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64、バレンボイム指揮:シカゴ交響楽団 ★1993年10月20、21日、シカゴ、オーケストラホールにてセッション録音
★バレンボイム(1942~)51歳ごろの録音。
このコンビのブラームス2番は1990年4月26日「次期音楽監督」という肩書で、ショルティと来日した時サントリーホールで聴いたのですが、若い日のことで(ショルティ指揮の3つのプログラムを全て聴いたので、バレンボイムは今後また聴けるだろうと思い)ケチってP席にしたのが間違いだった。
バレンボイムは「シューー~」というそれなりに大きな破擦音のような音を演奏中終始出すのでビックリ。P席前方では直接聴こえてくるので閉口した。
(プログラム後半はブラームス4番で、アンコール曲は、シュトラウスの《ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら》だった(はず)。転んでもただでは起きない主義なので、終了後P席から名ティンパニスト、ドナルド・コス(Donald Koss )に声をかけてプログラムにサインをしてもらった。嬉しそうで、頼んでもいないのに、「TIMPANI」と日付「4-26-90」まで書いてくれた。(昔々の話で恐縮、今回確認するためにプログラムを取り出すと、主席ホルン奏者デイル・クレヴェンジャーのサインもあった。そう言えば楽屋口に行ってもらった記憶も蘇る。クレヴェンジャーは巨人だった。)
前置きが長くなりましたが、CD録音は実演から3年半後。
40分程の演奏時間で、中庸なテンポで穏やかで基本的にはロマンチック。終楽章で爆発するパターン。
録音が良く、臨場感豊かな木管群の美しさが印象的。
(とは言え、実演でも聴けないほどで、複製技術による加工のし過ぎでは?)
♦第1楽章:ソナタ形式。
冒頭は随分と穏やかな入り。提示部終わりの木管群は臨場感豊かな上、響きも素晴らしい。提示部の繰り返しなし。
展開部はそれなりにメリハリもあり楽器の分離も良好。オーボエが明瞭。
再現部第1主題終わりのティンパニの弱音も明瞭。再現部第2主題後半バランスも良好でに対旋律風第1主題も明瞭。
コーダのホルンも見事。
♦第2楽章:ABAの三部形式
遅めのテンポで録音が良いせいか臨場感豊かで、とりわけ木管群がきれいに浮かび上がる。冒頭のチェロは比較的分厚く響く。1分50秒過ぎからのオーボエとホルンのからみ合いも美しい。
。2度めのAの頂点は迫力あり。
♦第3楽章:ABACA
冒頭のオーボエが良好。ピチカートが臨場感あり。
♦第4楽章:ソナタ形式
多少速めのテンポ。29秒過ぎは大音量。展開部の木管群は美しい。
再現部の入りはさほど弱くなし。
コーダでは、これでもかと言いたげな?あるいはフルトヴェングラー流か?かなりなアッチェレランドもあり、ハラハラ・ドキドキ、スリリング。
(1990年東京での実演でもコーダはオケを煽っていたような印象もある・・・・・・・・)
ドナルド・コス(Donald Koss :1939~)は2010年までシカゴ交響楽団に在籍していたので、写真は晩年????以前は分厚い眼鏡をかけていた・・・・・・。1990年東京公演の映像もある。(ソニーから出ている運命交響曲と《展覧会の絵》)
主席ホルン奏者デイル・クレヴェンジャー、身長が190センチ前後あったような????巨人。
65、カラヤン指揮:フィルハーモニア管弦楽団 ★1955年5月24、25日、ロンドン、キングズウェイ・ホールにてセッション録音(プロデューサーはレッグ)
★カラヤン(1908~1989)47歳の録音。
フルトヴェングラーの後任としてベルリン・フィルの音楽監督が決まった(1955年4月5日)直後でもある。単身来日(1954年4月)の1年後・・・・・・・
穏やかで端正な正攻法。清々しくもある。
モノラル録音にしては録音状態は良好。
♦第1楽章:ソナタ形式
中庸なテンポ。
提示部の繰り返しなし。
展開部はそれなりのメリハリ。
コーダのホルンは突出せず、まろやかな響き。ホルン奏者はデニス・ブレインでは???
