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『硝子の塔の殺人』のトリックについて(ネタばれあり、注意!)
『硝子の塔の殺人』(知念実希人著 実業之日本社刊)を読んだ。 尚、以下はネタばれを含むので、注意されたい。 大富豪が、金に飽かせて建てた硝子の館で、連続殺人事件が起きるという、古式ゆかしい設定だが、話の構成が、かなり凝っていて、どんでん返しもある。動機が、非現実的と言えば非現実的だが、ありかなとも思う。 だが、次のところは、物理的に、実現不可能ではないかと思った。 ここから、ネタばれになるので、白字で書く。 読みたい人は、マウスで選択して読んでいただきたい。 -------------ここから------------ 本書では、遠くの景色を見るために、窓が、巨大な凸レンズになっているという設定…
「硝子の塔の殺人」知念実希人|硝子館を舞台にしたクローズドサークル×本格ミステリー
ゴールデンウィークに実家へ戻った。本棚の小説が増えていたので眺めていたら、母が「けっこう面白かったよ」と推薦してきた。それが「硝子の塔の殺人」だった。 表紙のイラストが魅力的すぎるし、館ものと知ってと
小学館(2020) 【あらすじ&ひとりごと】 『祈りのカルテ』がドラマ化されていましたね。てっきり『十字架のカルテ』は、その後を描く「カルテ」シリーズかと思っていました。 今回は、院内のセクション、登場人物も変わり、精神鑑定医が主人公となり、犯罪者の心の闇に迫る医療ミステリーです。 最終話では、ダニエルキイスさんの作品を思い出しました。 過去に友人を殺され、自身に十字架を背負う新人医師・弓削凛は、当時の事件の全貌を知るために、日本有数の精神鑑定医・影山司の助手に志願する。 凛は、影山とともに犯罪者の心の闇に対峙していくが、自分が追い求める過去の事件の真相に向き合うときがくる。 本作品は、五話か…
【完全保存版】2022年下半期おすすめ小説ランキングベスト10
みなさん2022年はどんな本を読みましたか?たくさん読めたでしょうか?みなさんが読んだ本で面白かったものがあったら是非紹介してほしいです。今回は私が2022年の下半期に読んだ小説のおすすめ10選をご紹介させていただきます。あくまで半年の間に
最近、知念実希人さんの小説にハマり中。 まだ制覇してないけど医療ミステリーが多そうです。 というのも、著者の知念実希人さんは現役のお医者さんだそうな。
角川書店(2021) 【あらすじ&ひとりごと】 知念実希人さんの作品は、医療とミステリーの融合。 エンターテイメント性に富んだ作品は、東野圭吾さんのようで、どれもおもしろくて、リズミカルなテンポでサクサク読み進めることができます。 そして、ミステリーのなかにもハートフルな展開があり、読者を飽きさせない魅力があります。 主人公の医師・水城千早は、父・穣が「死んだらすぐに遺体を解剖して欲しい」という遺言から、病理医の友人・紫織とともに遺体を解剖することになる。 父の胃の内壁には、内視鏡によって暗号が刻まれており、紫織と協力しその暗号を読み解こうとする。 そこには、28年前、穣が追っていた連続殺人事…
2022年上半期 読んで面白かった本ベスト10!(後半)第6位~第10位
さて、続きです。 では、2022年上半期 読んで面白かった本の第6位から10位までを見ていきましょう。 第6位 13階段 第7位 Another 2001 第8位 夜市 第9位 硝子の塔の殺人 第10位 バチカン奇跡調査官 黒の学院 第6位 13階段 高野和明 講談社文庫 これは、面白いというより、すさまじい本でした。 作者のデビュー作で、なんと満場一致で江戸川乱歩賞を受賞したというからすごい。 あらすじは、殺人の罪で服役し、仮釈放となった主人公。 彼は、刑務官の南郷に、犯行時刻の記憶を失ったある死刑囚の冤罪を晴らすために 協力を依頼されます。 手掛かりは、死刑囚のわずかに残った「階段」の記憶…
