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2019/12/30

岡山市内で一番の標高差439mを誇る低山: 本宮高倉山その2 

さすがに年末だけあって、ばたついています。しかし、なんとかレポも書き上げたし、山行の準備もほぼ整いました。で、あとは天候しだいですが、31日の山では20mを越える強風が吹き荒れる予報になっていて、天気は晴れ予報が出ていたりしますが、あまり登山日和とはいえない雰囲気です。しかも、今シーズンは南アルプスの営業小屋がいくつか休業していて、他の営業小屋が混雑しそうな予感がするので、年末年始の小屋泊まりは避けたほうがよさそうです。


ということで、31日に出かけて、1日は日帰りで足慣らし、2日に別の山で小屋泊し、3日に下山というシンプルな山旅にする予定です。南アルプスの天気はいいみたいなので、できることなら塩見岳にもう一度挑戦してみたいところですが、まずは腰を直してからです。


それでは、本宮高倉山のレポの続きです。





2019年12月24日(火) 岡山県岡山市北区 本宮高倉山(標高499m) 日帰り単独行 


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413ピークにいることがわかったので、左へ行けば本宮高倉山南尾根につながるはずです。左へ歩き出すと、すぐに小さな赤テープも見つかりましたが、あいかわらずトレースは判然としません。


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そのまままっすぐ進んでいくと、急にトレースがなくなったような雰囲気になりました。立ち止まって周囲を確認してみると、右側にテープが見つかり、どうやらいったん右に曲がって、すぐに斜め左方向に行くようです。しかし、その後は直進した場合のルートをすぐ左手に見ながら進み、結局同じ場所で合流することになりました。なんのために右にそれたのかわかりません。


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12:26 植林帯のある場所まで来ると、正面の木に道標が設置されていて、「高倉神社→」と書かれていました。


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ここでようやく地形図にも掲載されている登山道に合流したわけです。右が高倉神社ということは下山ルートになるので、本宮高倉山は左へ行けばいいわけです。


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12:32 通信施設らしい大きなアンテナのある建物の横に出てきました。本宮高倉山の南側にある電波塔の記号が描かれているピークです。ここからは実線の道が山頂まで描かれているので、舗装路歩きになると思われます。


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本宮高倉山の山頂も目の前に見えました。


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電波塔の周囲を回って行くと、北へ下るアスファルト道に出ました。これを下ります。


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下っていくと、右側に大きなたくさんのソーラーパネルが設置されていました。遥か下のほうにも同じようなソーラーパネルが見えています。しかし、そろそろソーラー発電の電力買取制度も終わるそうだし、こういう巨大な発電施設はどうするんでしょうか。


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下りきったところで、別のアスファルト道に合流しました。これが山頂まで続いている車道なので、まっすぐ登って行きます。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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12:46 最後はアスファルト道で興ざめでしたが、ようやく山頂に着きました。出発してから2時間15分かかりました。2時間もかからないと思っていたのですが、アップダウンのある尾根道で距離が長かったためか少し時間がかかりました。


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山頂に着く前あたりからなんとなくもよおしてきていたので、まずは公衆トイレに向かいました。こういう場所のトイレなので期待はしていなかったのですが、思いのほかきれいで広々とした個室を備えたトイレでした。紙も備え付けられていたので、すっきりと用を足すことができました。ただし、手洗い用の水道はないので、薬キットに入れている消毒用アルコールスプレーで手を洗いました。


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本宮高倉山の山頂はとても広く、北半分は駐車場になっているので、展望のある南側に向かいます。平日ということで、さすがに誰もいません。途中には大きな藤棚があり、花の季節は藤の花が咲くようです。


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藤棚を過ぎるとパラグライダーの離陸場があり、展望が開けます。


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岡山市街地が正面に見えるのですが、この日はもやっていていまいちでした。


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西側には、旭川をはさんで岡山市の最高峰 金山(かなやま)がどっしりとそびえています。


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北からの風が少し冷たかったので、一段降りてパラグライダー離陸場の端にあった岩をベンチ代わりにしてランチタイムです。


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ランチといっても、今日は手抜きです。朝食用に買ったパンが大きすぎて半分しか食べられなかったので、その残りをランチ用に持ってきました。半額だったので、すごく得した気分です。


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13:12 14時過ぎには下山したいので、そろそろ出発することにします。


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駐車場の隅にこんな案内板がありましたが、遺跡と思えるようなものを見た記憶がありません。いったいどこにどんな祭祀遺跡があったのでしょうか。


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来た道を戻り、南側のピークにある電波塔まで戻ってきました。右奥から南尾根コースに入ります。


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道標も何もない獣道のような南尾根コースの入口です。


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知らない人は、まさかこれが登山道だとは思わないでしょうね。


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登って来たときに見た「高倉神社→」の道標まで戻ってきました。来るときは右から来ましたが、下山は直進して高倉神社経由で下ります。


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高倉神社へ下る道は、植林帯の尾根をまっすぐ下っていきます。


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林道に出ました。地形図だと林道と直行してまっすぐ道がついているように描かれていますが、直進方向に道は見当たりません。林道に下りていくと、ちょうど右から単独の男性が歩いていきました。今日はじめてあった登山者ですが、わりと普通の格好をしていて、登山というよりハイキングに来たという雰囲気でした。この林道を歩いて来たということは、南尾根コースから林道にでたところで、そのまま林道を歩いて来たのでしょう。道を聞かれたので、このまま林道を進んでも、僕が下りて来た道を行ってもどちらでも行けると教えると、南尾根コースのほうへ進んでいきました。あとで、トレースがわかりにくいと一言言っておいた方がよかったなと思いましたが、まあなんとかなるでしょう。


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林道まで下りて道を探すと、左側に分岐があり、右下へ下る道があったので、おそらくこれだろうということで右へ進みました。


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入っていくときに、右手の倒れかけた笹の枝に小さな赤テープがあったので、どうやら間違いないようです。


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林道を下っていくと、再び別の林道に合流しました。ここは五叉路になっていました。方角的に直進か右斜め方向の林道のどちらかですが、道標も何もないので決めかねてしまいました。


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しかし、登山道ということを考えれば林道ではないだろうし、直進の道の入口にある木にやたらピンクのテープが巻きつけられていたので、こっちだろうなということで直進することにしました。


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進んでいくと、今度は二又の分岐がありました。直進するとなだらかに登りになるみたいですが、右は緩やかに下ります。右の入口にはピンクのテープがこれ見よがしにつけられているので、右が正解だと思われます。念のためGPSで確認すると、高倉神社のすぐ北側にあるピークの手前にいることがわかりました。右でも左でもどちらでも行けるのですが、直進は送電線の巡視路らしく、小ピークをぐるっと回ってから高倉神社に下るので遠回りです。やはり、右が正解でした。


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分岐から右に下っていくと、立派な登山道になりました。もうトレースが不明瞭ということはありません。


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13:47 高倉神社の裏に出てきました。


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木造の立派な本殿を見ると、なかなか格式の高い神社のようです。


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ただし、正面の建物は最近のもので、格式云々という雰囲気ではありません。


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立派な狛犬の間を通り抜けて、山門をくぐって下ります。


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山門の下を右に折れると車道と合流し、あとはアスファルト道を延々と下るのみです。


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14:23 登山口まで戻ってきました。塗装工事の車両はまだいたので、工事は終わっていないようです。


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14:24 登山口まで下りてきました。時間が押しているので、けっこう早足で下りてきましたが、それでも予定を30分も過ぎています。

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14:26 大急ぎで車まで戻ってきました。3時間の予定が4時間もかかってしまい、すっかり余裕がなくなってしまいました。すぐに靴を脱ぎ、荷物を車に積み込んで、出発しました。なんとか15時前に家に着き、上だけ着替えて出発し、ぎりぎり16時に現場に着くことができました。やはり、後ろに仕事の予定など入れるものではありませんね。ていうか、朝のんびりしすぎました。


とにもかくにも、年末の山行前に4時間の山歩きができたことはよかったです。これなら、コンディションがいい状態で厳冬期のアルプスに登れそうです。あとは、天気がよくなることを祈るのみです。

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2019/12/28

岡山市内で一番の標高差439mを誇る低山: 本宮高倉山その1 

いよいよ今日からお正月休みに突入しました。昨日もあたふたといろいろなことをしたのですが、今日も今日とてやり残したことを朝から片付けました。まずは、年賀状の作成と投函です。朝から昨日作成したデータで印刷をし、住所を記入して投函したわけですが、どういうわけかデザインしたデータの文字の一部が欠落し、「2020年元旦」の部分が「2020」だけの表記になってしまいました。気がついたのは印刷が完了してからなので、もはややり直しはききません。仕方がないので、そのまま投函しました。


その後は、大掃除とまではいかないまでも、雑然としていて気になっていたところや、段ボール箱などが山積になっていたところをきれいに片付けて掃除機をかけ、車の中も車中泊仕様に変えて出発の準備を整えたところで終了です。


あとは、パッキングと最後の山行レポを書き上げるだけです。ということで、早速年内最後の山行レポです。






2019年12月24日(火) 岡山県岡山市北区 本宮高倉山(標高499m) 日帰り単独行 


岡山市にある低山で高い山といえば、すぐに思い浮かぶのは南部にある金甲山(きんこうざん)です。標高403mで海沿いから登り始めるので、標高差はほぼ標高に近い398mです。しかし、実は市街地の北にある本宮高倉山のほうが標高が高く(458m)、標高差も439mと大きいのです。金甲山に比べるとマイナーな山なのであまり知られていないのかもしれませんが、ちょっとしたトレーニングとして登るなら、本宮高倉山のほうがきついということになります。


ちなみに、岡山市街で一番高い山は、本宮高倉山から旭川を挟んで西側にある金山(標高499m)になりますが、金山は山頂付近が緩やかで昔から人が住んでいたし、昔は山頂に金山休暇村というレクリエーション施設があったので、普通に舗装道路が張り巡らされていて、ちゃんとした登山道は整備されていません。岡山市内の登山道がある山では、本宮高倉山が実質的に一番標高差の大きい山ということになりそうです。


12月第3週の週末は天気が悪く出かけるのをやめたのですが、年末の直前に2週間も体を動かさない期間ができてしまうのはよくないということで、天気のいい24日に本宮高倉山に登ってきました。もともと仕事を入れないでオフにするつもりだったのですが、直前で夕方に1件仕事が入ってしまったので、午後2時頃には下山しないといけなくなりました。とはいえ、家からも近いし、3時間も見ておけば大丈夫だろうということで、朝の渋滞が終わるころにゆっくり出かけました。


装備リスト
●アッパー
 ドライレイヤ: なし
 ベースレイヤ: モンベル ジオラインLWラウンドネックシャツ
 ミドルレイヤ: バーグハウス プラヴィターレライトジャケット
 ソフトシェル: マムート ソフテックグラナイトハイブリッドジャケット
 ハードシェル: マムート オールラウンダージャケット
 インサレーション: ノースフェイス レッドポイントライトジャケット
 グローブ: マムート メリットパルスグローブ
 キャップ/ハット: なし

●ボトムス
 ドライレイヤ: なし
 ベースレイヤ: モンベル ジオラインLWタイツ
 ミドルレイヤ: ノースフェイス バーブパンツ
 ハードシェル: マムート エアロスピードパンツ
 インサレーション: なし
 ソックス: クロスプロ 5本指ウォーキングソックス
 シューズ: マムート テトンGTX

●ギア
 バックパック: マムート リチウムクレスト50+
 ストック: なし


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今回は里山歩きだし、あまり寒くないだろうということで、ドライレイヤは省略し、久しぶりにモンベルジオラインLWの上下を着用しました。マムート ソフテックグラナイトハイブリッドジャケットを山で着るのは久しぶりでしたが、登りではさすがに暑過ぎてすぐに脱いでしまいましたが、下りではずっと着たままで、背中や脇の薄い生地がけっこう通気性と透湿性を発揮してくれているのを実感。初めて購入したマムートのジャケットで、かれこれ3年が経とうとしていますが、ヘビーユースしていないこともありへたれた感じもなくまだまだ着られそうです。なお、写真ではジャケットの裾にも赤い縁取りが入っているように見えますが、下に着ているバーグハウス プラヴィターレライトジャケットが少し見えているためです。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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本宮高倉山は、岡山市北区牟佐の県道27号線新大原橋を渡って、最初の信号を左折した奥にある高蔵神社の脇に登山口がありますが、登山用の駐車場はありません。高蔵神社下の分岐を右奥に入っていく道を少し行くと、路肩の広い場所が何箇所かあるので、そこに車を停めました。分岐から100m弱ぐらいの場所です。なお、山の東側から山頂まで車道が通じているので、山頂まで車で登ることもできます。


