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かふぇの話。

グルメ記事でよく見るカフェのランチ。

彩りよくこぎれいなプレートの写真が、必ず添えられている。

かふぇらんち

しかし私はいつも疑問である。

みんな、本当にこれで満足?

ヒラヒラするレタスを除ければ、大さじ一杯のポテサラ、消しゴム大のカラアゲ、カップ半分のシチュー、大福ほどの白飯のかたまり。

周りにジャムを垂らしたデザート皿には、15度以下の鋭角にカットしたケーキがちんまり。

食後のドリンクをお付けして、1300円になります

オーガニックだか無農薬だか知らないが、ふざけんなよ!

小皿やらカップやら乗せよって、皿は食べ物を乗せるもんだ!皿に皿を乗せるのは、棚にしまうときだけだろう!

ことカフェのランチに関しては、ついガンコジジイのようになってしまう私である。

実家の近所の「カフェ HOKKORI」は、休日は駐車場に入れない車が並ぶほどの人気。

オシャレな店内とこだわりのオリジナルメニューが評判で、地元タウン誌だけでなく、全国誌のカフェ特集に登場することも珍しくない。

花々が寄せ植えされたエントランスを横目に、来客駐車場から見えない店の裏に回ると、こちら側は近隣住民の通る生活道路。

生ゴミがたくさん出るのか、道路沿いにゴミバケツが4つも伏せてある。

その4つ全部が、小指でも触りたくないくらいキッタナイ。たぶん一度も洗ったことはないだろう。

駐車場から入るお客の目には入らないけど、住民は毎日それを見ながら通っている。

ステキの魔法にかかりにくい私は、たぶんカフェというところに向いてないんだな。

うどん屋でカツ丼を食べ、ファミレスでオムライスを食べるのが幸せなのだ。



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ごきんじょ | コメント(16) | トラックバック(0) | 2015/02/28 08:17

すてーき話。

業界団体の会合が、都心のホテルで行われた。

クロークにコートを預けながら、サチエちゃんの披露宴を思い出すと笑えてきた。

25年まえ、幼なじみの華燭の典が、ここで行われたのだ。

時はバブル最盛期、場所は憧れの有名ホテル、それはそれは豪華な披露宴。

乾杯、ケーキ入刀と、プロ司会者の進行で順調に式次第は進み、お食事が始まる。

サチエちゃん夫妻の支払うであろう莫大な金額と、持参したご祝儀の金額を暗算で差し引きし、申し訳ない気分とともに前菜を味わっていると、会場隅のドアが開いた。

白いコック帽をかぶった4人のシェフが、銀盆を捧げ持ってしずしずと入場。

用意された鉄板の前にスタンバイすると、BGMがピタッと止まった。

何が始まるのか??と疑問でいっぱいの招待客たちに向かって、司会者が

皆様に、ただいまより、メインディッシュのご紹介を申し上げます…

重大発表のような口調で言い出すと、照明が暗くなった。ドラムロールダラダラダラ…と鳴った気がするが、たぶん記憶違いだろう。

本日のメイン、フィレステーキとフォアグラのマリアージュ 地中海風でございます!

4人のシェフが揃って、肉にブランデーをかけた。暗い会場で、1メートル近い火柱が4つ、あかあかと上がった。

ふらんべ

あまりにもドラマチックな演出に、招待客全員が、ぱちぱちと拍手を送った。

さっきまで炎に包まれていたお肉は、アツアツでとてもおいしい。

照明とBGMが戻り、快くおなかがふくれるにつれて、たまらなくおかしくなってきた。

さっき私たち、ステーキに拍手したな。

肉に拍手

ケーキカットよりも、お色直しよりも、両親への手紙よりも、その日一番盛大な拍手だった。

あれ以来、ここは、私にとっては「肉に拍手したホテル」なのである。

もちろん、今日の会合では「おーいお茶」が配られるだけで、ステーキは出ない。

だけど、何となくほのぼのと面白おかしい気分のまま、ホテルのベーカリーで、明日のパンを買って帰った。




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むかしむかし | コメント(4) | トラックバック(0) | 2015/02/27 08:49

