2022年06月

2022年06月28日

忙しい6月が漸く終わる...(4)

昨日は、友人と"Délicieux"と言う仏映画を観に行った。
時代は、フランス革命前夜辺り、貴族のお抱え調理師のお話である。
カメラワークが美しく、音楽もクラシックがふんだんに使われて
私好みの映画だった。日本では、去年の横浜でのフランス映画祭で
上映されたのみ、なのかな?

ドイツ旅行の最後の日は、夕方の電車でアムスに戻る積りだったので、
マンハイムのお城にお邪魔した。
ここの入場料は、10ユーロだが、現金支払いのみなので、行かれる方は、
現金を用意されますよう。
このお城はマンハイム大学の校舎にもなっている。
訪れたのは、ペンタコステの日曜日だったので、大学はお休みだった。
朝10時頃、にありとあらゆる教会の鐘が鳴りまくり、耳が潰れそうであった。
この日、あちこちの教会を覗いてみたらば、どの教会も人でいっぱい。
信心深い人々が多い国なのだな、と実感。オランダ・アムスとは全く違う点である。
ここにもイエズス教会があり、やはり中が白い。
28.6.22
戦災で、教会のオルガンは失われて、新しく入れたオルガンが入っているが、
これもとても美しい。
28.6.22 2

マンハイム城。
28.6.22 3
嘗ては、文化の中心であった都市である。カール4世フィリップ・テオドールは
文化人であり、若いモーちゃんもここに2年滞在し、その時に妻コンスタンツェの姉、
アロイジアと出会っている。
若きモーツァルトは、この都市が大好きだったらしい。
28.6.22 4
モーツァルトは、マンハイムの音楽家たちから多大な影響を受けたそうである。
その中の、クリスチャン・カンナビヒ(マンハイム楽団のコンマス及び音楽監督)の
作品を城の中で聴いたが、佳い音楽だと思う。
城内は、むやみに華美でなく良い雰囲気の部屋が多かった。

早めの夕食は、ジプシー風カツレツを頂いた。
28.6.22 5

昔、ドイツのヴッパータールで同じ物を食べた時のこの野菜入りトマトソースの味が
忘れられませず。マンハイムのもおいしかった。
電車に乗ろうとした時に、駅のお店にカツサンドが売られていた。あるんだ!
電車がこの日もメチャクチャで、乗り換えをしたもう少し北の駅では
このカツサンドを見掛けなかったので、やはり南ドイツ特有なのかもしれない。

数日の1人旅だったが、自然と文化とドイツの食べ物・ビールを満喫した。
1人旅は、気ままでよろし。

今月のオランダ国立オペラのプロは、ウェーバーの「魔弾の射手」であったが、
忙しかった為、行きそこねてザンネンに思っていたら、YTに上がってきた。
めっちゃモダンなのだが、興味のある方はどうぞ!

昨日は、自分の合唱団の練習があったが、コロナテスト陰性及び風邪症状の人の
不参加の義務付けを始めている。
罹患者の入院数が600人台になった。気をつけよう。

コロナ退散!

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2022年06月25日

忙しい6月が漸く終わる...(3)

さて、今日は、ザビーネ先生の計画された朝コンサートの日であった。
5人が歌う筈だったが、4人(メゾ1人、ソプラノ3人)のホームコンサートである。
トップバッターは、先生の息子くん8才。チェロを習ってもう5年である。
しっかりしたいい子なんだな。コンサートもじいっと聴いているコ。
バッハとチャイコの小品を弾いて、これがとっても音楽的であった。
流石だね。将来が楽しみである。
自分は出番が最後であった。ちょっとアガったけど、ハバネラは、ほぼ思っていた
通りに歌う事が出来た。1番を仏語、2番を日本語で歌ったよん。ウケた。
次、ミカエラのアリア。こちらは、全仏語。ほぼ自分の思った通りに歌えた。
一番高いB(H)の長音も苦もなくクリア。少し息が短かった部分があったものの、
無事に最後まで歌えた。ほっ。
観客が近いと、アガる度が高くなるのだが、今日は、コロナ後の2回目の
演奏会。ムチャクチャアガる、と言うのはなかった。
次は、メシアンとかドビュッシーのリートを練習しようかと考えている。
(今日1人の生徒さんが歌ったドビュッシーのリート2曲、ステキだった。)

さて、ドイツ旅行の続きをば。
2日目は、マンハイムから電車で30分くらいの距離の所にあるWeinheimと言う街に
行ってみた。
小さい街なので、電車の駅から街の中心にはすぐ着いた。ここの教会に
上がってみると、やはり塔が見えた。
25.6.22 1
よし、登るぞ!と、登り始めたが、昨日より坂が急で、雨も少し朝降って
滑りやすくなっていたので、ゆっくり登って行った。
25.6.22 2
土の坂を登ると、アスファルトの坂になった。
そしたら、怪物君が2匹現れた。
25.6.22 3
街で、センダックの展示会をしてたので、その関連で作られたものである。
息子によく読んでいたなあ、と懐かしかったよ。

