいドクターショッピングもしたが、どこへ行っても良くならない。
今は、このブログに頻繁に登場する、我が家から歩いて5分のWクリニックのW先生に診てもらっている。
我が家と実家は徒歩7、8分で、つまり私は地元の人間であり、20代の頃はよくWクリニックにお世話になっていた。
その頃の先生は今のW先生の多分お父様ではないかと思われるのだが、私が20代の頃に既におじさんだったので、私がおばさんになったのだから先生はお爺ちゃん。
あまり若い医者も「この医者、研修医じゃないの?大丈夫?」と思うし、あまり年を取っていても「昔の医学で止まってんじゃないの?」と心配になり、なんとなく疎遠になっていた。
5、6年前だと思うが、当時かかっていたのは、隣駅のS総合病院の精神科で、ジプレキサという薬を処方されていた。
大きな病院は担当医が毎日いるわけではなく、精神科は月2回とか1回の予約診療であり、本当に具合が悪い時にかかることができない。
具合が悪くてどうしようもなかった私はダメ元で近所のWクリニックへ行き、久しぶりにかかったWクリニックは世代交代していて、現在のW先生が医院長になっていたのだ。
W先生は初対面の時からすごく感じがよかった。
医者にしては珍しくきさくで、それに、これまで書いたことはなかったが、ちょっとかっこいい
顔は全然違うが、俳優の大森南朋さんのように、イケメンじゃないけど味があり、我が夫(ネパール人)も「先生、かっこいい。」と言うくらいだ。
ちなみに私、大森南朋さん、好きなんです。
話はそれたが、今処方されているジプレキサという薬は消化器内科では出せない為、精神科にかかっていること、また飲んではいるがあまり効かない等、これまでの経緯を話すと
「ジプレキサも、それ以外の薬もうちで出せます。」
とW先生は仰り、だったら近い方がいいと思い、以来W先生にお世話になっている。
先生は「何でもやってみよう。」と、一生懸命考えて下さり、私が食べられず酷い時には点滴、そうでない時は西洋の薬、漢方、サプリと、色々試みた。
私はというと、自分なりにどういう時に気持ち悪くなるか分析してみた。
まずは食べる量。
満腹になるまで食べてしまう日が続くと気持ちが悪くなることがわかり、もう少し食べたいと思う位というのは恐らく腹八分だと思われるが、それでも気持ち悪くなり、私の場合腹半分以下でもいいような気がした。
とはいえ、調子がいい時はついつい食べてしまい、食べては気持ち悪くなり、治ってはまた羽目を外し寝込むの繰り返し。
「もう絶対に繰り返さない。」
自分自身に言い聞かせ、少ない量に慣れたのはここ最近である。
次に食べ物の質。
私は好き嫌いはないのだが、この病気になってから、揚げ物、乳製品、生クリーム、甘い物、甘い飲料等々、食べられない、というより、食べたり飲んだりすると気持ち悪くなる物が増えた。
また、私はコーヒーが好きなのだが、これも飲んでなんともない時もあれば、1杯のコーヒーで気持ち悪くなってしまい寝込むということもあり、未だに気持ち悪くなる引き金がわからない物もある。
あと、寝不足は大敵である。
寝不足だと朝から気持ち悪い。
今、飲んでいる薬は、小建中湯、頓服でガスモチン、ナウゼリンかプリンペラン。
気持ち悪くてどうしようもない時はこれらにアタラックスを加え、食べ物はお粥かあまり味のないパン、そして水分補給。
これで1週間位安静にしていると治る。
「エコーをやってもいいかな~。」
W先生がこう仰ったのは昨年12月末か今年の1月。
拒否する理由はないので承諾する。
今年2月のブログに記載したが、エコーの結果、W先生が最近の論文で読んだ『正中弓状靱帯圧迫症候群』という病気の可能性が高く、もしこの病気だったら手術で治り、これまで食べられなかった物も食べられるようになり、人生が変わるとのこと。
ちなみW先生は何年間も私を診ているが、私がしばしば仕事のストレスを訴えていたので
「機能性ではなく適応障害ではないのか?はたまた、食べられないから接触障害なのか?でも本人はダイエットはしていない、食べられるものなら食べたいと言うし・・・、話している感じでは鬱ではなさそうだし・・・。この人の病気は一体なんなんだろう?」
と、ずーっと考えていたそうだ。
軽く書くつもりの前置きが長くなってしまったが、ここから2月のブログのつづきである。
エコー後はW先生の専門ではないので、紹介状を書いてもらい隣駅からバスで30分と辺鄙な所にあるS大学病院へ行く。
そこで造影剤CTを撮ったのが2月、その結果を説明する医師の予約が非常に混んでおり、3月末に結果となった。
で、結果はというと、正中弓状靱帯圧迫症候群だった。
「W先生はよくこんな病気を見つけられたな~。」
S大学病院の消化器内科の医師は驚いていた。
「まず、1ヵ月、様子を見て下さい。病名がはっきりしたことで、安心して治ってしまうという人が結構いるんです。」
長い間機能性ディスペプシア若しくは適応障害と思っていた病気が正中弓状靱帯圧迫症候群だと判明した。
結果については当然ながらW先生に報告し、W先生のところにもS大学病院の消化器内科の医師から手紙が来たとのこと。
W先生が調べたところ手術は腹腔鏡だったのだが
「S大学病院では開腹手術しか対応していないと書いてある。」
とW先生。
「先生、大学病院から腹腔鏡の病院を紹介してもらうということはできるんでしょうか?」
と聞くと
「できるよ。でも、もし×××病院だったら、即受けないで、家族と相談するとかなんとか言って。そしたら、僕がまた調べるから。あんな病院に行ったら殺されちゃうからさ。」
あえて病院名は書かなかったが、×××病院はよく聞く、結構有名な病院である。
「医者の間でこんな風に言われている病院があるんだな~」
と思う。
約10年苦しんできた病気の病名がわかった位でよくなることもない。
