元幕内の西序二段31枚目炎鵬(29=伊勢ケ浜)が同19枚目千代大光との全勝対決で完勝し、5連勝とした。

低い立ち合いから終始前に出て圧倒。「今場所一番良い相撲でした」と会心の表情を浮かべた。本人が納得の根拠は精神面。「今日はとにかく落ち着いていた。負ける気がしなかった」と振り返る。かつて出世街道を駆け上がっていたときは「常にその状態だった」と振り返り、「再び経験して、いいときの状態を思い出せるようになった」。表情に充実感が漂った。

首の大けがを乗り越え、名古屋場所で7カ月ぶりに復帰。序ノ口で6勝1敗の成績を上げていた。その先場所からこれで11連勝。終盤へ向け、勢いはさらに増していく。