こんにちは(^o^) yukimiyamamです。 高校1年の長男。 初めての文化祭がありました☺️ コロナで中止になるのが心配でしたが 無事に開催。 良かった良かった😄
こんにちは(^o^) yukimiyamamaです。 あら😳 7、8月の読書記録を忘れていました😭 図書館へのリクエスト本。 人気の作品ばかりのようで なかなか貸し出し順番が回ってきません。 大量にリクエストをして 読みきれなくなるのも怖いし…。 リクエストのタイミングが 難しい〜😑
次々とマブイグミを成功させる識名愛衣。 次第に、患者の心の傷が都内西部で続発する 猟奇殺人と関係があることに気づく。 しかも、その事件は23年前に発生した少年Xによる 通り魔殺人とも繋がっていた。 少年Xは愛衣にとっても忌まわしき存在だった。 最後の患者の正体とは? 失踪した父親は少年Xの何を知ったのか? 愛衣はトラウマを乗り越え、 難事件の真相究明に立ち向かう。 医療×ミステリー×ファンタジー、 驚きと感動のフィナーレ。 ************************************** 後半は更に展開が早く、徐々に事件のことが繋がってきた。 でも、まさかって思うぐらいビックリ。 ファンタジーやからありえへんと思いつつも、 医療も絡んでるから、ありえへんこともないんかなと 思いながら読み進められるそこまで違和感のない..
知念実希人さんの新刊「死神と天使の円舞曲(ワルツ)」がもうすぐ発売!シリーズの魅力を語ってみた
知念実希人さんの小説「死神と天使の円舞曲(ワルツ)」の発売をうけて、同じ死神シリーズの「優しい死神の飼い方」「黒猫の小夜曲(セレナーデ)」の魅力について書いています。ネタバレ無し。
【あらすじ&ひとりごと】 現役医師の知念実希人さんの作品を読むのは、これで6作目です。上下巻でしたが、今までとは違っていて、とても興味深くさらっと読むことができました。 本作品は、ファンタジーの世界に医療が加わり、さらに推理小説となっています。 知念さんの医師でありながら医療を超えた創造力のすごさに、いったいどこまで進化するのかなあと思います。 若き女医・識名愛衣は、眠りから覚めない謎の病気、通称「イレス」という難病患者3人を担当することになる。 「ユタ」と言われる霊能力者である祖母の助言により、患者を目覚めさせるには、「マブイグミ」という魂の救済をする方法しかないと聞かされる。 愛衣は祖母か…
誘拐犯が欲しいのは身代金?人質の命?それとも…「誘拐遊戯/知念実希人」
今回は実業之日本社文庫出版、知念実希人さんの「誘拐遊戯」です☆ 主人公・上原真悟が激走してなんとか代々木公園に到着するも、ゲームマスターから指定された午前零時をわずか12秒オーバーしてしまった…。 ここから「誘拐遊戯」の物語は始まります。 3年前に死んだはずのゲームマスターによって、再びゲームの舞台に呼び戻された、上原真悟。 今は警察を辞め、ただの一般人の上原だが、再び刑事の頃の情熱が燃え上がり…
「僕はククルだよ。君のククルだ。よろしくね、愛衣」~未知なる読書体験~こんにちは、くまりすです。今回は、今若者に大人気の医師と作家2つの顔を持つ知念実希人の本屋大賞ノミネート作品「ムゲンのi」をご紹介いたします。story:眠りから醒めない
こんにちは、”ゆみるも”です。夫婦二人でブログを運営しております。今回のテーマは、知念 実希人さん 出版社 集英社『真夜中のマリオネット』本書に出会った結果です。ゆみ今回は、知念実気希人さんの『真夜中のマリオネット』です。るも2021年12
こんにちは、”ゆみるも”です。夫婦二人でブログを運営しております。今回のテーマは、柚月 裕子さん 出版社 光文社『優しい死神の飼い方』本書に出会った結果です。こちらは、2022年2月時点でシリーズ化されており、ぜんぶで二部作となっています。