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79、ワルター指揮:コロンビア交響楽団 
★1960年1月11、14、18日録音 
ブラームス:交響曲第2番&大学祝典序曲
①15:12②10:41③05:37④09:37

★ワルター(1876~1962)84歳ごろの録音。

日本では、明治9年生まれということになり、ネットで調べてみると、
知っている人では林銑十郎、新村出、野口英世くらい・・・・・・・・。


それなりにメリハリのある正攻法。
オケが小編成のせいか?各楽器(とりわけ木管群)の分離は良いものの、
弦の響きが多少薄めで、潤い不足か??????(とりわけ第1楽章)

録音は良好。

♦第1楽章:ソナタ形式。
穏やかな入り。弦の響きが薄いせいか?木管群や金管群がよく響く。
提示部後半はそれなりのメリハリもある。
提示部の繰り返しなし。
展開部はメリハリもある。
♦第2楽章:ABAの三部形式
中庸なテンポ。
冒頭チェロの響きは魅力的。冒頭のファゴットも明瞭に聴こえてくる。
録音状態は良好で木管群は臨場感豊か。
♦第3楽章:ABACA
冒頭のオーボエの響きは良い。
(01:25~)は、キレも良く勢い十分。
♦第4楽章:ソナタ形式
中庸のテンポで進む。
冒頭は穏やかに入り、30秒過ぎはそれなりに大音量。
展開部は手堅い。
再現部入もどちらかと言えばゆったり穏やか。
コーダは曲想並の盛り上がりで、オケを煽ることもなし。





その1に掲載済みながら、2012年4月で、終楽章のコーダの盛り上がりくらいしか記憶にないので、
再度鑑賞。通し番号はそのままで④。
コメントに修正、加筆あり。
④ワルター指揮:ニューヨーク・フィル
1953年12月28日録音
ブラームス:交響曲第2番
①14:46②10:10③05:18④08:14 

★ワルター(1876~1962)77歳ごろの録音。

中庸なテンポで、自然体。
全体的には穏やかな演奏ながらも、
最後に爆発!!!!あるいは「突発」?????

録音状態はそれなりに良好。

♦第1楽章:ソナタ形式。
冒頭はゆったり。
提示部の繰り返しなし。
(04:59~)展開部入。それなりのメリハリ。
コーダのホルンはまろやか。
♦第2楽章:ABAの三部形式
中庸なテンポ。
冒頭のチェロの響きは渋く、ファゴットもそれなりに明瞭。
♦第3楽章:ABACA
モノラル録音ながらも冒頭のオーボエをはじめ、木管群は良い。
♦第4楽章:ソナタ形式
ギアチェンジしたかのようにこの楽章は速いテンポ。
27秒過ぎは大音量。ここから、グイグイと進む。
展開部も速めでスイスイ進む。
コーダでは、テンポがさらに速まりライブ演奏でも滅多に出会えない程のアッチェレランド。
1960年盤とまるで異なる演奏で、7年間にどのような心境の変化があったのだろう??????







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80、チェリビダッケ指揮:シュトゥトガルト放送交響楽団
★1975 年4月11日、シュトゥトガルト、リーダー・ハレにてライブ録音 
ブラームス:交響曲第2&3番
①14:42②11:07③05:14④09:40

★チェリビダッケ(1912~1994)63歳ごろの録音。

中庸なテンポながら、全体的には穏やかながらも個性的な演奏。
オケは小編成か????木管群が浮かび上がり、透明感あり。
晩年の異様に遅いテンポの演奏に比べれば、フォルムも明瞭で、構築感もある。

録音状態は良好。

♦第1楽章:ソナタ形式。
重厚感も特に感じられず、晩年のチェリビダッケとは異なり、流麗。
提示部の繰り返しなし。
(04:48~)展開部入。透明感あり。
(07:46~)再現部入。
コーダはゆったりで、ロマンチック風。
♦第2楽章:ABAの三部形式
ゆったりしたテンポ。
後半は、さらにテンポが緩み、8分後半以降、
独特なアーティキュレーションも登場し「おや?」
♦第3楽章:ABACA
冒頭から穏やかながらもB主題はキレ良く、違いが際立つ。
♦第4楽章:ソナタ形式
中庸なテンポ。
34秒過ぎはさほどの大音量でもなし。
コーダは、勢い十分。
拍手なし。


★チェリビダッケ指揮1991年録音(ミュンヘン・フィル)は、その18





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