大相撲の大関琴桜は3日、千葉県松戸市の佐渡ケ嶽部屋で、出稽古に来た小結大栄翔や幕内隆の勝らと13番取った。6番目で左足首を痛がるそぶりを見せたが、一呼吸置いて再び土俵へ。秋場所(8日初日・両国国技館)が迫る中で「気合です。こういう気持ちも15日間を闘っていくには重要」と頼もしかった。

足を滑らせてのアクシデントに冷静に対処。自身で状態を見極め「休むこともできるが、やれるなら稽古した方がいい。痛くても我慢して出ないといけないこともあるから」。戻った後の7番は患部をかばうこともなく、力強い出足を見せた。

26歳の大関は、部屋の若手力士に与える影響まで考え「自分だけ弱音を吐くわけにいかない」と語る。夏巡業は腰を痛めて十分に稽古できなかったが、状態は上向きつつある。「巡業のことを考えたら、その分は取り返せたのではないか。しっかり本場所につなげていきたい」と意気込んだ。