♦第2楽章:ABAの三部形式
メリハリもある上、所々流麗でもある。
冒頭のファゴットも明瞭。どちらかと言えば、明るめのチェロの響きも美しい。1分40秒過ぎからの柔らかなホルンの響きも魅力的。
♦第3楽章:ABACA
冒頭のオーボエも良好な上、木管群もまろやか。Bの弦は切れ味良好。
♦第4楽章:ソナタ形式
曲想もあり勢い十分。穏やかな第2主題が際立つ。
コーダでは、曲想並の盛り上がりもありますが、最後の最後でテンポが緩み堂々と終わる。
●その18へ続く
★その1は、こちら
その16は、こちら
★ブラームス―古典への回帰、その光と翳
64、バレンボイム指揮:シカゴ交響楽団 ★1993年10月20、21日、シカゴ、オーケストラホールにてセッション録音
★バレンボイム(1942~)51歳ごろの録音。
このコンビのブラームス2番は1990年4月26日「次期音楽監督」という肩書で、ショルティと来日した時サントリーホールで聴いたのですが、若い日のことで(ショルティ指揮の3つのプログラムを全て聴いたので、バレンボイムは今後また聴けるだろうと思い)ケチってP席にしたのが間違いだった。
バレンボイムは「シューー~」というそれなりに大きな破擦音のような音を演奏中終始出すのでビックリ。P席前方では直接聴こえてくるので閉口した。
(プログラム後半はブラームス4番で、アンコール曲は、シュトラウスの《ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら》だった(はず)。転んでもただでは起きない主義なので、終了後P席から名ティンパニスト、ドナルド・コス(Donald Koss )に声をかけてプログラムにサインをしてもらった。嬉しそうで、頼んでもいないのに、「TIMPANI」と日付「4-26-90」まで書いてくれた。(昔々の話で恐縮、今回確認するためにプログラムを取り出すと、主席ホルン奏者デイル・クレヴェンジャーのサインもあった。そう言えば楽屋口に行ってもらった記憶も蘇る。クレヴェンジャーは巨人だった。)
前置きが長くなりましたが、CD録音は実演から3年半後。
40分程の演奏時間で、中庸なテンポで穏やかで基本的にはロマンチック。終楽章で爆発するパターン。
録音が良く、臨場感豊かな木管群の美しさが印象的。
(とは言え、実演でも聴けないほどで、複製技術による加工のし過ぎでは?)
♦第1楽章:ソナタ形式。
冒頭は随分と穏やかな入り。提示部終わりの木管群は臨場感豊かな上、響きも素晴らしい。提示部の繰り返しなし。
展開部はそれなりにメリハリもあり楽器の分離も良好。オーボエが明瞭。
再現部第1主題終わりのティンパニの弱音も明瞭。再現部第2主題後半バランスも良好でに対旋律風第1主題も明瞭。
コーダのホルンも見事。
♦第2楽章:ABAの三部形式
遅めのテンポで録音が良いせいか臨場感豊かで、とりわけ木管群がきれいに浮かび上がる。冒頭のチェロは比較的分厚く響く。1分50秒過ぎからのオーボエとホルンのからみ合いも美しい。
。2度めのAの頂点は迫力あり。
♦第3楽章:ABACA
冒頭のオーボエが良好。ピチカートが臨場感あり。
♦第4楽章:ソナタ形式
多少速めのテンポ。29秒過ぎは大音量。展開部の木管群は美しい。
再現部の入りはさほど弱くなし。
コーダでは、これでもかと言いたげな?あるいはフルトヴェングラー流か?かなりなアッチェレランドもあり、ハラハラ・ドキドキ、スリリング。
(1990年東京での実演でもコーダはオケを煽っていたような印象もある・・・・・・・・)
ドナルド・コス(Donald Koss :1939~)は2010年までシカゴ交響楽団に在籍していたので、写真は晩年????以前は分厚い眼鏡をかけていた・・・・・・。1990年東京公演の映像もある。(ソニーから出ている運命交響曲と《展覧会の絵》)
主席ホルン奏者デイル・クレヴェンジャー、身長が190センチ前後あったような????巨人。
65、カラヤン指揮:フィルハーモニア管弦楽団 ★1955年5月24、25日、ロンドン、キングズウェイ・ホールにてセッション録音(プロデューサーはレッグ)
★カラヤン(1908~1989)47歳の録音。
フルトヴェングラーの後任としてベルリン・フィルの音楽監督が決まった(1955年4月5日)直後でもある。単身来日(1954年4月)の1年後・・・・・・・
穏やかで端正な正攻法。清々しくもある。
モノラル録音にしては録音状態は良好。
♦第1楽章:ソナタ形式
中庸なテンポ。
提示部の繰り返しなし。
展開部はそれなりのメリハリ。
コーダのホルンは突出せず、まろやかな響き。ホルン奏者はデニス・ブレインでは???
♦第2楽章:ABAの三部形式
メリハリもある上、所々流麗でもある。
冒頭のファゴットも明瞭。どちらかと言えば、明るめのチェロの響きも美しい。1分40秒過ぎからの柔らかなホルンの響きも魅力的。
♦第3楽章:ABACA
冒頭のオーボエも良好な上、木管群もまろやか。Bの弦は切れ味良好。
♦第4楽章:ソナタ形式
曲想もあり勢い十分。穏やかな第2主題が際立つ。
コーダでは、曲想並の盛り上がりもありますが、最後の最後でテンポが緩み堂々と終わる。
●その18へ続く
★その1は、こちら
その16は、こちら
★ブラームス―古典への回帰、その光と翳