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10:30 駐車場所から登山口まで道を引き返します。


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高蔵神社の階段下が登山口のある分岐です。車を停めたのは右の道を進んだところです。真ん中の道を進みます。この道をずっといくと本宮高倉山の中腹にある高倉神社まで行くことができ、車でもいける道です。「岡山県の山」では、この道を歩いていくコースが紹介されていますが、ずっと舗装路なのでおススメしません。


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3分ほど歩くと、左手に車が3台停まっていました。登山者かと思ってよくみると、2台は北九州ナンバーで、もう一台は倉敷ナンバーした。まさかこんな低山にわざわざ九州から来る登山者がいるとはとびっくりしましたが、先頭の車に送電線の塗装工事中ですと書いた紙があったので、工事関係者の車でした。それにしても、九州からわざわざ出張で来たということでしょうから、送電線の塗装工事というのは、それなりに特殊な技能なり資格なりが必要なんでしょう。


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工事関係者の車が停まっていた場所のすぐ前に、左に分岐する道がありました。


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分岐には「本宮高倉山 南尾根コース」と書かれた道標が設置してありました。当初は「岡山県の山」に紹介されていた高倉神社までの舗装路をずっと行くつもりでしたが、こういう登山道があるのなら行かない理由はありません。ということで、地形図にも載っていない南尾根コースに足を踏み入れました。


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すぐに分岐があり、一瞬迷いました。


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よく見ると、分岐の真ん中の立木に入口にあったのと同じような小さな道標が設置してあり、右を指し示していました。


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分岐を右へ進んでいくと、それなりの急登になりました。落ち葉が積もっていて若干滑りやすい状態でしたが、大きな段差もなく歩きにくいということはありません。


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直登で登って来た道が右にUターンするように曲がると、その後は斜面をトラバースする道になり、傾斜も緩くなりました。


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11:01 前方からカンカンという鉄をたたくような音が聞こえてきたと思っているうちに、鉄塔が見えました。ブルーシートが置いてあるので、どうやらここで塗装工事をしているようです。


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上を見ると、遥か高いところで作業している人がいました。安全ベルトをしているのでしょうが、けっこう怖そうです。


道は鉄塔の下で左に曲がりました。曲がったところに監督らしい人がいて、軽く挨拶をして先に進みました。


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11:11 2つ目の鉄塔が見えてきたところで日当たりのいい笹原の道なりました。


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ちょうど椅子代わりの岩がある場所があったので、ここで小休止です。


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笹原になっているおかげで、そこそこ展望もありました。


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2つ目の鉄塔を過ぎると、道はいったん谷に向かって下り、その遥か先の尾根に見える3つ目の鉄塔に向かいます。


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11:30 3つ目の鉄塔の直前に右(北)に向かうトレースがありましたが、ここには道標の類は何もありません。場所的におそらくこれが南尾根コースだと思われますが、念のため3つ目の鉄塔まで行って他にトレースがないか確認してみることにしました。


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3つ目の鉄塔の下には、西へ下る巡視路があるだけで、北へ向かうトレースはありません。ということで、先ほどの分岐に戻って、北へ向かうことにします。


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分岐から笹薮の中を少し進むと、すぐに下草のない森の中に入ってきました。トレースはほとんど判別できないレベルですが、比較的新しい半透明のビニール紐が立木に取り付けられていて、古い赤テープとあわせてナビとしては十分役に立ちました。


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半透明のビニール紐のナビは、色的に少しわかりづらいものの、紐が長いおかげで風に揺れて目立っていました。


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11:42 なだらかに下ってきましたが、平坦な鞍部に着きました。薄いトレースでも写真に撮るとなんとなく見分けられるものですが、このあたりのトレースはほとんど判別できないほど不明瞭です。テープや紐のナビがないと、完全に自分でルートファインディングをしながら進まないといけないほどです。とはいえ、地形的にはとくに難しくはなく、北に向かってまっすぐ尾根をたどって行けばいいだけなので、地形図さえ持っていれば道迷いする恐れはなさそうです。


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鞍部からの登り返しはわりと細い尾根になりましたが、それまでと打って変わって倒木が多く荒れた感じです。


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再び平坦で広い尾根道になると、歩きやすくなりました。


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12:03 林道に出ました。ちょうど林道がUターンするカーブの先に出て来たので、地形図ですぐに位置がわかりました。高倉神社の西を南北に走る林道が数本ありますが、その一番南西側にあるカーブのところです。


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あとはこの林道を北へたどるだけだろうと思っていたのですが、林道の状況はかなり雑草に覆われていて人の歩いた雰囲気はありません。なんとなく違和感を感じます。


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ちなみに、林道に出て来たところを振り返るとこんな感じで、とても道があるようには思えません。道標も何もなく、よくみると色あせた赤テープが立木にぶら下がっているだけなので、下りで初めてこのコースを通るという場合、ここで少し迷うかもしれません。


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さて、林道をそのまま進んでいこうとしたとき、ふと左手にトレースがあるのに気がつきました。トレースの入口には道標もテープもないのですが、明らかに明確なトレースになっています。奥のほうを見てみると、正面の立木に小さな道標が設置されていました。


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近くまで行って確認すると、本宮高倉山と書かれています。どうやらこちらが南尾根コースの続きのようです。林道で感じた違和感は、やっぱり正しかったようです。


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ヒノキ林と自然林の境を縫うように進んでいきます。


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12:18 横に広いピークのような場所に出てきました。正面は大きく下っていて、左右に尾根が延びている丁字路のような場所です。当然、右か左へ行くのだろうと思うのですが、どちらにもいけるような雰囲気なのでGPSで確認してみると、高倉神社の西にある413mのピークでした。

つづく。

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2019/12/27

てんやわんやでなんとかスタッドレスに交換

今日は仕事納めでした。本当は昨日が仕事納めだったのですが、昨晩急に仕事が入ってしまい、1日ずれてしまったわけです。といっても、今日の仕事は16時の1件だけなので日中はそれなりに時間があり、前からするつもりでいたことを朝からばたばたとこなしていきました。仕事がなければそれほどあたふたするようなことはないのですが、15時には出かけなければいけないので、てきぱきこなさないと今日中には済ませられません。


まずは、朝一番に洗濯。洗濯している間に請求書を印刷し、発送の準備。洗濯物を干したら、年賀状のデザインをパソコンで作成。それができたら、郵便局に行って請求書を発送し、年賀状を購入。その足でヘアカットへ。半年ぐらい前から行っているのが、平日の12時から14時まで限定でカットのみ690円という激安ヘアカット店。以前はQBハウスに行っていましたが、この激安店のほうが家から近くて便利だし金額もQBハウスの半額に近いので、時間制限はあるものののりかえました。カット後にドライヤーで軽くブローしてくれるだけなので、ちょっとちくちくするのが玉に瑕ですが、安いので仕方がありません。


ヘアカットからかえってきたらランチタイム。汗を流しながらカレーを平らげたら、いよいよ本日のメインイベントであるタイヤ交換です。はじめた時間が13時30分ぐらいなので、15時までには余裕で終わると思っていたら、外したタイヤを洗ったり、交換したスタッドレスタイヤに空気を入れたりするのに思ったより時間をとられて、気がつけば15時。あわてて仕事に出かけたという1日でした。



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スタッドレスタイヤはまだ1シーズン使用しただけなので、溝の残りはたっぷりです。


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3年と2ヶ月を経過したノーマルタイヤは、すっかりツルツルでした。中央のたて溝はまだスリップマークはかろうじて出ていませんが、ショルダー部分は完璧に溝が消えています。このタイヤはもうこのまま放置で、車を買い替えるときに付け替えて下取りにだすことになります。来年の春には、新しいホイールとタイヤのセットを装着する予定です。


タイヤ交換でちょっと腰に痛みが出ましたが、仕事を終えてかえってきたら痛みはなくなりました。どうやら年末の登山はなんとか大丈夫そうですが、タイヤ交換で痛みが出るぐらいなので、やはりテント泊装備での登山はやめておこうと思います。今年は楽をして営業小屋のあるところに行くことにします。

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2019/12/25

絶景! 独り占め: 三嶺その2 

2019年12月14日(土)~15日(日) 徳島県三好市 三嶺(標高1894m) 避難小屋泊単独行 


15日の朝は5時過ぎに目を覚ましました。昨晩は、夕方からガスが出て、しかも結構な強風が吹いていましたが、夜半を過ぎる頃から風は弱まって、静かな朝でした。この時期の5時はまだ真っ暗なので、天気がどういう状態なのかは窓から覗いただけではよくわかりません。


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しばらく寝袋の中でグダグダしていましたが、6時前に起床。室温は2.8度で、思っていたよりも寒くありませんでした。


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朝食は、山菜おこわと赤だし味噌汁でおいしくいただきました。洋風のピラフはあまりおいしくなかったのですが、和風の山菜おこわはけっこうおいしく食べることができました。五目ごはんもわりといけるので、尾西のアルファ米は和風のメニューのほうがよさそうです。


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6:53 ちょっと遅くなってしまいました、防寒準備を整えて外に出ました。天気予報は的中して、真っ青な空が広がっています。新雪で真っ白かと思いきや、意外にも積雪はなく、木の枝に霧氷がついて白くなっているだけでした。


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今日は、テムレス02ウィンターを装着しました。デビュー戦です。マイナス5度ぐらいまでいけるとのことなので、期待が大きかったのですが、出てしばらくは指先が冷たくてけっこうがっかりでした。


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小屋の横から崖の上に上がると、絶景が広がっていました。眼下には雲海が遥か彼方まで広がっていて、彼方に剣山と次郎笈が島のように浮かんでいます。右手奥には、いままさに昇らんとしている太陽が雲の隙間から紅い光をほとばしらせていました。


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少し小高い場所まで上って振り返ると、うっすらと白くなった笹原の先に三嶺の頂が天を突き、遥か上空には残月が冴え冴えと浮かんでいます。誰もいない静寂と、凛とした空気が張り詰めた朝の三嶺山頂を、ただ一人独占していると思うと、まさに至高の瞬間だと思いました。



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7:02 この素晴らしい光景を山頂から見ようと、歩き始めました。


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山頂手前の台地まで登ると、コメツツジの群落も霧氷で白くなっていました。


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三嶺から剣山へ続く稜線がちょうどダムのように雲海を堰き止めていましたが、低い鞍部からは滝雲となって高知県側にあふれ出ていました。


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山頂直下の急登は以前降った雪が残っていましたが、まだ凍結していない状態なので滑ることなく登ることができました。


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7:18 三嶺山頂は静かでした。風は少しあるものの凍えるほどではなく、風の音もしない静寂の空間が広がっていました。


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稜線に堰き止められていた雲が、ついに稜線を越えてあふれ出していました。


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雲海は瀬戸内海方面から三嶺のある四国の脊梁山脈までは埋め尽くしています。雲の上に頭を出しているのは、おおむね1700mを越える標高の山だけです。


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天狗塚方面の山々も雲海の上に姿を見せていますが、標高1700mぐらいの鞍部には雲が流れ込んでいました。ちょうどお亀岩がある鞍部には、白い滝が出現していました。


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天狗塚の遥か彼方には、石鎚山系も見えていました。


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雲に隠れていた太陽がようやく顔を出し、三嶺山頂を照らし出してくれました。


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日が差し始めると雲海は徐々に薄くなってきましたが、それでもまだまだ荒海のようにうねりながら地表を覆いつくしていました。


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ひととおり山頂からの展望を楽しんだ後、記念撮影。このときは、ソフトシェルジャケットの下にフリース、上にダウンジャケット、ボトムスはグレイシャーパンツの上にエアロスピードパンツという組み合わせでしたが、まったく寒さは感じませんでした。


