2022年9月8日(木) 島根県大田市三瓶町池田 男三瓶山(1126m) 単独日帰り 台風が近づいてくるものの、8日と9日は山陰側は晴れ予報となっていたので、かねてから考えていた三瓶山の1周縦走と近くの大万木山(おおよろぎやま)の2日連続登山にでかけました。
とはいえ、直前まで天気予報がビミョーな感じだったので、同様に2日間晴れそうな大分の九重連山も有力候補になっていて決めかねていました。三瓶山は過去に2度登っているので、どうせ行くのならまだ登ったことのない九重連山に惹かれていたものの、九重連山まで行くとなると距離的に信州まで行くのとあまり変わりません。それなのにわずか1泊2日で帰ってくるというのはあまりにももったいないということで、比較的距離の近い三瓶山方面に行くことに決めたというわけです。
装備リスト
●アッパー
ドライレイヤ: ノースフェイス パラマウントタンク
ベースレイヤ: マムート ディライトウールジップL/S
ミドルレイヤ: なし
ソフトシェル: なし
ハードシェル: マムート エアロスピードジャケット
インサレーション: なし
グローブ: おたふく PU合成皮革手袋K-12
キャップ/ハット: マムート アドベンチャーベンチレーションハット
●ボトムス
ドライレイヤ: なし
ベースレイヤ: なし
ミドルレイヤ: マムート ボルダーライトパンツ
ハードシェル: マムート マサオライトHSパンツ
インサレーション: なし
ソックス: ハリソン 毛混総パイルクライミングソックス
シューズ: マムート デュカンハイGTX
ゲイター: なし
●ギア
バックパック: マムート リチウムスピード20L
ストック: なし
新アイテムはなしです。夏の名残が色濃い時期なので基本的に夏装備と同じですが、ベースレイヤだけは多少風で寒くなる可能性を考えて、ウール混のシャツにしておきました。
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三瓶山は岡山から約200㎞と距離があるので前泊で行くことにしたのですが、準備に少し手間取って家を出られたのが23時40分ぐらいになってしまいました。尾道自動車道を北上しているうちにかなり眠くなってきたので、世羅で下りて世羅ICのすぐそばにある道の駅世羅で車中泊して行くことにしました。
N-VANを購入してすでに2か月が過ぎますが、ここにきてやっと初めての車中泊となります。フロアボードを作ったばかりなので、その使い心地を確認するのにもいいタイミングです。結論から言うと、フラットな床のおかげで寝心地はばっちり。また、荷物スペースも1泊2日程度の旅なら全然困らないぐらいの余裕があり、室内の快適性も上々でした。
明け方5時前に寒さで目が覚めてしまい、そのまま出発。三瓶山の西の原駐車場に7時過ぎに着きました。三瓶山に最初に来たときは東の原からリフトで登り、女三瓶山から子三瓶山まで縦走し、室の内を経由して下山。2度目は北の原から男三瓶山にだけ登頂ということで、どちらも三瓶山一周ができなかった山行でした。3度目となる今回は、西の原からまず男三瓶山に登り、長らく通行止めになっていた男三瓶山と女三瓶山の間の縦走路が今年の春ごろにやっと開通したということで、念願の1周縦走に挑戦します。
8:00 西の原を出発します。男三瓶山の山頂付近は雲が隠していますが、空は晴れているので、そのうち雲も消えるのではないかと思っていましたが、それほど甘くはありませんでした。
西の原の広い草原の中を東に向かって登っていきます。
10分ほどで草原は終わり、草が繁茂した登山道になりました。ここまで草が繁茂しているということは、あまり利用者は多くないのかもしれません。
8:27 男三瓶山の西麓にある登山道の分岐点に着きました。