1ヵ月後のS大学病院の消化器内科の医師に
「特に良くなることもなく、変わりなしです。」
と言うと
「じゃあ、手術は消化器外科なので、そちらでで診てもらい、相談して下さい。それでですね、消化器外科といっても、この病気はそんなに頻繁に手術するような病気ではないので担当の医師が決まっていまして、K先生が担当なんですが、只今非常に混みあっていまして、5月末になります。」
5月末、消化器外科のK医師の診察を受ける。
「消化器内科の○○先生からの紹介ということですね。」
と、まず言われる。
消化器内科の○○先生には2回、それもほんの少ししか会っていないので名前も顔も覚えていないのだが、大学病院のシステムなのだろう。
「画像を見る限り正中弓状靱帯圧迫症候群だと思われますが・・・。症状は吐き気ということですが・・・。この画像では手術が必要か、また手術をして吐き気が治るかわかりません。手術して治らなかったらやった意味がないですから。あと、腹腔鏡を希望ということですが、うちは正規のやり方なので開腹になります。」
「腹腔鏡希望の場合はどちらかの病院を紹介して下さるのでしょうか?」
と聞くと、
「まあ、四谷とか・・・」
と、この話は曖昧で終わり
「この画像ではなんとも言えませんので、もう一度、検査をして下さい。エコーと造影剤CT。」
「はぁ・・・またですか・・・、わかりました。」
とは言ったものの、心の中では
「なんで一度でわからないんだよ。軽く検査って言うけど、造影剤CT、高いんですけど」
7月末、エコーと造影剤CTをし、別の日に診察となった。
何度も書いて申し訳ないが、この病院は辺鄙な場所にある。
おまけに私はPPPDめまい(同じS大学病院にかかっている)で頭がクラクラしており、やっとの思いで外出している状態。
どうせなら1回ですませて欲しいのだが、検査はあいていればいつでもできるが、検査結果を待ち、K医師がいるのは1週間に1度の午前中だけ。
従って、2度行かざる負えない。
そして結果はというと、前回と同じ。
「再度検査をしてもらいましたが、前回と同じで、異常ではあるのだけど、だからといって手術が必要なほどではないんだよね。」
と言うと、K医師は私の画像と即手術となった人の画像を出し説明をするが、正直言って素人にはさっぱりわからない。
「血液の流れも、あなたの場合、別に滞っているわけでもなく、ちゃんと流れているんだよね。手術して吐き気が治らなかったら意味がないから、少し様子を診せて下さい。あなた、体重がないのだけど、吐き気があるからそうなったの?」
「はい。」
と答えると
「それが悪循環なんだよ。食べないとダメなんだよ。」
「・・・・・・・・・・・」
「太って下さい。この病気は太れば治るんです。高カロリーの物を食べなさい。」
「あの、それは無理で」
と、「す」を言う前に
「初めから諦めちゃいけない。とはいえ食べられないんだったら、高カロリーのジュースを出します。甘いジュースね。これを1日2パック飲んで下さい。体重は毎日計らなくていいから。毎日量ると逆に痩せてがっかりすることもあるから1ヵ月に1回量ればいいです。半年かけて太って下さい。それでも治らない時は・・・、その時また考えます。何か質問は?」
「ありません。」
と言い、そそくさと診察室を出た。
「この人、全然わかっていない悪循環って、気持ち悪いのに食べれるわけないだろ!10年前は今より6㎏以上太っていたんだよ。痩せたくて食べないんじゃなくて、気持ち悪くなるのを防ぐ為に我慢に我慢を重ねた結果が今なんだってば!太れって、何㎏太ればいいんだよ!」
と、心の中は煮えたぎっていた。
こう書くと私がガリガリに痩せていると思われる方もいるかもしれないが、BMIでは痩せ気味に入っていて、まだ痩せすぎではないし、私より痩せている人も街に出れば沢山いる。
普段は最寄り駅に近い、空いている薬局で薬を受取るが、ジュースは初めてなので病院前の薬局で受け取る。
「ミルク味、バナナ味、コーヒー味、抹茶味がありますが、どれにしますか?」
薬剤師に聞かれるが、飲んだことがないのでどれがいいのかわからない。
「全てをまんべんなく頂くことはできますか?」
と聞くと、できると言われ、4つの味にした。
暫くすると
「今、全てをご用意できないので、ある分だけお渡しするようになります。とりあえず、1箱分、今、お見せします。」
と、薬剤師が言い、1箱を渡され驚く。
200ml入りの小袋が24袋。
液体だからすごく重い。
この日は夫が付添っていて
「私ひとりで来なくてよかった。」
と思い
「あの、これがあと何箱あるんですか?」
と聞くと
「4箱です。」
「え歩きで来ているので、持ち帰るとしても1箱が限界です。残りは郵送して頂けませんか?」
と言い、残り4箱は郵送となる。
ジュースの名はラコール。
まず定番と思しきミルク味を飲むが、甘いジュースとは聞いていたが、練乳を水っぽくしたとでも言おうか、強烈に甘い。
常温ではとても飲めないので、冷やす。
冷やしたところでまた飲むがやっぱり甘く、氷で薄める。
医師から「甘いジュース」と聞いた時、嫌な予感がしたが、その予感が的中した。
飲んだ後、気持ち悪くなった
吐き気止めのプリンペランを飲み、それでも気持ち悪いのでガスモチンも飲み、1日寝込む。
1パックで寝込んだ私としては二度と同じ思いはしたくない。
医者は1日2パックと言ったが1日1パックにし、それを半分に分け、氷で薄め、昼と夜、2回に分けて、1時間位かけてチビチビ飲むことにした。
それでも飲みたくない時があり、半分は飲み、こんな事をしてはいけないのだろうが、残る半分は夫に飲ませたり、へたすると夫が1パック飲むこともある。
どの味もベースはミルクっぽい味で、私にとって1番甘いのがミルク、抹茶が比較的甘さ控えのように感じたが、どの味であれ甘いということに変わりない。
