陽はすでにカンジス川から

こんにちは、Yukettaです。夫の駐在に帯同して参りました。 危険情報や感染病情報は海外安全ホームページにお任せして、こちらでは楽しいインドの生活日記や様子をお届けしたいです。

ヨガ

悲しくても朗らかに


友永ヨーガ学院主催

「ヨーガ的困難の乗り越え方」zoom参加。
一年ぶりに、リシケシのシバナンダ・アシュラム院長の、スワミ・ヨーガスワルパナンダのお話しを聞きました。



1964年からアシュラムにいらっしゃるスワミ(ヒンドゥー教の修行する僧侶や、お坊さんを指す言葉)は、面差しがいっそうスワミ・シバナンダに似ていらしたと感じたのは私だけではないはずです。
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わかりやすい英語で、フレーズを短く、ゆっくりと話してくださるスワミのおかげで、私の中でこんがらがっている難しいインド哲学の紐が、また一つ解けました。

先月の友永淳子先生の御逝去を、とても受け止められなかったのですが、スワミのお話しを聞きながら、目に見えないものの存在をいっそう思いました。

淳子先生は、25年前のリシケシでのリトリートで、ヨガをインドの体操ぐらいにしか考えていなかった私に、アーサナ以外の世界を教えてくださった方です。また、スワミ・ヨーガスワルパナンダは、その時に「祈り」の大切さを教えてくださった方です。このお二人に出会わなければ、私はインドに対する不満だけで当時の駐在を終えていたと確信します。

さて「決して変わらないもの」。

それは初めて淳子先生にお会いした時の、先生のお日様のような輝き。毎日バケツに汲んだ水で身体を洗うインドを旅していても、いつも品格を保たれ明るくお綺麗だった淳子先生。この記憶は25年間変わらなかったし、これからどんなことがあっても不変です。そしてこれは、逝ってしまった全ての人々に言えること。目に見えない、耳に聞こえない、触れることもできない空間にある、彼らが生きた美しい存在を胸に、魂がこの体にある限り、前向きに明るく生きて行こうと思います。

「悲しくても朗らかに」
zoom画面に映るスワミのお顔を拝見した瞬間、その言葉が心にやってきました。
素晴らしい心温まるリトリートをありがとうございました。


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調和を育む

昨日は、ヨガの講義へ。
テーマは「NURTURING HARMONYI/調和を育む」。
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この手の講義は、身体がエーゴを拒否して睡魔との戦いになってしまうのですが、お話しの上手な先生で、最後までついていけました。
ティーチャーズトレーニングコースで、苦労して勉強したヨガ用語のおかげもあったと思います。とはいえ、沢山忘れているし、やっとヨガ哲学の入り口の扉が開いたという感じ。
TTC(ティーチャーズトレーニングコース)って、ゴールではなく、入り口だったのね~😅。

「ヨガ哲学は難しい~」
と嘆く私に、ヨガセンターに長くいらっしゃるマダムが、
「繰り返し,繰り返し勉強しなさい。
必ずわかるようになる。」
と、アドバイスをくださいましたが、全くその通り。
何度も重ねて、勉強したいです。
それは、調和の取れたこれからの人生のために。

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世俗の平安

TTC。
ティーチャーズトレーニングの記念写真。
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なーつーかーしー。
デリーへ帰ってきてから、やたらと忙しく、ようやく今、TTCを振り返り始めています。送られてきた写真もやっとアップロード。
こうしてみると、随分と昔の出来事、
「あれは夢」
みたいな気持ちです。
しかし、
「またとない素晴らしい体験」
という感慨はなく、
「あの経験を残りの人生にどう活かすか?」
「世俗の中でどうこの道を歩むか?」
それを現在模索中。この問いかけの答えにたどり着けれは、老をポジティブに生きられる気がするので、頑張りたいのですが、これはなかなかキビシイ宿題です😆。

