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2022/10/13

平日ゆっくりのんびり山旅: 薬師岳その3 

2022年10月1日(土)
富山県富山市 薬師岳(標高2926m) テント泊単独行
 


入山3日目の朝は、5時頃目が覚めました。今日は下山するだけなので8時ぐらいまでのんびり寝ていてもいいのですが、さすがに前夜19時過ぎには寝袋に入ってしまったので、睡眠時間は十分でした。


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昨晩も良く冷え込んでいて、テント内はすっかり結露していました。当然、外側もすっかりバリバリに凍り付いていました。


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5時30分頃外が明るくなって、きれいな日の出が見られそうだったので、カメラと三脚をもって日の出を見に出かけました。太郎平の方へ登っていくと、黒部五郎岳と槍ヶ岳などが見えてきました。あいにく、日の出の方向はもっとずっと左手方向なので、山の向こうから昇る朝日を見ることはできません。


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ほんのり赤く染まった空を槍の穂先がキリリと突き刺していました。


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太郎平に向かう木道の彼方の空が、太陽の光でほんのり赤く染まっています。日の出の反対方向の空がこうして赤くなる現象はビーナスベルトと呼ばれるもので時々見かけますが、日の出前の粋な演出です。ビーナスベルトの下の紫色の部分は、地球の影です。


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6時になると、黒部五郎岳のピークに日が当たり始めました。


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少し遅れて北ノ俣岳も赤く染まります。


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太郎山も朝日に照らされて、朝の前線がどんどんこちらに迫ってくるようです。


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6時26分になると、僕の立っていた場所も朝日に照らされるようになり、あっというまにほんのりとしたぬくもりに包まれました。


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6時30分を過ぎると、暗く深い黒部源流の谷間にも陽射しが届くようになり、すっかり夜が明けたことを実感しました。



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7時前にテント場に戻ると、だいぶんテントが減っていました。みなさん早いですねえ。


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鞍部にあるテント場に日が当たるまでまだしばらくかかりそうなので、その間に朝食にすることにしました。今朝はもう残り物だけです。朝食用に残していたのは、イオンのPB商品であるライトミールブロックです。簡単に言えばカロリーメイトのようなやつです。それにカフェラテスティックで簡単にすませました。


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9:54 テントがすっかり乾くのを待ってから撤収したので、けっこう遅くなってしまいましたが、下山開始です。


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すっかり明るくなった黒部源流の山と谷に別れを告げながら、太郎平へ向かいます。


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薬師岳に向かう登山者が多く、何度かすれ違い待ちがありましたが、時間的にちょうど混雑する時間だったようです。


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今日も水晶岳は黒々と屏風のように立ちふさがっています。


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雲ノ平の向こうにワリモ岳と鷲羽岳が見えましたが、鷲羽岳はほとんど祖父岳の陰に隠れるように遠慮がちに頭をのぞかせていました。


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三俣蓮華岳の左肩に、槍の穂先がちょこんとのっています。


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のんびりと風景を眺めながら進んで行くと、突然黒部五郎岳に雲がかかり始めました。


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すぐに北ノ俣岳も雲に飲まれ始めました。


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天気予報では10月1日は雲が多いとなっていたので、もしかしたらこのまま雲に覆われてしまうかもしれないと思いながら太郎平を目指しました。


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振り返ると、薬師岳にも雲が忍び寄っていました。


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青空を映す池塘を見たかったのですが、タイミング悪く雲に邪魔されてしまいました。


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10:39 太郎平小屋前で靴紐をしっかり締めなおして、ドリンク休憩をとりました。


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その間にもどんどん雲が近づいてきました。


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太郎平から下り始めるとすっかりガスに覆われてしまい、展望もきかなくなってきました。今日下山することにしたのは、大正解だったようです。


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30分ほど下ると雲の下へ抜けたようで、視界は広がりました。どうやら雲は上の方だけかかっているようです。


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12:31 三角点まで下りてきました。ここから先は樹林帯の激下りになるので、ここで大休止をとりました。


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残っていた一本満足バーとスポーツドリンクでエネルギーも補給しておきます。時間的に、これが今日のランチです。


