心地いいブナ林散策が手軽に楽しめる山: 擬宝珠山(ぎぼしやま)
2024年7月17日(水) 鳥取県江府町御机 擬宝珠山(標高1110m) 日帰り単独行
氷ノ山からまた1カ月のインターバルが空いてしまったので、久しぶりに晴れた17日に出かけてきました。当初は上蒜山に行くつもりでしたが、蒜山高原に着くと上蒜山山頂は雲の中に隠れていたので中蒜山に変更しようと思ったものの、なんだかあまり気が進まず、軽くハイキング程度で登れる擬宝珠山と象山に登ることにしました。
鏡ヶ成の休暇村奥大山にある擬宝珠山と象山は、標高こそ1000mを越えているものの、鏡ヶ成がすでに標高910mなので、標高差は擬宝珠山で200m、象山だとわずか100m程度。休暇村内ということで登山道もきれいに整備されていて、がっつり登山という気分でなくて軽い足慣らしや気分転換で登るのには最適というわけです。さっとのぼってサクッと下り、余った時間はゆっくりと温泉に浸かって帰るということにしました。
装備リスト
●アッパー
ドライレイヤ: なし
ベースレイヤ: マムート ボディクール ロングスリーブAF
ミドルレイヤ: マムート アジリティ ハーフ ジップ Tシャツ
ソフトシェル: なし
ハードシェル: マムート エアロスピードジャケット
インサレーション: なし
グローブ: SPECIALISTメッシュグローブ
キャップ/ハット: マムート アドベンチャーベンチレーションハット
●ボトムス
ドライレイヤ: なし
ベースレイヤ: なし
ミドルレイヤ: マムート ソフテックトレッカーズパンツ
ハードシェル: マムート マサオライトHSパンツ
インサレーション: なし
ソックス: クロスプロ 脚力サポートソックス for Trekking
シューズ: マムート デュカンハイGTX
●ギア
バックパック: マムート リチウムスピード20L
ストック: なし
ヘルメット: なし
あまり予想気温は高くないものの、雨上がりで蒸し暑そうということで、ドライレイヤーはやめて、着るとひんやりと涼しい冷感素材のマムート ボディクール ロングスリーブAFをベースレイヤ-として素肌に着て、上に吸汗速乾素材の半そでシャツという組み合わせにしました。あとはいつもの装備です。
氷ノ山でインソール忘れて痛い目を見たので、今回はインソールをしっかりと持ってきました。やはり、あるのとないのとでは雲泥の差でした。
ここで一息。ぽちっと押したら、引き続きブログ「ヤマふぉと」をお楽しみ下さい。
9時半ごろに鏡ヶ成に到着しました。平日なので他に車はとまっていなくて、離れたところに1台あっただけでした。
烏ヶ山は雲に隠れていました。
10:01 駐車場を出発します。
擬宝珠山へ向かう道と、目の前にある小さな丘へ登る道の2つの道があったので、どうせ先で合流しているのだろうと判断し、とりあえず小さな丘へ登る道を行くことにしました。
少し登ると、けっこうたくさんの花が咲いていて、ちょっとしたお花畑状態になっていました。
オオバギボウシはかなりの数が咲いていました。この花は大山のユートピアあたりでよく見た記憶があるので、かなり標高の高い所でないとみられないイメージがありましたが、駐車場からわずか3分程度登ったところでオオバギボウシのお花畑が見られるとは思いませんでした。
気が付けば、烏ヶ山にかかっていた雲は消えて、山頂がきれいに見えていました。
そのまま擬宝珠山へ道がつながっているのかと思っていましたが、なんとすぐに草藪の中に道は消えていました。もともと道がないのか、草に埋もれたのかわかりませんが、無理に突っ切っても下に見える道へ問題なく出られるという保証は無いので、引き返すことにしました。
10:14 小さな丘を降りて擬宝珠山へ向かう道の入口に来てみると、道標が倒れて草の中に寝転がっていました。ちゃんと立っていたら最初からこちらに来ていたところですが、そうなると先ほど見たオオバギボウシのお花畑を見ることができなかったので、結果オーライでした。
綺麗に整備された道を進みます。
山の斜面にかかると、道は大きくジグザグを切りながら続いていました。ジグザグが大きいので道の勾配は緩く、歩きやすくいい道でした。登山道というよりもハイキングコースです。
しかもブナ林の中を通っているので、ひんやりと涼しく鳥の声や風に揺れる木々のざわめきなどが耳に心地よく気持ちのいい道でした。
道のわきに立っていた大きなミズナラの木です。幹周は3mを越えていそうな巨木でした。
