●1月のインキネン指揮の実演前に聴いておいたものです。
④ヨッフム指揮:ベルリン・フィル ★1964年1月13~24日録音
★73分ほどで、第3楽章以外は、速めのテンポながらも、手堅い正攻法。
①ソナタ形式
展開部半ばの金管群は強烈。
②ABACAの形式
スケルツォ主題(A)は速めのテンポで鋭利
③ABABA+コーダ
第2楽章が速めのテンポだったせいもあり、穏やかさが際立つ。2度めのAでは、金管群が力強い。
④ソナタ形式
金管群が良く鳴り、メリハリ十分。コーダの終わりは独特なアーティキュレーションで終わる。
⑤ショルティ指揮:ウィーン・フィル ★1966年8月22~29日録音
★速めのテンポながらも手堅い正攻法。メリハリも十分。録音もオケも良好。
①ソナタ形式
メリハリ十分。
②ABACAの形式
スケルツォ主題(A)は切れ味良好。トリオは美しい。
③ABABA+コーダ
タンタンとして、比較的冷静沈着ながらも、頂点では迫力十分。
④ソナタ形式
提示部第1主題は、「暴れん坊将軍」ショルティらしく勢い十分で力強い。この楽章でもティンパニが強烈。コーダのファンファーレにアッチェレランドがあり、一層盛り上がって終わる。
⑥ベーム指揮: ウィーン・フィル ★1976年2月2~5日録音
★ベーム(1894~1981)晩年の80歳過ぎの録音。
年齢の割にはテンポが緩むこともなく、バランス良好な正攻法。オケのせいか?比較的重心が低く、重厚感もある。
①ソナタ形式
展開部前半から金管群も良く鳴り迫力十分。
②ABACAの形式
速めのテンポで手堅い。
③ABABA+コーダ
録音も良く、弦の響きが美しい。5分過ぎのハープも臨場感豊か。
後半の頂点では金管群が豪快に鳴る。
④ソナタ形式
コーダは悠然と鳴るが、バランスも分離も良好。
⑦ヨッフム指揮:シュターツカペレ・ドレスデン ★1976年11月3~7日録音
★ベルリン・フィルを振ったDG盤(④)よりは多少遅めのテンポ。オケのせいか?響もまろやかで④よりは聴きやすくもある。
①ソナタ形式
13分代のテンポで、やはり速い。
②ABACAの形式
トリオは優美
③ABABA+コーダ
遅めのテンポで、どちらかと言えば、穏やか
④ソナタ形式
提示部第1主題やコーダの冒頭も迫力十分。
⑧ヴァント指揮:ケルン放送交響楽団 ★1979年5月28、6月2日録音
★メリハリ十分。手堅い正攻法。
オケが異なるせいか?録音のせいか?晩年のヴァントよりは穏やかな演奏
①ソナタ形式
提示部の終り、ホルンの後のオーボエ・ソロあたりは、テンポが緩む。
②ABACAの形式
中庸なテンポで手堅い。
③ABABA+コーダ
多少遅めのテンポ。最初のBのチェロは、渋い響きで印象的。
④ソナタ形式
コーダの入りは悠然と鳴るが、迫力も十分。
⑨テンシュテット指揮:ロンドン・フィル ★1982年9月24~26日録音
①14:16②14:00③26:02④21:04
★ベルリン・フィルとの録音や、ロンドン・フィルとのライブ録音もあるらしい。
こちらは、セッション録音で、手堅い正攻法。
①ソナタ形式
展開部の頂点では、ティンパニが力強く鳴る。
再現部のファンファーレ風なところも迫力十分。
②ABACAの形式
勢いもあり、彫りも深い。
③ABABA+コーダ
中庸なテンポで手堅い。
④ソナタ形式
コーダのトランペットのファンファーレはアッチェレランドがあり勢い良く終わる。最後の最後は短めのアーティキュレーションで終わる。(ヨッフム盤に似ている)
★その3へ続く
●その1は、こちら
★交響曲第8番の初演を聴いたハンスリックの痛烈な批評も収録されていて、大変に興味深い。