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13:49 三角点から休憩なしでサクサク下って、登山口に着きました。わずか2泊3日で薬師岳のピークしか踏んでいませんが、久しぶりのテント泊装備だったこともありけっこう疲れました。今回は一座のみの登山でちょうどよかったかもしれません。

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2022/10/11

平日ゆっくりのんびり山旅: 薬師岳その2 

2022年9月30日(金)
富山県富山市 薬師岳(標高2926m) テント泊単独行
 


山行2日目の朝は、午前4時30分ぐらいに起床しました。久しぶりのテント泊なので、やはりマットレスだけの硬い寝床の寝心地が快適とはいいがたく、決して熟睡できたわけではありません。とはいえ、寝起きはあまり悪くなく、やはり薬師岳登頂にむけてアドレナリンがでていたのかもしれません。


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ひとまずモーニングルーティーンとなっている白湯をコップ一杯飲んで、その後朝食をいただきました。寝ぼけていたのか、食べる前に写真を撮ることをすっかり忘れていたので、食べた後の空袋だけの写真を念のため撮っておきました。わざわざ掲載する必要があるとも思えませんが、文章だけよりも写真があったほうがまだましだろうということで、載せておきます。食べたのは、担いできたパン2個です。奥の方は、バッファローというパンで、手前はどこでも売っているまるごとソーセージです。ドリンクはいつものスティックカフェオレです。


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6時を過ぎると、北ノ俣岳が朝日で赤く染まり始めました。


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ちなみに、テント内部はこんな感じです。真ん中に就寝スペース、左右に荷物を振り分けています。おおむね、テント内でよく使うクッカーや食料などはテント内で入口方向に向かって右側、テント内でほとんど使わないカメラ類や、空いたバックパックなどは左側というのが僕のスタイルです。利き手が右なので、よく使うものは右側というわけです。靴は、テント内右側の入口前に置いています。シングルテントは靴を外に置いておけないのでテント内に置かざるを得ませんが、そういうことを考えるとやはり2人用テントでないとスペース的に厳しくなります。もちろんこのテントは、Xライズ2人用です。


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6:33 薬師岳に向けて出発です。荷物は登頂用の小型バックパックに、カメラと水と行動食、そしてレインウェアだけの軽装備です。レインウェア兼用ハードシェルジャケットは、朝寒かったので着て出発しました。予定では7時出発でしたが、30分早く出ることができました。


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出発してすぐに、岩ごろで急傾斜の涸れ沢を遡上する道になりました。これが結構長く続き、朝一からなかなかハードな登山になりました。


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7:03 狭くて急登の道を30分登って、ようやく広い場所に出ました。とはいえ、傾斜は相変わらずで、ここはたまたま涸れ沢が合流する場所なので広いというだけのようです。ここからさらに急傾斜の道を進みます。


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振り返ると、北ノ俣岳と黒部五郎岳が視界を占める割合が大きくなっていました。


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少し視線を動かすと、太郎平と小屋が眼下に見えました。


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7:08 ようやく急登が終わり、緩やかな場所に出ました。標高2450m地点になります。薬師峠が2294mなので、35分でほぼ標高差150mを登ったわけです。なので、おおむね一般的なペースで登れているようです。



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7:15 狭いハイマツ帯の中を抜けると、木道のある平坦な場所に出てきました。


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ここが薬師平です。予定では薬師峠から50分かかるとみていましたが、42分で着きました。


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薬師平からは、遥か彼方に槍ヶ岳が見えました。ここにきて一気に展望が広がりました。


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あいにく、槍ヶ岳は東にあるため朝のうちはシルエットになってしまうのが残念なところです。


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南にある黒部五郎岳は、カールが東に向いて開けているため、カールを囲む稜線に日が当たらず、こちらもシルエットのような状況です。


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薬師平からひと登りで、薬師岳に続く稜線が目の前に現れました。正面に見えるピークのさらに奥に山頂があります。


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稜線が近くなってくると、今まで見えなかった水晶岳が姿を現しました。水晶岳も、何度も黒部源流を訪れていたのになかなか登頂できなかった山ですが、2010年10月に登頂を果たしています。初めて黒部源流域を訪れてから7年越しの登頂でした。


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そして、水晶岳から続く裏銀座の稜線にある、ワリモ岳、鷲羽岳も見え、その先には槍ヶ岳を先頭に穂高連峰が圧倒的な存在感を放っていました。


