今日は,国道162号線とともに私が愛する奈良国立博物館に行ってきました。早めに行って,博物館前の無料駐輪場を確保しました。
9時開館と思い込んでいたのですが,何と9時半からでした。近所の店は11時オープンなので,その辺をぶらぶらしてみました。仕方がないのでマンホールに腰掛けてお茶を飲みつつ,ビブリアの4巻を読んでいました。目の前を鹿が悠々と通り過ぎていきます。
すでにかなり暑くなっていたので,駐輪場の藤棚の下で休んでいる鹿もいました。警戒するでもなく,威嚇もしてきません。じっとこちらを見て,撮られるままにしていました。平和そうに暮らせていて,よかった。
本がいよいよクライマックスにさしかかろうとするとき,開館時間となりました。特別展が2つ。なのに入館料は通常料金です。この物価高のご時世にありがたいことです。
1つめは泉屋博古館の名宝―住友春翠の愛でた祈りの造形―です。京都の鹿ヶ谷とかいうところにある,住友家第15代住友吉左衞門友純(雅号:春翠、1864~1926)のコレクションを中心とした展示です。そういうところがあるということは知っていましたが,私の京都は主に千本通から西です。何か坂も多そうだし,この歳まで行ったことはないです。そうこうしているうちに改築工事のために来年まで休館になり,展示品の一部がこちらに来たということのようです。
日本のものも中国のものも蒐集されていたようですが,私の目を引いたのは中国の青銅器でした。特に殷(商)のものは圧倒的に迫力がありました。博物館所蔵の青銅器よりもいいんじゃないでしょうか?こんな見事な饕餮(とうてつ)紋を自分の目で見られる日が来るとは。しかも700円で!
私の饕餮との出逢いは,諸星大二郎の孔子暗黒伝でした。そこでは中国の五帝の祖,黃帝と戦った蚩尤(しゆう)が饕餮であると語られています。長いことこれを信じていましたが,両者には関係はないようです。財産や食物など,何でもむさぼる猛獣ということから魔を食らうものと考えられるようになり,魔除けとして用いられるようになったとのことです。また,殷代から周代にかけて,王の威を示し,民を従わせるためのシンボルとして青銅器のデザインに組み込まれたようです。
これは,虎が人を抱え込んで,大きく口を開けたところを容器にしたものです。虎の頭上の山羊?のところが外れるようになっており,ふたになっています。人と虎は一体として造形されており,この形のまま中空になっています。虎の口当たりからお酒を注ぐんでしょうか?こんなものでお酒を注がれると,喜びよりも畏怖を感じてしまうでしょうね。殷という王朝の性格が垣間見られます。こわいなぁ~。
もう1つの特別展は,フシギ!日本の神さまのびじゅつです。日本で行われてきた,様々な神様への祈りを子ども向けに,コミカルに表現されたものを展示しています。スタンプラリーも開催されていて,結構な装丁のブックレットをもらうことができます。面倒くさいからやらなかったけど。
終わったところではかったようミュージアムショップがありまして,きっちり引っかかりました。絵はがきを3枚と,あおじしのマスコットを買ってしまいました。あまりのかわいさに抗し得ず・・・。財布がピンチになりました。どの獅子なんでしょうか?ゾウのキャラもあるので,文殊菩薩が乗られている獅子かなあ。普賢菩薩が象に乗られているので。オレ様キャラだけど,実は強がりなんだそうです。
帰りは平群経由で下道を行こうと思いました。道の駅で一服しました。ロードバイクを掛けるところみたいだけれど,今日は大丈夫だろ。平日だし。
中に入ってアイスコーヒーを飲みつつ読書しました。野菜は安かったけれど,この暑さの中では買うのに躊躇しました。再び外に出てみると,出店がちらほらありました。
急にソフトクリームが食べたくなって,プレーンのやつを食べました。日陰のベンチに座りましたが,食べるよりも早く溶けていく。最後は太陽と競争みたいになって食べました。美味しかったです。
平群からは生駒市から交野市を抜けて,枚方市へと走るつもりでした。が,交野に出たところで,あまりの暑さに心が折れました。その辺から第二京阪に乗ってしまいました。久しぶりなので,京田辺PAに寄りました。平日に寄ったのは初めてだったのですが,こんなに混んでいるんだなあと思いました。やっぱりバイクは1台。ここで4巻を読破しました。
この後は渋滞がありましたが,思っていたよりも早く抜けられ,2時頃には帰宅。お盆までのツーリングはいったん終了にします。大分お金使ったし・・・。厳しいのう。しかしこれだけ走ってもZのガソリンメーターは動かず。なんと親孝行な子なんでしょう。また磨いてやろうと心を新たにしたのでした。めでたしめでたし。
