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2024/06/22

山頂稜線は虫だらけ: 氷ノ山その2 

2024年6月12日(水) 兵庫県養父市鵜縄 氷ノ山(標高1509m) 日帰り単独行 


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11:51 山頂に到着です。


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標高1510mなので、それほど高い山ではありませんが、周囲に高い山がないため、展望が開けています。


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避難小屋の中に数人の登山者がいて昼食を食べていたようなので、少し下にある展望台に移動しました。


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展望台でランチにするつもりでしたが、立ち入り禁止になっていました。


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トイレは使用可能です。


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仕方がないので山頂に戻ったのですが、誰もいなかった山頂には2人組の登山者がすでに食事中だったので、避難小屋の下にある須賀ノ山神宮の横に移動しました。ちょっと虫が多くあまり快適な環境ではなかったものの、飛び回っているだけで寄ってくる虫はほとんどいなかったので、とりあえず座ってランチにすることにしました。


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今回もパンとスティックコーヒーで簡単に済ませます。スティックコーヒーは、アイスコーヒーにしようと思って冷たい水をポットに入れて持ってきていたのですが、これが全然融けてくれなくて、大失敗でした。アイスにするなら少量のお湯で溶かしてから水と氷を入れてアイスにしないとだめだということを知りました。今後は最初から家で作ってポットに入れた状態で持ってくることにします。


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ランチを食べている時に、氷ノ山越え方面から子供の騒ぐ声が聞こえてきて、もしかして・・・と思っていたら、予想通り小学生の団体さんが登ってきて、山頂は一気に運動会の昼食時の様相
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三ノ丸は氷ノ山から南へ稜線を下って行きます。標高差は50m程度なので、ほぼ平坦な道だったように記憶しています。この案内図は、立ち入り禁止になっていた展望台の壁面に掲示されていたものです。


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しかし、実際にはけっこうアップダウンがあってそれほど楽な道ではありません。特に、氷ノ山山頂からはそこそこ傾斜のきつい下りが続きます。しかも、登りの登山道ではほとんど虫がいなかったのに、なぜか常に虫の羽音が聞こえる状態でした。ただし、目の前を飛び交っているわけではなく、姿は見えないのに羽音だが周囲から聞こえてくるという不可解な状態で、ちょっとイライラする感じでした。


途中、スギの群生している湿地帯のような場所を通ったのですが、地面に敷いてある木道にゴマ粒のような黒いものがびっしり貼りついていて、何だろうと思いながら足を踏み入れると、なんとその黒いものが一斉に飛び立ちました。ゴミや汚れではなく、ハエのような虫の群だったのです。それが一斉に飛び立ったので、その羽音の恐ろしさといったらありません。まるでホラー映画のように強烈な低音のブォーンという音が体全体を包み込んで、まるで黒い雪が舞い飛ぶ嵐の中に迷い込んだかのような状態になりました。慌てて息を止めて左手で口元を覆い、細目を開けて視界を確保しつつ右手を顔の前でワイパーの様に振って虫を払いながら小走りで走り抜けました。右手にたくさんの虫が当たる感触がすこぶる不快でしたが、湿地帯のようなところを抜けると虫地獄から解放されたので、ほっとしました。しかし、その後も2度ほど同じような場所があり、そのたびに虫地獄に突き落とされました。


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13:00 ようやく三ノ丸が見えてきました。思っていたよりもアップダウンが多く、虫地獄で精神的にストレスを感じていたので、最後に続くこのダラダラとした上り坂がけっこう苦痛でした。虫地獄は無くなったものの、相変わらず虫の羽音だけは聞こえているというのも、不快感を増長します。



ここで一息。ぽちっと押したら、引き続きブログ「ヤマふぉと」をお楽しみ下さい。




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13:09 三ノ丸に到着です。


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標高は1464mで、氷ノ山とは46m差です。


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展望台に登ってみると、氷ノ山と下ってきたルートが良く見えました。


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鳥取県側のわかさ氷ノ山スキー場に下るルートが笹原の稜線に続いていて、その先に東屋があるのが見えました。以前歩いたときは東屋は工事中で使えませんでしたが、今はどうなんでしょうか。


