今回の旅最大の目的は「ナイアガラの滝」
とうとうこの日がやって来た。
7時45分にホテルのロビーでガイドさんと待ち合わせ。
ガイドさんの車の運転で、ナイアガラ周辺を案内してもらいます。
3人の旅だけれど、要所要所では別行動。
チケットを買っておいてくれたり、ナイアガラの船の動向を調べて置いてくれたりと
2人では時間配分が難しかった旅がガイドさんのおかげでスムーズに過ごせた。
高速道路からの眺め。
CNタワーの隣には世界初の可動式屋根付き多目的スタジアム「ロジャーズ・センター」
MBLのトロント・ブルー・ジェイズの本拠地です。
朝の時間帯はどこも渋滞にはまることが多いらしく、
この日もナイアガラ地方に着くまでに2時間かかった。
正面にナイアガラの滝にあるスカイロンタワーが見えてきた。
そして左手にはナイアガラのアメリカ滝。
実は最初にナイアガラの滝に行ったのだけれど、混んでいるのと船が運航していないとのことで
ガイドさんが急きょ予定変更し、まずは「ワール・プール」へ。
「ワール・プール」とは英語で「渦」という意味。
ナイアガラの滝を経て流れ出た川がいきなり90度の急カーブを描く入江となり、
その流れが渦潮となっているポイントがこの「ワールプール」と呼ばれるエリア。
水の勢いが複雑に合流し、大きな渦になっている。
1枚目の写真の対岸はアメリカ。
でも3枚目の写真のロープウェイの向かう先は対岸に見えるのにカナダ。
川が大きくうねっているため、不思議な現象。
けれど、足元の陸地をたどっていくと確かに繋がっていることがわかる。
次は、ナイアガラ・パークウェイを車で20分ほど行ったところにある
「アイアガラ・オン・ザ・レイク」へ。
ナイアガラの河口、オンタリオ州屈指の美しい街。
この街はイギリスの植民地時代の1792年から5年間、
アッパーカナダ(現在のオンタリオ州の南部)の首都だったのだそう。
そのため、この街のあるオンタリオ湖の湖岸のエリアは、
イギリス統治時代の150年以上も前の佇まいをそのまま残す家々が建ち並んでいて、
情緒豊かな風景が楽しめる。
メインストリート沿いには、帽子の専門店、紅茶の専門店、
イギリスのトラディショナルなファッションのブティックなど、オシャレなお店がいっぱい。
1996年には「カナダも最も美しい街」に指定され、ナイアガラの滝観光とセットになっている。
メインのクイーン通りの中心に建つのランドマークが時計台。
1922年に建てられて以降、この街をずっと見守っている。
第一次世界大戦で命を落としたナイアガラ・オン・ザレイク出身者を悼んで造られた。
馬車発見。
可愛らしい街にぴったり。
「プリンス・オブ・ウェールズ・ホテル」
1864年に建てられたビンテージホテル。
英国皇太子も泊まったことがあることから、この名前が付けられた。
(※プリンス・オブ・ウェールズはイギリスで王子に与えられる称号)
5分ほど行くとオンタリオ湖が望めるというので、そちらの方まで行ってみることに。
メイン通りであるクイーン通りからキング通りに入ります。
シムコー公園は緑でいっぱい。
リス発見!!