ところが
「まあまあ、美味しいです。」
と夫は言い、一気飲みし、飲んだ後に気持ち悪くなることもない。
ラコールは私が苦手なだけで、決してまずいジュースではないようだ。
それにしても後から4箱届き、狭い部屋がダンボールだらけだ。
数ヵ月前、
「絶対、正中弓状靱帯圧迫症候群だよ。手術したら治るよ、治ったら人生、変わるよ。食べたい物が食べられるんだから。治ったら、何、食べたい?」
と、W先生に言われ
「う~ん、急に言われても思いつきませんが、美味しいお酒が飲みたい。」
なんて、手術は少し怖いが、明るい兆しに喜んでいた私だが、つかの間の喜びとなった。
今後、S大学病院の消化器外科にかかる必要があるかどうかは、主治医のW先生に相談するつもりだ。
【朗報】
散々書いて朗報というのもなんですが、長年機能性ディスペプシアの治療をしていても治らない方、参考までに『正中弓状靱帯圧迫症候群』で検索をして頂ければと思います。
最近わかった病気なので難しい事が書かれてあるサイトばかりですが、1件、わかりやすく書かれてあるサイトがあり、すぐにわかるかと思います。
W先生曰く、正中弓状靱帯圧迫症候群は最近、僕ら医者の間ではちょっとブーム。
機能性ディスペプシアと診断されて実はこの病気だったという人が結構いるそうです。
私は残念な結果になりましたが
話は我が家の可愛いインコさんになります。
前回、パルが夫の首を嘴でツンツン・クチュクチュしている写真を載せましたが、最近の2人の距離は更に更に縮まりました。
懐くと可愛いのでしょう。
仕事を終え帰宅する夫は、玄関から
「パルたーん」
と言いながら、部屋の中に入ってきます。
夕食を終えルビ君とパルを出す時は、必ず夫がケージの扉を開けます。
パルがまず夫の肩の上に乗り、例の夫の首ツンツン・クチュクチュをするからです。
「パルたん、もっともっともっと、早く早く早く。」
と夫が言うと、パルの嘴もせわしなく動き、もう2人の間では日課になっているようです。
そうそう、ルビ君のことで書き残しておきたいことがあるのですが、私の病気話が長くなってしまったので次にしましょう。
夕食時のルビ君とパル
写真のように2人がくっついている時は、
「デートしてる」と私と夫は言っています。
2人がトウモロコシを拾い食べするのに夢中な時は、
「ホームレスしてる」と私と夫は言っています。
あくまでも我が家での言葉であり、偏見などはありません。
その結果だが、最近この病気のことを書いていないので、まずはかるーく、これまでの経緯を振返ってみたいと思う。
かれこれ10年近く、私は機能性ディスペプシアという病気と付き合っている。
機能性ディスペプシアは機能性胃腸症とも言われるし、同じ病気の人達の間では略してFDとも言われている。
昔で言えば慢性胃炎や神経性胃炎と片付けられていた病気らしいが、機能性ディスペプシアの場合、検査をしても異常がなく、異常がないのに『炎』をつけるのはおかしいとなり、この難しい名前がつけられたそうだ。
症状は人それぞれ。
胃痛、早期膨満感、吐き気等々、胃の不快症状であり、私の場合は吐き気なのだが、気持ちが悪くて胃がムカムカすると言った方が適切かもしれない。
ムカムカしているのだが、吐くことはない。
原因は、ネットには色々書かれている。
私の場合は子供の頃から胃が弱く、気持ち悪くなりやすかった。
大人になったらそこにストレスが加わり、ストレスを感じるとムカムカし、約10年前は仕事のストレスマックス。
「原因はストレスだろう、ストレスに違いない!」
自己判断ではあるが、そう思った。
初めの頃は2、3日食事に気をつけていれば回復したのだが、段々と回復するまでに日数を要すようになり、1週間、酷い時には1ヵ月、ずーっとムカムカしているようになった。
消化器内科では消化器内科で出せる全ての薬が出されたが、効かない。
機能性ディスペプシア用のアコファイドという薬も飲んだが、残念ながら私には全く効かなかった。
出す薬がなくなりお手上げとなると、消化器内科は精神科に回す。
『ストレス=精神的な事』となるからだろう。
後でわかったのだが、私の場合、初めの病名は機能性ディスペプシアとなっていて、精神科に回した時は躁うつ病となっていた。適当なものだ。
回された先の精神科の医師もまた困っていた。
「ムカムカして気持ち悪いのが続いていて、気持ちが悪いからご飯が食べられない。」
と言うと、「食べられない」を優先する、というか精神科としてはそちらを優先せざる負えないのかもしれない。
精神科の薬の副作用には食欲が増進され、それによって太るという薬が多い。
その副作用を使って、まずは食べられるようにすると言うのだが、何か違う気がした。
『ムカムカ』が無視されているから一向によくならないのだ。
また、辛いものだから、あっちの病院こっちの病院と、何件受診したかわからないくらいドクターショッピングもしたが、どこへ行っても良くならない。
今は、このブログに頻繁に登場する、我が家から歩いて5分のWクリニックのW先生に診てもらっている。
我が家と実家は徒歩7、8分で、つまり私は地元の人間であり、20代の頃はよくWクリニックにお世話になっていた。
その頃の先生は今のW先生の多分お父様ではないかと思われるのだが、私が20代の頃に既におじさんだったので、私がおばさんになったのだから先生はお爺ちゃん。
あまり若い医者も「この医者、研修医じゃないの?大丈夫?」と思うし、あまり年を取っていても「昔の医学で止まってんじゃないの?」と心配になり、なんとなく疎遠になっていた。
5、6年前だと思うが、当時かかっていたのは、隣駅のS総合病院の精神科で、ジプレキサという薬を処方されていた。