じまんの話。

幽霊は出ませんでした 母

朝一番で、おばーちゃんから、ヘンなメール。

そういえば、昨日から同級会の一泊旅行に行くと言っていた。

旅館の口コミ検索をしたら、幽霊が出るという噂がヒットして(→ くちこみ話。)気にしながら出かけたのだ。

話のタネになる幽霊が出なくて残念なことだったが、無事で何より。

おばあさんたちの旅行は解散が早い。その日の夕方にはもう、お土産の干物を持って、うちにやってきた。

若い子の団体がいてねえ、うるさくって…

今回はご予算控えめのお気軽温泉旅行で、食事も部屋食ではなく、バイキングだとか。

デザートも自分で入れるのよ。ソフトクリームのキカイがあってね…

そふとくりーむ

ソフトクリームはおばーちゃんの大好物である。

キカイの前でね、若い子がおばちゃん!ここ押して!おばちゃん!こうだよ!って…

お節介されてご立腹なのかと思いきや、顔は笑っている。

お友だちがね、あなたおばあちゃんじゃなくておばちゃんなのねって…

何のこたあない、わかりにくいけど若さ自慢なのである。

私も年を取ったと思っていたが、おばちゃんと呼ばれて喜ぶ境地は、まだだいぶ先のようだ。



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ごかぞく | コメント(6) | トラックバック(0) | 2015/02/26 07:50

まんさい話。

リビングに入ったら、ノムラマンサイがいて、テレビを見ていた。

まんさい

普段はムスコがだらしなく寝そべっているソファに姿勢正しく座り、手には紅茶のカップを上品につまんでいる。

すぐに、アーこりゃ夢だァ、とわかった。

昨日、ノムラマンサイがテレビに出てるのを見たのだ。

なんだかもう寝てるのもバカバカしくなって、起きることにした。

怖い夢を見て飛び起きたことはあるが、バカバカしくて起きたのは初めてだ。

ノムラマンサイが「ウチくる!? に出ているのを見た晩に「ノムラマンサイがうちに来る」夢を見るなんて、自分のヒネリの無さがなさけない。

ややこしや

起きてリビングに行ってみたが、もちろんノムラマンサイはいなかった。


※フジテレビ系のバラエティー番組。関西ではほぼ1か月遅れで、なぜか独立U系のKBS京都で放映されている。


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てれびじょん | コメント(4) | トラックバック(0) | 2015/02/25 09:26

えくれあ話。

♪ そら~にぃ あっこっがぁれってぇ~ そら~をぉ かっけってぇゆっくぅ~ ♪

ムスコがテレビでアニメ「風立ちぬ」を見ている。

かぜたちぬ

主題歌のアライユミ「ひこうき雲」は、私の世代にとっては耳に親しい名曲だ。

懐古趣味かもしれないが、ユーミンといえば、バブルの女神みたいなマットーヤユミじゃなく、やっぱりアライユミ

でも、私が一番たくさん歌ったユーミンの歌は、「ひこうき雲」じゃなくてこれだろう。



♪ そふとえっくれぇあ~ かぜぇのセロハンで~ つっつんだぁ~わ~たぐぅ~もなのぉ~ ♪

不二家ソフトエクレアのCMソング。

同じくユーミンの「やさしさに包まれたなら」が使われたこともあったが、一番印象深いのは、商品名が入ったこの歌だ。

♪ ほ~っぺたにぃ~ プゥレッゼンットォ~ ふじやそふと~ えっくれぇあ~ ♪

♪ふじやそふとえくれあ♪の部分がうまくハモリになるよう、イモートと練習した。

練習の成果を発揮するため、このCMが流れると、家の中のどこにいても、テレビの前まで走ってきて、イモートと声を合わせたものだ。

今の今まで忘れていたが、テレビを見て歌うムスコ(→ うたうま話。)と似たようなことをしていたことになる。

血は争えないというか、恐ろしいものだと思う。



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むかしむかし | コメント(8) | トラックバック(0) | 2015/02/24 08:30