④ヨッフム指揮:ベルリン・フィル ★1964年1月13~24日録音
★73分ほどで、第3楽章以外は、速めのテンポながらも、手堅い正攻法。
①ソナタ形式
展開部半ばの金管群は強烈。
②ABACAの形式
スケルツォ主題(A)は速めのテンポで鋭利
③ABABA+コーダ
第2楽章が速めのテンポだったせいもあり、穏やかさが際立つ。2度めのAでは、金管群が力強い。
④ソナタ形式
金管群が良く鳴り、メリハリ十分。コーダの終わりは独特なアーティキュレーションで終わる。
⑤ショルティ指揮:ウィーン・フィル ★1966年8月22~29日録音
★速めのテンポながらも手堅い正攻法。メリハリも十分。録音もオケも良好。
①ソナタ形式
メリハリ十分。
②ABACAの形式
スケルツォ主題(A)は切れ味良好。トリオは美しい。
③ABABA+コーダ
タンタンとして、比較的冷静沈着ながらも、頂点では迫力十分。
④ソナタ形式
提示部第1主題は、「暴れん坊将軍」ショルティらしく勢い十分で力強い。この楽章でもティンパニが強烈。コーダのファンファーレにアッチェレランドがあり、一層盛り上がって終わる。
⑥ベーム指揮: ウィーン・フィル ★1976年2月2~5日録音
★ベーム(1894~1981)晩年の80歳過ぎの録音。
年齢の割にはテンポが緩むこともなく、バランス良好な正攻法。オケのせいか?比較的重心が低く、重厚感もある。
①ソナタ形式
展開部前半から金管群も良く鳴り迫力十分。
②ABACAの形式
速めのテンポで手堅い。
③ABABA+コーダ
録音も良く、弦の響きが美しい。5分過ぎのハープも臨場感豊か。
後半の頂点では金管群が豪快に鳴る。
④ソナタ形式
コーダは悠然と鳴るが、バランスも分離も良好。
⑦ヨッフム指揮:シュターツカペレ・ドレスデン ★1976年11月3~7日録音
★ベルリン・フィルを振ったDG盤(④)よりは多少遅めのテンポ。オケのせいか?響もまろやかで④よりは聴きやすくもある。
①ソナタ形式
13分代のテンポで、やはり速い。
②ABACAの形式
トリオは優美
③ABABA+コーダ
遅めのテンポで、どちらかと言えば、穏やか
④ソナタ形式
提示部第1主題やコーダの冒頭も迫力十分。
⑧ヴァント指揮:ケルン放送交響楽団 ★1979年5月28、6月2日録音
★メリハリ十分。手堅い正攻法。
オケが異なるせいか?録音のせいか?晩年のヴァントよりは穏やかな演奏
①ソナタ形式
提示部の終り、ホルンの後のオーボエ・ソロあたりは、テンポが緩む。
②ABACAの形式
中庸なテンポで手堅い。
③ABABA+コーダ
多少遅めのテンポ。最初のBのチェロは、渋い響きで印象的。
④ソナタ形式
コーダの入りは悠然と鳴るが、迫力も十分。
⑨テンシュテット指揮:ロンドン・フィル ★1982年9月24~26日録音
①14:16②14:00③26:02④21:04
★ベルリン・フィルとの録音や、ロンドン・フィルとのライブ録音もあるらしい。
こちらは、セッション録音で、手堅い正攻法。
①ソナタ形式
展開部の頂点では、ティンパニが力強く鳴る。
再現部のファンファーレ風なところも迫力十分。
②ABACAの形式
勢いもあり、彫りも深い。
③ABABA+コーダ
中庸なテンポで手堅い。
④ソナタ形式
コーダのトランペットのファンファーレはアッチェレランドがあり勢い良く終わる。最後の最後は短めのアーティキュレーションで終わる。(ヨッフム盤に似ている)
●その1は、こちら
★交響曲第8番の初演を聴いたハンスリックの痛烈な批評も収録されていて、大変に興味深い。