この2、3年の傾向ですが、それまでフランチャイズ本部のブランド作りや経営を指導をしてきたフランチャイズコンサルタントが、自分で本部を設立して加盟店募集をしているケースが目立っています。

 ビジネスの世界では、ユニクロのように卸売りのような中抜きをすることで利幅が高くなることから、直接取引きが多くなっています。コンサルタントが直接加盟店を集めることが中抜きかどうか、異論も出そうですがコンサルタントにとっては利益が大きくなります。

 ただ、いくらフランチャイズの経験が豊富と言っても、机上で考えるコンサルタントと実際に店舗展開を行っている本部では、経験の質がまったく違います。イチローや石川遼のコーチと言えども、彼らに代わって試合でプレーすることなど土台無理なのと同じように、コンサルタントが本部になることも無理があります。

 これまでも、飲食などの外食専門のコンサルティング会社として37年も事業を続けてきたOGMコンサルティングのカリスマコンサルタント榊芳生会長の場合は、フランチャイズに失敗して倒産しています。

 コンサルタント集団のベンチャーリンクも、結局は大半の本部が上手くいかず、株価が4円や5円と言った存続にスレスレの状態で生き残っています。わたしもフランチャイズコンサルタントですが、今はフランチャイズがどうのこうのではなく、普通にビジネスを行なうこと自体が厳しい時代です。コンサルタントが運営するフランチャイズは、何割か割り引く必要があります。加盟に関しての相談は、こちらからどうぞ