実は、アシュラムのような聖地で規則正しく、清らかに、平安に過ごすのは、意外に簡単です。何故ならヨガ以外の全てのことが準備されているから。渋滞もなければ毎日の献立を考える必要もない。誰も見ていない、誰からも見られていない場所で、ただ1人、家の中で自分を律して生きていく方が遥かに難しい。1人の時が一番自分甘く、自堕落になりやすいからです。本帰国後は、更にその難易度が上がるでしょう。

また日常、いろんな思惑が絡み合う複雑な人間関係の中で、家の中でも外でも、心の平安を常に保つことも更に難しい。
そう、「世俗の心の平和」。これはシヴァナンダヨガの始めのマントラにも出てきます。その困難さを、渋滞で自分の時間が失われるイラつきを自嘲しながら、今日も感じています。

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先生たちもみんなふざけていて可笑しい😂。
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毎日のハタヨガは楽しくて嬉しかった~♪
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とんでもなく無礼者のインド人もいたけど、それはそれ。アシュラム生活は、世の中から切り離され「生きることへの問い」がいつも可能でした。

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ウッタラカンド旅2日目~諸行無常

…続きです

「諸行無常」
三週間前に、アシュラムのTTCの仲間と一緒にガンゴトリへ行って以来、夫を連れて二度目のガンゴトリです。

実は、ガンゴトリのアシュラムや、瞑想の祠が大雨で流されてしまっていたのです。それは、TTCの先生や仲間と一緒に行き、みんなでそのアシュラムでお弁当を食べた日の夜のことでした。
祠は、創始者のスワミ・ヴィシュヌデヴァナンダが1980年から瞑想したりプージャをしたりしていた場所です。幸い、ガンゴトリ・アシュラムで暮らしていた行者さんたちの命は無事でした。自然とは畏怖すべきものとは言え、無となり、あるのは石ばかり、という現状をみると、そこを何十年もずっと守ってきた人々の心が慮れ、涙を抑えられませんでした。
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その後
「諸行無常、全て風の前の塵に同じ、それでも前向きに生きる。」
と思い至った瞬間、涙はとまり、更に
「あっ、私ってやっぱり原点は日本の仏教徒なんだ。」
と気付き、
「あんなにヒンドゥーの神さまや哲学について勉強した直後なのに。」
と、自嘲的な可笑しみが湧いてきました。



ガンゴトリ・テンプルで祝福
ガンゴトリのお寺の、シヴァ神が祀られている場所で、祝福。
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お坊さまに
「シバナンダアシュラムと祠が雨で流されていました。」
と、話したらまた涙が出そうになり、しかしそれは実際に被災された方の前では不敬なので、一所懸命堪えました。
それなのに、お坊さまは一緒に嘆いてくださり(既に彼の嘆きは昇華されていると思うが)、これまでのヒンドゥー寺院で経験したことのないほど、優しく、力強く、祝福し、私の悲しみに寄り添い、励ましてくださいました。
自分は仏教徒だと再認識した直後なのに、そんなことは関係なく、あたたかい祝福をしてくださるヒンドゥーのお坊さまとヒンドゥー教の寛容が身に沁みました。


ガンゴトリ・テンプルの夜のアラティ
(アラティのアルファベット表記は、arti, arati様々。シヴァナンダヨガセンターのチャント本には、aaratiと表され、歌う時は「アーラティ」と歌っている。外国の名前のカタカナ表記に言及するのはナンセンスと思うが、とりあえず😅)。
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ハリドワールのそれと比べると、神的、厳か。
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夫の隣に座っていた、50〜60代の女性巡礼者たちの出で立ちが、いかにも畑仕事のお母さんという風情。日焼けした顔には深い皺が刻まれている。リュックをいくつも背負い、ガンゴトリまで巡礼にきたのでしょう。その旅は明るく朗らかなものであったと、彼女たちのおしゃべり声を聞きながら確信します。そして、アラティ前のワクワクや、アラティ後の彼女たちの晴れやかな、幸せそうな表情をみて、宗教の意義を思う。物欲、金銭欲、成功欲、キャリア欲、虚飾とは別の場所で、地道に労働し、神に感謝し、幸福を感じる人々が確実に存在します。