ここから山麓をぐるっと回って北の原の姫逃池に続いている中国自然歩道、男三瓶山に直登する登山道、谷筋を扇沢まで登る登山道の3つが分岐しています。男三瓶山に登るには、直登するか、扇沢から縦走路で登るかのどちらかです。案内図を見ると山頂までの時間は、直登で110分、扇沢経由で40+60=100分となっていて、扇沢経由のほうが早いし楽そうですが、扇沢から山頂までは急傾斜で足場が悪いと書かれています。とりあえず、10分早い扇沢経由で行くことにしました。下山は扇沢からここへ下ってくる予定なので、扇沢経由で行けば完全な一周縦走ができるわけです。
しかし、直登と扇沢経由の道が分岐する場所に来ると、直登の道の方にだけ男三瓶山の方向を示す道標が設置されていました。扇沢方面に関しては道標すらありません。道の状態も明らかに直登のほうが多くの人に歩かれている状態で、扇沢経由の方は利用頻度が少ないと思われます。なので、やはり直登の道で行くことにしました。10分余計にかかっても、多くの人に歩かれている道の方が歩きやすく疲れにくいだろうとの判断です。完全一周にはあまりこだわりはなく、男三瓶山、女三瓶山、孫三瓶山、子三瓶山の4つのピークをつなぐことができれば十分です。
9:08 展望もなく変わり映えのない森の中を延々と登り続けていくうちに、出発から1時間が経過し、ちょうど登山道が少し広くほぼフラットに近い傾斜の場所があったので、小休止をとることにしました。
といっても座って休憩できるような場所でも状況でもないので、しゃがんで休憩するだけです。小腹が空いてきたので、アミノバイタルガッツギアでエネルギー補給しておきました。
休憩を終えて登っていくと、登山道脇にマツムシソウが咲いていました。下に見えるピンクの花は、おそらくシコクフウロでしょう。
9:36 ずっと展望のない森の中の道でしたが、標高910m付近でようやく少し展望のきく場所がありました。展望のきかない山道は難行苦行でしかありませんが、こうして眼下の風景を眺めることができると、気持ちがリセットされます。
さらに少し登ると岩ごろの道になり、樹木もほとんどなくなって森林限界を超えたような雰囲気になりました。
進行方向右手には、今日の最後に登る予定の子三瓶山が見えます。
標高1000mが近くなってくると、急に登山道の傾斜がきつくなりました。しかし、これを登り切ればあとは緩い傾斜の頂上台地だけとなるはずなので、ここは頑張るしかありません。
9:54 標高1000mの道標がありました。山頂まで残り標高差は126mです。
標高1000mの道標を過ぎると道の傾斜は緩くなり歩きやすくなってきましたが、ガスが漂い始めました。山頂付近にかかっていた雲はあいかわらずとれていなかったので、雲の中に突入して行くことになります。
さっきまで見えていた子三瓶山も雲に隠れて見えにくくなっています。
振り返れば、麓の方は日も差していて晴れているようなので、やはり山頂付近だけ雲がかかっているわけです。
10:07 地形図に描かれている1073ピークを過ぎると、道はほぼ平坦になりました。もう頂上台地に上がってきたわけです。周りはすっかりススキの原になりましたが、さすがにススキの穂はまだ固く閉じていて、秋を感じるには少し早いようです。
10:14 縦走路と合流しました。山頂へは左へ進みます。
しばらく平坦なススキの原の中を進んでいくと、階段が現れました。これを登れば山頂広場だったはずです。
10:20 男三瓶山の山頂に着きました。三瓶山の最高峰で1126mになります。登山者は、ソロの男性が1名いただけでした。
三角点もあります。
銅製の案内板もありましたが、ガスガスで何も確認できません。
北の原を見下ろす展望テラスで休憩していたら、突然ガスが切れ陽射しが差し始め、登ってきたススキの原が見渡せるようになりました。
これから進む女三瓶山方面の避難小屋も見えます。
最後までよく見えなかった北の原方面も、少し姿を見ることができました。しかし、このまま一気に晴れてくれるのかと思ったら、再び雲が押し寄せてきて、視界を奪われてしまいました。その後も、少し晴れてはまたガスに覆われるという繰り返しでした。
つづく。
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