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㉓ラトル指揮:ベルリン・フィル 
★2006年10月19~21日、ベルリンのフィルハーモニーにてライブ録音


★ラトル(1955~)51歳頃の録音。ノヴァーク版使用。

アバドの後任としてベルリン・フィルの首席指揮者兼芸術監督就任が2002年なので、
シェフとして4年目の頃の録音。

端正で洗練された演奏。
ところどころ彫りが深いものの・・・・・・・・・・
どちらかと言えば、明るく、健康的な響き。

録音は良好。


◆第1楽章:ソナタ形式
どちらかと言えば、(カラヤン盤やテンシュテット盤と比較してという話ではあるが)
金管群を抑え気味な、穏やかな入り。
(02:39~)第2主題は、軽快で流麗。
(04:08)第3主題や(05:33~)金管ファンファーレはうるさ過ぎることもなくそれなりの迫力。
(07:33~)展開部はメリハリあり。
(08:50~)展開部の頂点はバランス良好。
(12:33~)再現部。
コーダのフィナーレのホルンは骨太な響き。
◆第2楽章:ソナタ形式
穏やかでカンタービレ豊か。
冒頭のチェロによる第1主題は、それなりに「渋く」響く。
(03:23~)第2主題は遅め。
ヴィオラの響きは柔らかくピチカートは臨場感豊か。
(08:25~)再現部前半は弱音も多い。
(12:45~)コーダ
後半は小気味よく頂点(14:30~)へ。
(15:50~)は、マーラーの交響曲第1番第3楽章にそっくり。
まあ、マーラーが意識的にか、無意識的に真似たのでしょうが・・・・・・・
◆第3楽章:
スケルツォ主題はパワフルながらも鋭利な切り口。
バランスも良好。
(04:40~)トリオは、ずいぶんとゆったりで穏やか。
◆第4楽章:ソナタ形式
遅めのテンポ
(01:29~)提示部第1主題は豪快に響き渡る。
(02:50~)第1楽章第1主題は、ティンパニが強打するのでさほど明瞭でもなし。
(03:18~)第2主題は穏やかで、流麗。
(06:19~)提示部第3主題は迫力十分。
(08:50~)展開部。
(10:00~)コラールは遅く、その直後の弦は彫りが深く響く、
(11:10~)展開部第2主題前の「間」は、長い。
(16:26~)再現部入。
(20:44~)コーダ入。悠然。
フィナーレでは、大音量でホルンによる第1楽章第1主題は明瞭でもなし。

拍手なし。



その13へ続く

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