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他店とのコラボ クリキンにベロなし・・・ |
基本公にはやらないことになっているアヘッド加工ですが、たまーに、来るんですね。イタリアの貴婦人のごとき高級車には、何かあっても一切で帰任は問いません!という念書があっても、やらないことになっているんですが・・・。 そこまで力を入れなくても、できるのであればやってください・・・というレベルの依頼でしたら、やらないこともない。 そうしたら、渋谷なんておしゃれなところにあるある自転車屋さんから運ばれてきた。 見るとクリキンのヘッドパーツが・・・。まあ当店でも扱えなくはない高級パーツですが、まあ出ないね。そんなのが圧入されています。 オーバーサイズのヘッドパーツで、スレッドものの高級なものなんてやっぱりクリキンくらい?でもよく作っているよね、他の車種でも共通に使えることもあるのかな? 立派なフォークも付いてきた。 コラムを見ると、ああ、やっぱリアヘッド用の無垢状態・・・、やっぱりねじ切れってことか・・・。 ねじ山を切るのは大変体力がいるので、できるだけ短いねじ切りにしたいので、こういうところはマメに事前に切っておく。 完成!アヘッドのスターナットが見えますが、もうスレッドになるのだから関係なし。 オーバーサイズ用のコラムダイス。この1発目が大変なんだよね。ちょっとの刃が地面と平行にいかにコラムに噛みつくか?なんですよ。 < あとは体力勝負なんだが、腕で回してはいけません、体で回すんですね・・・。そうするとブレない。 無駄だと思いつつも、少し深めに切る。そしてあてがって、調整だな。 さてコラムの先端がこれだけ顔を出します。そこにヘッドパーツを取り付けていく。 5ミリほど長かったな。クリキンのヘッドパーツには、ベロ付きワッシャーがない・・・。スペーサー入れて手を抜いてもいいんだが・・・、見た目が大事な自転車ということで。 よし!これでぴったり!完了。 まあ、たまだからいいわな。これをまた段ボールに戻して、出荷した他店に送り返すことに。 よその店に仕事を見られるので、緊張しますが・・・、まあこれならいい方か?でも一台組み付けるのに身内でない他店とやるなんていうのは、ある意味初めてかな? でもどんな一台になるんだろう?最終過程が見られないというのは、なんか変な感じだよね・・・、やっぱり・・・ね。 |
とりあえず 完成ということに! |
今確認すると、九月の終わりなんですがチョコチョコいじっていたあいつですが、何とか終了ということに、いたしました。 まあ、やればきりがないといえば、そうなんだが、どこかで止めないと行けません。楽器の場会はやはり音、でしょうな。 音がいい状態になったのであれば、他に塗装面などに多少問題があっても・・・、止めてもいいか・・・とも思います。 というのも、塗装を厚くすると、音のなりが変わってしまうということもありますからね。 元々からあった、ラッカーの割れについては、残すことにしました。ギリギリまで削って薄くして、その上から、またギリギリの薄いウレタン塗装をして、それをまたギリギリまで研ぎ出した・・・ということですね。 パテ修正したところにも、薄いキャンディーレッドをかけて、また研ぎ出してと・・・。 パテの色が白だったので、今度はもっと選ばないとなあ・・・と思いつつも、ローズウッド調のニスでなんとかなった・・・ですね。 ペグも交換しました。ペグのピッチが今は大体35ミリ、こいつは32ミリ・・・。ペグを加工しようか?悩んだ結果、ヘッドの穴の開け直しなんかでやってみました、かなり大胆・・・。 ナットの交換もしてみました。 サドルもいじったなあ・・・今回。長年の弦によるテンションで、ブリッジがちょっとばかり浮いている・・・。これにそのまま調整してしまうと、弦高が上がってしまうのね。 そこで、サドルを低く削ると同時に、サドルを挟む溝の堤防を削って、かつ溝自身も削ってなんとか、納得のいける高さにできたかな?と思います。 で、このチップなんですが、これが沖縄の看板職人から、ギター職人になられた、松田さん、ある意味先生だね、店主にとっての・・・、その方の推奨する象牙のチップを利用しています。 