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2人とも、絶妙に【もっさり】している。 2人とも、毛量が多く、ボサボサの黒髪。 1人は長髪のもみあげがボサボサであり 1人は短髪の天然パーマがボサボサである。 (2人とも、散髪のタイミングを はるかに過ぎているものと思われる) 2人とも、眉毛が太い。 2人とも、ヒゲはちゃんと...
自分は質問した。 「あの、結局【ぼんじらーず】って…… いったい何なんすかね?」 以前から疑問に思っていたが、なんとなく まあどうでも良いし、みんなでわちゃわちゃ するのが楽しく、そのため、さしあたり 追求することもなく放置されていた議題。 自分でもよくわかっていないまま ブ...
なりふりかまっていられないと感じたので 自分は本気でジタバタし始めた。 やれることをしないと、きっと後悔する。 できることを全部…… できること? できないこと? しょうばんに直接話しかけるというのは…… (…………) それは完全に…… 【できないこと】だったが。 でも、 相...
1人には避けられてるっぽいと感じ、 そしてもう1人とは仲良く話せる。 2人の女性の間で、気持ちが揺れ動いたが 心にちょっとしたスペースができたとき 不意に自分は大きく動いた。 しょうばんに伝えたかったことは 特に変わっていない。 リップクリームの盗難事件。 それについて、びわ太か...
ただスパっと話して、スッキリと終わりに したいだけなのだが。 なんだかうまくいかずにいた。 『びわ太から聞いたよ、リップのこと もしかしたら盗まれたかもしれないって なんだか嫌な話だよね でもしょうばんが、 これ以上は大ごとにしないと決めたなら 自分もそれを応援するよ この話題は...
犯罪をおかしたいとは全く思わないが 正直女の子のリップクリームには関心がある。 いや、盗もうだなんてゼッタイに考えないが いや、だってしょうばんのリップでしょう? (それは欲しい!) とか関係のないことを言ってる場合ではない。 クソが! 3100(みみちまるお)のヤロウ…… ...
【好きなもの】というのは時に 【知られたくないもの】でもあり、そのような 事情から【恥ずかしいもの】でもある。 個人的な【心の感覚】を表すものだから。 悪いことなど何もしていないのに、 ナイショにしておきたい。 そのような心の感覚を、 しょうばんと共に有することとなった。 幸...
「轟木(トドロキ)さんて、 しょうばんとつきあってるって本当?」 (んな!? 何だって!?) (しょうばんと自分がつきあってる!?) (……んなわけあるかいっ!!!) (そんな嬉しい展開になったら…… 幸せ過ぎてハゲるわ!!!) とんでもない噂が舞い踊っているらしい。 どうい...
「【行動】をまず変えないと」 (…………) 「【変わる】って決めたんでしょう?」 (…………) 「あとはもう【覚悟】だけよん♡」 (…………) キューピットちゃんとの会話を終え、 自分はとにかくしょうばんを探した。 そして、喫煙所から事務室へと戻る廊下の 途中で、しょうばんの背中...
18歳も年下の女の子の前で、 かっこ悪いところは見せたくない。 できるだけ良いところを見せたい。 だから大人の余裕を持って、いつも 【大丈夫な自分】でいたかったんだ。 でもキューピットちゃんの言葉は それとは相反する内容だった。 「ドロちゃまとびわちゃまの同じところは どっち...
「大切なのは【相手の気持ち】…… でもそんなの、本当は誰にもわからない」 キューピットちゃんは新しいタバコに 火を点けて、自分のほうをギンとにらんだ。 「わからないけどね…… そこで【どう動くのか】が肝心なのよね」 自分へのアドバイスとして、 かつてキューピットちゃんは 【び...
コム姉(ねえ)は、 太っている男のほうが好きだという。 100kgはぜひ上回っていて欲しいとか。 プロレスラーのような体型がベストだが ぽにょぽにょのブクブクも嫌いじゃないとか。 (うわ!) ちょうど先日考えていたこと だ。 【ぷよぷよのお腹】……ニーズあった! (触ってもいいん...
キューピットちゃんが命を救われた。 びわ太と、 その元カノさん、 思旨(おもうま)ムツ さんに。 考えもしないような話だった。 「詳しくはまたいつか♡」 キューピットちゃんは楽しそうに見えた。 それは つらい話、悲しい話ではないのだろうか? ムツさんは、今は他界しているという...