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このときの気温は、マイナス2.3でした。かれこれ30分ほど山頂にいましたが、寒くもなく快適でした。そういえば、小屋を出た直後は指先が冷たかったテムレスですが、歩き出すと血行がよくなったためか、指先の冷たさは消え、その後は山頂でじっとしていてもまったく冷たさは感じませんでした。素手にテムレスをはめていただけなのに、マイナス2.3度でまったく寒さを感じないとは、驚くべき耐寒性能です。そのうえ、蒸れ感も全然ありませんでした。


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7:50 太陽が上がって朝のドラマチックな光景も徐々に見慣れたものになってきたので、山頂を後にしました。


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笹原の向こう、北側には矢筈山とその周辺の山々が姿を見せています。はじめのうちは一部の山頂しか見えていませんでしたが、だいぶ雲海が下がって来たようです。


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剣山と次郎笈は、相変わらず堂々とした姿で、白い海に浮かぶ島となっていました。


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8:49 小屋に戻って荷物を片付け、パッキングが完了しました。Fpmat125は、折りたたんで前面の大きなポケットにすっぱりとおさまるので、パッキングが楽だし見た目にもすっきりして助かります。銀マットのほうがかえってかさばるほどです。


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そういえば、百円ショップで見つけたタオルホルダーがけっこう便利でよかったです。汗拭きタオルをいつもどこにキープしておこうかと悩んでいたのですが、これがあると落とす可能性もほぼないし、手の届く範囲に自由に付けることができるので便利です。セリアで購入しましたが、ダイソーにも同じものがありました。


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9:00 避難小屋を出発します。


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すっかり霧氷も消えた山頂を下ります。


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池のほとりの分岐から、激くだりの始まりです。


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雲海もすっかり消えてしまいました。あの絶景を見ることができたのは、本当に幸運でした。


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ガレ場を通過します。ここを過ぎると樹林帯に入るので、この展望も見納めです。


樹林帯に入ると登山者とすれ違うようになりましたが、あの絶景を彼らが見ることができないのは残念です。


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9:46 ダケモミの丘で休憩をとりました。さすがに山頂でちょうどよかった服装は、ここまで降りてくると暑すぎます。ソフトシェルジャケットの下に来ていたフリースを脱ぎました。ネックゲイターも外します。


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10:34 林道出合いの直前で、2度目の休憩をとりました。


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朝食が6時ごろで小腹が空いてしまったので、行動食でエネルギー補給です。


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11:13 下山完了です。昨日よりも車の数は増えています。三嶺は土曜日よりも日曜日のほうが混雑するようです。


帰路は、西祖谷から祖谷川沿いに県道32号線を通ってみましたが、狭くてカーブが連続する大変な道でした。普通に帰るなら県道45号で大歩危に出て、国道32号で池田まで出たほうが断然楽だし早いです。

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2019/12/22

絶景! 独り占め: 三嶺その1 

2019年12月14日(土)~15日(日) 徳島県三好市 三嶺(標高1894m) 避難小屋泊単独行 


年末も近くなって、どうしても気がかりなことがひとつありました。それは、腰の状況です。腰痛は完治したという状況ではなく、それほどひどくはないけれどちょっとしたことで痛みが出てくることもあり、はたして重い荷物を背負った泊まりの山行が可能なのかどうかがわからないのです。やはり、今年のGWに歩き始めて2時間、登山口から登り始めて45分で引き返す羽目になってしまったことがトラウマになってしまいました。


そこで、とにかく泊まりの装備で登ってみようということで、天気のよさそうな三嶺に出かけてきました。といっても、いきなりの冬季テント泊フル装備となると重すぎるし、そもそも三嶺は避難小屋があるのでテント泊の装備は必要ありません。ということで、少し軽量に抑えられる避難小屋泊装備で行くことにしました。


装備リスト
●アッパー
 ドライレイヤ: ミレー ドライナミックメッシュ3/4シャツ
 ベースレイヤ: マムート パフォーマンスサーマルジップ L/S
 ミドルレイヤ: マムート デイトリッパーフリースジャケット
 ソフトシェル: マムート アルティメイトフーディー
 ハードシェル: マムート オールラウンダージャケット
 インサレーション: マムート セラックダウンフーディー
 グローブ: マムート メリットパルスグローブ
       ショーワ テムレス02ウィンター
       モンベル ジオラインLWインナーグローブ
 キャップ/ハット: マムート ストーニービーニー

●ボトムス
 ドライレイヤ: なし
 ベースレイヤ: ノースフェイス ウォームトラウザーズ
 ミドルレイヤ: マムート グレイシャーパンツ
 ハードシェル: マムート エアロスピードパンツ
 インサレーション: モンベル ULダウンパンツ
 ソックス: ファイントラック メリノスピンソックスEXPレギュラー
 シューズ: スポルティバ トランゴアルプGTX

●ギア
 バックパック: マムート リチウムクレスト50+
 ストック: レキ マイクロバリオタイタニウム
 寝袋: モンベル ダウンハガー800 #1
 マットレス: エバニュー Fpmat125+銀マット
 クランポン: マウンテンダックス HG121(4本爪)


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入山日はそれほど気温が低くないという予報だったので、ゴアテックスのハードシェルパンツはやめて、グレイシャーパンツで登る事にしました。もともとグレイシャーパンツは冬季の低山や春秋のトレッキング用のつもりで購入しましたが、生地がそこそこしっかりしている割に通気性や透湿性がすこぶるいいので、こういう冬季の高い山に登るときには涼しすぎるかもしれないと多少不安要素がありました。ショーラーという生地は撥水性や通気性は驚くほど優秀なので、冬季の使用にはあまり向いていないのかもしれません。しかし、実際に登ってみたら、標高が上がるにつれてたしかにちょっと涼しいかもという感じでしたが、今回はなんとか問題なく山行を終えることができました。


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ウェアに関して言えば、マムート セラックダウンフーディーを本格的に使うのは今回が初めてになります。購入したのは2018年2月で、同年の12月に日帰り登山の昼食時に軽く羽織って以来使う機会がなかったので、満を持しての投入になります。使った感想は、おおむね予想通りでした。モンベルのライトアルパインダウンの代わりとして購入したもので、スペック的にもほぼ同等と思っていたので、着心地もほぼ同じでした。十分暖かいのですが、避難小屋でじっとしていると二の腕あたりにちょっと寒さを感じました。極寒の塩見岳で最上級の暖かさを誇るバーグハウス ラムチェダウンを経験しているので、やはり中級クラスのダウンで感動するほど暖かいとは思えなくなってしまいました。とはいえ、気温がマイナス2.8度の山頂で寒さを感じなかったので、一般的な冬山であれば十分な保温性能を有しています。


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ギア関係では、エバニュー Fpmat125というマットを新しく導入しました。このマットは厚さ5ミリの薄くて硬い折りたたみ式のマットです。夏山での軽量化を考えて購入したものですが、夏に利用する機会がなかったので今回使ってみることにしました。冬とはいえ避難小屋利用なので、ホームセンターで買った厚さ4ミリの銀マットと組み合わせればいけるだろうと思ったのですが、使ってみると思っていたよりもずっと寝心地がよくて、サーマレストなどの厚くてかさばるマットでなくても十分だなと思えるものでした。単体で使った場合の断熱性や、テント泊で小石のでこぼこをどれほど解消してくれるのかは未知数ですが、詳しくはまた個別にレビューしようと思います。


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テムレス02ウィンターも今回がデビュー戦でした。今年10月に購入して、2ヶ月間室内にぶら下げていたおかげでゴム臭さもほぼ取れて、快適に使うことができました。こちらも個別にレビューしようと思います。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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11:13 名頃登山口の駐車場を出発します。日帰り登山なら遅すぎる時間ですが、山頂の避難小屋泊まりなので、下山時刻を考慮する必要がなく、この時間の出発でちょうどいいぐあいのはずです。のんびり歩いて、休憩込みで4時間ぐらいと見ているので、15時ぐらいに避難小屋に着く目論見です。駐車場には、ほかに車が2台停まっているだけでした。


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ちなみに、公衆トイレは閉鎖されていました。トイレは、コンタクトレンズ装着のついでに「道の駅にしいや」で済ませており、ここは当てにしていなかったので助かりました。いつからいつまで閉鎖されているのか知りませんが、おそらく12月から3月までの冬期間は閉鎖しているのでしょう。


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林道に入ってすぐのところから、尾根コースの登山道が始まります。林道経由の旧登山道が閉鎖されてこちらの尾根コースが正規の登山道になってだいぶ経ちますが、いまだに国土地理院は地形図に尾根コースを記載していません。誰かが指摘するまでそのままなんでしょうか。


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11:43 最初の急登をゆっくりと登ってきましたが、やっぱり汗ばんで来たので、急登が緩んだ巨木のある場所で休憩をとりました。とりあえず、この時点ではまだ腰のほうは大丈夫です。


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休憩を終えて登っている途中、とつぜん目の前を黒い影が横切って行きました。突然のことでびっくりしましたが、鹿でした。鹿は少し離れたところで止まって、こちらをじっと観察していました。まだ若い鹿のようですが、群れとはぐれたんでしょうか。


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12:10 林道との出合いまで来ると、車が1台停まっていました。登山口には林道は崩落のため通行禁止になっていて、一般車は進入禁止だと書かれていましたが、この車は林業の関係者でしょうか。どちらにしてもここまで車で来られるということは、林道は復旧しているということのようです。


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12:29 林道から再び尾根コースを登ってきましたが、徐々に腰にじんわりとした痛みを感じ始め、たまらず荷物を降ろして休憩です。時間がかかってもしっかりと休憩をとってなんとか頂上までたどり着きたいものです。この場所はちょうど倒木がベンチ代わりになり、日当たりもよく風も弱くて休憩にいい場所でした。


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気がつけばランチタイムでお腹も空いたので、昼食用のコンビニおにぎりをひとつ食べました。


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林道出合いからしばらくは比較的緩やかな尾根コースでしたが、ダケモミの丘の手前から急登になります。腰の負担を軽減するためにできるだけ直立した姿勢をキープしながら、ゆっくりと登って行きます。


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腰がじんわりとしびれたような感じになってきましたが、もすうぐダケモミの丘です。とりあえず、急登は終わったので、休憩しないでもう少し先まで進んでみることにしました。


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13:29 ダケモミの丘です。休憩しようかと思いましたが、ちょっと風があって寒いし日当たりもよくないので、ここは通過します。


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旧登山道の合流点ですが、旧登山道は相変わらず通行止めのままです。夏場だと、ここは風が通り日陰になって涼しいので休憩適地ですが、冬はちょっと寒いので、もう少し先に進んでから休憩することにします。


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13:39 旧登山道の合流点から5分ほど歩いたところに、日当たりがよくちょうどベンチ代わりになる倒木がある休憩適地があったので、やっと休憩をとることができました。ちょうど尾根に上がる急登が始まる直前の場所なので、タイミング的にもグッドでした。


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ここまではマムート メリットパルスグローブを直接素手にはめていましたが、指先が冷たくなって来たので、ここからインナーグローブを装着しました。気温は計測していなかったのでわかりませんが、指先が冷たくなるぐらいなので、5度を下回るぐらいまで下がっていたのかもしれません。


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山頂につながる尾根に出るために、急斜面を登ります。


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尾根に出ました。ここから山頂直下までは、すこし緩めの尾根道です。


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三嶺山頂も見えてきました。


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尾根が細くなり、傾斜が徐々にきつくなってきました。腰のほうはなんとか悪化せずに沈静化います。


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いよいよ急登が始まる手前で、最後の休憩をとりました。今回の荷物は、おそらく12kgぐらいかなと思われます。この程度であれば、それほど重いとは感じません。上の水場が凍っている可能性もあるし、ボッカ訓練もかねているので、水は最初から3リットル強を担いできています。


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14:47 山頂直下の急斜面にさしかかりました。大きな段差や岩を越えたりするので腰に負担のかかるところですが、ストックを使って上半身をかがめなくてすむように気をつけて登ったおかげもあってか、腰の痛みが再発することもなく通過することができました。


