ふたつの星
前回の記事、【速報!】でご紹介したハムちゃん、2匹共亡くなりました。
途中、遺体の画像があるのでダメな方ご注意ください。
お迎えした翌朝の2匹の様子。(2020/9/28撮影)
後にも先にもこんなにしっかりした様子を見ることはなくて。
奇跡のような動画でした。
この翌日(9/29)に病院で初診。
院長先生ご指名で診ていただきました。
その時に上の動画を見ていただいて。
「まずは成長させることを第一に」と言われました。
どちらも動きが不自由だったため、給水タンクの現物を持参。
飲み口のところが高さがある為、溺れる心配はないが、野菜等の水分があれば十分とのことでした。
ハムちゃんと一緒に送られてきたゼリーは不要と言われました。
獣医さん、ゼリー割と推奨しない方多いですよね。
その影響で私も使いませんが。
ただ、この時は上の画像のチンゲンサイの葉の上にチラッとゼリーが乗ってるの見えるでしょうか。
このゼリーの上で、不自由な体で転げまわった為、2匹共全身ベタベタに。
ゴールデンの子は、通院翌日の9月30日までは体重が増え続け、32グラムに。
その後、食べる力が低下し、10月1日には28グラムに低下。
10月2日帰宅した時には、脱水と低体温状態で。
手のひらで温め、リンゴを絞ったものを与えたりしましたが、日付が変わった10月3日(土)0時過ぎに静かに息を引き取りました。
なかなか自分の中で受け入れられず、霊園に火葬予約の電話をしたのは、その日の晩。
そして、10月6日(火)16時に火葬してきました。
小さな小さな遺体で。
でも、火葬をしていただいた方から、「これが指の骨です」と。
骨、しっかり残ってました。
お名前を決める前に亡くなってしまって。
星(セイ)ちゃんと名付けました。
そして、残ったキンクマちゃんはメイちゃんと名付け、星ちゃんの亡くなった翌日(10/4)に二度目の通院。
こちらは、47グラムでお迎えしてから徐々に体重が減り続けており、この通院の日には42グラム。
点滴をしていただき、栄養剤を処方、ベジタブルサポート(Exotic)のサンプルをいただいてきました。
タンパク質を取るようにと指導されました。
ベジサポは食べてくれたので、星ちゃんの火葬の帰りに動物病院で30グラム入りのものを購入。
この時には、カットしたリンゴを齧る力もなくなっていたので、すりリンゴにベジサポを混ぜたら食いつきがよかったので、更に進化させ。
↓すりリンゴ+ベジサポ+(乾燥コオロギ、ペレット)をピルクラッシャーで粉砕したもの
被毛が濡れているのは、トマトやフルーツの上で転げて常にベタベタになるので、朝晩お湯で濡らしたガーゼで清拭した為。
乾いたティッシュで体を包んで手のひらで温めながら栄養剤を与えてある程度乾燥させてからケージに戻しています。
食器の左側に入ってるのは、人間用の生ヘンプシード、ピーナッツ粉、アーモンドにハムスターミルクを加えたもの。
ハムスターミルクは、離乳食・子育て用で使用原料の最初にアルファー化された穀類がきていて、粉のまま与えるもの。
人間が舐めてもほんのり甘くておいしかったです。
因みにベジサポも粉の緑茶のような味がしてリンゴに混ぜてもおいしかった。
前回の通院翌日(10/5月)から体重が40グラムを下回った為、10月8日(木)に三度目の受診。
でもこの日の朝は、ベジサポのおかげか40グラムにまで持ち返してました。
食べている様子の動画と画像を先生に診てもらいました。
上の画像と動画は10/7(水)の晩の様子。
翌朝には、ここまで食べてくれました。↓
食器の周りには食べた形跡のないカットりんごも。
そして、こんな風に転げちゃうんですよね。
だから、背中もお腹も常に汚れてました。
3度目の通院後の晩、体が小刻みに痙攣していて抱き上げると、体温が若干下がってました。
いつも以上に体の自由が利かないようで、仰向けになってしまうと寝返りができなくなってる状態。
こちらが転げてる様子。↓
これは、ダメかなぁと思いつつも、ふと見ると懸命に食べている姿に希望も感じました。
そして、10月9日(金)。
朝4時40分、目が覚めてケージを覗くと、ラッコのような仰向けポーズの状態でした。
食器の中身はだいぶ減っていて、あの後も懸命に食べてくれた様子がわかりました。
ただ、呼吸による体の揺れを感じなくて。
触れてみると、冷たくなっていました。
取り敢えず出社の準備を進め、加奈ちゃんたちのお世話も済ませた6時15分。
今日は定時出社の為、家を出るまで1時間半弱。
遺体をきれいにしてあげようと、キッチンで小さな器にお湯を溜め、ガーゼで体を拭いていました。
生きている間は体に負担が掛からない範囲でしていましたが、それを気にする必要もなくなった今、背中もお腹もお顔も、何度もガーゼを絞っては拭うの繰り返し。
すると不思議なことにお腹が一度呼吸をするかのように微かに動いたんです。
手足なら筋肉か脊髄の反射(?)ってこともありそうだけど、お腹に空気が入るのって・・・?