だうんの話。

先日あるところで中年女性に応対した。

色白で小太り、ジャージにダウンを着、ノーメイクでぼさぼさの髪を一つに結っていて、あまりかまわない人だなという印象だった。

こちらの説明を、うん、うんと軽くうなずきながら聞いていたその人が

ボクは土曜日は仕事しているので…

と言ったので仰天した。男性だったのである。

夏なら間違えなかっただろう。ダウンで体型がわからなかったのだ。

ある種の若い男性と中年のおばさんは似ているという、思わぬ発見をした。

夕方、学習塾が並ぶ通りを歩いていると、ついと右側から追い越された。ニットキャップにリュックをしょった小柄な後ろ姿。

ダウンジャケット

これから塾かな、寒いのに大変だな。

ダウンのポケットに突っこんだ手袋の片っ方がポロッと落ちるのが見えたので

手袋、落としたよ!

後ろから声をかけてやった。振り向いて

済みませ~ん、ありがとうございます~

と腰をかがめ、手袋を拾ったその人は、まぎれもなくオバアサンであった。

ダウンジャケットが日本に入ってきて30年は経つだろうか。

ふと見回せば、どの世代にもすっかり受け入れられていることに驚く。

今は、若者よりも、むしろ中年以上に、ダウンを着ている人が多いのかもしれない。



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ごきんじょ | コメント(8) | トラックバック(0) | 2015/02/23 09:37

すぐでる話。

私はトイレが早い。

若いときから、女友達と同時に個室に入っても、出てくるのはいつも私が一番である。

女子高生はぞろぞろ連れだってトイレに行くものだが、誰よりも早く出る私は、いつも待つばかりでつまらなかった。

特に急いでないし、雑に済ませてもいない。

普通に用を足して、普通に衣服を整えて、出てきてるつもりなのだ。

もしかして、トイレでなすべき重要事が、まだ何かあるのではないか?

皆がしているそれを、私だけが知らずに今日まで生きてきてしまったのではないか?

思わずそんな疑念にとらわれる。

トイレの使い方なんて、誰に直されることもない。ひょっとすると大間違いのまま一生をすごし、死んでいく可能性もあるわけだ。

だが不可解なことに、そんな私がシモの躾をし、育てたムスメは、トイレに時間がかかるのだ。

私は何も教えた覚えはないのだが、中でいったいどうしているのだろうか。

ムスメといえども二十歳にもなると、覗いてみるわけにもいかないのである。

といれ
     (中でいったい何が?)



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ごかぞく | コメント(10) | トラックバック(0) | 2015/02/22 09:13

とうひの話。

通ってる高校が、入試をやってるので、在学生のムスコは今日は休み。

ヒルは適当にやっといて!

とだけ言い置いて、仕事に出かけた。

以前はこういう時は昼食を準備して出かけたから、ずいぶん楽になったな~。

電車のつり革につかまりながら、そういえば、期末試験のテスト期間中だったなと思いだす。

アヤツめ、私がいなくて、ちゃんとテスト勉強をするだろうか。

ムスコは本当に勉強をしない

私はマジメな優等生だったので(本当)、わがムスコの勉強時間の短さには驚くばかりだ。

ハッパをかけて勉強させようとしたこともあるが

塾に行くくらいなら、死ぬ

と言われ、死なれちゃどうしようもないので、断念した。

そんな我が子に比べれば、昔はよく勉強したなあ。

試験前ともなれば、ほぼ机の前に座りっきりであった。

いくら優等生でも、勉強に飽きると、つい逃避をしてしまう。私の場合それは部屋の片付けだった。

マンガを読んだりテレビを見たり、明らかにサボるのはちょっと気が引けるが、片付けだと何となく名目が立つ気がする。

試験前に限って掃除をするとか、仕事が忙しいとお菓子を焼いてしまう、という友達もいたから、似たようなことは誰にもありそうだ。

一日の用件を済ませて家に帰ると、ムスコはソファにひっくりかえって録画した深夜アニメを見ていた。

ヒル何食べたの?ラーメンあったでしょ?