12年前。 2011年。 その年に、キューピットちゃんとびわ太、 そして 思旨(おもうま)ムツ さんは出会った のだと言う。 12年前というと キューピットちゃんは17歳…… びわ太は27歳?……28歳かな? 何があったのだろう? キューピットちゃんの言葉は想像以上だった。 予想...
驚くべき事実を知った。 自分としては、 ここしばらくで最もびっくりした内容である。 例によって喫煙所。 その後今のところ腹筋は続いているが、 タバコのほうもちゃんと続いている。 (やめられないだけだが) キューピットちゃんとしゃべっていた。 先日びわ太から 【ライク・ディスライク...
卑怯だなあ、嫌だなあ、と思ったのは、 平穏がおとずれ、事なきを得たと感じられる タイミングになって初めて、あの店長らしき 人物が登場してきたことだ。 ヘコヘコと前かがみの姿勢で歩いてきた男は 店長なのだろうか、コーヒー抽出マシンに 近づいてきた。 ヘラヘラと前歯を見せて、 何...
シスターへの暴言は加熱する。 怒声を上げているのは、本来的には気の弱そう な男性。自分と同年代、40歳ぐらいだろうか。 立場の弱いコンビニ店員に対して、ここぞと ばかりに感情を爆発させているように見えた。 しょうばんシスターは、腰から体を折り曲げ、 深々と頭を下げた。 そのときシ...
まだお尻が痛い。 筋肉痛のような痛みである。 お尻の、右のほっぺをぶつけたのだが、 その衝撃のためか、左脚のつけ根も痛いのだ。 テンションが下がったまま上がってこない。 先日びわ太がチーズを渡そうとしていた インストラクターさんは、自分も一応知ってる お方なのだが、その人は身...
意志の強さの話で言うと、 びわ太はタバコをやめたらしい。 自分が気づいていなかっただけで、もう ずいぶん前から。半年ぐらい前にやめたと。 そう言われると確かに吸ってなかったな。 いつも喫煙所で会うので、喫煙者なのだと 勝手に思いこんでいたが。 自分、ホント観察力無いなあ。 喫...
あああ三日坊主だなあ。 ジョギングも筋トレも、 何もかんも続いてないなあ。 仕事がちょっと忙しくなったり、 雨が降ったり、早い時間から酒を飲んだり イレギュラーな動きがあったりすると、 すぐに習慣が途切れる。 思えばびわ太は、よく走ってるよなあ。 意志が強いよ。 こないだ見た...
誰かを大切にするって、 つまりこういうことなんだな……と感じた。 本当に素晴らしいノートだった。 見せてもらったノートを返すと、それを受け 取りつつびわ太は朗らかに笑っていた。 びわ太は本当にいつもニコニコしている。 自分が知る限り、何事にも【寛容】であり 【こだわり】などは...
すごすぎる! (ここまでやるんだ……) 一部を紹介する。 ・餃子…… 薄めの皮でパリパリなのが好き。 大きめでもちもちの食感よりも、小さめで 野菜のシャキシャキ感が強いものを好む。 ・からあげ…… 餃子と同じで、小ぶりのほうが◎。 周りの衣が好きだから、小さめにしてカリカリ ...
今はもういない女性。 びわ太のかつての彼女さんは 【優しさ】と【気づかい】の人だったそうだ。 たくさんの思い出があり、 考えられないほどたくさんのエピソードが 思い浮かぶと言っていた。 してくれたこと 嬉しかったこと 驚いたこと 感心したこと ためになったこと 今現在役立って...
感じていた【違和感の正体】は 互いに【右側】を奪い合うという、 なんとも不思議な駆け引きだった。 無意識のうちに右側を好む自分に対して、 びわ太は【意識して】右側を歩こうとして いたらしい。 だからびわ太と並んで歩くときは、いつも 違和感を感じていたのだと、やっとわかった。 無意...
【違和感】を感じているにもかかわらず、 その正体がわからずにいた。 何かがおかしい、何だかしっくりこない。 でもそれが何なのか、長らくわからなかった。 その答えが今日やっとわかった。 自分自身、ほとんど【無意識】だったのだが 誰かと【並んで歩く】とき、 自分はいつも【右側】を歩き...