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深い黒部源流域の谷間にも朝日が差して、山々が完全に目覚めたような感じです。


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黒部五郎岳の右手奥にうっすらと見えているのは、御嶽山のようです。当初は乗鞍岳かとおもっていましたが、もう少し上がると黒部五郎岳の左手奥に同じような山が見えたので、そちらが乗鞍岳のようです。


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8:12 ようやく稜線上に出てきました。ここまで来ると、ようやく薬師岳の山頂を見ることができます。


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ここから薬師岳山荘まで15分です。もっと先にあるのだと思っていたのですが、案外すぐ先にあるようです。


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8:29 おおむね道標に書かれていた時間通りに、山荘に着きました。


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山荘入口を通過して反対側まで来ると、ベンチとテーブルがあったので、少し休んでいくことにしました。テント場を出発してほぼ2時間が経過していました。予定では1時間50分かかるとみていたので、おおむね計画通りのペースです。


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山荘の西側には、はるか遠く富山市の市街地が見えていました。若干霞んでいるものの、本日も晴天なりです。天気予報はズバリ的中でした。


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立山の弥陀ヶ原の向こうには、大日岳も見えています。


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8:34 5分間の休憩を終えて、薬師岳山頂に向かいます。


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9:13 山頂手前のピーク下まで登ってきました。下の方からも見えていた四角い小屋のようなものがようやくはっきりと見えてきました。当初は薬師如来を祀ったお堂かと思っていたのですが、どうも違う感じです。


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このピーク下で山頂に向かう道が分岐していて、登山道はこのピークを通過していないようです。それでも、ピークに向かう道はあるので、とりあえずピークまで登ってみることにしました。


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結局、ピークにあった四角い建物は、かつての避難小屋跡だったようで、中には何もない石造りの倉庫のようなものでした。


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ピークから先ほどの分岐へ戻らなくても、そのまま稜線沿いに行けるようなので、薬師岳山頂に向かいます。


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右手(東側)には、巨大なすり鉢状のカール地形が広がっています。


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正規の登山道に合流して少し進むと、岩ごろの小ピークの西側を巻く道になりました。薬師岳への登山道において、唯一要注意の場所かもしれません。とはいえ、転倒したり足を踏み外したりしなければ特にケガをすることもないし、急斜面ではない上にハイマツがあるので、滑落するような場所でもないので、難所というほどのレベルではありません。


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9:54 薬師岳山頂に着きました。黒部源流域で唯一未登頂だった頂に、ようやく立つことができました。しかも、一人いた登山者が入れ違いで下って行ったので、誰もいない独り占めの山頂です。


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何はともあれ、記念写真を撮影です。


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おなかが空いたので、いつもの一本満足バーで腹ごしらえしておきました。期間限定のあまおう苺というやつですが、思っていたほど苺の風味や味が楽しめるというものではなかったので、70点といったところです。


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腹ごしらえのあとは、山頂からの展望を楽しみます。北に見えているのは、剱岳(左)と立山です。


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そして、立山の右奥に連なるのが、後立山連邦です。白馬岳、白馬鑓ヶ岳、唐松岳、五竜岳、鹿島槍ヶ岳と続きます。


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さらに右に視線を移すと、裏銀座に連なる峰々が大きく見えます。このあたりはまだ一座も登ったことがないので詳しくはわかりませんが、真ん中が針ノ木岳、その右が蓮華岳、左側がスバリ岳だと思います。スバリ岳の左奥は、たぶん爺ヶ岳でしょう。


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そして、不動岳や南沢岳を経て烏帽子岳と思われる山域になるわけですが、訪れたことがないためはっきりとはわかりません。おそらく、中央やや右の特徴的なピークが烏帽子岳ではないかと思われます。


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薬師岳の東側にどっしりと横たわるのが赤牛岳ですが、裏銀座の稜線がその背後に辛うじて見えています。


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赤牛岳と水晶岳の間にある鞍部の奥に見えているなだらかな山は、おそらく野口五郎岳です。その右の右、ちょっとギザギザしたピークが真砂岳でしょう。