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水場の分岐を通過します。気温がそれほど低くないので凍結はしていないと思いますが、水は担いできているので水場に用はありません。そのまま通過します。


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ガレた急斜面をトラバースしていくと、山頂の上空を雲の塊がものすごいスピードで東に流れていくのが見えます。このあたりは山の東斜面なのであまり風はありませんが、山頂に出るとけっこう強い西風が吹いているのかもしれません。


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急傾斜の区間が終わり、笹原の斜面の緩やかなトラバース区間に入りました。前方に見える黒い岩の下を過ぎたら、山頂はすぐです。


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15:11 山頂の池の縁に出ました。


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池は完全に凍結していました。


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山頂まで行くかどうか迷いましたが、風もそれなりにあって日も翳って寒いので、さっさと避難小屋に行くことにしました。


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15:13 避難小屋に着きました。15時ごろの到着を予定していたので、ほぼ予定通りでした。


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中に入ってみると、予想に反して誰もいませんでした。土曜日だし、一人二人は宿泊客がいると思っていましたが、どうやら今日は貸切のようです。


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さっそくマットを広げて寝床のセッティングです。ホームセンターで買ったコタツの下などに敷く4ミリ厚の断熱シートの上に、エバニュー Fpmat125を広げます。2枚合わせても9ミリにしかならないし、Fpmat125はわりと固めのマットなので寝心地は期待していませんでしたが、横向きに寝ても腰骨があたって痛いということもなく、思いのほか快適で驚きました。


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宿泊の準備ができたところでトイレに行きましたが、玄関前に腕時計を放置しておいたところ、もどってきたら気温は2.1度を示していました。天気予報では、夜になって冷え込み雪も舞うとのことで、夜半には氷点下まで下がることでしょう。明日の朝は白銀の世界かもしれません。


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天気はどんどん曇ってきて、いまさら山頂まで行く気にもなれず、今日はこのまま小屋でのんびりすることにします。


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入口前にあった看板です。青空はでていませんが、まさに静寂とともに山頂を独り占め状態です。


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夕食の時間まで寝袋に包まって寝ているとなんだか背中が冷たいので、Fpmat125にエマージェンシー用シルバーシートを巻いてみたら暖かく寝られるようになりました。


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夕食はえびピラフとカレー、しじみのスープでした。


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できあがりです。尾西のえびピラフは、正直あまりおいしくないと思いますが、山で食べるものなので食べられないほどまずくなければOKです。でも、リピートはしないかな。


18時過ぎに寝袋に入り、すぐに眠りに落ちたものの21時ごろいったん目が覚めて午前0時すぎまで寝られませんでしたが、その後はいつの間にか眠りに落ちていました。

つづく。


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2019/12/20

意外にも修験道の山だった: 王子が岳その2 

2019年12月8日(日) 岡山県玉野市 王子が岳(234m) 日帰り単独行 


なんと、あと10日で大晦日です。年末です。年越しなんです。頭ではわかっていても、なんだかびっくりです。2019年はいつの間に過ぎ去ってしまったんでしょうか。とにもかくにも、年内に山行レポをオンタイムの状態に戻すべく、がんばってアップします。


では、さっそく王子が岳の続きです。


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10:01 じっとしていると肌寒くなって来たので、新割山山頂を出発します。ここからにこにこ岩を経由して、王子ヶ岳東端にある矢出山まで行きます。


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遊歩道を南に下っていくと、王子が岳パークセンターがあります。屋上が展望台、下が喫茶店と休憩室になっています。ここには、駐車場から平坦な道を歩いて3分ほどで来ることができるので、山の上ですが普通の観光地といった場所です。


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王子が岳パークセンターの屋上からの眺めです。となりにパラグライダーの発進場所があるので、目の前をパラグライダーが飛び交う様を眺めることができる場所ですが、この日は飛んでいませんでした。


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1階の休憩室です。休憩室はオープンスペースになっていますが、となりにガラス張りの喫茶店があります。朝の仕込みの時間なのか、カレーのいい匂いが漂っていました。


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王子が岳パークセンターから遊歩道を南へ下ると、すぐに右手に下る登山道の分岐があります。


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帰路はここから行者道を下りますが、先に直進してにこにこ岩方面に進みます。


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分岐のすぐ先に再び分岐があります。この分岐は、右に行くと巨岩が連なるピークを経由して再び遊歩道に戻ることができます。このピークがもっとも王子が岳らしい場所で、眼下に瀬戸内海の展望が広がる名所になっているので、とりあえず右に進んで展望を楽しんでから行くことにします。


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10:06 分岐からほんの1分でピークに着きました。ピークは巨岩が数個寄り集まっていて広い場所はないので、岩の上から眺めを楽しみます。


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東に見える巨岩がにこにこ岩です。まさに名前の通りにこにこ顔の大岩です。


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ピークから一段下りて、断崖の上にある岩からは、足元にビーチや海が広がる絶景を楽しめます。高所恐怖症の人はあまり近づかないほうがいい場所です。


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山腹に巨岩の林立する王子が岳の様子もよくわかります。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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巨岩のピークから下ると、東屋のある場所で遊歩道と合流します。野良猫の親子がのんびりとくつろいでいたのですが、僕が下りて来たので急ぎ足で逃げていきました。この山は捨て猫がいて、駐車場にも猫が何匹かいますが、このあたりの山の中にもいるとは思いませんでした。誰かが餌を与えているんでしょう。


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いったんは逃げた黒毛の子猫が、木の陰からこちらの様子を伺っていました。警戒心が強いところを見ると、この山で生まれたのでしょう。


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東屋を過ぎて遊歩道を少し下ると分岐があり、にこにこ岩は右へ進みます。


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10:15 にこにこ岩に着きました。


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このあたりの岩はボルダリングの名所になっているのですが、この日もどこかのグループが来ていました。


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にこにこ岩を過ぎると、静かな登山道になりました。しかし、意外にも数組の登山者とすれ違い、渋川港から登ってくる登山者がわりと多いことがわかります。


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稜線の道なので、ちょっとしたアップダウン程度はあると思っていましたが、思っていたよりもがっつり下る場所もあり、それほど楽な道ではありません。


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下れば当然登り返しもあります。


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10:33 そろそろ矢出山のはずだがと思いながら階段を登っていくと、ピークらしいところに出ました。しかし、矢出山という道標も看板も何もありません。あるのは、渋川海岸までの距離が書かれた道標だけです。GPSで現在地を確認すると、ここが確かに矢出山です。


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右に入るトレースがあったので入っていくと、ベンチが数脚設置された広場になっていて、瀬戸内海の展望もそれなりにありました。


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地形図に山名が記載されている山なのに、あくまでもハイキングコースの途中にある休憩場所という程度の位置づけみたいです。


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とりあえず、ベンチに座って休憩をとりました。コーヒーでも飲もうかと思いましたが、お昼までに下山することを考えるとあまりのんびりしている時間がありません。なので、ゼリー飲料を補給するだけの簡単な休憩にしました。


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瀬戸内海の向こうに四国の山並みが見え、かなり高い山も見えたのですが、山座同定にはいたりませんでした。


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10:44 下山開始です。下山といっても、ひとまず新割山方面に登り返すことになります。


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往路でがっつり下った階段が、今度はがっつりの登りになるので、けっこう堪えます。


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11:01 にこにこ岩まで戻ってくると、岩の下になんと自転車が置いてありました。しかもMTBではなくロードバイクです。なんでこんな一部階段もある未舗装の道をわざわざロードバイクで入って来たのか理解できません。


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11:05 遊歩道の分岐まで戻ってきました。行者道入口まであと少しです。


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11:07 行者道の分岐です。


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見た感じ、ちゃんとした登山道というよりも自然にできたトレースといった雰囲気ですが、これを下ります。


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いまいちはっきりしないトレースをジグザグに下っていきます。


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途中、巨岩の下にこんなものがありました。なんだかあやしいミステリースポットに入り込んだみたいで、ちょっと不気味な感じがしました。


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急傾斜の斜面をジグザグに下っていくと、木々の途切れた場所から巨岩の林立するピークが見えました。矢出山へ行くときに立ち寄った巨岩の小ピークを下から見上げるとこんな風に見えるわけです。


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巨岩の脇を通過するときに、岩に鉄梯子が設置されているのが見えました。しかし、その梯子に行くための道は登山道からは見つかりません。


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鉄梯子が見える場所には、このような小さな祠が祭られていたので、あの梯子を上ったところにある岩の折り重なる岩屋のような場所にも何かの神様が祭られているのでしょう。行者道という名前からすると、どうやら修験道の修行の場所だったようです。修験道というと奥深い深山幽谷の場所というイメージでしたが、こんな海沿いの低山にも修行場所があったとは驚きです。


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鉄梯子の上の岩屋の中を確認したかったのですが、よくわかりませんでした。


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さらに下っていくと、今度は岩を積み上げた洞窟のような場所がありました。


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中にはやはり小さな祠が祭られていました。


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修験者が持っている道具をかたどった石塔もあったりして、本格的な修験道の場所になっていることがわかります。


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かなり下ったあたりで、石柱が4本ありました。


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児島修験と掘り込まれているので、やはり修験道の山だったというわけです。長らく岡山に住んでいますが、初めて知りました。


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11:29 登山口まで下りてきました。わかりにくい小さな道標が設置されています。


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登山口のある場所は、何かの建物へ行くコンクリート舗装の道端です。


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建物は今は使われていないもののようで、管理会社だか所有会社だかの連絡先の看板が入口に設置されているだけで、登山道に関する表示は何もありません。


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海沿いの道路に出て、駐車場まで歩いて帰ります。駐車場までは、ほんの5分程度の距離です。


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あの岩だらけのピークから下りてきました。


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子供の頃は、瀬戸内海というと公害で汚れた海というイメージでしたが、いまではすっかりきれいな海になっています。


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頭上をパラグライダーが飛んでいくのを見ながら、駐車場に向かいます。


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11:36 駐車場に戻ってきました。晴天の日曜日ですが、朝と変わらないぐらいの閑散とした状態でした。釣り客以外利用する人はほとんどいないのかもしれません。

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2019/12/18

意外にも修験道の山だった: 王子が岳その1 

2019年12月8日(日) 岡山県玉野市 王子が岳(234m) 日帰り単独行 


7日の土曜日は天気が悪く出かけるのは中止。8日の日曜日は午後からやることがあったので、近くの里山を午前中だけさくっと登って帰ることにしました。


ということで、車で行ったことはあるものの歩いて登ったことのない王子ヶ岳に行ってきました。王子ヶ岳のトレッキングコースといえば、東側にある渋川港前の登山口から新割山山頂までの縦走コースがメジャーなのかもしれませんが、今回は西側の登山口から登り、桜園地から尾根を縦走し、矢出山で引き返したら新割山から行者道を下るというコースを歩くことにしました。


ちなみに、王子が岳とは、標高233.9mの新割山を最高峰とする山域の総称で、王子が岳という名称の山はありません。どこまでを王子が岳とするのかよくわかりませんが、一般的には西の桜園地から東の矢出山までの山域を王子が岳と呼称しているようです。


装備リスト
●アッパー
 ドライレイヤ: ノースフェイス パラマウントタンク
 ベースレイヤ: マムート ディライトウールジップL/S
 ミドルレイヤ: マムート アコンカグアライトジャケット
 ソフトシェル: なし
 ハードシェル: マムート オールラウンダージャケット
 インサレーション: ノースフェイス レッドポイントライトジャケット
 グローブ: マムート メリットパルスグローブ
 キャップ/ハット: マムート アドベンチャーベンチレーションハット

●ボトムス
 ドライレイヤ: なし
 ベースレイヤ: なし
 ミドルレイヤ: ノースフェイス バーブパンツ
 ハードシェル: なし
 ソックス: クロスプロ 5本指ウォーキングソックス(ウール混)
 シューズ: マムート テトンGTX

