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古典文学 こんにちは、暖淡堂です。 相変わらず色々な本を読んでいるのですが、その中でも最近時間を見つけては少しずつ読み進めているのが「臨済録」です。 このところ、一番手にする回数の多い書物かもしれません。 「臨済録」は中国の唐の時代の後半に生きた臨済というお坊さんの語録です。 禅宗の一つ、臨済宗の臨済です。 この本を暖淡堂が最初に読んだのはもう20年くらい前になります。 「老子道徳経」を読んだ後、中国の古典が面白くなって、次にこの「臨済録」にチャレンジしてみました。 一読して、すぐに中国の歴史の知識が必要だと思い、歴史書にも手を出しました。 その流れで「管子」とも出会いました。 で、「臨済録」…
臨済の教えはどうして鎌倉で受容されたか 栄西が渡った当時の中国の状況から考える
こんにちは、暖淡堂です。 別ブログ「散木の小屋」で「臨済録」原文全文と現代語訳を紹介しています。 今回は以下の記事を作成した時に考えたことを書きたいと思います。 sanboku.blogspot.com 臨済が修行をし、また多くの修行僧たちを指導した時代は唐の末期。 安史の乱の後の、混乱した状態の唐の国の大体黄河下流域を活動の場としていました。 その頃、その地域を治めていたのが軍閥。 臨在は、その軍閥の有力者のところに説教にいっていたことが、「臨済録」の記述からうかがえます。 そこで考えたのが、「臨済宗」の日本での受け入れられ方。 日本に「臨済宗」の教えが伝えられたのは、宋の頃に中国に渡った栄…
こんにちは、暖淡堂です。 臨済録の現代訳作業を少しずつ進めています。 今回はどのように臨済が修行を始めたのか、それが書かれている部分。 序文の一番初めの部分を紹介します。 「散木の小屋」で紹介した馬防の肩書きの文章のすぐ後に続くところです。 sanboku.blogspot.com 黃檗山頭、曾遭痛棒。大愚肋下、方解築拳。 かつて黃檗山にあったとき、棒でしたたかに打たれたが、大愚のところでは、あばらの下に拳を突き込んだ。 Once, when the master was at Huangbao Mountain, he was hit hard with a stick, but at Da…
主はモーセに告げられた。「第一の月の一日に、あなたは会見の天幕である幕屋を設営しなければならない。(1) いよいよ幕屋のすべてが揃った時、モーセは主の命じられた日に、主のおことばの通りにすべてを設置して行った。主が定められた日は聖なる日であり、永遠をご存じの主に聞き従うことは祝福の保証となる。人は明日を知らない者だからである。 あなたは注ぎの油を取って、幕屋とその中にあるすべてのものの油注ぎを行い、それと、そのすべての用具を聖別する。それは聖なるものとなる。(9) モーセに幕屋をきよめるように命じられた。神のことばに拠ってモーセの働きが神の働きとなり、きよめられたものは完全なものとなる。それは、神の口から発せられた言葉の権威によることである。 「アロンに聖なる装束を着せ、油注ぎを行って彼を聖別し、祭司としてわ...完全な従順にある主の臨在(出エジプト40章)