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いよいよ核心部となる黒部源流域を囲む峰々です。左側に屏風のようにそびえる水晶岳、岩苔小谷を挟んで奥にワリモ岳と鷲羽岳が並びますが、背後の北鎌尾根と重なってやや存在感が薄くなっています。そして、言わずと知れた槍ヶ岳の雄姿です。


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槍ヶ岳から先は、もう言わなくてもわかる名峰が連なります。遠くてもその存在感は見るものを圧倒します。穂高連峰は日本を代表する山といっても差し支えないでしょう。中央やや左寄りに、雲ノ平山荘の屋根が白く光っているのも見えます。


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南を向くと、歩いてきた稜線の遥か彼方に、乗鞍岳がうっすらと見えています。


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稜線を挟んだ右側には、御嶽山です。噴煙がたなびいているのがわかります。


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南西方向はるかに見えるのは、北陸の名峰白山です。南側が若干稜線で邪魔をされているものの、360度の大展望をたっぷりと楽しむことができました。


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10:31 いくら平日とはいえ、さすがにぼちぼち登山者が登ってきたので、そろそろ下山することにしました。ちなみに、いい天気とはいえ山頂は東の風がそれなりに吹いていて、ゴアテックスのジャケットを着ていてもじっとしていると少し肌寒い感じでした。山頂西側に降りると風がさえぎられて暖かく休憩することができました。9月も終わりになると3000m級の山は秋の終わりの気温であるということを忘れずに、防寒対策をしっかりしておく必要があります。


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下山は寄り道をせず、さっさと下ります。


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11:31 山荘で数分の小休止をとって、稜線の末端まで下ってきました。ここから左手に下っていきます。


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稜線から下りてきて、薬師平の手前の所で草紅葉がきれいだったので、少し撮影タイムをとりました。


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色づいたナナカマドと黒部五郎岳のツーショットです。


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槍ヶ岳とのツーショットも押さえておきました。


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青空に生える薬師岳と言いたいところですが、山頂は見えていないので薬師岳の写真というにはちょっと難ありといったところです。やはり、雲ノ平や水晶岳付近からでないと、薬師岳らしい写真にはなりません。


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薬師平まで下りてくると、朝のうちはシルエットだった槍ヶ岳にようやく日が当たるようになっていました。


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それでもまたお昼過ぎなので、あまりいい光線ではありません。やはり夕方の斜光線があたったほうが、陰影もはっきりして荒々しい岩峰の雰囲気が出るように感じます。


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12:46 薬師峠キャンプ場に戻ってきました。途中、たくさんの登山者とすれ違いましたが、テントの数はあまり増えていません。太郎平小屋の宿泊者が多かったのか、折立から日帰りの強者もそれなりにいたのかもしれません。


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テントに戻って少し休憩してから、ランチタイムです。本当は、太郎平小屋まで行って何か食べるつもりでしたが、20分もかけてわざわざ出かけていくのが面倒くさくなり、予備食として持っていた五目御飯を食べることにしました。いつも、予備食は使わずじまいで持って帰ることがほとんどですが、今回は食料をすべて消費することになりそうです。ドリンクは、これまた予備で持っていたコンソメスープです。


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五目御飯は、尾西のアルファ米シリーズの中では、一番おいしいのではなかと思います。


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そういえば、スライス餅が1パックあったのを思い出して、コンソメスープの具にしました。このスライス餅は、お湯に入れるとすぐに柔らかくなって食べられるので、煮込む必要がなく、登山の食料としてうってつけです。お餅なので腹持ちがいいしカロリーも高いので、主食にはならずとも食事のボリュームを増やすのに便利です。5枚切りの内2枚を食べて、残りは夕食に残しておきました。


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ランチ後に少し昼寝をして、17時前に夕食にしました。夕食は、白飯にフリーズドライの親子煮をかけて親子丼にして、赤だしの味噌汁に残ったスライス餅を入れて食べました。昨晩は、お餅がなかったので夜中に空腹感を感じましたが、この日はお餅のおかげで朝まで空腹になることはありませんでした。