ミズナラのすぐ先には、ブナの大木もありました。こちらは幹周はわずかに3mに足りないかなという感じです。
10:48 登山口からのんびり歩いて35分で山頂に着きました。
正面には、蒜山高原の展望が広がっていました。
眼下に鬼女台(きめんだい)展望休憩所が見えていました。
左手に見えている山は、左手前のなだらかなピークが大ナメラ(地形図に記載なし)、真ん中の丸い山頂が皆ヶ山だと思われます。皆ヶ山から右方向へ尾根続きのピークが二俣山、皆ヶ山の右奥に少し見えている台形の山が、上蒜山の八合目にあたる槍ヶ峰だと思います。
10:53 山頂から少し引き返したところにある分岐を右へ進みます。左は登ってきた道です。
分岐から少し平坦な道を行くと、その先はずっとなだらかな下りが続きます。
やがてまたブナ林の中に入り、涼しくて気持ちのいい道になりました。
11:06 左下にリフト降り場が見えましたが、デッキの床板が腐って穴が開いており、どうやらこのリフトは使われていないようです。
リフト降り場のすぐ先で分岐点がありました。道標も何もないので、なんとなく妙な感じです。
右の道の先に次に向かう象山が見えていたので、てっきり右へ行くものだと思い右へ進みました。
ところが、すぐ先で道は無くなっていました。どういうこと? と一瞬わけがわからず思考停止状態になりましたが、道がない以上進むことができないので引き返すしかありません。
分岐に戻って左に下りました。方向的にスキー場方向に下るのだろうということはわかります。
11:21 再び分岐点がありました。今度はちゃんと道標が設置されていて、象山へは直進すればいいことはわかりました。
ところが、その先はトラロープが張られていて、どうやら通行止めになっているようです。となると、象山へ登るためには反対側の道で登るしかないわけですが、反対側の道はホテルの裏手に登山口があるので、かなり遠回りです。とりあえずホテル方向へ下りましたが、気持ちはほぼ撤退に傾いていました。
11:29 湿原への分岐点です。
象山への登山口へ行くのならここから湿原を突っ切って行くのが近道ですが、やはりわざわざ遠回りしてまで登りたいという気分に離れず、またの機会に譲ることにしました。
スキー場の中を突っ切って、駐車場の戻ります。今は草ぼうぼうの原っぱですが、秋になるとススキの原になってなかなかきれいな場所です。
駐車場手前の案内板でルート確認をしてみましたが、やはり象山に登る反対側の道はかなり遠回りになるので、やめて正解でした。もともと下山で使う予定だったので、どちらにしても通る予定ではありましたが、遠回りの道を往復するのと、下山道として片道を歩くのとではわけが違います。ちなみに、スキーリフト降り場近くにあった分岐は描かれていなかったので、もともと道があったわけでは無いみたいです。
11:43 駐車場に戻ってきました。案内板には、擬宝珠山ハイキングは往復50分と書かれていましたが、往復ということは同じ道を戻る場合ということだと思うので、1周すると1時間20~30分かかるようです。登りも下りもきつい場所はないし、よく整備された道でブナ林の中を散策できるので、息を切らして汗だくで登る本格的な登山ではなくて、軽いハイキング目的で歩くのにいい山です。象山への道が通れるようになれば、通して歩いて2時間半~3時間といったところでしょうか。ブナの森の中を歩けるので、紅葉シーズンに来るとよさそうです。
帰りは湯原温泉砂湯に立ち寄りました。無料の露天風呂で、西の横綱とされている温泉ですが、さすがに平日のお昼過ぎということで入浴客は数人いただけでした。ゆっくりできそうだと思っていたのですが、どういうわけかお湯がけっこう熱くて、3つある湯舟の内、つながっている屋根なし湯舟の下流側の湯舟だけゆっくりできるぐらいの温度でした。砂湯には何度か入っていますが、これほど熱いと思ったのは初めてです。まさか湧出する温泉の温度が上がったわけではないでしょうし、どういうことなんでしょうか。それに、砂利が底に敷いてあるため歩くと足つぼマッサージ状態になって痛いし、砂利に水苔のようなもの(湯の華とは違う感じ)が付いていて、それが浮かび上がってきてあまり見た目がよくないということもあり、30分程度で引き上げました。登山帰りに入るのなら、有料でもちゃんと体や頭が洗えてゆっくりできる清潔なお風呂に入ったほうがいいなと感じました。
