生成的な行程

流れの向きはいつも決まってはいない

2020年06月

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昼は在宅テレワークでオレ1人。
日中部屋にずっといる生活は、どこかでアクセントを付けないと精神的に不健康だからね。
駅までサクッとラーメンを食べに出た。

駅前に半年くらい前にできた麺処 琥珀へ。
味玉つけ麺 950円
すっきりとしてマイルドなしょうゆ味。
丁寧なつくりで割と好みの味でした。
麺の器には「濃厚昆布水」が入っていて、よく混ぜて食べるようにと。
あとでスープ割りにもできる。
最後に飲もうと思ったら少し足りない感じがしたので、店のおねえさんに足してもらった。

がっつり、こってり系が多い中では貴重な存在ですな。
駅前の飲食店は生存競争厳しく、できては消えているけど、頑張ってほしい。




1948年に有史以来、複数の民族と宗教(聖地)が集まり入り乱れてきた土地に建国したイスラエルは、
「ユダヤ国家」であり「民主国家」を標榜している。
両立できるのか?
2000年前、ローマ帝国に国を滅ぼされ放浪の民となった苦難の歴史、600万人が虐殺されたホロコーストの悲劇を持つ国は、
国際社会と関わりながら、どのように「新しい国」の形を作っていくのか?

▶隣接する三つの聖地を持つ国
ユダヤ教「嘆きの壁」:ユダ王国エルサレム神殿の外壁。破壊されたことを嘆く場所
キリスト教「ヴィア・ドロローサ(苦難の道)」:復活したとされる「聖墳墓教会」が聖地
イスラム教「岩のドーム」:ムハンマドが天にのぼって神の声を聞く際、足をかけた聖石を覆う。692年最古のイスラム建造物

同じ土地の住人であるパレスチナ人とはすみ分けができるのか?
1993年オスロ合意に基づいて、内包しているような形のヨルダン川西岸地区とガザ地区をパレスチナ自治区として認めた約束は守られるのか、または侵略を繰り返すのか。
そもそも遡れば、イギリスの三枚舌外交に元凶はあるが。

イスラエル人とユダヤ人の人口規模
■イスラエル人口:834万人(2015年)
 民族構成;ユダヤ人(約75.0%),アラブ人その他(約25.0%)

■世界のユダヤ人人口: 1,358万人(2010年)
 居住国:イスラエル 570.4万人、アメリカ 527.5万人(以上で81%構成)、カナダ、アルゼンチン・・・

アメリカとの強固な関係、ロビイストたちの存在
聖書で結ばれた共通の精神?
信仰の自由を求めて新天地アメリカを目指した清教徒たちと、ホロコーストを逃れて「約束の地」を目指したユダヤ人が重なる?

アメリカのロビイスト・パワーの背景
共和、民主党の二大政党制は日本や英国と異なり、政党の議員拘束力が弱い。
議員は選挙資金を自前で工面するため、ロビーは個別に議員に働きかけ、投票活動に影響力を持つ。

2018年、トランプ大統領が世界で唯一、イスラエルの大使館をテルアビブからエルサレムに移した「事件」は記憶に新しい。


移民パワー
1950年の帰還法により世界に散らばったユダヤ移民を受け入れ市民権を与える。その出身国は90か国にのぼる。
(パレスチナ自治区を侵略する誘因となる負の側面もある)
国民軍、国民皆兵制(男女とも)は言葉や習慣が違う移民たちを束ねてきた。
一致団結や教育、平等意識を広めるのに役立った。
一方で、最近の若者は道義面で侵略や「占領者」の複雑な苦悩を感じはじめ国を出ていくものもいるようだ。

ユダヤのくびき?
他人を信じるな
我々は敵に囲まれている。殺す前に殺しに行く
「情報が国家の命運をに握る」という危機管理の意識が徹底している

弱者の事情なのか強者の事情なのか、色々な事情が絡んでいて一筋縄にはいかない。
単一民族で平和ボケしている?日本とはとても対照的。
三井さんは取材を通じて得た知見から、イスラエルが建国の理念から離れ人権を無視したアパルドヘイト国家になることを懸念している。

私事
仕事で付き合う代理店は、とても良好関係にあり、国の背景にある戦闘的なイメージとは真逆だ。
国際政治の利害関係にないといえばその通りなのだが、一般的につけられている国家像とは別に、
個々の人間はいい信頼関係があると信じたい。

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今週から娘は学校が毎日になり、オレは在宅でテレワークの日、カミさんはバイトなし。
ということで、ランチはカミさんとさくっとご近所のブッダムへ。
なんと、同じマンションのEさんが先客で食事していた。
「やはりテレワークですか」
「ええ」
職住近接どころか、一緒。
それがご近所で同じような人がいることに、おかしな一体感を感じた。