もう一ついうと、サドルの堤防が低いので、通常の弦の結び方ではサドルから弦が浮いてしまいます。 板の内部に貼り付けられている力木というのがあって、こいつが浮いている・・・ように感じていたんですね。裏をたたくと、音がぶれる・・・。 そこで、固い木工用ボンドを流し込んで、ギターを傾けながら、全面に行き渡るようにもしましたね。それを三本分やりました。 その結果、ボディー全体に張りが出たような気がします。当然音にもいい影響があったに違いありません。 ご老体なので、ライトゲージというテンションの低い弦を張ってやりました。そして、弾き手の方々に持ってもらったんですが。 ブルース・ブラックミュージック系の持田さん。「鳴っていますね、いいですよ、ちょっと今これで歌っていいですか?」と。響き床のステージで使用してくれました。いきなりステージかよ! そのあと、持田さんの指名で出てきた、保谷のロビン君。彼も玉置浩二を研究するプロ途上のミュージシャンですが・・・、「これ欲しいです!」と・・・、あげないけど、やったー。 翌日来た、あのアイレジアスのケント君に渡してみる。 強いていえば、六弦のアタックかな?あとは大方よかったようです、ガットギター欲しいですよねえ・・・と。なるほど、こういうのは、遠回しのオーダーと思って動こうか・・・。しかし、そのあと、自分たちの練習が終わってから、ずっと弾いていたなあ。 もう一人の渡辺君も、素っ気ないながら、いいんじゃないですか・・・と。 その翌日来た、マルチの新潟の小田さんにもいじってもらいまして、いい評価をいただきました。 その小田さんから、宿題をいただきました。 これはシリア製のウードという楽器です。ヘッドが折れていますね。 すでにニカワで直したんですが、接合部が薄いのかまた弦のテンションで折れてしまったということです。 ギターとは違って枇杷のように凝った作りです。 この方が作家さんらしいですね、シリアの方。ちょっとヘッド周りは作り直しにさせてもらいます。ペグはそのまま使いますが、しっかり調弦できるように、なんか仕掛けます。 何ヶ月かかるかわかりませんが、適切な木が見つかりましたら、少しずつでもやっていきます。 もう何屋でもいいわ、求められる好きな仕事しかしない、それで行く! |
あの夢をもう一度・・・ということか? |
今から3年以上前に、こんなことをしていたんであります。 つまり、使わなくなった電動自転車を捨てる前に・・・、もし電動関連のものを外せたら、普通の自転車として乗り続けることはできないか?ということね。 できたらできたで無駄にならないでいいでしょ?電動再生号、なんてちょっと話題になってもいいくらいだ。 電池を外して、電動の本体を外してみる。鍵になるのは、クランクを載せる場を確保できるか?ということ。ホイールに電動の本体がある自転車なら、ホイールを組み替えることで、普通の自転車として再生は可能です。 問題は、クランク周りまでも電動本体に組み込んでいる・・・ある意味大半の電動自転車なんですね。 この中を開けて、いらないものすべて取り外す。 そうして単なる弁当箱状態にして、この場合はBB機能だけを活かして、クランクを付けて元に戻してやる・・・。 これで、多少不格好ながらも、通常自転車として再生が可能になったんですね。もちろん普通の自転車とほぼ同じ重さになりました。 これをもう一度・・・ということで持ってこられた車体があったんだな。 古めの電動ですね。電池が異様に長い。 カバーもデカいなあ・・・。これをはぐるともしかして、BBソケットのある車体かな?なんて希望的な展望を持ちながら、さらに進んでいくと・・・。 アッチャー・・・。BBソケットはないようですね。しっかりと電動ユニットの中からクランクが生えています・・・。 このユニットを止めている三本のボルトナットを外しまして・・・、 とここまでは前回と同じ展開であります。あとはこいつをこじ開けて、いらないものをすべて外して、軽量化して元に戻してやれば、普通の自転車として再生・・・なんですがね。 