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そうそう、この日テント場に戻ってから、以前紹介したダイソーで購入したシャンプーシートを使ってみました。今回は頭がびしょ濡れになるほど汗をかいていないものの、入山2日目でありそれなりに汗もかいている状態で、3枚使ってだいぶん汗のべたつき感がとれた感じです。日中の陽射しがあるときに使ったので、使用後に濡れてしまった髪の毛もすぐに乾いてすっきりさらりとした状態になりました。真夏で大汗をかいたときなら、4~5枚使えばおおむねすっきりしそうです。思っていた以上に使えるシャンプーシートでした。


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17時半頃テントの外を見ると空が赤くなっていたので、カメラを持って出てみました。水場の上の森が夕日に赤く染まっています。


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西の空は雲が真っ赤に焼けていました。


その夜も降るような星空で出ていましたが、撮影場所が昨日と同じ場所になってしまうので、同じような写真しか撮れないことを考えて、撮影に行くのはやめました。疲れていたのもあります。元気だったら太郎平小屋の先まで行ってみても良かったのですが、さすがに疲れには勝てませんでした。


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つづく。


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2022/10/07

平日ゆっくりのんびり山旅: 薬師岳その1 

2022年9月29日(木)
富山県富山市 薬師岳(標高2926m) テント泊単独行
 


北アルプスの黒部源流域のやや離れたところにある薬師岳に登る最も便利な登山口が、折立登山口です。2003年に初めて雲ノ平を訪れた時以来何度か折立登山口を利用したのですが、すべて黒部源流域の雲ノ平や鷲羽岳、黒部五郎岳などを目的地にしていたので、すでに10回以上訪れたであろう黒部源流域にあっていまだに登頂していなかった薬師岳に、やっと登る機会に恵まれました。


雲ノ平や鷲羽岳などの黒部源流域を訪れるとき、薬師岳もついでに登るかどうかいつも考えていましたが、太郎平から往復で5時間ほど必要になるため、結局1日を費やしてしまうことになり、日程的にどうしても薬師岳は割愛することになっていました。そのため、薬師岳登頂は立山から縦走する時にしようとずっと考えていました。


今回、9月29日から10月2日までは天気が良さそうだったので、この縦走をやってみようと登山計画書を作成していたのですが、帰りのバスの時刻を調べていたらもはや実行不可能であることがわかりました。というのも、折立への登山バスは9月25日ですでに終了していたのです。シルバーウィークを過ぎると、公共交通機関はもう採算が取れないと考えているようですが、せめて紅葉がみられる10月上旬の土日ぐらいは運行してもらいたいものです。


となると、目的地を変えるかアプローチのルートを変えるかですが、天気予報では晴れそうなのは北アルプス北部だけだった(実際は見渡す限り晴れていましたが)ので、それほど広範囲で考えることはできません。表銀座縦走も考えましたが、すでに燕山荘のテント場は29日も30日も予約がいっぱいで確保することができませんでした。平日の木金が予約がとれないということは、9月最後の週末はかなり混雑することが予想されるので、できればメジャーな山域は避けたいところです。


ということで、いろいろと考えた結果、混雑しそうな土日は避けて、確実な晴天予報になっている9月29日と30日の両日で薬師岳に登って、土曜日となる10月1日にさっさと下山することにしました。せっかく北アルプスまで遠征するのに2泊3日というのももったいない気がしますが、テント泊フル装備で2000mを越える山に登るのは、2018年8月の白馬乗鞍岳から白馬鑓ヶ岳への縦走以来4年ぶりとなるので、体力の低下も考慮して短期でさっさと下山したほうが遭難リスクも低くなってよさそうです。


装備リスト
●アッパー
 ドライレイヤ: ミレー ドライナミックメッシュ3/4シャツ
 ベースレイヤ: マムート アタカソジッププルAF
 ミドルレイヤ: マムート エクスカーションジップフリース
 ソフトシェル: なし
 ハードシェル: マムート コンベイ プロ GTX HS フーデッドジャケット
 インサレーション: バーグハウス ラムチェマイクロダウンジャケット
 グローブ: おたふく PU合成皮革手袋K-12
 キャップ/ハット: マムート アドベンチャーベンチレーションハット

●ボトムス
 ドライレイヤ: なし
 ベースレイヤ: なし
 ミドルレイヤ: マムート ソフテックトレッカーズパンツ
 ハードシェル: マムート マサオライトHSパンツ
 インサレーション: モンベル ULダウンパンツ
 ソックス: ファイントラック メリノスピンソックスEXPレギュラー
 シューズ: スポルティバ トランゴアルプGTX
 ゲイター: マムート ゴアテックスゲイター