教育とは、いったい何のためにするのだろう。それが前述の欲に火をつけ、成就するためだけのものなら、そこには虚しさしかありません。

ガンゴトリ寺院情報↓
https://uttarakhandtourism.gov.in/destination/gangotri


オマケ/温泉
ガンゴトリへ行く道にある温泉に入ったよ!
温泉は、gangnani という、お店や屋台が連なった場所の一角にあります。
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実は二度目。
三週間前のアシュラムの休日に、アシュラムの人たちと行ったのです。ガンゴトリへ行く道の途中にあります。
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(サドゥさんたちも利用している)
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この時は、大勢人がいたので足湯だけにしましたが、二度目に行った時は、誰もいなかったので、ババーンと洋服を脱ぎ捨て、はいっちゃいました。

気持ちよかった~。
痛めた右肩に、温泉の温かみがジンワリ。
お肌は、つるつる~♪
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そして三度目、ガンゴトリからの帰り道でも入ってしまった。
温泉は男女別になっていて、女性用は内側から、鍵がかけられます。
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本当は、水着を持ってくるといいのだろうな。でも知らなかったので🤗。因みに男性は200ルピーで水着が買えます。
男性用の場所には、一度目も二度目も三度目に行った時もサドゥさんがいました。修行中の身体に、温泉の温かさは沁み入るだろうなぁ。

入泉料は10ルピー。
衛生的とは言えないので、万人向けではない。
でも、この豊かな温泉があれば湯治とヨガとサトヴック料理を前面に出す癒し施設ができそうだなぁ、と思いました。もう、考えている人、いるだろうなあ。

Ganganani温泉情報↓


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ウッタラカンド旅2日目~ガンゴトリへ


三週間前のガンゴトリ
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砂に塗れたガンガーの濁流と雲からのぞく青空。
こんなにもインドそのものを表している姿があるだろうか?
濁流はカオスと化し、蠢き、汚れ、それでもなお生命エネルギー溢れるインド社会。青空は、精神の高さを日々求め続ける、その中のごく僅かな一握りの人々です。
25年前の秋、友永先生のツアーで初めてリシケシの上流に連れて行っていただいた時も、澄んだ水の色をしたガンガーと、周りの白い砂、青空を見て同じことを思いました。

「下流のガンガーのように臭いインド、汚いインド、狡いインド、醜いインド、怠惰なインド、臆病なインド。
これは、私が泣いても怒っても変わらない。
そこと戦うことはしても、影響され、悲しんだり嘆くのは一切やめよう。カオスに塗れながらもそこに同化せず、辛い時は天を仰ぎ、澄んだ水と青空と白い砂のインド源流と、そこで朗らかに生きるスワミジのことを心に描こう。インドの形なき美しいもの、それを見つけていこう。」
そう決意したことを思い出します。

さて、ガンゴトリについたアシュラムの私たちは、濁流を見ながら更に歩いて上流へ。
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巡礼者のざわつきがおさまった場所に、シバナンダの小さなアシュラムがあり、そこには3人の行者がいらっしゃいました。
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そのアシュラムで、私たちはお弁当をいただき、その後更に、シバナンダ・ヨガセンターの創始者であるヴィシュヌデヴァナンダーが、瞑想し祈りの儀式をしたという祠へ行き、暫し手を合わせました。
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あとは、無邪気に写真を撮りあったり、ガンゴトリのお寺に行ったりし、帰路に着くのですが、この後悲劇が…。


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プロフィール

Yuketta

こんにちはYukettaです。回り回って最初の駐在地ニューデリーに戻って参りました。4コマ漫画のように、最後はクスッと笑ってしまう日々を与えてくれるインドが大好きです。大変化を遂げたこの大都市と初めて出会った場所のつもりで向き合っていきたいです。

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