大きな病院は担当医が毎日いるわけではなく、精神科は月2回とか1回の予約診療であり、本当に具合が悪い時にかかることができない。
具合が悪くてどうしようもなかった私はダメ元で近所のWクリニックへ行き、久しぶりにかかったWクリニックは世代交代していて、現在のW先生が医院長になっていたのだ。
W先生は初対面の時からすごく感じがよかった。
医者にしては珍しくきさくで、それに、これまで書いたことはなかったが、ちょっとかっこいい
顔は全然違うが、俳優の大森南朋さんのように、イケメンじゃないけど味があり、我が夫(ネパール人)も「先生、かっこいい。」と言うくらいだ。
ちなみに私、大森南朋さん、好きなんです。
話はそれたが、今処方されているジプレキサという薬は消化器内科では出せない為、精神科にかかっていること、また飲んではいるがあまり効かない等、これまでの経緯を話すと
「ジプレキサも、それ以外の薬もうちで出せます。」
とW先生は仰り、だったら近い方がいいと思い、以来W先生にお世話になっている。
先生は「何でもやってみよう。」と、一生懸命考えて下さり、私が食べられず酷い時には点滴、そうでない時は西洋の薬、漢方、サプリと、色々試みた。
私はというと、自分なりにどういう時に気持ち悪くなるか分析してみた。
まずは食べる量。
満腹になるまで食べてしまう日が続くと気持ちが悪くなることがわかり、もう少し食べたいと思う位というのは恐らく腹八分だと思われるが、それでも気持ち悪くなり、私の場合腹半分以下でもいいような気がした。
とはいえ、調子がいい時はついつい食べてしまい、食べては気持ち悪くなり、治ってはまた羽目を外し寝込むの繰り返し。
「もう絶対に繰り返さない。」
自分自身に言い聞かせ、少ない量に慣れたのはここ最近である。
次に食べ物の質。
私は好き嫌いはないのだが、この病気になってから、揚げ物、乳製品、生クリーム、甘い物、甘い飲料等々、食べられない、というより、食べたり飲んだりすると気持ち悪くなる物が増えた。
また、私はコーヒーが好きなのだが、これも飲んでなんともない時もあれば、1杯のコーヒーで気持ち悪くなってしまい寝込むということもあり、未だに気持ち悪くなる引き金がわからない物もある。
あと、寝不足は大敵である。
寝不足だと朝から気持ち悪い。
今、飲んでいる薬は、小建中湯、頓服でガスモチン、ナウゼリンかプリンペラン。
気持ち悪くてどうしようもない時はこれらにアタラックスを加え、食べ物はお粥かあまり味のないパン、そして水分補給。
これで1週間位安静にしていると治る。
「エコーをやってもいいかな~。」
W先生がこう仰ったのは昨年12月末か今年の1月。
拒否する理由はないので承諾する。
今年2月のブログに記載したが、エコーの結果、W先生が最近の論文で読んだ『正中弓状靱帯圧迫症候群』という病気の可能性が高く、もしこの病気だったら手術で治り、これまで食べられなかった物も食べられるようになり、人生が変わるとのこと。
ちなみW先生は何年間も私を診ているが、私がしばしば仕事のストレスを訴えていたので
「機能性ではなく適応障害ではないのか?はたまた、食べられないから接触障害なのか?でも本人はダイエットはしていない、食べられるものなら食べたいと言うし・・・、話している感じでは鬱ではなさそうだし・・・。この人の病気は一体なんなんだろう?」
と、ずーっと考えていたそうだ。
軽く書くつもりの前置きが長くなってしまったが、ここから2月のブログのつづきである。
エコー後はW先生の専門ではないので、紹介状を書いてもらい隣駅からバスで30分と辺鄙な所にあるS大学病院へ行く。
そこで造影剤CTを撮ったのが2月、その結果を説明する医師の予約が非常に混んでおり、3月末に結果となった。
で、結果はというと、正中弓状靱帯圧迫症候群だった。
「W先生はよくこんな病気を見つけられたな~。」
S大学病院の消化器内科の医師は驚いていた。
「まず、1ヵ月、様子を見て下さい。病名がはっきりしたことで、安心して治ってしまうという人が結構いるんです。」
長い間機能性ディスペプシア若しくは適応障害と思っていた病気が正中弓状靱帯圧迫症候群だと判明した。
結果については当然ながらW先生に報告し、W先生のところにもS大学病院の消化器内科の医師から手紙が来たとのこと。
W先生が調べたところ手術は腹腔鏡だったのだが
「S大学病院では開腹手術しか対応していないと書いてある。」
とW先生。
「先生、大学病院から腹腔鏡の病院を紹介してもらうということはできるんでしょうか?」
と聞くと
「できるよ。でも、もし×××病院だったら、即受けないで、家族と相談するとかなんとか言って。そしたら、僕がまた調べるから。あんな病院に行ったら殺されちゃうからさ。」
あえて病院名は書かなかったが、×××病院はよく聞く、結構有名な病院である。
「医者の間でこんな風に言われている病院があるんだな~」
と思う。
約10年苦しんできた病気の病名がわかった位でよくなることもない。
1ヵ月後のS大学病院の消化器内科の医師に
「特に良くなることもなく、変わりなしです。」
と言うと
「じゃあ、手術は消化器外科なので、そちらでで診てもらい、相談して下さい。それでですね、消化器外科といっても、この病気はそんなに頻繁に手術するような病気ではないので担当の医師が決まっていまして、K先生が担当なんですが、只今非常に混みあっていまして、5月末になります。」
5月末、消化器外科のK医師の診察を受ける。
「消化器内科の○○先生からの紹介ということですね。」
と、まず言われる。
消化器内科の○○先生には2回、それもほんの少ししか会っていないので名前も顔も覚えていないのだが、大学病院のシステムなのだろう。