●ギア
 バックパック: マムート リチウムスピード20L
 ストック: なし


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県南の低山で天気もいいということで、ウール混の山シャツにフリースという比較的通気性のいいウェアで歩きましたが、それでも登りでは汗をかいてしまいました。とはいえ、途中から雲で陽射しがなくなり、稜線に出てしまえばあまりアップダウンもない縦走路になるので、脱いだり着たりといったことはしないでも大丈夫でした。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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登山口前にある海沿いの駐車場に車を停めました。海側には釣り客の車が停まっていて、車の前に釣竿を置いてのんびりと釣りをしている人もいます。反対に、道路側には僕の車だけでした。駐車場は道路の反対側にもありますが、こちらのほうがトイレがあるので何かと便利です。隣に見えている建物がトイレです。


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海の先には瀬戸大橋も見えています。


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8:37 出発します。登山口は、トイレの左側にあるバス停から道路を渡った奥にあります。王子が岳は、背後に見えているように山頂付近に花崗岩の巨岩が林立するような山です。この写真に見えているのは、最高峰の新割山ではなく、西に位置する桜園地と新割山の中間あたりにある無名のピークです。


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道路を渡ると、すぐ前に帆風というレストランがあり、その横を上がっていきます。


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道の脇には、道標も設置されていてわかりやすくなっています。ちなみに、この左手にある駐車場にはそれなりの数の車が停まっていましたが、登山者のものなのかどうかは不明です。


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レストランの裏を右に回りこむようにして進んでいくと、駐車場のあるちょっとした公園のような場所に出ました。


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登山道は、左手に登って行きます。もう12月だというのに、モミジが真っ赤に色づいていました。温暖化の影響なのか、平野部の紅葉は、子供の頃に比べると1ヶ月近く遅くなっているような気がします。


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白いコンクリートの建物の横から、階段の道が始まります。


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しばらくは、階段が延々と続きますが、段差は小さいのでそれほどきつくありません。


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ようやく階段が終わると、山の斜面を左手方向にトラバースするような道になりました。傾斜も緩くなり一息つけます。


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しかし、再び階段が現れました。


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尾根の登りになり、階段地獄が続きます。途中、左手に「←桜園地」と書かれた道標がある分岐がありましたが、このまままっすぐ登っても桜園地だと思っていたので、直進しました。


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9:02 汗ばんで来たので、大岩のあるところで休憩をとりました。ここでGPSを確認してみると、なんとこのまま登っていくと桜園地ではなく、駐車場から見えていた巨岩の林立する無名ピークの脇に出ることがわかりました。どうやら、おおきな勘違いをしていたようです。桜園地へ行くためには、さっき通過した分岐を、道標どおり左へ行かないといけなかったわけです。しかし、今いる場所は、もう稜線まですぐの場所です。どうしようかと迷いましたが、分岐まで戻るのもたいした距離ではないし、下りなので楽勝です。なので、分岐まで戻ることにしました。


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9:11 休憩を終えて、登って来た道を下ります。


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分岐まで2分で下りてきました。この分岐を入って行きます。


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分岐にあった道標ですが、小さいのでうっかりすると見落とします。


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分岐からはほぼ水平な道になりました。


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しばらく行くと、車両が通行できる広い道に合流しました。どうやら、桜園地整備用の林道みたいです。右に上がっていきます。


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左手に下る道があり、その先に畳のような大岩が見えたので、ちょっと行ってみることにしました。


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階段の先には、12畳ぐらいありそうな広く平たい巨岩があり、瀬戸内海の展望が広がっていました。観光地化している新割山あたりに比べると人も少ないだろうし、のんびりとピクニックなどするにはよさそうです。


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元の道に戻り先に進むと、また分岐がありました。


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階段の先は、どうやら桜園地のようで、登り始めたときにここに出てくるのだと勘違いしていた場所のようです。ということは、この階段をいくと、桜園地の真ん中あたりに出るというわけです。それなら、林道を直進したら桜園地の一番下に出ると思われるので、林道経由で行くことにしました。


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9:22 林道を進んでいくと、桜園地に出ました。


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東屋のある場所ですが、展望はありません。



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ここから、尾根を右に登って行きます。林道は尾根を越えて反対側に続いていますが、ここからはコンクリート舗装になっていました。


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紅葉が終わりかけた桜園地を登って行きます。下の駐車場にそれなりの車が停まっていましたが、桜園地には誰一人いません。


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ベンチのある展望の開けた場所に来ました。


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ここから先は、舗装された遊歩道になります。


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ベンチを行き過ぎようとしたら、小さな道標がありました。下山道と書かれているということは、この先に先ほど見た分岐の階段があるということです。


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行ってみると、確かに階段が下へと伸びていました。あの道標がなかったら、ここに下山道があるとはまったくわからない状況なので、初めて来て道標を見落とすと、下山道がわからず困りそうです。



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遊歩道に戻って登っていくと、階段の分岐があります。新割山のほうへ戻るには、この階段を登ります。遊歩道をそのまま進んでもぐるっと回って階段を登りきったところに合流するのですが、かなり遠回りです。


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階段の途中から見下ろすと、桜園地の先に瀬戸内海が広がっているのが見えます。桜の季節に来ると、今は枯れ木の桜がすべて花をつけるので、桜の花園の先に青い海が見えるというなかなかの絶景を楽しめます。


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ちなみに、桜の季節はこんな感じです。車で簡単にこられないので、ハイシーズンでもけっこう空いていてゆっくりと花見を楽しむにはいい場所です。



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階段を登りきって尾根に出ると、右に進みます。


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だらだらと下っていくと、右へ下りる道がありました。


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ここが最初に登っていた登山道の合流点です。ここからほんの数分下りたところまで登ってきていたわけです。


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分岐を過ぎてしばらく下って行くと、廃墟となったホテルの前に出ます。ここは完成する前に工事が中断されてしまったリゾートホテルなので、一度も営業することなく廃墟として残されています。


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昔は、窓ガラスもちゃんとしていたのですが、久しぶりに見ると大半が割られていて廃墟化が進行しているようです。


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ホテル前から階段を登ると、王子ヶ岳レストハウスの脇に出ます。


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屋上が展望台になっていて、1階は無料休憩室です。以前は売店もあったような気がしますが、今は休憩所として開放されているだけです。


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屋上展望台からの風景は、こんな感じです。


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肉眼でもちゃんと瀬戸大橋が眺められます。


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王子が岳レストハウス前にある案内板のイラストです。赤いのが現在地、その右手の黄色い線網目状になっているところが桜園地です。これから、左手のほうへ向かいます。


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ここから新割山までは舗装された遊歩道です。


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車道から離れて、遊歩道を進みます。なぜこのあたりだけ舗装しているのかと考えると、車で来た観光客がヒールや革靴でも歩けるようにということなのでしょう。


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9:50 新割山に着きました。すっかり観光地化した場所なので、山頂というより公園といったほうがいい場所です。


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東屋のある場所が山頂で、すぐわきに三角点が設置されています。


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東屋の前は、広々とした芝生広場ですが、日曜日だというのに誰一人いません。いつもの登山装備で来ているので、普通に観光で来た人がたくさんいるとかえって浮いてしまい好奇の目で見られかねませんが、誰もいないのでその心配がなく助かりました。


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山名板のようなものはないので、風景を入れて自撮りしておきました。

つづく。

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2019/12/11

思いがけずシーズン初の雪山登山: 富栄山その2 

2019年11月30日(土) 岡山県鏡野町富西谷 富栄山(1205m) 日帰り単独行 


先週の寒さがようやく緩んだと思ったら、今日はまた冷え込んでます。でも天気予報では、最高気温は昨日と同じ15度となっています。やっぱり、陽射しがあるのとないのとで体感的な温度は全然違ってきます。


部屋着として昔カジュアル洋品店で購入したフリースを着ているのですが、昨日登山用のフリースを着たらすごく暖かいと実感。やはり登山用品はレベルが違います。冬物は登山用に勝るものはないのかもしれません。ま、想定される使用環境が全然違うので、当然といえば当然でしょうけどね。


さて、週遅れのレポをさくっと完結させたいと思います。




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林道の終点から尾根に取り付くと、すぐに左手の植林帯の中に続く薄いトレースを見つけました。もしかしてこれが正しい道なのかと思いましたが、方角的にここから左へ向かうというのはどうも違うなと感じたので、林業用のトレースだろうということで行くのはやめました。


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取り付いた尾根は、それほど傾斜はきつくなく、笹も膝下レベルであまり茂っているわけでもないので、楽に登っていくことができました。最初のうちは尾根上も植林帯になっていたので、視界もあるしまったく問題ありませんでした。


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やがて笹もなくなり、雪が増えて来たもののかえって歩きやすくなって来た感じです。


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ところが、10分ほど登ったところで急に背の高い笹が増えてきました。雪の重みで垂れ下がっているとはいえ、人の背丈を越えるレベルで視界もよくありません。この先、さらに笹薮が濃くなってきたらさすがに突破するのは難しいかもしれません。尾根の左手は植林帯になっているので、笹薮もないし歩きやすそうですが、それなりの斜面なので、斜めにトラバースしながら登っていくことになります。とりあえず、もう少し尾根を登ってみて、藪がひどくなったら左の植林帯に逃げることにしました。


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笹にかぶった雪を頭からかぶらないように、事前に手で笹を揺らして雪を落としながら登っていくと、幸いにも笹薮は薄くなって歩きやすくなってきました。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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11:04 突然、林道に飛び出ました。こんなところで林道に出合うとは想定外でしたが、どうやらこれが正しいルートのようです。しかし、ここの林道はいったいどことつながっているのでしょうか。考えられるのは2つ目の分岐の直進方向がこの林道だろうということですが、もしも違うのなら、全然別の入口があるということになります。とりあえず、下山はこのまま林道を右へ下っていくことにして、左へ進んでみることにしました。おそらく、このまま左へ行けば大空山の南の尾根に出るはずです。


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林道はすっかり雪道でした。積雪は3~4センチといったところなので、特に問題はありません。断熱材の入っていないトレッキングシューズのテトンGTXですが、ゴアテックスが使われているので濡れて冷たくなってくるということはありませんでした。


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11:17 尾根に出ました。


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驚いたことに、この尾根には車が通れるレベルの広い道がついていました。


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なんでこんな広い道なんだろうと思いながら、右へ進んで尾根を登っていきます。


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登っていくと、広い道がついている理由がわかりました。何の施設かわかりませんが、この鉄塔を建設するためとメンテナンスのために車が通れる道をつけたのでしょう。


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11:25 鉄塔を過ぎた先に広い空き地があり、その隅に物置のような小屋とトイレが設置されていました。小屋の中には棚があったので、荷物を降ろして休憩しようと思ったのですが、陽のあたらない小屋の中は思いのほか寒かったので、早々に出ました。


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日当たりのいい空き地の真ん中は雪が溶けて砂利敷きの地面が出ていたので、折りたたみ椅子で座って休憩することにしました。


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考えてみれば、出発してからいままで一度もちゃんとした休憩をとっていません。林道の終点で立ち止まってドリンク休憩をほんの1分ほどとっただけなので、ほぼ2時間半歩きっぱなしでした。途中、尾根を登った区間を除いて林道歩きだったので、思いのほか疲れなかったようです。少し小腹が空いて来たので、行動食を食べておきました。


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気温はそこそこ低いようですが、風はほとんどなく陽射しがあるので、じっとしていても寒さは感じません。太陽が中途半端に切れてしまい写真的には失敗ですが、気持ちのいい青空が頭上に広がっていました。


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11:37 休憩を終えて出発します。大空山まで10分、富栄山まで1時間とのことですが、そんなにかかるかなあと思いつつ、歩き始めました。


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歩き始めてすぐに雪の積もったそれなりの傾斜の下りになっていて、スリップしないように慎重に下りましたが、その後は緩やかな尾根道でした。


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大空山のピークが近くなると傾斜が急になってきて、スリップダウンを喫してしまいました。といっても前のめりになって手を突いてしまっただけで、倒れこむところまでにはいたりませんでした。しかし、ショルダーベルトに取り付けていたドリンクホルダーから水筒が落ちて、泥にまみれてしまいました。きちんと奥まで差し込んでいれば簡単には落ちないのですが、中途半端に軽く差し込んだ状態だったので、落ちてしまったというわけです。自分のチョンボなので自省するしかありません。