チキンカレーセット 790円!
ナンとサラダとラッシーが付いて

ころっと大き目のチキンが3個くらい入っていた。

カミさんはベジタブルカレー。
スタンダードなインドの定食屋さんといった感じ。

ご近所の方はすぐ行ってしまったが、他に常連のようなお客さんが2人いた。
もう地域に根付いているな。

わが心のジェニファー (小学館文庫)
次郎, 浅田
小学館
2018-10-05



浅田次郎が外国人に「ジパング(日本)紹介」する物語を作るとこうなるのね。
そういう視点で捉えると興味深い読書だった。
日本に関してよくあるステレオタイプな話を取り入れながらも、
意外な設定や思わぬ展開を用意して、やはり一筋縄な内容にしていない。
さすが「名人」ですな。

恋愛は対立する個性が望ましくても、結婚には共有できる価値観が必要
と、ニューヨークっ子のラリーは、日本フリークの恋人ジェニファーに求められ、日本に3週間の旅に出る。
勘違いも含め、日本絶賛のオンパレードが続き、途中やばいなと感じながらも、
改めてそうかもしれないなと思う部分があったのも事実。

・日本では突出した行為が笑いぐさになる
・日本人に共通する地顔は、愛らしく神秘的なシャイネス
・日本人の生活には細やかな恥(シェイム)に埋めつくされている
・(シャンプーしながら思いついた)
 日ごろから恥をすすぎ続け、自分自身の行為を完結し続けて生きている
 ハラキリは敗北して汚名を蒙ったときの究極の完結だった
・建築物は完成したときよりも風雨に晒されて天然の風景に同化していく過程に美を発見する eg. 銀閣寺
・日本古来の矜り高い精神性
・行動のスピードが緩急自在、自らの変容も自由自在→環境適応性
 →集団から突出することが不利益となる社会が醸成→変幻自在の習性
・アイデンティティがない(変容)ことがアイデンティティ
・古い固有の文化が変容の拠点としてある、e.g.大阪城の変容
 ⇔アメリカ人はアイデンティティーのかたまりか、いつでもどこでも星条旗、国歌
 「ネバー・ルックバック、ゴー・アヘッド」アメリカン・ボーイズ

お互い「隣国」との比較文化論のようなネタも出てきた
・中国や韓国のツアー客 日本人と顔立ちは同じだが、声の大きさと鷹揚な態度で区別がつく
・アメリカはイギリスの植民地だったが、オーストラリアは流刑地だった。
 自ら進んできたやつ(開拓者)と連れてこられたやつ(罪人)の違い→仲良くなれるか?
・歴史の浅いアメリカの国民は規模(スケール)=面積(エリア)と考えがち、
 面積に歴史的縦深を加えた体積(ボリューム)が日本の規模


しかし、ラリーにとって日本的なものは実は彼の一番身近なところに潜んでいた。

祖父
「船はまっすぐ進んでいるか?常に航跡を振り返れ」

祖母
「人間の本質は精神にのみ存在するから、言葉や文字にしたとたんすでに穢れていると信じていた」
→これは浅田さんの一番のテーマじゃないでしょうか?

そして父。。。 

アメリカ人の目線から京都、大坂、別府、東京、釧路と面白い日本再発見の旅でした。
彼らに対していい影響を与えることができるのであれば、とても喜ばしいことです。
「人間はみな、地球というバトルシップのクルーだ」

今年あるはずだった東京2020のオリンピックを意識し用意した作品だったのかな。
コロナで残念なことになっているが、来年にはやはり期待したい。

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今週も出勤日は、ピーカンとなった。
急に来る日差しの強さに、まだ体がなかなか合わせられない。
こんな中の外出は、コロナ対策のマスクに余計に息が苦しくなる。

今日のランチは田端切通しを通って、”街の定食屋”さんへ。

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豊富なメニューの中から選んだのは
豚肉生姜焼き定食 850円!

これぞ ザ・定食!
千切りキャベツもスパゲティ・サラダもいぶし銀の役者の如くしっかり脇を固めている。
黄色い 厚切りのたくあんもいい。
定番のスタイルで味もボリュームも満足でした。

3~4年前、夜のドリンクで来たとき以来。
昼は初めてでした。




ヨーロッパの特性である多民族の土地柄、中東、マグレブとの距離感、サラセン帝国などの歴史的な背景

ースペイン コルトバではイスラム教徒がギリシア古典文献をアラビア語に翻訳し、
 のちに欧州はラテン語訳し、ルネサンスの礎を築くー

を考えると、元来キリスト教社会の中でも ある一定度イスラム化が進むのは、なんら不思議ではなく自然の理だと思う。

問題はイスラムが現代の移民問題や格差社会問題や差別の対象となっていることだ。

第2次大戦後の経済復興期にアルジェリア、モロッコなどのマグレブや西アジアから西欧に渡った1世を祖とする2世、3世に
白人社会に入り込めず、幼少時は宗教に無関心だったのに、思春期を迎え次第にイスラム過激派に急速に傾倒する若者たちが増えているようだ。
男女を問わず、
男はアルカイーダやイスラム国の戦闘員に、女はその結婚相手としてリクルートされるパスがあり、
ネットワーク化される受け皿がある。
他国からではないホームグロウン・テロリスト(自国生まれのテロリスト)の問題が事態を複雑に難しくしている。