「画像を見る限り正中弓状靱帯圧迫症候群だと思われますが・・・。症状は吐き気ということですが・・・。この画像では手術が必要か、また手術をして吐き気が治るかわかりません。手術して治らなかったらやった意味がないですから。あと、腹腔鏡を希望ということですが、うちは正規のやり方なので開腹になります。」
「腹腔鏡希望の場合はどちらかの病院を紹介して下さるのでしょうか?」
と聞くと、
「まあ、四谷とか・・・」
と、この話は曖昧で終わり
「この画像ではなんとも言えませんので、もう一度、検査をして下さい。エコーと造影剤CT。」
「はぁ・・・またですか・・・、わかりました。」
とは言ったものの、心の中では
「なんで一度でわからないんだよ。軽く検査って言うけど、造影剤CT、高いんですけど」
7月末、エコーと造影剤CTをし、別の日に診察となった。
何度も書いて申し訳ないが、この病院は辺鄙な場所にある。
おまけに私はPPPDめまい(同じS大学病院にかかっている)で頭がクラクラしており、やっとの思いで外出している状態。
どうせなら1回ですませて欲しいのだが、検査はあいていればいつでもできるが、検査結果を待ち、K医師がいるのは1週間に1度の午前中だけ。
従って、2度行かざる負えない。
そして結果はというと、前回と同じ。
「再度検査をしてもらいましたが、前回と同じで、異常ではあるのだけど、だからといって手術が必要なほどではないんだよね。」
と言うと、K医師は私の画像と即手術となった人の画像を出し説明をするが、正直言って素人にはさっぱりわからない。
「血液の流れも、あなたの場合、別に滞っているわけでもなく、ちゃんと流れているんだよね。手術して吐き気が治らなかったら意味がないから、少し様子を診せて下さい。あなた、体重がないのだけど、吐き気があるからそうなったの?」
「はい。」
と答えると
「それが悪循環なんだよ。食べないとダメなんだよ。」
「・・・・・・・・・・・」
「太って下さい。この病気は太れば治るんです。高カロリーの物を食べなさい。」
「あの、それは無理で」
と、「す」を言う前に
「初めから諦めちゃいけない。とはいえ食べられないんだったら、高カロリーのジュースを出します。甘いジュースね。これを1日2パック飲んで下さい。体重は毎日計らなくていいから。毎日量ると逆に痩せてがっかりすることもあるから1ヵ月に1回量ればいいです。半年かけて太って下さい。それでも治らない時は・・・、その時また考えます。何か質問は?」
「ありません。」
と言い、そそくさと診察室を出た。
「この人、全然わかっていない悪循環って、気持ち悪いのに食べれるわけないだろ!10年前は今より6㎏以上太っていたんだよ。痩せたくて食べないんじゃなくて、気持ち悪くなるのを防ぐ為に我慢に我慢を重ねた結果が今なんだってば!太れって、何㎏太ればいいんだよ!」
と、心の中は煮えたぎっていた。
こう書くと私がガリガリに痩せていると思われる方もいるかもしれないが、BMIでは痩せ気味に入っていて、まだ痩せすぎではないし、私より痩せている人も街に出れば沢山いる。
普段は最寄り駅に近い、空いている薬局で薬を受取るが、ジュースは初めてなので病院前の薬局で受け取る。
「ミルク味、バナナ味、コーヒー味、抹茶味がありますが、どれにしますか?」
薬剤師に聞かれるが、飲んだことがないのでどれがいいのかわからない。
「全てをまんべんなく頂くことはできますか?」
と聞くと、できると言われ、4つの味にした。
暫くすると
「今、全てをご用意できないので、ある分だけお渡しするようになります。とりあえず、1箱分、今、お見せします。」
と、薬剤師が言い、1箱を渡され驚く。
200ml入りの小袋が24袋。
液体だからすごく重い。
この日は夫が付添っていて
「私ひとりで来なくてよかった。」
と思い
「あの、これがあと何箱あるんですか?」
と聞くと
「4箱です。」
「え歩きで来ているので、持ち帰るとしても1箱が限界です。残りは郵送して頂けませんか?」
と言い、残り4箱は郵送となる。
ジュースの名はラコール。
まず定番と思しきミルク味を飲むが、甘いジュースとは聞いていたが、練乳を水っぽくしたとでも言おうか、強烈に甘い。
常温ではとても飲めないので、冷やす。
冷やしたところでまた飲むがやっぱり甘く、氷で薄める。
医師から「甘いジュース」と聞いた時、嫌な予感がしたが、その予感が的中した。
飲んだ後、気持ち悪くなった
吐き気止めのプリンペランを飲み、それでも気持ち悪いのでガスモチンも飲み、1日寝込む。
1パックで寝込んだ私としては二度と同じ思いはしたくない。
医者は1日2パックと言ったが1日1パックにし、それを半分に分け、氷で薄め、昼と夜、2回に分けて、1時間位かけてチビチビ飲むことにした。
それでも飲みたくない時があり、半分は飲み、こんな事をしてはいけないのだろうが、残る半分は夫に飲ませたり、へたすると夫が1パック飲むこともある。
どの味もベースはミルクっぽい味で、私にとって1番甘いのがミルク、抹茶が比較的甘さ控えのように感じたが、どの味であれ甘いということに変わりない。
ところが
「まあまあ、美味しいです。」
と夫は言い、一気飲みし、飲んだ後に気持ち悪くなることもない。
ラコールは私が苦手なだけで、決してまずいジュースではないようだ。
それにしても後から4箱届き、狭い部屋がダンボールだらけだ。
数ヵ月前、
「絶対、正中弓状靱帯圧迫症候群だよ。手術したら治るよ、治ったら人生、変わるよ。食べたい物が食べられるんだから。治ったら、何、食べたい?」
と、W先生に言われ
「う~ん、急に言われても思いつきませんが、美味しいお酒が飲みたい。」
なんて、手術は少し怖いが、明るい兆しに喜んでいた私だが、つかの間の喜びとなった。
今後、S大学病院の消化器外科にかかる必要があるかどうかは、主治医のW先生に相談するつもりだ。