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氷ノ山からまた1カ月のインターバルが空いてしまったので、久しぶりに晴れた17日に出かけてきました。当初は上蒜山に行くつもりでしたが、蒜山高原に着くと上蒜山山頂は雲の中に隠れていたので中蒜山に変更しようと思ったものの、なんだかあまり気が進まず、軽くハイキング程度で登れる擬宝珠山と象山に登ることにしました。
鏡ヶ成の休暇村奥大山にある擬宝珠山と象山は、標高こそ1000mを越えているものの、鏡ヶ成がすでに標高910mなので、標高差は擬宝珠山で200m、象山だとわずか100m程度。休暇村内ということで登山道もきれいに整備されていて、がっつり登山という気分でなくて軽い足慣らしや気分転換で登るのには最適というわけです。さっとのぼってサクッと下り、余った時間はゆっくりと温泉に浸かって帰るということにしました。
装備リスト
●アッパー
ドライレイヤ: なし
ベースレイヤ: マムート ボディクール ロングスリーブAF
ミドルレイヤ: マムート アジリティ ハーフ ジップ Tシャツ
ソフトシェル: なし
ハードシェル: マムート エアロスピードジャケット
インサレーション: なし
グローブ: SPECIALISTメッシュグローブ
キャップ/ハット: マムート アドベンチャーベンチレーションハット
●ボトムス
ドライレイヤ: なし
ベースレイヤ: なし
ミドルレイヤ: マムート ソフテックトレッカーズパンツ
ハードシェル: マムート マサオライトHSパンツ
インサレーション: なし
ソックス: クロスプロ 脚力サポートソックス for Trekking
シューズ: マムート デュカンハイGTX
●ギア
バックパック: マムート リチウムスピード20L
ストック: なし
ヘルメット: なし
あまり予想気温は高くないものの、雨上がりで蒸し暑そうということで、ドライレイヤーはやめて、着るとひんやりと涼しい冷感素材のマムート ボディクール ロングスリーブAFをベースレイヤ-として素肌に着て、上に吸汗速乾素材の半そでシャツという組み合わせにしました。あとはいつもの装備です。
氷ノ山でインソール忘れて痛い目を見たので、今回はインソールをしっかりと持ってきました。やはり、あるのとないのとでは雲泥の差でした。
ここで一息。ぽちっと押したら、引き続きブログ「ヤマふぉと」をお楽しみ下さい。
9時半ごろに鏡ヶ成に到着しました。平日なので他に車はとまっていなくて、離れたところに1台あっただけでした。
烏ヶ山は雲に隠れていました。
10:01 駐車場を出発します。
擬宝珠山へ向かう道と、目の前にある小さな丘へ登る道の2つの道があったので、どうせ先で合流しているのだろうと判断し、とりあえず小さな丘へ登る道を行くことにしました。
少し登ると、けっこうたくさんの花が咲いていて、ちょっとしたお花畑状態になっていました。
オオバギボウシはかなりの数が咲いていました。この花は大山のユートピアあたりでよく見た記憶があるので、かなり標高の高い所でないとみられないイメージがありましたが、駐車場からわずか3分程度登ったところでオオバギボウシのお花畑が見られるとは思いませんでした。
気が付けば、烏ヶ山にかかっていた雲は消えて、山頂がきれいに見えていました。
そのまま擬宝珠山へ道がつながっているのかと思っていましたが、なんとすぐに草藪の中に道は消えていました。もともと道がないのか、草に埋もれたのかわかりませんが、無理に突っ切っても下に見える道へ問題なく出られるという保証は無いので、引き返すことにしました。
10:14 小さな丘を降りて擬宝珠山へ向かう道の入口に来てみると、道標が倒れて草の中に寝転がっていました。ちゃんと立っていたら最初からこちらに来ていたところですが、そうなると先ほど見たオオバギボウシのお花畑を見ることができなかったので、結果オーライでした。
綺麗に整備された道を進みます。
山の斜面にかかると、道は大きくジグザグを切りながら続いていました。ジグザグが大きいので道の勾配は緩く、歩きやすくいい道でした。登山道というよりもハイキングコースです。
しかもブナ林の中を通っているので、ひんやりと涼しく鳥の声や風に揺れる木々のざわめきなどが耳に心地よく気持ちのいい道でした。
道のわきに立っていた大きなミズナラの木です。幹周は3mを越えていそうな巨木でした。