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すぐ近くには三ノ丸避難小屋の赤い屋根も見えていました。


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展望台でゆっくり休憩を取りたかったのですが、なぜか展望台の上だけ目の前を虫がブンブン飛び回っていてストレスが限界に近づきつつあったので、すぐに降りました。展望台下にあった案内図で、殿下コースで殿下登山口に向かって下り、1275m地点で左折して林道に出ればいいということを確認しました。


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13:14 ひとまず、三ノ丸避難小屋に向けて出発です。


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すぐに三ノ丸避難小屋に着きましたが、ドアが開かず中を確認することができませんでした。中に入れない避難小屋なんて無意味ですが、なぜなんでしょうか。


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13:20 三ノ丸避難小屋のすぐ先で、分岐路に着きました。


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殿下登山口は左へ進みます。「殿下」の読み方ですが、てっきり「とのした」と読むのかと思っていたら「でんか」と読むようです。以前、高松宮殿下が氷ノ山から戸倉方面へスキーで下ったルートだからそう呼ばれているそうです。


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人間よりも背の高い笹原の中をダラダラと下ります。展望もなく、虫の羽音は相変わらずブンブンとうなっているので、まったくもって楽しくない道です。きれいに整備されていて歩きやすいのだけが救いです。


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13:30 再び分岐に着きました。


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わかりにくい道標ですが、ちゃんと殿下登山口方面の案内がありました。


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13:42 笹原の中の道が終わり森の中に入ってくると、奇妙な形の木が現れました。


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アーチの部分は手を伸ばしても届かないぐらいの高さがあるので、立ったまま余裕で潜ることができます。それにしてもどういう理由でこういう形になったのでしょうか。根元部分の土が流されてしまったのか、はたまた倒木の上に芽吹いて、長い年月をかけて倒木が分解されてしまったのか、いずれにしてもこんな木を見たのは初めてです。


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反対側に回ると、仙人門という札がかかっていたので、どうやらこの道の名物的存在のようです。場所は標高1305m付近になります。


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13:52 下っても下っても分岐が現れないので、もしかして見落として通り過ぎたのかもと少し不安を感じていたところ、やっと分岐点が現れました。とはいえ、道標も何もないので本当にここを左でいいのかどうか確証が持てません。GPSで現在地を確認して、ようやく分岐点にいることがわかりました。


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分岐を左折してすぐ先に、ブナの巨木が立っていました。木の隣にブナとだけ書かれた看板がありましたが、幹周や樹高などのスペックは何も記載がありません。


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見たところ、幹周は4mは越えていそうな感じです。巨木・銘木として看板を設置するのなら、せめて樹高や幹周ぐらい測定すればいいのにと思いますが、なぜ放置されているのでしょうか。


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ブナの巨木のすぐ先の登山道が倒木でふさがれていましたが、うまく人が通れるだけのスペースがあったので、難なく通過することができました。


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14:03 荒れ気味で急傾斜の道を下り、林道まで下りてきました。


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あとは、林道を山頂駅まで登り返すだけです。そこから先は自転車で一気に下るだけです。


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登山道脇にきれいなピンク色の花が咲いていましたが、おそらくタニウツギという花だと思います。


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14:23 山頂駅に着きました。自転車もちゃんとありました。わざわざ取りに戻った鍵でワイヤーロックを外し、無事に自転車を回収することができました。


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14:34 歩けば40分ほどかかる2.5kmの距離を、わずか10分で下り、駐車場所である横行渓谷終着駅に戻ってきました。下ってくる途中、けっこう顔に虫がバチバチと当たるのが感じられ、目には見えないし、歩いているとわからないぐらいの虫がかなり飛び交っているというのがわかりました。山頂の稜線を歩いているときに、虫の羽音だけが常に聞こえていたのも、見えていないだけで近くをたくさんの虫が飛び回っていたということなのでしょう。森の中と違って暖かいので、そういう場所に虫があつまるということなのかもしれません。


ということで、1か月ぶりの山行は、天気にも恵まれてまずまず気持ちのいい山行となりましたが、虫地獄の稜線歩きはちょっと勘弁してほしいといったところです。自転車を使った周回登山というのも、今後は増やしていこうと思います。

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