Logic Proユーザガイド
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Logic Proでドルビー・アトモス・ミックスを作成する
Logic Proでの空間オーディオミックスの作成は、サラウンドでのミックスとよく似ていますが、ドルビー・アトモス・プラグインを最大限に利用するには、いくつかの追加ステップが必要であることに注意してください。
ベッドトラックとオブジェクト・トラック
ドルビー・アトモス・ミックスでは、ベッドトラックとオブジェクト・トラックが混ざっています。ベッドトラックは、ミックスの確かな土台となるもので、通常はトラックの大半を占めます。モノラルのオブジェクト・トラックを118個、またはステレオのオブジェクト・トラックを59個(またはその両方を交ぜて)作成することができます。ただし、クリアでまとまりのあるミックスにするためには、数種類の目立たせたいサウンドだけにオブジェクト・トラックを使用することをおすすめします。
サラウンドフォーマットとプラグイン
ドルビーアトモスでミキシングする場合、オーディオ・ベッド・トラックには5.1、7.1、7.1.2のサラウンドフォーマットを使用することができます。プロジェクトがすでに5.1または7.1でミックスされている場合は、そのフォーマットのままにしておくか、プロジェクト設定で7.1.2に変更することができます。プロジェクトを5.1や7.1のままにしておくと、それらのフォーマットに対応したプラグインが期待通りに動作します。サラウンドフォーマットを7.1.2に変更した場合、プロジェクト内で7.1.2に対応しているプラグインは、自動的にそのフォーマットに変更されます。7.1.2に対応していないサラウンドプラグインの場合は、マルチモノ版を使用することができます。Logic Proのマルチチャンネルエフェクトの概要を参照してください。
サラウンド・マスター・チャンネル・プラグイン
Logic Proでドルビー・アトモス・プラグインの前に挿入されたプラグインは、ベッドトラックのみに適用され、プロジェクトで選択されたサラウンドフォーマットのオーディオにのみ反映されます。ドルビー・アトモス・プラグインのあとに挿入されたサラウンドプラグインには、7.1.4のチャンネルメーターが表示されますが、影響があるのは、ドルビー・アトモス・プラグインで選択したモニタリングフォーマットのオーディオレベルのみです。例えば、「モニタリングフォーマット」ポップアップメニューで「バイノーラル」を選択した場合、ドルビー・アトモス・プラグインのあとに挿入されたレベルメーターには、「Left」と「Right」のチャンネルのレベルが表示されます。
ドルビーアトモスに対応したシステムおよびデバイスで正しく再生するためには、ドルビー・アトモス・ミックスのラウドネスレベルが-18 LUFS(フルスケールに対するラウドネス単位)以下である必要があります。バイノーラルミックスのレンダリングでは、この作業は特に重要になります。サラウンド・マスター・チャンネルの各サラウンドチャンネルのレベルをしっかりと確認してください。これらのレベルのモニタリングと制御には、以下のプラグインがおすすめです:
Multichannel Gain: ドルビー・アトモス・プラグインに到達する前のベッドトラックの信号レベルを調整します。
Limiter:ドルビー・アトモス・プラグインに到達する前に、すべてのサラウンド・ベッド・チャンネルにまとめてリミッターをかけます。
Level Meter: ドルビーアトモスで選択したモニタリングフォーマットに応じて、ドルビー・アトモス・プラグインの前に挿入した場合はすべてのサラウンド・ベッド・チャンネル(最大7.1.2)を、ドルビー・アトモス・プラグインのあとに挿入した場合は最大7.1.4を表示します。
Loudness Meter: ミックス全体のラウドネスをLUFS基準で測定します。ドルビー・アトモス・プラグインのあとに挿入して、ミックスが-18 LUFSを超えないようにします。
サラウンド・マスター・チャンネルのプラグインは、Multichannel Gain、Limiter、Level Meter、ドルビーアトモス、Level Meter、Loudness Meterの順に挿入することをおすすめします。
VCAグループを操作する
オーディオ・ベッド・チャンネルとオブジェクトチャンネルに別々のVCAグループを作成すると、プロジェクトのレベルを簡単にグローバルに扱うことができます。Logic ProでVCAグループを使用するを参照してください。