そしてびわ太に話した。ほとんど全てを。 恋愛経験が無いこと。 変わりたくてキューピットちゃんに 相談していること。 その流れで【びわ太を観察】するように なったこと。 しょうばんのことは敢えて触れなかったが びわ太は充分に察しているようだった。 あとタマちゃんについてだけは伏せて...
タマちゃんびわ太のデートを尾行してから 数日が経過していた。 年度も新しくなり、ワサワサとしていたものの たんたんと過ごしていた。 その後自分は、以前よりも強く意識をして、 ものごとを【観察】するようになった。 楽しそうに見える【カップル】が気になる。 かつてと違って【妬み】や【...
「ね、わかったでしょう?……びわちゃまに 【ある】ものと【無い】ものが♡」 キューピットちゃんが喫煙所から戻り、それと 入れかわりに自分もタバコを吸いに行った。 喫煙所で1人ぼんやりと考える。 キューピットちゃんの言葉を思い出していた。 (【ある】ものと【無い】もの……) ………...
「びわちゃまと一緒にいると楽しいわよね♡」 タバコを取り出し、吸いに行く準備をしながら キューピットちゃんは言った。 「わかるでしょ?♡」 そしておもむろに立ち上がると、 サササッと【喫煙所】へと向かって行った。 個室の喫煙所が店内に設置されていたのだ。 2人同事に移動すると...
「ね♡」 お説教部屋のせまい空間で、それまでじっと 黙っていたキューピットちゃんだったが、 初めて口を開いた。 「ドロちゃまとは全っ然違うでしょう?♡」 ………… 自分は何も答えなかった。 キューピットちゃんの言葉に異議があった わけではない。そうではなく、 まだ会話をする段では...
【ボンビラス星】というのは本来的には地獄の ようなところで、好んで行く場所ではない。 タマちゃんびわ太が、どのような経緯で ボンビラス星と称するその部屋にいるのかは 不明だったが、とにかく観察を続ける。 ここでドロちゃま、心底驚愕することになるの だが、それは…… 【タマちゃ...
199.地獄のようなお化け屋敷のような竪穴式住居のような部屋
タマちゃんびわ太が座っている席についてだが 遊び心満点で風変わりなその店の中でも 【最も異色】な席であるように思う。 ……その個室の名前は ・ボンビラス星(せい) (ん?) その名を聞いてすぐにピンとこない人のほうが 多いかもしれないが【ボンビラス星】とは ゲーム【桃太郎電鉄シリ...
なかなか入れない店は、いざ入ってみると 【めちゃくちゃオシャレな店】でもあった。 全体として【南国リゾート】のような雰囲気で 竹製のパーテーションやヤシの葉っぱで 空間が仕切られていた。 全席【ボックス席】になっていて、非常に 居心地が良い。 (びわ太め、ナイスな店を知ってや...
タマちゃんのおしりを、びわ太が叩いたり しないかと内心自分はハラハラであったが、 その心配は杞憂であり、今日のびわ太の 【やんちゃ度】は通常よりもずいぶん低めな ようであった。 (むう、デートモードというわけか……) ……一方隣のキューピットちゃんは、これでも かというぐらい...
「先に言っておくけどね……」 キューピットちゃんは急にひそひそ声になり いつもの、あの悪そうな目でニヤリと笑った。 「多分びわ太にはバレると思うけど、大丈夫 ……タマちゃんに気づかれるまではトコトン 尾行するわよお♡」 (尾行……) 「さあ面白くなってきわあ、行くわよお⤴♡」...
待ち合わせ場所へ着くとキューピットちゃんは まだ来ていなかった。 その日がいったいどんな1日になるだろうかと ドキドキしながら待つと、すぐ隣で携帯電話を いじっていた人物がおもむろに体をよじり、 突然自分のおしりを叩いたのだ! (えええ!!?) キューピットちゃんだった! ス...
「タマちゃんて、びわ太とつきあってるの?」 間の悪い感じで、ぶしつけに聞いてしまったが タマちゃんは何だか面白そうに笑っていた。 「その質問、こうしてハッキリと聞かれたのは 初めてだなあ、と思って……」 うん、確かに笑ってる。 何の笑顔だ? 「なんとなく遠回しな感じに聞かれる...
「針剣(はりけん)さんは【夏で昼】…… 私にとっては……【特別な存在】なんです」 そっか…… タマちゃんとびわ太は、 つきあっていないんだ…………でも…… 「つきあっているかどうかで言うと…… つきあっていないと思います」っての…… ……【思います】って? タマちゃんがそう思って...