【朗報】
散々書いて朗報というのもなんですが、長年機能性ディスペプシアの治療をしていても治らない方、参考までに『正中弓状靱帯圧迫症候群』で検索をして頂ければと思います。
最近わかった病気なので難しい事が書かれてあるサイトばかりですが、1件、わかりやすく書かれてあるサイトがあり、すぐにわかるかと思います。
W先生曰く、正中弓状靱帯圧迫症候群は最近、僕ら医者の間ではちょっとブーム。
機能性ディスペプシアと診断されて実はこの病気だったという人が結構いるそうです。
私は残念な結果になりましたが
話は我が家の可愛いインコさんになります。
前回、パルが夫の首を嘴でツンツン・クチュクチュしている写真を載せましたが、最近の2人の距離は更に更に縮まりました。
懐くと可愛いのでしょう。
仕事を終え帰宅する夫は、玄関から
「パルたーん」
と言いながら、部屋の中に入ってきます。
夕食を終えルビ君とパルを出す時は、必ず夫がケージの扉を開けます。
パルがまず夫の肩の上に乗り、例の夫の首ツンツン・クチュクチュをするからです。
「パルたん、もっともっともっと、早く早く早く。」
と夫が言うと、パルの嘴もせわしなく動き、もう2人の間では日課になっているようです。
そうそう、ルビ君のことで書き残しておきたいことがあるのですが、私の病気話が長くなってしまったので次にしましょう。
夕食時のルビ君とパル
写真のように2人がくっついている時は、
「デートしてる」と私と夫は言っています。
2人がトウモロコシを拾い食べするのに夢中な時は、
「ホームレスしてる」と私と夫は言っています。
あくまでも我が家での言葉であり、偏見などはありません。
機能性胃腸症とつき合って 03/07/2020
早いもので、もう3月である。
1ヵ月に1回はブログの更新をするというのが今年の目標であったが、早くも挫折。
今回はタイトル通り機能性胃腸症について。
ブログの更新も久しぶりだが、機能性胃腸症について書くのも久しぶりである。
そう、そう、長らくほったらかしにしている『夫の実家』のつづきだが、忘れてはいない。
でも、どうも書く気が起こらず、これは気が向いた時に書くとしよう。
機能性胃腸症は機能性ディスペプシアともFDとも言われているが、私はこの病気とながーくおつき合いしている。
もう何年つき合っているのか忘れてしまうほどで、多分9年位つき合っていると思う。
過去にもくどいほど書いているが、私の主な症状は吐き気で、これが実に辛い。
吐くことは滅多にないのだが、一日中ムカムカしていて、ムカムカしているから当然ながら食欲はなく、食べられないものだから体重がどんどん落ちる。
この吐き気が1、2日で回復するのであればいいのだが、だらだらと1週間位続き、仕事は休まざる負えない。
元々仕事は好きではない。
いつも「行きたくない」と思っている。
とはいえ会社を休むと、「早く治さねば」と気持ちが焦る。
焦っても治るわけではないのだが、我が家から徒歩5分以内の所にある、かかりつけのWクリニックへ駈け込んでしまい、我が主治医のWクリニックの医院長、W先生を困らせてしまうのである。
W先生とのつき合いも長い。
W先生と出会う前は病院のたらい回し、また私もドクターショッピングをしていた。
W先生は患者の話をよく聞いてくれ、3分診療ではない。
きさくな方で、医者には珍しく、友達のように話せる方である。
「なんでも試してみよう。」
初めの頃は、先生がこれはと思う薬をなんでも試してみた。
でも、特効薬が見つからない。
吐き気が続く、所謂私が一番ぐったりしている時は、何を飲んでも効かず、先生が抱えている患者の中で一番厄介なのが私だそうだ。
昨年から先生の、私に対する治療方針が変わった。
「そもそも機能性胃腸症なんて病名じゃいけないんだよ。医者の自分が言うのもなんだけど、医者の逃げなんだよね。最近、色々な勉強会に出ているのだけど、絶対に何か原因があるはずなんだよ。」
と、先生は仰り、まずは私の普段の食事を聞く。
私の食事は非常にお粗末なもので、朝は気持ちが悪くて食べられない、仕事の日の昼食は花まるうどんの温玉ぶっかけの小サイズ、夜は少量のご飯と野菜中心のおかず少々。
仕事が休みの時はもっとひどく、昼頃に食べる朝昼兼用の食事はパンだけ。
1個のパンを夕方までかけてチビチビと食べる。
「うーん、餓鬼状態だね。タンパク質が足りない。肉とか卵、もっと食べられたらいいのだけど、どう?」
「好き嫌いはないのですが、食べると気持ち悪くなる可能性が高く、気持ち悪くなりたくないから我慢しているんです。」
「そっかー。じゃあ、プロテイン飲んでみて。プロテインも色々あるのだけど、ホエイと書いてあるのを飲んでみて。」
そう言われると、真面目な私はその足で近所のドラッグストアに行き、ホエイプロテインを購入。
こういう真面目なところがよろしくないのだろうが、とにかく機能性胃腸症から解放されたいのだ。
ホエイプロテインを飲んだからといって機能性が即治ったわけではないのだが、効果覿面なのが肌である。
40代後半の時、突然地図のようなシミが顔に出没し、
「このシミなんとかならんものかね?」
と思っていたのだが、プロテインを飲むようになってから、地図のようなシミがかなり薄くなり、
「肌が綺麗になったよ。」
とW先生にも言われるほどなのである。
先生は私がかかる度に勉強会で得た情報を話して下さる。