その後も少し間をあけて同じようにお腹が動き、更には四肢も・・・!!?
更にドライヤーを弱にして背中側から相当の距離をとって風を送っていたら、間隔をあけてお腹が動く。
目は瞑ったままだけれど、更に手足もゆるやかに動く。
でも反応は微かなものだったので、やっぱ反射なのかなぁとケージに戻し。
弁当の準備に入る。この時7時。
7時20分すべての準備が終わり、部屋に戻ってしばらく遺体を眺めていると。
!!?
今、お腹が微かに動いてなかった???
完全に死んでないのか???
冬眠する動物って低体温で冬眠モードに入る???
しばらくドライヤーの温風を当てたり手のひらに包んだりして温めていると、次第にはっきりした呼吸が戻り、目を開けてくれました。
低体温?だったのか。
ただ、砂糖水を口元に垂らしても口を動かすことはなく。
それでも、10~12秒間隔で全身を使った呼吸があり。
家を出る時間が迫り悩みました。
既に火曜・木曜と休暇を取得していたもので。
しかも火曜は火葬の為、急遽だったし。
そこで正直に事情を伝え、午前休させてもらうことにしました。
9時になる頃には、目もしっかり開き、こちらを見つめてくれました。
何度も名前を呼んで、手のひらで温めながら撫で擦って。
呼吸は相変わらず10~12秒に一度。
ゆるく寝返りを打つこともありました。
でも、砂糖水を口元に垂らしても反応はなし。
アドバイスが欲しくて病院に電話しました。
運の悪いことに応対してくれたのは看護師さんではなく、電話応対すら不慣れな受付の方。
結局10時15分で診察を予約することになりました。
電話をするためにメイちゃんをケージに戻して、電話が終わってメイちゃんを抱き上げるまで3分ほど。
抱き上げた瞬間、メイちゃんの体が命ある柔らかいものから、硬直した『モノ』に変わったことを実感しました。
家で看取られたかったのかな。
もう長くはもたないことはわかってたのに、なぜ最後の瞬間を抱いていてあげられなかったんだろう。
メイちゃんと過ごしたのは13日間。
神経症状があって、動きがとても不自由だったけれど、懸命に最期まで生きようとごはんも頑張って食べてくれました。
9月27日、東京まで運んでくださった方から駅で引き取った時、プラケを覗くとピクリとも動かなくて、「し・・・んでる?」なんて、無言になったことを思い出します。
成長不良と聞き、お腹いっぱい美味しいものを食べさせてあげたいと思ってお迎えしたのに。
このような結果になり、本当に申し訳なく思っています。
結局、フワフワ☆モチモチにしてあげられず逝かせてしまった。
メイちゃんと今から動物霊園に行ってきます。
火葬は16時15分からの予定。
ふたり共、次は幸せに長生きできる場所で生まれ変われますように。
そして、昨日四十九日を迎えた薫くんを納骨してきます。