京都の名物、和風ツルハドラッグ再開 逆風でも家賃払い続けた狙いは
武井風花
コロナ禍で一時閉店していた「ツルハドラッグ八坂神社前店」(京都市東山区)が9月15日、1年4カ月ぶりに再オープンした。京都有数の観光地・祇園にあり、八坂神社(同区)の目の前だ。街並みに合わせた和風の外観などから名物として親しまれ、京都の経済事情の変化を映す店でもある。
9月末に店を訪れると、次々と客が入っていった。入り口付近には鳥居の飾りつけがあり、「免税」と書かれた棚から、外国人の女性らが化粧品や食品を手に取って見ていた。化粧品などを数十点かごに入れている人もいた。
店の担当者は「売り上げの5割は化粧品や医薬品などの免税品。インバウンド(訪日外国人)の方に多く来ていただいている」と話す。そのうち半分ほどは、中国などアジア圏からの観光客だという。
店の特徴は外観にもある。コロナ前と同じく、白と黒を基調に「鶴羽薬師堂」と書かれたのれんや木の格子などを設置。ツルハドラッグ本来の赤を基調とした外観とは大きく異なる。
実は、同じ場所には2018…