「○○さん(私のこと)みたいに、検査上どこも悪くないのだけど不調な人って結構多くて、最近タンパク質、鉄、ビタミン不足と言われているんだよ。この学説、結構前から言われていたのだけど、僕みたいな古典的な医者は嘘だろと、これまで気にもしていなかったんだよ。僕の学生時代の同級生もこの論文を出してね、その人は学生時代僕より成績もよくなくて、嘘だろうと思ったのだけど、最近色々な人がこの学説を出して、で、○○さんの血液検査だけど、どれも正常範囲内だから普通の医者なら異常ありませんで片付けちゃうし、僕も初めはそうだったのだけど、よーく見ると正常範囲内だけど異常があるんだよね。例えば鉄。正常範囲内だけど、かろうじて正常範囲内に引っかかっているだけで、鉄が足りないんだよね。全然足りないの。あと、ビタミンBも、よーく見ると、かなり不足しているんだよ。」
「先生、実は私も最近『全ての病気は栄養不足』というような本を読んで、ホエイプロテインとヘム鉄とビタミンを取れと書いてあるんです。」
「まさに、それだよ。鉄は・・・、前に鉄剤出したけど、飲むと気持ち悪くなっちゃったんだよね。」
「そうなんです。でも本にヘム鉄なら気持ち悪くならないと書いてあったんで、最近ヘム鉄を飲み始めたんです。」
「どう?気持ち悪くならない?」
「今のところ大丈夫です。」
「どこのヘム鉄を飲んでいるいるの?」
「DHCの、安いのなんですけど、安いのでも大丈夫ですかね?」
先生も私もDHCの回し者ではないが、先生曰く知名度があるから大丈夫。
「ビタミンもDHCのマルチビタミンというのを飲み始めたのですが・・・、数百円と安いんですよ。前に何かの本で、安いサプリを飲んでも意味がないと書いてあったのですが・・・。」
「そういう説もあるんだよね。DHCに比べればちょっと高いけど、ビタミン剤は僕の所にもあるよ。僕も試してみたのだけど、1ヵ月すると効果がわかる。元気になるよ。」
「先生は病気なんて、なさそうですよね。」
「いや、僕もあるんだよ。少しうつ傾向があってね。仕事中は沢山喋るけど、家に帰るとシューンっとなっちゃって、全然喋らないんだよ。でも、ビタミン飲み始めたら少し元気になって、自分で試したから効くと思うんだけどね。」
というわけで、数ヵ月前から私はプロテイン、ヘム鉄、少し高めのビタミンのサプリを摂取している。
あと、先生のおすすめの食品は、白米でなく玄米、えごま油、パンを食べるのであれば低糖パンである。
とはいえ、機能性が治ったわけではない。
1月も2月も吐き気でダウンし、会社を数日休んだ。
病院へ行っても変わらないとわかっていても、辛くて病院へ行く。
行く前には必ず電話をし、W先生がいるかを確認する。
W先生以外の医者は私の状態がわからないので話にならないからだ。
2月下旬にダウンした時のこと。
その日も事前に電話をすると
「先生は午前中手術なのですが、11時45分なら大丈夫です。」
受付の人にこう言われたので、11時45分にWクリニックへ飛び込む。
しかし、診察室に入るとW先生ではなく女性の医師がいた。
「W先生、手術が長引いてしまったので、代わりに私が診ます。どんな感じですか?」
吐き気がして、胃がムカムカして、今日で3日目です。食欲がなく、食べると余計気持ち悪くなると言うと
「それって、食べていないから気持ち悪いんじゃないの。低血糖を起こしているのよ。飴でも舐めればよくなります。黒砂糖がいいわ。栄養あるから。」
「えっ黒砂糖・・・」
黒砂糖なんて舐めたい気分ではないし、黒砂糖なんて舐められたらここに来ていないのである。
しかし、
「この先生に言っても無駄だ。」
と思い、反発することもなく、すごすごと帰宅。
その後2日間絶食をしたら吐き気はおさまり、その1週間後、Wクリニックの予約日だったので、受診したところ
「この前はごめんなさい。」
開口一番にW先生に謝罪され
「黒砂糖か・・・、随分乱暴なこと言ったなー。」
その日は体調がよかったので、いつもの薬が出された。
不思議なもので、予約日は大抵体調がよく、体調が悪くなるのは予約日と予約日の間なのである。
「先生、度々すみません。来ても先生が頭を抱えちゃうとわかっているのですが、辛くて来ちゃいました。」
と言い、毎度W先生は
「さて、どうしようか。」
と、考え込んでしまうのである。
ちなみに、いつもの薬とは、ナウゼリン(吐き気止め)、トラベルミン(めまいを伴う吐き気止め)、ドグマチール(安定剤兼吐き気止め)、リーゼ(安定剤)であり、どれも頓服である。
以前はメイラックス(ちょっと強めの安定剤)やジプレキサ(統合失調症の薬で最強の吐き気止めとも言われている)を飲んだこともあったが、メイラックスは全く効き目が感じられず、ジプレキサも効いたと感じたのは初めだけ。
どちらも効き目が感じられないので止め、一番効き目が実感できるのは、私の場合はリーゼである。
自分で分析すると、体調がいいとつい油断してしまい、少量なりにもいつもより多く食べてしまったり、普段我慢して飲まないようにしているコーヒーや甘いミルクティーを飲んでしまったりと、自分の容量を超えてしまうのがよくないようなのである。
そして、特効薬は食べないことのようなのである。
9年近くつき合っていて、わかったのはここまで。
吐き気に襲われる度に
「もう油断はしない。」
と、誓うのだが、食欲を我慢するというのは、なかなかもって難い。
追記
先に書いたのは2月に下書きに保存しておいたもの。
3月に入り、確か3月2日の月曜、朝の4時に気持ち悪くて目覚め、とりあえずナウゼリンとガスモチンを飲んだが、気持ち悪くて眠れず、その日は会社を休んだ。
1月も2月も会社を休んだので、
「長引かなければいいなー」
と思いつつ、以前W先生にもらったアタラックスという薬が沢山あることを思い出し、ダメもとで飲んでみた。
アタラックスは痒みに効く薬で精神を落ち着かせる作用もあるようで、過去にこの薬を点滴してもらい回復したことがある。
吐き気がひどくなかったせいか、薬が体に合っているのか、はたまたたまたまなのか。
服用して2時間後に吐き気がおさまった。
但し、異常なまでに眠くなり、一日中寝てしまった。
これが特効薬であればいいのだが・・・?