●ギア
 バックパック: マムート クレオンクレスト65+L
 ストック: レキ マイクロバリオタイタニウム
 寝袋: モンベル ダウンハガー800 #1
 マットレス: サーマレスト リッジレスト120
 テント: アライテント Xライズ2


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登山天気によると、朝夕は3度という予報だったので、夜間は氷点下になるだろうと予想して装備を準備しました。日中はそこそこ暖かいはずなのでシャツ1枚で行動できるはずですが、風は少し冷たい可能性もあるので、ポーラテックのワッフル状裏地のついたマムート アタカソジッププルAFをチョイス。少し寒い場合の保温着として、薄手フリースのマムート エクスカーションジップフリースをリストアップしました。ハードシェルは、軽量なマムート コンベイ プロ GTX HS フーデッドジャケットをレインウェア兼用として持参しました。さらに、停滞時の保温着には、バーグハウス ラムチェマイクロダウンジャケットを入れました。これは、今回初めて使うもので、おそらく未使用品もしくはほぼそれと同等の中古品をわずか7590円で手に入れました。中厚手のダウンジャケットですが、スペック的には結構ハイレベルなので、かなりお買い得でした。


ボトムスの方は、インサレーションにモンベル ULダウンパンツが加わったぐらいで、日帰り登山とあまり違いはありません。荷物が重いことと、高山への登山ということで、シューズは久しぶりにスポルティバ トランゴアルプGTXを持ち出しました。


ギア類ですが、氷点下まで下がることを考慮して、寝袋はモンベル ダウンハガー800 #1としましたが、雪山ではないのでマットレスはサーマレスト リッジレスト120にテントマットの組み合わせです。テントは、シングルウォールのアライテント Xライズ2にしましたが、これは失敗でした。外側は結露が凍り付いてしまいバリバリ、内側は結露が垂れて床を濡らしてしまうし、その上凍結までしてしまって撤収時に面倒でした。この時期はダブルウォールテントにしたほうが暖かいし使い勝手もいいので、シングルウォールはやめた方がいいですね。



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9:35 駐車場を出発します。今日は薬師峠キャンプ場までの行動なので、この時間でも十分余裕があります。


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久しぶりの薬師岳登山口の道標を通過します。


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確か左手にある小屋に登山届提出用ポストがあったはずという記憶をもとに立ち寄ってみたら、なんと登山届は太郎平小屋で提出してくださいとの注意書きがあり、ポストはありませんでした。どこに行くにしてもどうせ太郎平小屋前を通過するので、太郎平小屋で提出するのは何も問題ないのですが、遭難があった場合に登山届を確認する作業を山小屋従業員に任せるのでしょうか? それとも富山県警の救助隊員が常駐するようになったのでしょうか。なにか釈然としないものを感じましたが、まあそういうことならということで、登山届の提出は保留のまま歩き始めました。


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このルートは、初めから結構な急登が続きます。昔は結構荒れていたり、段差がめちゃくちゃ大きいところがあったりして大変だった記憶がありますが、だいぶん整備されたようで丸太の階段ができていたりして歩きやすくなっていました。


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こういうところも、階段があるのとないのとでは疲労度がだいぶん違います。


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途中で赤く色づいた木を見つけ、秋を実感しました。


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10:56 出発して1時間近くが経ったので休憩したかったのですが、なかなか休憩適地が見つからず、よさそうな場所を探しながら登っていくうちに1時間半近くになってしまいましたが、ようやく休憩によさそうな大きな木の根がある場所を見つけて、大休止をとりました。標高1680m地点になります。


久しぶりのテント泊フル装備がなかなか身体に堪えます。装備重量は水なしで約16㎏だったので、2リットルの水を含めると約18㎏です。20㎏を越えていないだけましですが、4年ぶりの重装備なので体が慣れるまでしばらくは実際の重さ以上の重荷と感じそうです。


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15分の休憩をとり、再び歩き始めてすぐに、巨木の門を通過しました。これも記憶にあります。左は杉だと思いますが、右の樹種はよくわかりません。おそらくツガかトウヒだろうと思います。