リゾット…

へ?リゾット

ホウレンソウとチーズがあったから、リゾット作って食った…

りぞっと
     (ほうれんそうのリゾット)

台所を見ると鍋とお皿がキチンと洗って伏せてあり、調理台はキレイに拭いてある。

いつもなら、私の留守にラーメンを食べても、鍋もドンブリもシンクに突っこんだままのムスコである。

てめー逃避したな!

勉強もしねーのに逃避だけするたア、どういう了見だ!



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ごかぞく | コメント(14) | トラックバック(0) | 2015/02/21 09:59

ひとくち話。

最近やってるCM。



こんなイケメンに、こんな風に言われたら、女子は誰でも嬉しいでしょう!だから、みんなスープ春雨を買うでしょう!と言わんばかり。

ところがどっこい、私はこの「一口チョーダイ」がダイキライだ。

めいめいに注文の品が届き、心楽しく食べ始めたとき

あら、おいしそうね~、一口チョーダイ

とくると、本当にガックリくる。

私は、その時の体調、天候など、種々の要素を勘案して、これをこれだけと決めている。

それを軽々しく一口チョーダイなどと言われては困るのだ。

さりとて

あら~、私のも一口あげるわよ

などと言われても、ち~ともありがたくない。

たくさんのメニューから決めるということは、目指す一つを選び取るだけのことではない。

選ぶ一つ以外のすべてを退けるということなのである。

ボンゴレを注文するということは、カルボナーラを否定し、ボロネーゼを却下し、アマトリチアーナを排除するということなのだ。

あなたのそれは、私にとって既に却下したものだから、くれると言われても要らない。

大体、他人のお皿に鵜の目鷹の目でいるのもどんなもんだろう。

生涯最後の食事ってわけじゃなし、これと決めたら、よしんば他がおいしそうに見えたとしても、ヤセガマンの一つもしたらどうなんだ。

百歩譲って、どうしても一口チョーダイというならば、もっと恥ずかしそうにしてもらいたいものだ、と思う。

ひとくち
(たとえこんなイケメンであっても)



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てれびじょん | コメント(6) | トラックバック(0) | 2015/02/20 08:23

だんぱん話。

朝起きて、薄暗い中で着替えた。

暖房費節約のため、まだまだ冬向けの重装備である。

ズボンは一昨年ユニクロで買った暖パンってやつ。

だんぱん

表はナイロン、裏がフリースで、風を通さず体温を閉じ込めるので、非常に暖かい。

洗濯機を回し、弁当を作り、昨日も夜更かししたらしいムスコをたたき起こし、寝ぼけ面で朝食を食べているのを横目にベランダに出た。

さむっ!

2月も半ばを過ぎたというのに、何たる寒さ。昨日より寒い気がする。

地球の気候、一体どうなっとるんだ!

洗濯物を干し終えて部屋に戻り、布団から出たてでホカホカのムスコにあてつけのように寒い寒いを連発しつつ、朝の家事をこなす。

相変わらず学校嫌いのムスコがいやいや登校していった後、やっと腰を下ろしてコーヒーを一杯。

マグを片手にソファにもたれてもう片方の手を膝に置くと、違和感が。

さらさらナイロンの手触りのはずが、なにかモケモケして…あっ、裏返し

あったかい裏地を外に、シャカシャカのナイロンを内側にしてはいていた。

本来の裏表にはき直すと、あら不思議

ぽかぽかと暖かく、陽射しまでも春めいてきたではあ~りませんか。

地球の気候、普通だった。

春の足音はすぐそこに…って、どんだけいい加減なんだ私。



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もろもろ | コメント(10) | トラックバック(0) | 2015/02/19 09:57
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