にほんブログ村
9時開館と思い込んでいたのですが,何と9時半からでした。近所の店は11時オープンなので,その辺をぶらぶらしてみました。仕方がないのでマンホールに腰掛けてお茶を飲みつつ,ビブリアの4巻を読んでいました。目の前を鹿が悠々と通り過ぎていきます。
すでにかなり暑くなっていたので,駐輪場の藤棚の下で休んでいる鹿もいました。警戒するでもなく,威嚇もしてきません。じっとこちらを見て,撮られるままにしていました。平和そうに暮らせていて,よかった。
本がいよいよクライマックスにさしかかろうとするとき,開館時間となりました。特別展が2つ。なのに入館料は通常料金です。この物価高のご時世にありがたいことです。
1つめは泉屋博古館の名宝―住友春翠の愛でた祈りの造形―です。京都の鹿ヶ谷とかいうところにある,住友家第15代住友吉左衞門友純(雅号:春翠、1864~1926)のコレクションを中心とした展示です。そういうところがあるということは知っていましたが,私の京都は主に千本通から西です。何か坂も多そうだし,この歳まで行ったことはないです。そうこうしているうちに改築工事のために来年まで休館になり,展示品の一部がこちらに来たということのようです。
日本のものも中国のものも蒐集されていたようですが,私の目を引いたのは中国の青銅器でした。特に殷(商)のものは圧倒的に迫力がありました。博物館所蔵の青銅器よりもいいんじゃないでしょうか?こんな見事な饕餮(とうてつ)紋を自分の目で見られる日が来るとは。しかも700円で!
私の饕餮との出逢いは,諸星大二郎の孔子暗黒伝でした。そこでは中国の五帝の祖,黃帝と戦った蚩尤(しゆう)が饕餮であると語られています。長いことこれを信じていましたが,両者には関係はないようです。財産や食物など,何でもむさぼる猛獣ということから魔を食らうものと考えられるようになり,魔除けとして用いられるようになったとのことです。また,殷代から周代にかけて,王の威を示し,民を従わせるためのシンボルとして青銅器のデザインに組み込まれたようです。
これは,虎が人を抱え込んで,大きく口を開けたところを容器にしたものです。虎の頭上の山羊?のところが外れるようになっており,ふたになっています。人と虎は一体として造形されており,この形のまま中空になっています。虎の口当たりからお酒を注ぐんでしょうか?こんなものでお酒を注がれると,喜びよりも畏怖を感じてしまうでしょうね。殷という王朝の性格が垣間見られます。こわいなぁ~。
もう1つの特別展は,フシギ!日本の神さまのびじゅつです。日本で行われてきた,様々な神様への祈りを子ども向けに,コミカルに表現されたものを展示しています。スタンプラリーも開催されていて,結構な装丁のブックレットをもらうことができます。面倒くさいからやらなかったけど。
終わったところではかったようミュージアムショップがありまして,きっちり引っかかりました。絵はがきを3枚と,あおじしのマスコットを買ってしまいました。あまりのかわいさに抗し得ず・・・。財布がピンチになりました。どの獅子なんでしょうか?ゾウのキャラもあるので,文殊菩薩が乗られている獅子かなあ。普賢菩薩が象に乗られているので。オレ様キャラだけど,実は強がりなんだそうです。
帰りは平群経由で下道を行こうと思いました。道の駅で一服しました。ロードバイクを掛けるところみたいだけれど,今日は大丈夫だろ。平日だし。
中に入ってアイスコーヒーを飲みつつ読書しました。野菜は安かったけれど,この暑さの中では買うのに躊躇しました。再び外に出てみると,出店がちらほらありました。
急にソフトクリームが食べたくなって,プレーンのやつを食べました。日陰のベンチに座りましたが,食べるよりも早く溶けていく。最後は太陽と競争みたいになって食べました。美味しかったです。
平群からは生駒市から交野市を抜けて,枚方市へと走るつもりでした。が,交野に出たところで,あまりの暑さに心が折れました。その辺から第二京阪に乗ってしまいました。久しぶりなので,京田辺PAに寄りました。平日に寄ったのは初めてだったのですが,こんなに混んでいるんだなあと思いました。やっぱりバイクは1台。ここで4巻を読破しました。
この後は渋滞がありましたが,思っていたよりも早く抜けられ,2時頃には帰宅。お盆までのツーリングはいったん終了にします。大分お金使ったし・・・。厳しいのう。しかしこれだけ走ってもZのガソリンメーターは動かず。なんと親孝行な子なんでしょう。また磨いてやろうと心を新たにしたのでした。めでたしめでたし。
にほんブログ村