塔の上近くからみたWeinheimの街。かわいい街なのである。
25.6.22 4

兵どもが夢の跡...
25.6.22 5

街に降りて、1つしかない中華で、変わった焼きそば(味がすごーく薄味だった。)を
食べて、乗った電車の終着地Bensheimまで行ってみたが、ここはホントに
更に小さい街で、あまり見るものはなかった。
写真の真ん中の建物が10世紀位に建てられた古い教会だそうな。
中には入れなかった。
25.6.22 6

マンハイムにダイレクトで戻って、韓国料理屋(多分1軒しかないと思う)に
入り、ククスを食べたけど、これはあまり美味しくなかった。
最後の夕食だったので、ドイツ料理を食べた方が良かったな、と少し後悔。
まあ、この日もビールはあちこちで飲んでいた。やっぱり暑い日は
白ワインよりビールなんである。この日は、ほぼ15キロ歩いた。
流石に疲れて、夜は大人しくしていた。

只今、スキポール空港が労働人不足でうまく色々な仕事が回らず、
メチャクチャな事になっている。コロナの時に解雇された人が多く、
今、雇おうとしているが、労働条件が良くない為、希望者が少ないので、
この混雑は暫く解決を見ないと思う。飛行機に乗らなきゃいいわけだが、
日本に一時帰国するのに、まさか鉄道や船で帰るわけにもいくまい。
ヒースローやシャルル・ド・ゴールも混雑していると言う。
ドイツの空港は比較的マシだと投稿している人がいたが、さて。
一時帰国をどうするのか考えちう、である。

コロナ退散!!

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2022年06月22日

忙しい6月が漸く終わる...(2)

音楽に追われる、と思ったので、ペンタコステの期間、
ドイツに小旅行した。コロナ後の始めての旅行である。
ハイデルベルクに行ったのは、大学の時だったが、それ以来一度も
行ってない。ホテルを調べたら、アムス並みに高いではないか。
で、そこに電車で15分で行ける街、マンハイムに宿を取った。
かつて、モーツァルトが幸せな時代を過ごした街でもある。

ICに乗って行ったのだが、デュッセからの電車が、フランクフルト空港
手前辺りから時間通り動かなくなり、1時間遅れでマンハイムに着いた。
暑い日で、街の温度計が26℃になっていた。
この街って京都みたいに道が縦横に作られた街で、ABC...と、123…で
道路の名前になっているので、すごーく分かりやすい。
夕方前に着いたので、街を色々散策してから、ドイツ料理の夕食を摂った。
22.6.22.6
このレストランに、面白いウェイトレスがいて、2日目もここで食べた。
結構なお年で、お顔はいつも怒っている感じ。なのに、お客さんにジョークを
言って笑わせたり、さらっと気を遣ってくれたりする人だった。
きっとレストランの看板になっている人なのだろう。また、ここで食べたい。

翌日、早起きしてハイデルベルクへ。
駅からバスに乗って、大学前で降りる。朝早いので、カフェもまだ営業してない。
教会が開いていたので、中に入ってみた。
素晴らしいオルガン演奏が聞こえる。時々止まっては同じところを繰り返したり
しているので、どうも練習中の様であった。
最後に素晴らしい演奏を通しでされたのを聴いた。降りて来られた方を見たら、
すらりと長身の中年男性であった。(後に、有名なオルガン奏者と知る。)
小さくBravoと言って、拍手をしたら、ペコっと頭を下げて出ていかれた。
朝から、オルガンの演奏を聴いて、調子がいい。教会の名前は、イエズス会教会で
あった。
そうやっている内に、やっとカフェが開いたので、コーヒーを飲んで(ドイツの
コーヒーってオランダのと比べると、薄い。ちょっとザンネン。)、
有名な橋を渡って対岸に行ったが、日が照って暑すぎる。写真だけ撮って、
とっとと戻った。(写真はクリックすると大きく出ます。)
22.6.22

で、自分の足で、ハイデルベルク城に登った。
22. 6.22 2
途中で下を見る。
で、上を見る。
22.6.22 3

頑張って登った後、塔を見たらば、こんなんだった。
22.6.22 4
更に登って、くるっと回って、ビールをゲットして風景を観ながらボケッとした。
中世の城の中は、あまり興味がないので、入らなかった。
端っこまで歩いて行くと、向こうは森になっていて、緑の匂いがいっぱい。
ここでもぼけっとする。ドイツ、やっぱりビールが安くてウマい!
22.6.22.7
勿論、徒歩で降りて行った。

降りて、大学の方へ行ってみた。
メンザ(大学食堂)へ行ってみて、学生がどんな物を食しているのか、
見てみた。あら、けっこーおいしそー。
一般人も食べてOKになっているので、色々お皿に入れて一般人プライスを払って、
遅い昼食を摂った。
22.6.22 5
雨降ってきたし、疲れていたので、メンザの隅っこでぼけっとして過ごした後、
少し冷えた街に出て、ご当地お土産として名高いStudentenkussと言うチョコを
幾つか購入。ドイツは、まだまだ現金支払いを要求する所が多く、この店も
現金支払いでしか払えない。現金を取りに行って戻ると、おまけのチョコをくれた。
親切ね。

