むかしは排水口(溝)とか下水溝の溝壁面(土)の領域にシマミミズ・イトミミズが生息していたが、今は見る影もありません。家庭排水の自然の流れが小さな溝から小川に流れて川へ、さらに海に注いでいた。

 家庭排水の出口(家の壁のすぐ外側)の回りから下流域にかけて、島ミミズ、イトミミズがいたが、このミミズはある時を境にして完全にいなくなった。

 その境となる現象は何でしょうか。??。

田舎では1955年~1965年ごろの状況です。年齢が分かりそうです。

その現象は田舎に公共水道が整備された時点を言います。

 我が田舎の家でも公共水道の整備によって、このミミズたちは完全にいなくなった。今ではこのミミズたちは土の中で目にすることはないでしょう。島ミミズは小川での釣りの餌として、イトミミズは金魚のえさとして使っていた。

 絶滅危惧種にほぼなっているのか、一部で育てられているのかは知りませんが、今でも下水道の出口ではこれらのミミズたちや大きなミミズはまずいないでしょうし、他の生物も皆無と思われます。

どうしてでしょう。?

答えは公共水道、公共下水道に加える塩素(次亜塩素酸ナトリウム)です。

お分かりのように生物を死滅さす害を及ぼす物質が人の体に良いわけがありません。
よく考えれば恐ろしいことです。

生命体の成り立ちの原点に思いをはせれば、当然に危機です。

ヨーロッパでの調査では95%の人が水道水でさえ、塩素殺菌をやめてほしいと回答しています。
下水道に至ってはほとんどの国が塩素殺菌を止めて川・海に放流しています。

日本人よりは自然に対する憧憬が深いと感じますし、広い視野で自然と人間生活の結びつきを見ています。

 人・自然よりは一部の企業に奉仕(金銭的)する政治が治らないことは、日本を取り巻く自然のみならず、我々の健康にも影響する重大な政治的思考パターンが表れています。