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11:48 大空山に着きました。鉄塔の場所から約10分。あの道標は正しかったわけです。ということは、やはり富栄山まで1時間かかるのでしょう。


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自撮りだけして、すぐに富栄山に向かいます。


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雪の積もった尾根道が続きます。


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12:08 のとろ温泉方面への登山道分岐まできました。


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のとろ方面からの道に足跡はついていなかったので、どうやら今日は僕が一番乗りのようです。


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まっさらの雪道に足跡を刻みながら進んでいくと、富栄山が見えてきました。さすがにお昼なので、朝見た真っ白い山ではないのがちょっと残念です。


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山頂が近づいてくると、まだ霧氷が残っている木が登山道脇にありました。シーズン初の雪山で、霧氷にも出会えたのはラッキーでした。


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笹原が刈り込まれた展望のいい場所まで来ると、山頂はもうすぐです。


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12:29 富栄山山頂です。鉄塔から約50分でした。鉄塔のところにあった道標は、少しゆっくり目に計算しているようです。


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まずは自撮り。


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展望台の上は雪がなかったので、この上でランチにしようと思います。


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ランチの前に、背景を入れて自撮りしておきました。少し前にデジカメを取り付けられて三脚にもなる自撮り棒を購入したので、こういう写真も取れるようになりました。


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ランチはいつものラーメンです。毎度のカルパスは在庫切れになったので、代わりに魚肉ソーセージがおかずです。


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ラーメンができるまでの間、周囲を眺めて時間をつぶしました。こちらは北側。まだ少し霧氷が残っているようです。


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南東方向の白賀渓谷です。あの渓谷から登ってきました。


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南側の尾根です。右のピークが大空山だと思います。


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ラーメンが出来上がったので、おいしくいただきました。ごちそうさまでした。食事中に、男性が二人時間差で登ってきました。それぞれ単独なのかと思ったら、どうやら一緒に登って来たようです。


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食後に、もう一度展望を楽しみます。東に見えるのは泉山ですね。その右後ろに那岐山が見えています。


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反対の西側には、白くなった大山も見えていました。


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13:06 下山開始です。


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分岐を過ぎると、自分だけの足跡が残った道をたどります。


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13:33 大空山を通過します。


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13:41 鉄塔の場所まで戻ってきました。空き地の雪はだいぶん溶けてなくなっていました。


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尾根道から林道へ左折します。このあたりの雪もほぼ溶けていました。


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しかし、日陰の林道に入ると、しっかりと雪は残っていました。


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大空山の東斜面を北に向かって下っていきます。


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14:27 大空山の東斜面を大きく北側から回りこんで、朝通った2つめの分岐に戻ってきました。前方の右に上がっていく道を朝通っていったわけです。結果的に、道のない尾根を通ってショートカットすることになったわけですが、時間的には林道を歩いてもたぶん変わらないぐらいだと思います。なので、このルートで登るときは素直に林道を歩いたほうがいいでしょう。


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下山途中で、富栄山の山頂が見えました。展望台があるのがわかります。


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14:48 1つ目の分岐まで戻ってきました。


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14:59 林道入口です。富栄山山頂から2時間弱かかりました。


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下山を始めてからノンストップで下りて来たので、さすがに疲れました。もみじ平の休憩小屋で休んでいくことにします。


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甘いものが欲しくなったので、デザート用にもってきていたチョコブラウニーを食べました。疲れると甘いものがおいしく感じます。


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朝、下山時に遊歩道を歩こうと思っていましたが、疲れたし寒いしで遊歩道歩きはやめました。谷筋は冷気の通り道になっているようで、上流から冷たい空気が流れ落ちてくるような感じがして、かなり寒さかったです。


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途中、陽射しに輝く残り紅葉を映しこんで水面がオレンジに染まっていました。


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15:27 駐車場所まで戻ってきました。今回も6時間強の山行になり、けっこう疲れました。冬に向けてちょうどいいトレーニングになったかもしれませんが、そろそろ重荷を背負う山行もしておく必要があります。泊まりの山行もそろそろ計画してみようと思います。

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2019/12/07

思いがけずシーズン初の雪山登山: 富栄山その1 

2019年11月30日(土) 岡山県鏡野町富西谷 富栄山(1205m) 日帰り単独行 


11月最後の週末はどこに行こうかと思っていたら、なんと28日にまた腰痛を再発してしまいました。住宅の躯体検査で階段のない鉄骨足場をよじ登ったのが悪かったらしく、一段上の足場に上って立とうとしたら腰にキューッと痛みがはしり、少しの間腰を伸ばすことができませんでした。幸い、ぎっくり腰にはならず、痛みは残ったものの動くことはできたので無事に仕事を終えて帰ったものの、いすから立ち上がるたびに痛みがはしるような状態で、週末は寝たきりの可能性が出てきました。


しかし、せっかくの晴天予報の日に寝て過ごすなんてもったいなさ過ぎるということで、鎮痛剤とシップで内と外から痛みを取り去る努力を続けたところ、どうやら金曜日の夜には椅子から立ち上がっても痛みが出ないところまで回復しました。そうはいっても、登山をする場合の負荷とはレベルが違うので、とりあえず土曜日の朝の段階で調子がいいようなら外出OK、だめならあきらめて療養することに決めてベッドに入りました。


翌朝起きてみると、腰の痛みはほぼありません。中腰で何かしたりすると少し痛みが出ますが、普通に立って歩くだけなら問題ありません。ということで、登山の用意を整えて出発しました。


11月29日は寒気が入って県北の山では雪予報になっていましたが、30日は寒気が緩んで気温も標高1000mで4度ぐらいとそれほど寒くもなさそうだし、天気もわるくありません。行く先は、急登や岩場のなく腰に負担のかからない富栄山に決定です。


富栄山といえばのとろ温泉から登るルートしか歩いたことがありませんが、途中少し傾斜の急な箇所がありやや腰に負担がありそうです。そこで、今回は白賀渓谷から大空山を経由して登るルートで行くことにしました。


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このルートは白賀渓谷から林道経由で大空山の山頂近くまで行けるらしいのですが、地形図にも載っていない未知の林道です。ネットで仕入れた情報がネタ元なのであまり詳しいことはわかりませんが、大空山近くまで林道で行ければほぼハイキングのレベルですし、その後は富栄山まで稜線のルートで多少のアップダウンがある程度なので、全体的に初心者向きのルートです。なので、とりあえず行ってみることにしました。


装備リスト
●アッパー
 ドライレイヤ: ノースフェイス L/S ハイブリッドパラマウントメッシュクルー
 ベースレイヤ: マムート アタカソジッププルAF
 ミドルレイヤ: なし
 ソフトシェル: マムート アルティメイト V ライト SO フーデッドジャケット
 ハードシェル: マムート オールラウンダージャケット
 インサレーション: バーグハウス ライトインシュレーテッドジャケット
 グローブ: マムート メリットパルスグローブ
       モンベル OutDryオーバーグローブフィット
 キャップ/ハット: マムート アドベンチャーベンチレーションハット

●ボトムス
 ドライレイヤ: なし
 ベースレイヤ: モンベル ジオラインLWタイツ
 ミドルレイヤ: マムート グレイシャーパンツ
 ハードシェル: マムート エアロスピードパンツ
 ソックス: クロスプロ 脚力サポートソックス for Trekking
 シューズ: マムート テトンGTX

●ギア
 バックパック: マムート リチウムスピード20L
 ストック: なし


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天気予報は晴れで、風が6m/秒ほどあるものの気温は4度ぐらいということでした。登っているときは暑くなるとはいえ風が当たればけっこう冷えます。先日の徳島矢筈山のことを考えると防風とそれなりの保温性能が必要だろうということで、ワッフルバッキングで透湿性と保温力のあるマムート アタカソジッププルAFをベースレイヤにし、ウィンドストッパーで防風性能が高いけれど、薄手でベンチレーションがあり温度調節がしやすいマムート アルティメイト V ライト SO フーデッドジャケットの組み合わせがよさそうだということで決めたウェアですが、これがばっちりでした。出発から下山までずっと着たままでOKでした。山行ごとに装備の記録をつけるようになって、天候に合わせたウェアの選択がそこそこ外れなくなってきました。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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白賀渓谷に沿って舗装道路を上がっていくと、広い駐車場と休憩小屋のある場所があったので、車はここに停めることにしました。この先まで車で入っていくことはできそうですが、白賀渓谷をゆっくり見たいということもあったので、あまり奥まで行くのはやめました。


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ちなみに、ここには簡易水洗トイレも設置されています。


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9:00 駐車場所から渓谷沿いの道を上がっていきます。ここからが白賀渓谷の見所らしいので、歩きながらゆっくり楽しんでいくことにします。


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大きな散策マップも設置されていました。この渓谷にはヤマセミがいるということで、わりと有名みたいです。一度見てみたいものですが、簡単には出会えないと思われます。


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道は渓谷に沿ってついているので、きれいな水の流れる渓谷を眺めながらゆっくりと歩くことができます。


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カーブをひとつ曲がると、すぐに山小屋風の大きな東屋がありました。山小屋滝見と書かれた標柱がありますが、近くに滝らしいものはありません。どういうこと?と思いつつ小屋の前を通過します。


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渓谷の奥に白くなった山の稜線が見えました。昨晩はだいぶん冷え込んだようだから、きれいな霧氷がついているなと思っていたのですが、実は積雪していたのでした。


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遊歩道のほうに入ってみたい誘惑に駆られつつも、とりあえず登山を優先してそのまま林道を行くことにしました。遊歩道は帰りに歩くことにします。


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小さな滝が連なる渓谷は、ダイナミックさはないものの、倒木などもなくきれいな渓谷です。紅葉の時期はかなりよさそうなので、もう少し早い時期に訪れてみたいものです。


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9:21 もみじ平というところに着きました。道はすでに未舗装路になっていますが、ここまで荒れているところもなく、その気ならここまで問題なく車で入ってくることはできそうです。ある程度の駐車スペースもあります。僕が車を停めたところは、もともとは渓流釣り客用の施設らしく、釣り人はこのあたりまで車で入ってくるということなのかもしれません。


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9:29 もみじ平から10分もかからず林道の分岐に着きました。地形図を見る限り大空山に向かう林道はこれしかないので、これを左へ入っていけばいいはずです。ただし、地形図では林道はこの先で終わっているので、その先がどうなっているのか行ってみないとわかりません。


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林道入口の看板には、延長807mと書かれていて、おそらく地形図に載っている分の延長距離なのでしょう。もちろん、大空山までは数キロあるはずです。


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橋を渡って林道を奥へ進みます。


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落ち葉が積もっているものの、雑草が生え放題というわけでもなく、比較的よく利用されている林道のようです。


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9:44 分岐がありました。雰囲気的には左は支線で、メインの林道は直進のようです。当然ながら登山に関する道標のようなものはまったくありません。とりあえず直進してみます。


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ほんの数十メート先で道は終わっていて、右手の岩に林道の終点を示す道標が立てかけてありました。ということは、先ほどの分岐を左へ行くしか選択肢はありません。分岐まで戻って左の支線に入りました。


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分岐からほどなく、道が左へ大きくカーブしているところに、巨木が立っていました。どうやらトチノキのようです。幹周は、5mぐらいありそうな感じです。山を歩いていると時々こうした巨木に出会うことがありますが、名前のついた観光名所となっているような有名な木と違って、柵もなければ案内板もない素のままの巨木の姿をすぐそばで見られるので、こういうところで出会う無名の巨木は妙にリアリティを感じてしげしげと眺めてしまいます。


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反対側は大きな洞になっていて、だいぶ痛みが激しいようです。


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林道を登っていくと、紅葉の山の上のほうが白くなっているのが見えてきました。三段紅葉とはちょっと違いますが、植林帯の緑、紅葉の赤、冠雪の白と、彩的には三段紅葉になっていて、その上空の青まで加わって、なかなかの風景です。


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進むにつれて、林道にもススキが繁茂しているところが出始め、すこしさびしげな雰囲気になってきました。


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崩落箇所もあります。


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やがて、道端や笹の上に雪が残るようになってきました。渓谷から見た白い山は霧氷ではなく、積雪だったのかと悟りました。


