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㊾朝比奈隆指揮:大阪フィル   
★1981年2月16日、大阪フィエステヴァル・ホールにてライブ録音。
マーラー:交響曲第8番「千人の交響曲」(6/5&6 /1972)/ショスタコーヴィチ:交響曲第5番「革命」(2/16/1981):朝比奈隆指揮/大阪フィルハーモニー交響楽団/関西歌劇団/他



①17:28②05:17③13:47④10:40

★朝比奈隆(1908~2001)  73歳頃の録音。
宇野功芳のCD解説によると、中年頃までは、ロシア音楽作品をよく演奏していたらしい。

それなりの重厚感はあるものの、実直といいますか、全く外連味のない、正攻法。

録音は良好。加工してないのか?客席の「セキ」もそれなりに目立つ。

◆第1楽章:ソナタ形式
遅めのテンポ。どちらかと言えば、穏やか。
(08:43~)展開部入。
展開部は半ば以降は、オケが豪快に鳴り響く。
(13:13~)再現部入。
再現部以降の木管の響きは録音のせいか響きがイマイチのような?????
◆第2楽章:ABAの三部形式
スケルツォ主題は骨太な反面、諧謔性があまり感じられない。
トリオ(B)は、曲想もありどことなく諧謔性もあるような?ないような?・・・・・・・・
◆第3楽章:3つの主題を持つ、ラルゴ
多少遅めのテンポながら緊迫感も十分。
(05:37~)第3主題のオーボエも良好。
(12:10~)ハープやグロッケンシュピールもよく響く。
◆第4楽章:乱暴に言いますとABA形式
中庸なテンポで豪快に入るも、泰然自若風。
(02:18~)提示部第2主題のトランペットあたりから、多少テンポアップ。
その後の頂点(03:18~)ではドラが豪快。
(03:46~)第2主題を吹くホルンは穏やか。
中間部は穏やか。
(06:56~)中間部最後のハープは明瞭。
(08:41~)シンバルが鳴り、オケが豪快に鳴る。
コーダは悠然。
最後の最後、大太鼓もよく響く。
最後の音がまだなり続ける中に「ブラボー」と拍手入。



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1956年5月、右は山田耕筰



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㊿飯守泰次郎指揮:名古屋フィル   ★1996年7月25日、サントリーホールにてライブ録音。
飯森泰治郎 名古屋フィル ショスタコーヴィチ:交響曲第5



①17:49②05:40③15:42④10:18

★飯守泰次郎(1940~) 56歳頃の録音。

多少遅めのテンポ。
骨太で、重厚感ある正攻法。

録音は良好で、飯守泰次郎の唸り声やリズム?(あるいはテンポ)を刻む声も聴こえてくる。

◆第1楽章:ソナタ形式
遅めのテンポ。
冒頭は乾いた低弦がよく響く。
(05:03~)提示部第2主題。
(08:41~)展開部入。楽器のピアノも明瞭。
これまではどちらかと言えば、遅めのテンポだったので、
勢いが際立つ。
(10:48~)行進曲。
展開部終わりの頂点は豪快な響き。
(13:24~)再現部入。
木管の響きは録音がよいせいか、臨場感豊かで、
(13:59~)第2主題は《カルメン》の「ハバネラ」そっくりに変形され一層明瞭。
◆第2楽章:ABAの三部形式
骨太で、重厚感がある。ファゴットの響きはそれなりに諧謔性あり。
トリオ(B)でのコンマスのソロは明瞭。
◆第3楽章:3つの主題を持つ、ラルゴ
多少遅めのテンポながら緊迫感も十分。
(06:04~)第3主題のオーボエもよく響く。
それからしばらくして(09:54~)アッチェレランド気味に頂点へ。
◆第4楽章:乱暴に言いますとABA形式
中庸なテンポで入るが、徐々にテンポが速まる。
(01:52~)提示部第2主題のトランペットあたりはさらに速まる。
その後の頂点(03:05~)ではドラなどの打楽器が豪快。
(09:18~)シンバルが鳴り、コーダは豪快ながらも悠然。
最後の最後、大太鼓も大迫力。




名指揮者・飯守泰次郎さんの朝めし自慢「パンなら全粒粉100 ...
音楽の友 2021年6月号











51、小澤征爾指揮:サイトウ・キネン・オーケストラ  ★2006年9月11、12日、松本文化会館にてライブ録音。
ショスタコーヴィチ:交響曲第5番









①15:57②05:24③13:39④12:34

★小澤征爾(1935~) 71歳頃の録音。

テレビ放送で聴いたような記憶があるのだが。
小澤征爾自身が言うには、
アメリカでこの5番の交響曲を演奏しようとスコアを勉強している頃、(アメリカでだろうが)ロストロポーヴィチ指揮で演奏するというので、演奏会を聴いたら、準備不足と痛感してしばらく演奏をやめた、というような内容。小澤征爾50歳前後の頃ではないか????????


CD録音は端正ながらも弦の響きが分厚く響き、メリハリ十分な正攻法。
オケも録音もよく、聴き応え十ニ分。
小澤征爾の唸り声もところどころ聴こえてくる。


◆第1楽章:ソナタ形式。
若干速めのテンポで、スイスイと進む。
冒頭は、分厚い弦の響き。
(04:29~)提示部第2主題。
(07:31~)展開部入。楽器のピアノも力強く響く。
(09:32~)展開部後半の行進曲は若干遅め。その後展開部終わりの頂点は大迫力ながらも
録音が良いせいか?バランスや楽器の分離も良い。
(12:02~)再現部入。
再現部第2主題のフルートやホルンはまろやかで良い響き。
コーダは、弱音ながらも、録音もよく明瞭。
◆第2楽章:ABAの三部形式
朝比奈隆盤や飯守泰次郎盤よりは、どことなく諧謔風には聴こえてくる。
冒頭は分厚い弦の響きで入る。
トリオ(B)でのコンマスのソロは明瞭。
◆第3楽章:3つの主題を持つ、ラルゴ
中庸なテンポで、どちらかと言えば、あっさり系。
3分過ぎ、第2主題、ハープを伴ったフルートも明瞭。
(05:49~)第3主題のオーボエ。
9分以降は、熱を帯び、頂点(09:42)へ。
(11:11~)透明感ある弦の弱音も美しい。
◆第4楽章:乱暴に言いますとABA形式
中庸か多少遅めのテンポで入る。冒頭、乾いたティンパニの響きも印象的。
2分過ぎの第2主題は多少速めのテンポで、速まりながら頂点(03:23)へ。
頂点前後のティンパニは独特な響きで!!!!!!????
中間部は、録音も良いので、臨場感あり。
(07:55)ハープとグロッケンシュピールが鳴り、再現部へ。
再現部からコーダは悠然。
コーダは打楽器に分厚い弦が負けずに、バランス良好。
最後の最後、大太鼓もゆったり。
最後の大太鼓がこれだけ遅いと、「棺桶に釘を打つ音」には聴こえてこないが・・・・・・・
まあ、いわゆるひとつの「解釈」に過ぎないので。
ブラボーと拍手入。




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2003年、水戸にて、吉田秀和と



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2015年10月、子どもたちと



その16へ続く

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