電車でマンハイムに戻り、例のレストランでカツレツを食べた。
イマイチ、かな。
この日は、トータルで12km歩いた。えらいやん、私。

ドイツの乗り物の中では、皆、マジメにマスクをしている。
たまに外している人がいると、怒りのまなこでその人を見る人がいる。
やっぱりマジメな人が多い感じ。

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2022年06月20日

忙しい6月が漸く終わる...(1)

6月は、荒れるな、と思っていたが、何とかこなして、
あと1つ残すのみとなり、この1週間は、この残りのコンサートの
入念な準備をしたら、夏休みとなる。
身体的には疲れてないけど、少しメンタルに来たのか、お日様の所為なのか
(太陽光アレルギー有り)、まぶたと首筋と頬にアレルギー症状が出ている。
何年も前に処方されたステロイド入軟膏をほんの少し付けて、応急処置を
しながらこなした。

合唱は、3つの団体で歌い、そのうちの1つは、4回同じものを場所を変えて
演奏。映画「グラディエーター」の生音楽付き鑑賞会演奏である。
これは非常に特殊な演奏会であった。目の前にスクリーンが用意され、
演奏曲が始まる前にキューが出る。小節のナンバー/拍数がスクリーンに
出るので、出番を間違える事はない。指揮者もオケもそのスクリーンが
設置されており、それを観ながら演奏をするのである。
コンセルトヘボウでは、オケが合唱団の下になるので、困る事はなかったが、
ナイメーヘンとアントワープでは、オケが同じ位置で、ひな壇も用意されて
おらず、合唱団の前には、4人の打楽器奏者が演奏をしていた。
耳栓を渡されたが、色々な打楽器がすごく面白くて、耳栓なんかしなかった。
打楽器奏者、いいなあ、楽しそう。音が大きいから、間違ったりしたら、
もろ演奏に響きそうだが、楽しそう。ちょっと羨ましかったのである。
20.6.22 1
アントワープの演奏会場のStadsschouwburg。観客席がうえーの方まであり、
驚いた。高所恐怖症の私は、多分この観客席には座れない。
映画終了後は、やんやの拍手喝采をどこでも貰って、楽しい演奏会であった。

私の所属するToonkunstkoor Amsterdamは、ロッシーニの「小荘厳ミサ曲」を
演奏した。日本ではあまり演奏されない曲だが、オランダの合唱界では、
非常にポピュラーな演目であり、2,3度歌っている団員もいた位である。
私はこの曲を初めて歌ったが、ハーモニーの動きの癖を頭に入れたら、そんなに
難しくない曲である。(一見難しそうなんだけどね。)
演奏会のステキな写真を。
20.6.22 2
テノール歌手は、Ian Castro。この歌手が一番歌詞と音楽を理解して歌っていたと
思う。解釈が素晴らしかった。
我が団は、練習の時はあまり上手ではなかったが、演奏会は、またまた
バッチリ決めた。
演奏会が得意な不思議な合唱団であると言えよう。

昨日は、アムステルフェーンで開催されたジャパン・フェスの舞台で演奏する
日本人合唱団「風」のアルトパートのお手伝いとちょっとだけソロ。
舞台だと押し気味に歌う事が多かった高音(A)を、さらりと伸ばす事が出来たのは
今回私の収穫だったと言える。
聖子ちゃんの「瑠璃色の地球」の歌詞、いいね。
20.6.22 3
うな丼も食べられたし、マンゾク。

欧州では、9月からの演奏会が「来季」の演奏会と数えられる。
TKA(Toonkunstkoor Amsterdam)の演奏会は、
8月29日(月)午後8時~コンセルトヘボウで、モーツァルト演奏会
10月23日(日)午後8時15分~アムスのドメニコ教会で、ドボちゃんのニ長調ミサと
F.マルタンのミサ曲。ジュネーブから遠征してくる合唱団と合同演奏会となる。
12月1-5日(木ー月)ゲゲッ!毎日演奏会とな。
1日(木)アルクマールのDe Vest、2日(金)ハーレムのDe Philharmonie、
3日(土)アムスのヘボウ、4日(日)ユトレヒトのVredenburg、
5日(月)アムスのヘボウ。
今を時めく若きピアニストの兄弟、Lucus&Arthur Jussenと共に
ベートーベンプログラム。
合唱団は、Elegischer Gesang 'Sanft wie du lebtest', op. 118(日本語だと、
「悲歌-生けるごとく安らかに」既に練習・演奏会をして歌えている曲)と、
Chorfantasie in f, op. 80(合唱幻想曲 ハ短調)を歌う。
兄弟は、ベトベンの5番のコンチェルトを弾くが、2人で弾くのかね?
お客さんで参加している合唱団NCK(Nederlands Concertkoor)は、23年の初頭に
CavPagの舞台形式の演奏会と2月にマーラーの2番に参加予定である。
その練習は、年内にもあるので、結構忙しい。
コロナが私達のジャマをしませんように!


この週末は、いよいよカルメンのハバネラと、ミカエラのアリアを演奏会で歌う。
集中あるのみ。

コロナ退散!

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