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11:35 ヒノキの巨樹の下を通過します。標高1800m地点です。この木の下には確かアラレちゃんのイラストが描かれた看板があったような気がしますが、どうやら撤去されたのか、劣化して処分されたようです。ちなみに、このヒノキは幹周が7mぐらいありそうな巨樹ですが、天然記念物のような指定は何もされていないみたいです。登山口にも幹周4m以上ありそうな巨樹がありますが、そちらも無指定みたいで、富山あたりでは特に珍しくもないのかもしれません。


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登山道の地面が大きく掘れた場所までくると、前方に空が見え明るくなってきたので、1869.9三角点が近くなったのがわかりました。


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11:52 予想通り、大きく掘れた場所を登りきると、ベンチが並ぶ場所に出ました。ここが三角点のある場所です。ヤマケイオンラインで登山計画をたてたとき、標準コースタイムの2割増しで登山口から休憩なしで1時間半かかることになっていましたが、実際には休憩ありとはいえ2時間20分かかってしまいました。15分休憩を含めないでも2時間を超えてしまっているので、なんだか体力が極端に落ちてしまったみたいでがっかりですが、このコースタイムもどういう設定なのかわからないので、あまり気にしないほうがよさそうです。そもそも標高差500mを1時間半って、かなりの健脚でないと難しいレベルです。普通は、1時間300mぐらいだと思います。


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とりあえず小腹が空いたので、行動食を食べました。いつもの一本満足バーの、ベイクドナッツという種類です。


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三角点のベンチからは、薬師岳が良く見えました。


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薬師岳山頂は、中央左側のピークです。


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北方遥かな稜線の向こうに少しだけ頭をのぞかせているのは、おそらく奥大日岳だと思われます。


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12:08 到着したときは数人が休憩中でしたが、いつの間にか誰もいなくなった三角点で15分の休憩をとった後、出発しました。


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三角点からは緩やかな登山道をたどり、1934ピークを過ぎるといったん鞍部に向けて下ります。鞍部の先にある森の奥に広がる草原のようななだらかな尾根に、登山道が伸びているのが見えました。


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鞍部からの登り返しを無心で歩きます。この森を抜けてしまえば、あとは展望の広がる草地の尾根道なので、今はただ辛抱するだけです。


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12:54 ようやく森を抜けて、展望の広がる場所に出ました。登山道も石畳の道になり、少し歩きやすくなりました。とはいうものの、下に敷いているのが玉石なので、滑りやすく凹凸もあって石畳にしては歩きにくい妙な登山道です。こんな山の上でなぜ玉石が敷かれているのかも謎です。常願寺川の河川敷から空輸でもしたのでしょうか。


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13:21 三角点から歩き始めて1時間が過ぎたので、そろそろ休憩したいところです。記憶ではこのあたりで登山道沿いにベンチが設置されていたはずですが、いつまでたってもベンチが見つかりません。なので、あきらめて階段に座って休憩することにしました。標高2320m地点です。一応、上下を確認して、見える限り誰も来ていないのを確認したので、少なくとも5分ぐらいは通る人はいないはずです。


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ランチをまだ食べていなかったので、ここで急遽ランチタイムとしました。といっても、高速道路のSAにあったセブンで値引き販売されていたおにぎりです。


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そしてもう一つ。


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13:59 ランチ休憩をとった場所から20分ほど登ったところが、五光岩ベンチでした。この手前にもベンチがあったので、階段の途中で休憩などしなくても、もう少し歩けばベンチに座ってゆっくり休憩ができたのですが、どこにベンチがあるのかわかっていなかったので仕方ありません。せっかくなので、五光岩ベンチでも小休止をとりました。


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谷を挟んだ向かい側に五光岩が見えていましたが、こうしてまざまざと眺めたのは初めてかもしれません。岩壁に白い人影のようなものが見えていますが、あれが薬師如来像に見えるとか、そういう言い伝えでもあるんでしょうか。


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登山道の先の方を見ると、なにやら三角形のものが見えました。目を凝らしてみると、太郎平小屋の建物が見えていました。出発してからすでに4時間半が経っていますが、ようやく山小屋が見えるところまで登ってきたというわけです。この距離ならあと40分ぐらいで着けそうです。