びわ太とタマちゃんと自分とで、お出かけ? え? 一体どこに? タマちゃんの、あたりにも唐突な申し出に 自分はうろたえてしまった。 タマちゃんとびわ太と一緒なら、 それはきっと楽しいだろうとも思うのだが、 何せ話が急すぎる。 ついさっき、2人が恋人同士ではないことを 知ったばかりだ...
幸せで幸せで、ずっとこうしていたかったが そういうわけにもいかない。 【お姫様】を夜更かしさせるのは非紳士的だ。 【ジェントルなダン君】は、駅へ向かうことを 提案した。名残り惜しさに歯切りしつつも。 はるか遠くまで広がる眺望。【街の風景】。 ぽっこりと突き出た【猿のこしかけ】。 ...
タマちゃんからのせっかくのお誘いを断り 数日が過ぎた。 本当はご一緒したい気持ちでいっぱいだった のに、本心どおり素直に動けない自分。 つまりこれは【自尊心】なんだろうな。 びわ太と自分を比較してしまう自分。 さらには、 接しやすくおだやかで優しいタマちゃんに 対してまで【劣...
その機敏な身のこなし、同い年とは思えない 若々しい姿に、いつも嫉妬させられるよ…… びわ太くん 職場からの帰り道、半分ぐらい歩いたところで 遭遇したのはびわ太だった。 ジョギングしていたのだろう。 白いスウェット上下に身を包み、 赤い鮮やかなランニングシューズ姿は、 夜道でもよく...
「そういえば聞いたんだけどさ…… 今度タマちゃんと出かけるんだって?」 びわ太は少し驚いたような表情になりこちらを 見たが何も言わなかった。 しばらく沈黙が続いた。 (あれ?) ………… ………… (あれ?……意外……な反応……) 先日タマちゃんに【男らしさ】を感じたところ ...
びわ太は言った。 「タマちゃんも…… 少しずつ変わってきてるんすね!」 思い返すとしょうばんも言っていた。 「自分も変わらないとって思ってるんス……」 そして自分も。 (変わらないと……) ………… 【変わる】 タマちゃんとしょうばんと自分、 皆それぞれに、 何かしら【今の自...
(【想い】を【形】にする…… 感謝を伝えたいから届ける…… 相手が喜ぶかどうかは二の次……か) ……帰り道、びわ太と別れてからも言葉が 頭の中でぐるぐると回っていた。 びわ太の言う通りだ。 自分は、相手の反応ばかりを気にしていた。 しょうばんがどう感じるか? もちろんそれも大切に...
さんざん悩んで【1つの結論】に辿り着いた。 ・【マシュマロ】を使うことにしよう ・そして食材数は【7種類】にこだわらない ・しょうばんと同じように【海苔で巻く】 (味の相性は置いといて) 本当に悩んだ。 【味】か【食べやすさ】か【見た目】か? 仕事中も喫煙所でも食事中も、ずっ...
(【追い越し】は禁止?……) 川沿いの階段に腰かけ、いつもと同じく 焼酎ハイボールで乾杯した。 脇に置いた自分のカバンの上に、2束のネギを 置くとキューピットちゃんはしゃべり始めた。 「それにしても、しょうばんもやるわねえ♡ ……私には市販品のバレンタインチョコ、 びわちゃま...
びわ太がプレゼント? いまいち一貫性のないチーズの束を? 一体誰に? ……聞けばびわ太は明日【別現場のヘルプ】に 向かう予定らしい。 その別現場で、いつもお世話になってる インストラクターさんに久々に会えるのだと 嬉しそうにしている。 インストラクターさんはチーズ好きらしいが...
3月14日ホワイトデー。 しょうばんに渡そうと準備していた恵方巻は 結局キューピットちゃんに食べられた。 かわいそうな恵方巻…… それはそれはこの上なく無惨なありさまで…… 悔しさまぎれに【仇討ち】を目論むも、 キューピットちゃんにはかなわなかった。 ドロちゃま、あっさり【返り討...
ふわあ、生き返ったあ〜! ヤバかった…… 限界間際で、さっき自分、ほとんど壊れてた な…… ヤバかったあ〜…… ホッとひと息。いやあ遠かった。 駅から2kmぐらいだろうか? なぜ、こんなところに立地しているのかと不思 議になったが、なるほど。 自分が乗ってきた電車とは別の路線...