国家の「同化政策」の難しさもある。

フランスで起きた「スカーフ論争」は政教分離、自由平等をモットーとする社会では、
宗教問題であれ、女性の地位問題であれ、容認するのも否認するのも、どちらもに正義があり、収拾がつかない。
また「シャルリー・エブド」事件は、風刺画が体制批判のできる健全な社会か、社会格差を助長する扇動か、 
ギリギリの刺激的な表現方法に問題を生んでしまった。

「多文化政策」は言うは易く行うは難し。

「イスラム教は宗教改革を経ていない。だから欧州に適応できない」という声があるようだ。
「欧州では、ローマ・カトリック教会の権威に対抗してプロテスタントが出現し、
啓蒙主義の時代を経て、市民革命が王権神授説を倒した。
宗教との取っ組み合いの末、人権や民主主義を確立した長い歴史がある。
これに対し、イスラム教は預言者ムハンマドとその弟子たちの時代を理想とし、コーランの教えを至上とする考え方から抜けられない」

とはいえ政教分離か政教一致か、
絶妙な混ざり合いは必要になっていくと思うのだけど。

2015年発行の書。
近年のヨーロッパの社会状況が、取材を中心に分かりやすく書かれていて勉強になった。

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梅雨に入り雨ふりの土曜日。
カミさんがバイトで娘と久しぶりの外出ランチ。

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昔からある中央通りの洋食屋さん。
先客は恐らくKO OBで初老のオジサン3人組が
ビールを飲みながら昔話に花を咲かせていた。
老舗らしい情景。
オジサンたちとひとつテーブルを挟んでゆったりと食事ができた。

看板を見て創業年を発見。
なんと小生と同い年だった!
こりゃ古いわ。
この街ではセンパイやね。

「洋食屋」という呼び方が雰囲気に合ってます。

味はもちろん間違いなし。




作家の仕事は

1. 何を伝えたいか(目的)
2. それをどう伝えるか(構成、プロット)

という2つの主なテーマを持って、
熱い思いをうまく物語に結晶させられるかが、腕の見せ所なんだろう
と感じさせられた。

身元不詳の3人が放浪した先の場所で素性を隠し社会と接している中、
徐々に見えてくる主題の仕掛にこの作家の力を感じた。

房総の港町で働く親子、
東京のIT企業に勤めるゲイの青年、
沖縄の離島で母と暮らす女子高校生

容疑者たちは、彼ら彼女らとどう関わっていくのか、または関わられるのか

テーマは
人を信じることの意味と難しさ

これだったのかな。
信じることがうまくいっていれば、3種3様の悲劇は大きくならなかったに違いない。
流れはミステリー仕立てだが本流にはヒューマニズムが流れている。

自分が体験している固有の現実を、自身固有の価値観で見られる自信や活力が
社会に刷り込まれている「常識」から一歩先に進める原動力となるのでしょう。

タイトルの「怒り」はそれ自身の なぜ怒るのかについては、掘り下げられていない。
信じることができる、できないのテーマをあぶり出すための象徴的なきっかけだったよう。

ただ信じることと怒りに関する接点が感じられる印象的なセリフ(容疑者の目撃者)はあった。

「生と死っつーんですか、その境が曖昧な奴って、もう終わってますよ。
自分にもないわけだから、もちろん相手にだってないわけで。
だって自分がいなくなるのと相手がいなくなるのが同じなんだから。
だったら自分殺せって話っすよ。
で、そういう奴に限って、苛つき出すと何やるか分かったもんじゃないでしょ?」

全体的に現代の風俗が作品に反映されていますね。

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まだ6月初旬なのに早くも真夏日。
昼のピーカンのなか、今日は東田端方面へ。

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ここのランチはボリュームにしびれる。
カツカレー 550円也!
周りはみんなガッツリ系です。

分かってはいたのだけど、やはり午後は満腹状態が続いた。
お腹は膨らんでいく一方。

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今回は巧旨ラーメン 680円

おやっ
先週の巧ラーメンの細麺と違って、今回は180°変わって極太麺。
もちもち食感。

スープは野菜のあまみが出てる。
しゃきしゃきの もやしがいっぱい載っていた。

色々な種類のラーメンがあるよう。
カウンターのお客はそれぞれ違ったものを食べていた。
奥が深そう。
引き出しの多さが、巧の技なのかも。

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  膺肢鐚