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五光岩ベンチを出発するときに薬師岳を見ると、山頂に雲がかかっていました。しかし、今日はテント場で行動はおわりなので、雲がかかろうとガスが出ようと関係ありません。雨さえ降らなければOKです。


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小屋の手前にある登りがちょっとつらそうですが、距離はあまりないのですぐに登り切れそうです。


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太郎平まで0.5㎞の道標を通過します。あと500mで終わると思うと、再び力が湧いてくるようです。


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小屋の手前の少し傾斜のきつい区間は、けっこう荒れていて歩きにくい状態でした。このあたりも早くきれいに整備されてほしいものです。


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15:04 太郎平小屋に着きました。五光岩から太郎平小屋までは、登山計画の予定通り1時間で着いたので、登山口から三角点まで1時間半というコースタイムが一般的ではないと考えたほうがよさそうです。


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ここはフラットで広く、ベンチやテーブルもたくさん設置されているので、5~6人が休憩しているぐらいでは混雑感はありませんでした。


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とりあえず、庇と横壁のあるベンチで休憩をとりました。昔はこういう場所はなかったのですが、庇のあるベンチは雨の日に助かります。


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15:10 休憩はそこそこにして、テント場に向かいます。


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太郎平小屋から緩やかに登る木道を辿ります。


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薬師峠キャンプ場が見えました。心配していたような混雑した状況ではなく、だいぶん余裕があるようで安心しました。


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15:33 キャンプ場に着きました。よさそうな場所を探してすこしうろついてみましたが、どうやら受付小屋前のあたりが一番平坦に近くてねじれも無さそうです。ということで、登山道のすぐそばで、水場やトイレに行く道の脇になってしまうというデメリットはあるものの、気持ちよく寝られる地面の状況であることを最優先して、テントを張る場所を決めました。幸い混雑していないので、テント横を歩く人の足音で寝られないということはなさそうです。


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グランドシートを敷いて寝転がって、傾斜の向きや角度を確認してからテント設営です。


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テントを広げ、その上にポールを伸ばします。


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ポールをスリーブに通して立ち上げれば完成です。


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グランドシートは四隅のループをテントポールに引っ掛けて、ペグ打ちを省略しました。天気予報では風速はかなり弱そうなので、この程度で大丈夫だろうとの判断です。


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テント本体も、ペグ打ちではなく、四隅の細引きを石に引っ掛けて固定する方式にしました。


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16時20分になってもテントの数はあまり増えることは無く、今日は静かなキャンプ場になりそうです。幕営料金は、1人1000円でした。水場とトイレは徒歩1分もかからない距離で、水場の水量は豊富でした。生水をそのまま飲用可能だそうですが、冷たいので生では飲みませんでした。トイレは簡易水洗できれいでした。北アルプスのテント場は値上げされて2000円かかるようになったところも多いのですが、ここはこの設備で1000円なら良心的といえそうです。


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17時前になり、食事の準備にとりかかりました。メニューは、アルファ米にフリーズドライカレー、シジミとワカメのスープです。


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アルファ米のパックにそのままカレーを入れて食べれば、クッカーを汚すことなく食事ができるので、もうながらくこのスタイルです。山では極力洗い物をださないほうが手間と時間とゴミを減らすことができます。


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19時過ぎには寝袋に潜り込みましたが、21時頃寒さで目が覚めました。寝たときにはまだそれほど寒くなかったのでシャツにフリースを着ただけで寝ていたのですが、さすがに冷え込んできたようです。テントの外にぶら下げていた温度計を見ると、なんと氷点下2度でした。空を見ると、満天の星空が広がっていました。


とりあえずダウンジャケットとダウンパンツを着て寒さ対策をしたあと、カメラと三脚をもって、星景写真の撮影に出かけました。疲れているので止めようかという気持ちも少しあったものの、明日の夜晴れるという保証はないので、チャンスは活かさないと望む写真は撮れません。


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太郎平のほうへ登っていくと、うまい具合に天の川が木道の延長線上に伸びていて、それなりに満足のいく星景写真が撮れました。かれこれ2時間ほど撮影に費やしてからテントに戻り、再び寝袋に潜り込むと、いつの間にか眠りに落ちていました。

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つづく。


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