遠くの方に見えてきたオンタリオ湖。
なんてキレイな景色。
オンタリオ湖湖畔にある「Queen Royal Park」
オンタリオ湖は四国とほぼ同じ大きさ。
もう海にしか見えない。
公園を背に水辺に向かって右手はナイアガラの滝から流れてきた水が流れ込んでいる川の河口。
そしてこの河口の向こう側はなんとアメリカ。
奥に見えたこの建物は城砦で、ナイアガラフォート州立公園にある「ナイアガラ城砦」と呼ばれている。
1812年の米英戦争の際のアメリカ側の砦だった場所。
(カナダは当時イギリス領地だった)
人がたくさん見えるのは、アメリカ側からナイアガラツアーに訪れている人たち。
アメリカ側のナイアガラツアーにはこの城砦観光が含まれていることが多いのだそう。
そして左手には湖の向こう側にトロントの街並みが蜃気楼のように浮かび上がっている。
CNタワーのシルエットでトロントの街が一目瞭然。
メインストリートまで戻り、赤毛のアンの物語の舞台となっているプリンスエドワード島発、
世界一のアイスクリームになった「Cows」のアイスクリーム屋さんのアイスを食べる。
メイプル&ウォールナッツ、今まで食べたアイスクリームの中で一番美味しかった!!
ナイアガラ・オン・ザ・レイクを中心にした湖沿いのエリアは、
カナディアン・ワインの中心地ともいえる場所。
気候や土壌などの条件がフランスのボルドー地区とよく似ているため、周辺は一面のブドウ畑。
30以上のワイナリーが密集している。
その中で選んだワイナリーは「Pillitteri Estates Winery ピリテリ・エステーツ・ワイナリー」
11品種のブドウを栽培し、数々の賞を受賞していることでも有名なワイナリー。
ワイナリーがあるこのナイアガラ・オン・ザ・レイク周辺は、冬の寒さが厳しく、
世界最大、最良のアイスワイン生産地になっている。
(※氷点下8度で収穫したぶどうでないとアイスワインとは呼べないことになっている)
限られた環境でしか造ることの出来ない奇跡のワインと呼ばれるアイスワイン。
アイスワインとは、果実が凍結したり冠雪したぶどうを材料に使ったワインのこと。
寒さの厳しい地域で、収穫の遅い完熟したぶどうの実が樹上で自然現象で凍ることで、
水分量の少ない凝縮されたうま味が生まれ「奇跡の甘味」になる。
実はアルコールが苦手なわたしが、若い頃に唯一飲むことが出来たワイン。
葡萄ジュースのように甘いデザートワインが飲みやすかったことを覚えている。
アルコールの苦手なわたしもうめちゃんもしっかり試飲。
そして日本では高いアイスワインをこちらのワイナリーでお土産用に大量買い。
ほろ酔い気分でナイアガラの滝へ向けて再チャレンジ。
派手な看板が立ち並ぶナイアガラの繁華街「クリフトン・ヒル」
オンタリオ州側はナイアガラを自然の多い公園にしたかったのだそう。
けれど、アメリカとの国境にほど近いこの場所を、
アメリカ側はラスベガスのような観光地にしたかった。
そこでカナダは滝周辺を自然の残る公園の雰囲気を残し、
アメリカからの観光客向けニラスベガスのような繁華街を作内陸側に作ったのが由来。
確かにこの辺り一帯は賑やかなアメリカの雰囲気。
もちろんカジノもあります。
まだ船が動いていないというので、まずはここで腹ごしらえをしちゃいましょうということで、
シェラトン オン ザ フォールズホテルの中にある
「Fallsview Buffet フォールズビュービュッフェ」でランチ。
ナイアガラのアメリカ滝とカナダ滝を一度に望めるレストラン。
滝をすぐ真横に見下ろせる特等席。
左手にはアメリカ滝、前方にはカナダ滝。
高層階にあるレストランにはバルコニーがついていて、
バルコニーに出て悠々とナイアガラを眺めることが出来る。
こちらは馬蹄型をしているため「ホースシュー・フォールズ」と呼ばれるカナダ側にある滝。
こちらはアメリカ側、ニューヨーク州のアメリカ滝。