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前方に見える山の木々が白くなっていますが、あの程度ならせいぜいうっすらと雪化粧しているぐらいだろうと思っていました。


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10:13 再び分岐がありました。最初の分岐を過ぎた時点で、すでに地形図には林道が記されていないので、どちらが正しいルートなのかを知る方法はありません。左の道は支線のようで、かなり荒れています。


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しかし、ちょうど正面の植林帯の中を右斜め上に上っていくように道が続いているのが見えます。


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とりあえず、そのまままっすぐ行くとどういう状況なのかを確認するために直進してみましたが、道は右にカーブした後は、等高線に沿って北向きに伸びているようです。それに、草もたくさん生えていて、とてもこの先ずっと続いているように思えません。


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GPSで現在地を確認してみると、大空山の東の標高800mあたりです。青が直進のルート、オレンジが左の支線ということになり、どう考えても左の支線が大空山へのルートと思われます。ということで、左へ進むことにしましたが、じつは正解は直進のほうだったのです。


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荒れ気味で急傾斜の支線を上って行きます。


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進んでいくと、岩がゴロゴロして、深い溝もできていたり伐採された間伐材が放置されていたりで、本当に大丈夫なんだろうかと心配になってくるような状況です。


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しかし、荒れた区間はすぐに終わって、その先は比較的きれいな林道になりました。これなら上のほうまで続いている可能性は高そうだと安心しながら上って行きました。


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やがて、路面にうっすらと積雪が出てきましたが、この程度の積雪なら霜のようなものです。


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高度を上げていくと、次第に冬山の様相になってきました。それでも、地面をうすく雪が覆っている程度なので、秋山装備でも問題はありません。


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10:33 突然林道が終わりました。マジか!?と思いましたが、どんなに周囲を見ても、道はここで終わりです。大空山の南側の尾根まで林道がつながっているというのはデマ情報だったのかと思いましたが、ここまで来てどうこう言っても始まりません。この時点では、さっきの分岐を直進するのが正解だったとは思っていなくて、ここから尾根までトレースがあるのだろうと思ってトレースを探してみました。しかし、それらしいトレースはまったく見当たりません。


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GPSで確認してみると、どうやら今いる場所は大空山に直接突き上げる尾根の途中のようです。地形図の等高線の間隔がけっこう広いので、このままこの尾根を登っていくのはそれほど難しくなさそうです。


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尾根を見てみると笹薮もあまりひどくないようなので、道なき道ではありますが尾根をたどって山頂を目指すことにしました。


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雪の積もった笹を掻き分けながら登る事になるので、モンベルの防水グローブを装着しておきました。

つづく。

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2019/12/06

再びアマゾンでPowerArQ安売り

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先日アマゾンからキャンセルされてしまったPowerArQ 626Wh/174,000mAhのポータブル電源ですが、今朝から始まったサイバーマンデーセールで、なんとメーカーのSmartTapから前回を下回る安値で特選タイムセール中です。


今回は全色同じ46,200円となっていて、しかも5%還元対象となっています。前回が44,400円だったので、5%還元分を考えるとさらに安く買える訳です。しかも、販売元がメーカーであるSmartTapなので、入荷困難でキャンセルされる心配もなさそうです。ただし、入荷予定は、やっぱり年末の12月31日となっています。


残り時間は84時間43分(12月6日11時17分現在)です。購入したいという方は、急ぎましょう!













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2019/12/04

格安ポータブル電源をアマゾンにキャンセルされました

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少し前に44,400円という格安価格で売りに出ていたPowerArQ 626Wh/174,000mAhのポータブル電源ですが、アマゾンから連絡があり入荷困難ということでキャンセルされてしまいました。ふざけんな!といいたいところですが、こればかりはどうしようもないのであきらめざるを得ません。


今使っているsuaoki PS5Bで不満があるというわけではありませんが、容量がすくなくなって充電が必要になっても天気がよくなかったりしてすぐに充電できないと困ることがあるので、2台で運用したほうが何かといいということで購入を決めたわけですが、これでまた振り出しに戻ってしまいました。


だからといって中華製の適当なものを買うとトラブルも多いので、それなりに信用できるメーカーの製品でないとおいそれと手を出すことができません。幸い年末ということでセールも多くなって来る時期なので、安くていいものが見つかるまでじっくりと探そうと思います。

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2019/12/03

軽い縦走のつもりががっつり6時間: 後山その2 

2019年11月23日(土) 岡山県美作市後山 後山(1344m) 日帰り単独行 


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狭く傾斜のきつい尾根を登っていくと、ふたたびトラロープが設置されていました。ロープが立木とからむためロープを使うとかえって歩きにくい状況だったので、ここではロープのお世話になりませんでした。ロープの設置状況を考えると、急傾斜でスリップしないための補助ロープというよりも、左側(西側)がけっこう急傾斜なので、あやまってトレラン参加者が転落しないためのようです。


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11:07 標高950mあたりまで登ってくると、ようやく急登がすこし緩んできました。尾根の幅も広がり歩きやすくなりました。このあたりからGPSのマップデータ範囲に入って、GPSで現在位置の確認ができるようになり、ほっと一安心です。


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標高1000m地点で、尾根の上に巨岩が立ちふさがるようにあり、左右どちらかから巻いていくしかありません。


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巨岩の前まで来ると、左側(西側)にロープが設置されていたので、左から巻いていくことにしました。ただ、このロープはなぜか巨岩に張り付くように設置されていて、ロープに沿っていくと巨岩の足元にある岩をよじ登るようなルート設定になっています。もう少し下の植林帯の中にも薄いトレース跡があるので、それなりの急斜面をトラバースするとはいえ植林帯の中を行ったほうが楽そうに思えます。とはいえ、わざわざロープを岩に沿って設置してあるということは、植林帯をトラバースするよりこちらのほうが何か都合がいいということかもしれないので、ロープに沿って巨岩を巻きました。しかし、巨岩を越えたところで確認してみると、植林帯を通ってもとくに問題になるようなことはなさそうだったので、登山で通過するだけなら植林帯を通っても差し支えなさそうです。


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1094mピークを越えると、尾根筋に低木が増えてきましたが、歩くのに支障はありませんでした。


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その後はやや背の高い笹が増えたものの、藪漕ぎになるようなこともなく、一定のペースで歩き続けることができました。


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11:51 1253mピークに出ました。ブナの森になっていて、広々とした雰囲気のいいピークでした。


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正面にようやく後山のピークが見えました。


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1253mピークを越えた先で、笹薮の中に壊れてバラバラになった道標がありました。兵庫県側の板馬見渓谷へ下る登山道の分岐のようです。


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反対側にも道標があり、山頂まで330mと書かれていました。僕が山で歩く場合、あまり急ではない登山道ではおおむね時速2kmぐらいで歩いているので、分速33mぐらいになります。ということは、330mを歩くのに必要な時間は約10分です。ちなみに、結構な急登だと時速1kmぐらいになります。自分がどういうルートでどれぐらいの速さで歩くのか知っておくと、道標の距離から大まかな所要時間を計算することができるので便利です。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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12:13 後山山頂に着きました。お昼時なので登山者がそれなりにいるだろうと思っていたのですが、誰もいません。林道が通行止めになっているためなのかもしれません。とはいえ、ほんの数分前に7人ぐらいの団体とすれ違っていたので、ついさっきまでその団体が山頂にいたということになります。奇跡的なタイミングで団体と入れ違いになり、誰もいない静かな山頂に来ることができたわけです。


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誰もいない間にさっさと自撮りを済ませます。ちなみに、この白い標柱は兵庫県の設置したもので、上のほうは宍粟50名山と書かれているので、そこはカットです。


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ちなみに、岡山県側の標柱がこちら。岡山県人としてはこちらで自撮りするべきなのでしょうが、逆光になるので兵庫県側の標柱で撮ったというわけです。ちなみに、兵庫県側では1345mとなっているのに、岡山県側では1344mとなっています。地形図では1344.4mとなっているので、四捨五入すれば1344mが正しいし、切り上げれば1345mが正しいということになりますが、普通は切り上げないので、岡山県側が正しいということになりそうです。


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南側の山麓に広がる後山集落はよく見えていましたが、遠くのほうはかすんでしまい、展望はいまいちです。


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西のほうには、駒の尾山の山頂の先に、うっすらと大山のシルエットが見えました。


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ひととおり展望を楽しんだ後は、ランチタイムです。本日も定番のカップ麺とカルパスの組み合わせです。


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この日は暖かく、風もほとんどないので熱いラーメンがうれしいということはなかったものの、山で食べるラーメンはやっぱり美味です。


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食後にもう一度展望を楽しみます。西の船木山の左奥に見えるのは、たぶん那岐山でしょう。


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こちらは東の兵庫県側に連なる山々ですが、詳しくないのでよくわかりません。左のピークが三室山でしょうか。


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13:06 結局山頂で50分ほどのんびりしていましたが、その間誰も登ってきませんでした。汗ばんでいたシャツもほぼ乾いたので、下山します。下山は、一般ルートで船木山から後山キャンプ場のほうへ下ります。


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途中で登って来た上乢からの尾根を振り返ります。手前のピークが1253mピークです。


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船木山に向かって下ります。鞍部まで標高差80mほどですが、数字以上に大きく感じるのは、それなりに疲れているということなのでしょう。


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13:25 船木山を通過します。途中で、2人の登山者とすれ違いましたが、下山中に出会った登山者はその2人だけでした。


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船木山を過ぎてすぐ先の分岐を左へ下ります。


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記憶では緩い道だったはずですが、けっこうきつい傾斜の道で、こんなだったっけ?と思いながら下りました。ところが、この数分後、GPSからピーという警告音が発せられ、電池切れになってしまいました。バックパックから予備電池を取り出して交換してみましたが、電源を入れてもGPSがまったく反応しません。怪訝に思って、予備としてもっていたほかのセットに交換してみましたが、やっぱり起動しません。充電は数日前に行ったばかりなので、充電忘れということはありません。しかし、充電したときに妙に早く充電が完了したなと思った記憶があります。予備電池はかれこれ5年前に購入したアマゾンPBのニッケル水素電池です。充電完了直後に一眼レフのペンタックスK-50が起動しなかったので、だいぶん弱っているのはわかっていました。しかし、まさかGPSも起動しないほど弱っているとは思わず、事前に確認しないでもって来たというわけです。


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いくら試したところで起動しないものはどうしようもないので、GPSはあきらめてさっさと下ることにしました。下山ルートは歩いたことのある一般ルートなので、GPSの世話になる必要はありません。ログが取れなくなるだけです。ということで、ログが取れなかったところは、後から手書きで青色のラインを追加しています。


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14:09 尾根から渓流沿いの道まで降りてきました。ここからは渓流に沿って下ります。


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渓流沿いには、まだきれいな紅葉が残っていました。


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14:35 落ち葉に埋もれてわかりにくく歩きにくい道に苦労しつつ、ようやく登山口に着きました。問題はここから駐車場所である愛の水給水所までの道です。地形図を見たときの記憶では、キャンプ場の先にジグザグに下る道があったはずです。とりあえず、その道を探します。


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キャンプ場の駐車場にあった案内板を見ると、キャンプ場を突っ切って東に行くと、下山する道があるようですが、記憶にある地形図のルートとはちょっと違う気がします。とりあえず、下る道があることはわかったので、キャンプ場を突っ切って東に向かうことにしました。


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キャンプ場を越えたところで2本の道があり、1本は左上に向かい「行者堂」という道標が出ていたので違うことはわかりました。もう1本は「後山ふるさと村」という道標がありましたが、それがどこだかわかりません。しかし、残る道はこれしかないし、微妙に下っていて、右下の斜面をジグザグに下っていくようなので、おそらくこれだろうということで下ってみることにしました。


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結構な急斜面をジグザグに下ります。


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14:51 舗装された道に出てきました。とりあえず、下る方向である右に進みます。


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朝通った上乢に向かう道のような違うような、確信が持てずに下っていくと、見覚えのない石像があったので違う道だとわかりました。それでも、とりあえず下れば後山の集落に出るはずなので、心配する必要はありません。


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14:56 広い駐車場に出ました。キャンプ場の駐車場にあった案内板に描かれていた下の駐車場だと思われます。