ミズナラのすぐ先には、ブナの大木もありました。こちらは幹周はわずかに3mに足りないかなという感じです。
10:48 登山口からのんびり歩いて35分で山頂に着きました。
正面には、蒜山高原の展望が広がっていました。
眼下に鬼女台(きめんだい)展望休憩所が見えていました。
左手に見えている山は、左手前のなだらかなピークが大ナメラ(地形図に記載なし)、真ん中の丸い山頂が皆ヶ山だと思われます。皆ヶ山から右方向へ尾根続きのピークが二俣山、皆ヶ山の右奥に少し見えている台形の山が、上蒜山の八合目にあたる槍ヶ峰だと思います。
10:53 山頂から少し引き返したところにある分岐を右へ進みます。左は登ってきた道です。
分岐から少し平坦な道を行くと、その先はずっとなだらかな下りが続きます。
やがてまたブナ林の中に入り、涼しくて気持ちのいい道になりました。
11:06 左下にリフト降り場が見えましたが、デッキの床板が腐って穴が開いており、どうやらこのリフトは使われていないようです。
リフト降り場のすぐ先で分岐点がありました。道標も何もないので、なんとなく妙な感じです。
右の道の先に次に向かう象山が見えていたので、てっきり右へ行くものだと思い右へ進みました。
ところが、すぐ先で道は無くなっていました。どういうこと? と一瞬わけがわからず思考停止状態になりましたが、道がない以上進むことができないので引き返すしかありません。
分岐に戻って左に下りました。方向的にスキー場方向に下るのだろうということはわかります。
11:21 再び分岐点がありました。今度はちゃんと道標が設置されていて、象山へは直進すればいいことはわかりました。
ところが、その先はトラロープが張られていて、どうやら通行止めになっているようです。となると、象山へ登るためには反対側の道で登るしかないわけですが、反対側の道はホテルの裏手に登山口があるので、かなり遠回りです。とりあえずホテル方向へ下りましたが、気持ちはほぼ撤退に傾いていました。
11:29 湿原への分岐点です。
象山への登山口へ行くのならここから湿原を突っ切って行くのが近道ですが、やはりわざわざ遠回りしてまで登りたいという気分に離れず、またの機会に譲ることにしました。
スキー場の中を突っ切って、駐車場の戻ります。今は草ぼうぼうの原っぱですが、秋になるとススキの原になってなかなかきれいな場所です。
駐車場手前の案内板でルート確認をしてみましたが、やはり象山に登る反対側の道はかなり遠回りになるので、やめて正解でした。もともと下山で使う予定だったので、どちらにしても通る予定ではありましたが、遠回りの道を往復するのと、下山道として片道を歩くのとではわけが違います。ちなみに、スキーリフト降り場近くにあった分岐は描かれていなかったので、もともと道があったわけでは無いみたいです。
11:43 駐車場に戻ってきました。案内板には、擬宝珠山ハイキングは往復50分と書かれていましたが、往復ということは同じ道を戻る場合ということだと思うので、1周すると1時間20~30分かかるようです。登りも下りもきつい場所はないし、よく整備された道でブナ林の中を散策できるので、息を切らして汗だくで登る本格的な登山ではなくて、軽いハイキング目的で歩くのにいい山です。象山への道が通れるようになれば、通して歩いて2時間半~3時間といったところでしょうか。ブナの森の中を歩けるので、紅葉シーズンに来るとよさそうです。
帰りは湯原温泉砂湯に立ち寄りました。無料の露天風呂で、西の横綱とされている温泉ですが、さすがに平日のお昼過ぎということで入浴客は数人いただけでした。ゆっくりできそうだと思っていたのですが、どういうわけかお湯がけっこう熱くて、3つある湯舟の内、つながっている屋根なし湯舟の下流側の湯舟だけゆっくりできるぐらいの温度でした。砂湯には何度か入っていますが、これほど熱いと思ったのは初めてです。まさか湧出する温泉の温度が上がったわけではないでしょうし、どういうことなんでしょうか。それに、砂利が底に敷いてあるため歩くと足つぼマッサージ状態になって痛いし、砂利に水苔のようなもの(湯の華とは違う感じ)が付いていて、それが浮かび上がってきてあまり見た目がよくないということもあり、30分程度で引き上げました。登山帰りに入るのなら、有料でもちゃんと体や頭が洗えてゆっくりできる清潔なお風呂に入ったほうがいいなと感じました。
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