右側の小さな滝は花嫁のベールのように見えることからブライダルベールフォールと呼ばれている。
こうして引いた場所から見てみると、足元の土地がカナダ滝に続いていて、
カナダ滝がカナダ側にあることがよくわかる。
アメリカ側にある展望タワー。
ここから見える人たちはアメリカからナイアガラの滝を見に来た人たち。
こんなにすごい景色の中でのランチ。
なんて贅沢なんだろう。
左側にはカナダとアメリカの国境を歩いて渡れるレインボー橋。
税関があるのが見える。
ランチの後はシェラトンのロビーでガイドさんと待ち合わせ。
私達がランチをして居る間に、船が動いているか調べて置いてくれ、
さらにチケットも購入しておいてくれたので、
そのままクルーズ船乗り場へ直行。
乗船場まで降りていきます。
ナイアガラの滝が近づいてきてドキドキ!高揚感。
乗り場に到着。
ホーン・ブロワー・ナイアガラ・クルーズ。
ナイアガラの滝壺に突っ込むアトラクション。
オープンエアのクルーズ船のデッキでは、嵐の中にいるような強風と水しぶき。
濡れるのは免れないので、このビニールポンチョが必須。
青いポンチョはアメリカ側から出発したクルーズ船「霧の乙女号」
赤いポンチョはカナダ側から出発。
初めはポツポツ雨くらい水しぶき。
近づくにつれ、轟音と船の揺れも雨もすごいことに。
近くまで行くと写真も撮れない状態。
嵐から抜け出せた瞬間。
水しぶきで白く煙っている。
ナイアガラの滝の真上はナイアガラからでる水蒸気の影響でいつでも雲が出来ているのだそう。
そのため晴れていても滝の真上一部分だけ曇り&雨。
不思議な現象。
帰りはこの乗り物で地上に上がります。
乗ってみると結構垂直で怖い。
豪快な大自然を満喫した後のこの景色。
カナダでは貴重な青空と暑いくらいの日差し。
リゾート感が一気に高まる。
アトラクションを楽しんだ後は、カナダ滝を真横から眺められるビューポイントへ。
「テーブル・ロック」
悠然と流れてきた大量の水が一気に流れ落ちる様がすぐ間近で見ること出来る。
晴れているのに雨?と思いきや、滝からの水しぶきが風に乗って流れてくる。
さらに近づきます。
水の厚みがすごい。
左下には滝にかかる虹が見えている。
大河が滝に変わる瞬間。
北米では最もポピュラーな鳥、ハゴロモガラス。
15時40分にテーブルロックを出発。
帰りもガイドさんの車の運転でトロントへ。
車の中ではぐっすり睡眠。
17時40分ホテル着。
ガイドさんにお別れを言い、夜ご飯がてらほんの少しトロントの街を歩きます。
前日は雨だったので、また違った雰囲気のトロント中心地。
トロント旧市庁舎。
ショッピングモールのイートンセンターとカナダ最大のデパートチェーンであるザ・ベイ本店を
連結させる通路。
その通路をくぐった先にある「Bannock バンノック」がこの日のディナーの場所。
トロントの地元料理が食べられるレストラン。
バーを併設したオシャレなお店。
外はランチタイムのような明るさだけれど、すでに19時半過ぎ。
夜ご飯の後はイートンセンターの中を通り抜け。
ホテルの方へ向かいます。
トロントの街中はゆっくり見ることが出来ないままだったけれど、
同じカナダでもモントリオールとの違いをハッキリと実感。
充実した1日で、ナイアガラからの高揚感を抱えたままホテルに戻る。
明日はいよいよ日本へ向けて帰る日。
実はこの時、トロントの街中はもう行かなくてもいいかななんて思っていたのだけれど、
こうやって日本に帰ってきて色々調べていると、
まだまだ見ていない場所がたくさんあることに気づかされる。
トロント・アイランドへも行ってみたかったしな。
若い子達のすれた感じも今思うと可愛かったし。
NBAの盛り上がりも今となっては楽しかった。
どんな街にもそれぞれのカラーがあって、それぞれの魅力がある。
どんな国に行っても「またね」という気持ちでその国を後にする。
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