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案内板の地図を確認してみると、左のほうに愛の水給水所がありました。右端が現在地ですから、ようやくどこにいるのかわかりました。朝、林道を進みゲートをくぐった先の分岐を左上方向に進んだところが現在地というわけです。ということで、水色の線が舗装路なのでそれを歩いていけばいいわけですが、駐車場を出てすぐのWCの脇を左に入り、緑色の遊歩道をたどれば近道だし、上乢に向かう林道を越えてまっすぐ行けば、おそらく最初に見たゲートのところに出られるはずです。


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予想通り、朝通った林道と合流し、最初のゲートの上に出てきました。


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これを下ればゲートです。


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ゲートを通過します。


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あとは林道をまっすぐ下るだけです。


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15:06 駐車場所まで戻ってきました。軽い縦走のつもりだったのに、気がつけば6時間近い行動時間となってしまいました。

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2019/12/01

軽い縦走のつもりががっつり6時間: 後山その1 

2019年11月23日(土) 岡山県美作市後山 後山(1344m) 日帰り単独行 


今回はあまり標高差のないルートで軽く縦走を楽しもうと、西粟倉村の駒の尾山から後山へのピストンのつもりで出かけました。目的地はダルガ峰林道を上り、駒の尾山の西にある黒岩峠登山口です。


道の駅あわくらんど前から林道に入り少し走ると、通行止め看板が出ているではありませんか。通行止めの割に看板だけでバリケードでふさいでいないので、とりあえず祝日で工事はしていないかもしれないし、ダルガ峰林道の入口まではいけるかもしれないのでそのまま進んでいきました。


トンネルを抜けたところで工事箇所がありましたが、工事はしていないし道の半分は通れる状況だったので、どうやら大丈夫だろうと思っていくと、ダルガ峰林道入口で再び通行禁止の看板がでていました。しかも、今度は黒岩峠まで行けないので、登山者は入らないようにとわざわざ書かれています。バリケードこそ設置されていないものの、ここまで書かれてはさすがにあきらめざるを得ません。


仕方がないので、このまま後山林道を直進し、後山の登山口を目指すことにしました。ところが、後山が近づいてくると、今度はバリケードで完全にふさがれた通行止め状態になっていました。ということは、後山キャンプ場近くの登山口にも行けない可能性が高いと判断し、まだ歩いたことのない上乢経由で登ることにし、愛の水給水所に車を停めることにしました。といっても、上乢経由のルートは正規の登山道ではないのか、ヤマケイの分県登山ガイド岡山県の山にも載っていません。地形図には破線が描かれているので、ルートはあるようですが、地形図の破線はすでに廃道になっていることもあるので、あまり信用できません。とはいえ、以前ネットでこのルートを歩いたレポを読んだことがあるので、とりあえず藪になっていることはなさそうです。


ところで、予定外のことなので地図を持ち合わせていません。今回は一般的な登山道ではないため道標類も整備されていないと思われますが、GPSとスマホのアプリ「地図ロイド」で対処できるだろうということで決行することにしました。


装備リスト
●アッパー
 ドライレイヤ: ノースフェイス パラマウントタンク
 ベースレイヤ: モンベル ジオラインLWラウンドネックシャツ
 ミドルレイヤ: マムート エクスカーションジップフリース
 ソフトシェル: なし
 ハードシェル: マムート オールラウンダージャケット
 インサレーション: バーグハウス ライトインシュレーテッドジャケット
 グローブ: マムート メリットパルスグローブ
 キャップ/ハット: マムート アドベンチャーベンチレーションハット

●ボトムス
 ドライレイヤ: なし
 ベースレイヤ: なし
 ミドルレイヤ: マムート ソフテックトレッカーズパンツ
 ハードシェル: マムート エアロスピードパンツ
 ソックス: ノンブランド ウールソックス
 シューズ: マムート テトンGTX

●ギア
 バックパック: マムート リチウムスピード20L
 ストック: なし


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今回も天気がよく風も弱くて暖かそうなので、ソフトシェルのかわりに薄手フリースを着用しました。ミドルレイヤのマムート エクスカーションジップフリースはUSED品ですが、素材は17年4月の北穂高岳登頂時などに着用した白色のマムート デイトリッパーフリースジャケットと同じで、毛玉になりにくく極めて軽量なThermolite Fleeceを使用したジャケットです。デイトリッパーフリースジャケットの旧名がエクスカーションジップフリースのようです。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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9:21 愛の水給水所を出発します。登山口というわけではないためか、車は他に停まっていませんでした。


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愛の水ってなんだとおもうかもしれませんが、要は湧水です。


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ずいぶん立派な施設を作ったものだなと思って、給水場所を見に行くと、有料のようです。20リットルで100円だとか。横の注意書きに理由が書いてありましたが、混雑したりトラブルがあったり、トイレ等の問題が発生したのでこの施設を建設し、施設の維持管理のために有料にしたとのことです。結局利用者のマナー違反がブーメランとして帰ってきたということのようです。


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しかし、施設の向側に無料の給水場所も設置されていました。というか、もともとこれしかなかったのかもしれません。しかし、水量がわりと少なく、蛇口もひとつしかないので混み始めるとだいぶん待たされることになりそうです。施設ができる前の給水場所がここだったのだとしたら、そりゃあ混雑したりトラブルが発生するわなという感じです。事実、下山して来たときにポリタンクをいくつも並べて水を汲んでいるおばさんがいて、水を汲むことができませんでした。


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給水場所の先で後山林道を横切って、まっすぐ坂を上っていきます。


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坂道を上っていくと、道は左へカーブします。そのカーブの場所からまっすぐ進む方向にゲートがありました。以前ネットで読んだ上乢ルートのレポでは、確かゲートを通過すると書かれていたのでこれがそうかと思いましたが、どうも確証がありません。上乢までは林道が通じていたはずなので、ここで林道を外れて森の中に入っていくのは違うなと思い、道なりに左へ進んでみることにしました。後でわかることですが、実はここを直進したほうが近道でした。


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林道を進んでいくと、再びゲートがありました。


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「開けて通れます」と書かれているところを見ると、登山者など一般人が通過することが前提ということでしょうから、このまま進んでいけばよさそうです。


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ゲートを抜けたすぐ先で、道は大きく右にカーブするのですが、ちょうどそのカーブのところで分岐になっています。道なりに上のほうへいくのか、右の分岐へいくのかわかりません。ここでGPSでルートを確認しようとしてびっくりしました。なんと、地形図を切り取って作ったマップデータが、駐車場所から上乢の先の標高950mあたりまで含まれていませんでした。マップデータを作成したときは、まだこのルートを知らなかったので、切り取る範囲に含めていなかったのです。


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仕方がないので、スマホを取り出して地図ロイドで確認したら、手前の分岐を進めばいいとわかりました。


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分岐からアスファルト道を進んでいくと、右に下る道があり、その先に最初に見たゲートが見えました。最初のゲートをくぐってまっすぐ来れば、ここで林道に合流したというわけです。結局ぐるりと遠回りしてしまったわけです。


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9:44 林道を進んでいくと、通行止の看板がありました。またしても通行止めかよと思いましたが、今回は車ではないので問題ないだろうということで、とにかく進んでみることにしました。


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林道沿いの木の枝にちょくちょくピンクのテープがぶら下がっていますが、登山者のためなのか、キノコ採りの人の目印なのかわかりません。とりあえず、分岐もないのでまっすぐ林道を進みました。


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9:57 のんびりと林道を歩いて行くと、突然道が終わりました。ウソでしょ!?と思いながら、右のほうから巻くトレースでもあるのかと探してみましたが、それらしいトレースはありません。左は崖地なのでトレースはもちろんありません。地図ロイドで確認してみると、どうやら分岐を見逃して直進してしまったようです。そういえば、途中で「走路→」と書かれた看板が設置されていて。なんだろうと思いながら通過したのですが、以前行われたトレランのものだとしたら、上乢から下ってくる道がその反対側にあったということだと思われます。つまり、看板に気をとられて分岐に気づかずに通過してしまったのでしょう。


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林道を引き返していてふと気がついたのですが、上乢に向かう林道は右手の尾根の向こう側を通っています。分岐まで行ってまた戻ってくることになるので、尾根を越えて直接林道に出れば距離も時間も短縮できます。


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小さな尾根を回りこんだところで、傾斜の緩い谷筋があり、ここからなら楽に尾根を越えていけそうです。ということで、右の植林帯に入り、尾根を越えて林道に合流することにしました。


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最初こそれなりの傾斜がありましたが、すぐに楽に登れるようになりました。


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不思議なことにトレースがついていたのですが、人の足跡ではなく蹄のような跡がついていたので、獣道のようです。方角的には自分が進む方向と同じなので、しばらくは獣道をたどっていきました。



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尾根を越えると、林道が見えました。しかし、手前にそこそこ深い谷があります。このまま林道に平行に尾根を登っていっても上乢に出ますが、越えられないほど深く急な谷でもないので、林道に出ることにしました。


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コンクリート舗装された林道に出ると、あとは上乢に向けて上っていくだけです。


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10:10 上乢に着きました。ここにもトレラン大会の道標が放置されたままになっています。近いうちにもう一度開催するのでわざと残しているのか、それとも主催者の怠慢なのかわかりませんが、一般登山道ではないルートなので、ある意味道標代わりで役にたっているというのも事実です。とはいえ、やはり本来の道標ではないので、大会終了後は現状復帰するのが主催者の義務といえます。休日の混雑する山でトレランする非常識な輩に加えて大会主催者までこれでは、トレラン愛好者はモラルが低いと思われても仕方がありません。


ちなみに、2019年5月26日に開催された第1回 美作・後山 ベルピールトレイルランというのがその大会のようですが、主催者はジャパンスポーツコンサルティング株式会社という会社で、兵庫県トライアスロン実行委員会でもあるようです。兵庫の会社なので他県で開催された大会の後始末はしなくていいというスタンスなんでしょうか。兵庫県内でいくつも大会を開催しているようですが、それぞれの開催地でも同じように後始末をしないで放置しているのでしょうか。後始末をしない正当な理由があるのならともかく始末する気がないということなら、今後は岡山県で大会を開催するのは遠慮してもらいたいものです。


上乢で休憩しながら、これから先のルートを地図ロイドで確認していると、なんとバッテリーの警告が出てしまいました。のこり15%となってしまったので、このまま使い続けるとあっというまにバッテリーが空になってしまいます。万が一のときにまったく使えないとやばいので、ここでスマホは電源を切りました。林道の通行止めなどでナビとしてもつかっていたので、出発時に半分ぐらいしか残っていなかったのはわかっていたのですが、GPSのマップデータが使えずにスマホを使わざるを得なかったというのが誤算でした。


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休憩を終えて尾根を登っていきます。左手の斜面に林道がありますが、どこに行くのかわからないので、地形図の破線どおり尾根をたどることにしました。


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しばらく登っていくと、ようやくトレースらしいものがわかるようになって来ました。


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左手(西側)の斜面についていた林道は、いつしか尾根と違う方向に向かっていたので、途中まで林道で上がるのはいいとしても、適当なところで尾根に上がらないとおかしなところに行ってしまうことになります。


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10:32 標高850mのところで登って来た支尾根が939.6mの三角点につながる尾根と合流します。地形図があればまっすぐ登ってもいいとわかりますが、GPSもスマホも使えないので、左手方向に斜面をトラバースするようについていたトレランの走路をそのままたどります。


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939.6mの三角点ピークの直下では、かなりの急登になるためかトラロープが設置されていました。かなり新しいもののようなので、これもトレラン大会の残置ロープなのでしょう。せっかくなので使わせてもらいました。


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10:43 三角点ピークに着きました。割と広く平坦な場所になっていて、休憩するのにいい場所です。奥に見える岩をベンチ代わりにして休憩を取りました。


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10分で休憩を終えて、先に進みます。


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少し先で小さな鞍部に向かって下りになっていました。


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鞍部からの登り返しは、わりと狭い尾根になりました。落ち葉がけっこう積もっていて滑りやすいし、ジグザグに歩けるほどの幅もないので、それなりに苦労しました。

つづく。

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