そもそもこんなことをやりたいなんていうのは、相当の物好きでしかねい。美大の学生君です。本来なら木彫、現実には仏像の修復をしていこうというんだから、店主並みに変わったやつには違いない。 そいつが、この古い電動自転車を安価で落としてきた。それを解体して、電動抜いて・・・、どうも胴の長い自転車を作りたがっているんだよね。 美大生だけあって、イメージが先行することはいいことだ。そんでもって規格も調べずイメージによるパーツ類を持ち込んできた、まあ、ほぼ使えないだろうなあ・・・。でも、それもまた勉強の内、自転車というか工業製品のなんたるかなんてことも体感していけばいい。 また、コチラも規格だけに凝り固まったパーツ選びから頭を解放するためにも、こうした「素人」のパーツ選びから、学ぶことも実は多いのだ。 さーてどう解体するか?しかし、ダイキャストで作られた外側も、かなり重いぞ・・・。 なんとか、レジン漬けの基板なんかを外したはいいんだが、あまり軽くない・・・。 こんな感じで、無意味なほど重い・・・。それにこのクランクの歯を抜くには、特殊工具が必要なようだ。仮にこの状態で戻したとしても、ほぼ確実にギア比に悩むのは、目に見えている・・・。 ある意味、今回はここまでだね・・・。前回のように、中をスッカラカンの側だけにして、最大級の軽量化を図るという試みは、失敗のようであります。 さて・・・どうしようか?一気に鉄の粗大ゴミが増えてしまったという訳か? クランクのない・・・大人のためのストライダとして復活させて、自転車に乗れない大人のための練習機として再生をするしかないか? なんてね・・・。 さて、もし諦めずに、こいつの再生を試みるとすると、まずはBBソケットをどこにどうやって仕込むか?という問題にぶち当たる。それさえ克服されれば、ある意味再生は可能なんだよね。なので、その部分に問題を集中させればよいわけだ。 では、どうやって? 考えられるのは、この電動キッドが自転車本体とくっついていた、三点のボルトナットの部分、こいつを利用しない手はない。 例えば八ミリくらいの鉄の板二枚を合わせて、この三点にボルトナットで取り付ける。その鉄板にもしBBソケットのようなザグリができて、BB本体を収められれば、それにて問題は一気に解決になる・・・というね。 問題はどうやって、鉄の板に35ミリ程の穴を開けるか?ということであります。 ボール盤・・・?ならそれなりの極太ドリルを購入しなければなりません、かなりの高額です。それに、相当の剛性がないとそんなでかい穴を鉄板に開けられないでしょうね。 ホールソーのようなもの?ウーン・・・どうかな? そこで、美大君に、金属工芸の先生のところに行って、そうした加工機械類があるのか?または、実際に使えるのか?ってこと聞いておいでということになった。 その答えを待ちつつ、別の作戦でも考えるかね? しかし、この電動を普通自転車に戻せたとしても、このイメージ先行の美大君の理想に近づけるには、これからもだいぶ山を越え谷を越えになりそうだね。なんかリアカーの車輪でもくっつけたい・・・とか寝言言っていたしなあ、実際にらしきホイールも持ってきていた・・・。 でもね、そういうのに適度につきあうことって、あるていど凝り固まった「仕事」をせざるを得ない、日常の仕事というものから、全く違う視点や、アイデアなんかが与えられるやもしれない、そういう可能性があるんだと思うのね。 例え不十分であっても、若い子がしてみたい!と強く希望することに寄り添ってみることっていうのは、何か意味があるんじゃないか、と思うよ。 若いのはつぶすのではなく、育てる・・・、それも行き着く先は老若ではなく、最後は人だ。人と人同士となる時、どっちが育てる、育てられるというものでもなくなるだろうな。 なんてことを考えつつ、次は何が来るか?じっくり待ちながらやっていこうと思います、そういう意味で、この電動自転車再生はシリーズ化するかもね・・・。 |
Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。
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