ここまで「辛さ」ばかり書いてしまったが、しかし、思い返せば3、4年前に比べれば少し良くなったような気がする。
3、4年前は吐き気が1ヵ月続き、長期休暇を取っていた。
その時に比べれば、今は数日、長くても1週間で回復する。
それに私が病気の分にはまだいい。
Wクリニックに行けばW先生が一生懸命考えてくれ、それだけでも少し安心するのである。
一番心配になってしまうのが、我が家のインコさん達の元気がなくなること。
この時は「どうしよう、どうしよう。大丈夫だろうか?」とオタオタしてしまう。
かかりつけの獣医さんは信頼できる先生だが、なんといってもインコは体が小さい。
少しのことでも命取りになってしまうので、心配もひとしおなのである。
さて、話は我が家の可愛い赤ちゃん達に変わります。
赤ちゃんと言っても、私と夫(ネパール人)にとって赤ちゃんなだけで、既に赤ちゃんではありません。
2人(正確には2羽)共若鳥です。
1ヵ月位前のことです。
パルの声が突然でないではありませんか。
出ないと言っても、ずーっと出ないわけではありません。
ルビ君と喧嘩をしたり、2人でおやつの取り合いをしている時は出るのです。
出ないのは時々だけ。
どういう時に出ないのかは観察をしていてもわからないのですが、喉がつまっているような感じで、チッチッチと振り絞るように声を出すのです。
いつも出ないわけではないので、2、3週間様子見をしました。
ですが、状況が変わらないので、多分なんともないのだろうなとは思いつつも受診することにしました。
素敵な先生のいるかかりつけ獣医さんではまず体重をはかります。
34g。
我が家に来たばかりの時よりも2g増えました。
「先生に捕まれると、きっと声は出るのだろうな。」
と思っていたら、案の定です。
チーチッチッチと大声で鳴き喚くではないですか。
「先生、いつも出ないわけではなく、もうひとりの黄色い子と喧嘩をしたりおやつの取り合いをしている時は声は出ていて、もうひとりの子がまだ叩いていないのに、ギャーっすか鳴いたり、この子はまだ何もしていないので鳴くのです。でも、時々でなくなるんです。一体なんなんでしょう?」
と尋ねると
「うーん、わかりませんね。診たところどこも悪いところはないようですし。しいて言えば、このヒト、今、トヤのようですね。ネクトンはあげていますか?」
「はい、あげています。」
「声がでなくなる病気で甲状腺がありますが、甲状腺が悪くなると元気がなくなり、餌も食べなくなります。見たところ元気なのですが、餌は食べてますよね?」
「はい、よく食べます。食べ過ぎて太ったくらいですから。」
「うーん、どこも悪いところはなさそうなので、様子を見て下さい。あと、このヒト、女子のような気がします。まだわかりませんが、鼻がピンクっぽいような気がします。」
とりあえず、先生にどこも悪くないと言われれば安心です。
それにしても我が家に来て、そろそろ半年、生まれてから8カ月たつというのに、未だにパルの性別がわかりません。
夫は男の子だと言っています。
ルビ君が無理やりパルの口に嘴を突っ込み、パルが吐き戻しをして、ルビ君に餌を与えているからだそうです。
先にも書きましたが、パルはまだ何もしていない、パルを見ているだけだというのににチーチー大声で鳴きます。
人間の言葉にすれば「やめて、やめて」とでも言っているのだと思います。
あまりに鳴くので、チーチーパルと呼んでいます。
ちなみにルビ君は沢山呼び名があります。
「ルビ君」「ルブ」「ルンブー」「ルビ子」「ルクシー」
と、全て夫が作った名前で、ネパールではかわいい子にはこのように呼ぶと夫は言い張るのですが、どこまで本当かはわかりません。
色々な呼ばれ方をして、ルビ君は困惑しています。
それにしても、パルが来た当初
「うちにインコは1羽でいい。ルビ君だけでいいのだ!」
と言った私ですが、2羽いるのもいいものです。
パルが来て、一番変わったのはルビ君です。
ひとりだった時は、夫が「ただいまー」と大声を上げて帰宅すると、ルビ君は必ず夫のもとへ飛んでいき、お出迎えをしていました。
ところが今はしません。
夫よりパルが気になってしょうがないのです。
多分、パルが来てお留守番も淋しくなくなったことでしょう。
夫の「友達」だそうです。
夫が自転車を止めているそばの木の上に、夫が帰る時にいるのだそうです。
この子がいる時は翌日は晴れ、この子がいない時の翌日は雨なのだそうです。
パル
おすまししているのかな?
ルビ君とパル
ルビ君の鼻は茶褐色を通り越し黒いです。
この前、ルビ君と喧嘩をした時、思わず「鼻黒インコ」と言ってしまいました。
ルビ君、ごめんね。
もう絶対「鼻黒」なんて言わないから。