フランチャイズによる初めての開業

フランチャイズビジネスは、加盟前の開業ノウハウの習得と本部選択の段階で5割以上の成功、失敗が決ると云われます

2023年07月

株価連騰を見誤ると開業する時に失敗も

 間もなく不況になると云われながら株価だけは上昇が続いています。特に米国NY市場上昇圧力が強く、7月26日までの13営業日連続上昇が続き、36年半ぶりの快挙となりましたその36年半前を振り返りますと1987年1月以来のことです。 

 

この時期、米国は国の挙げての株高で湧いていました。しかしその9カ月後10月19日(月)には、史上最大規模の株価大暴落であるブラックマンデーが起きています。株式相場はバブル経済と背中合わせと云われますが、大きく上げてはその後に暴落が起きがちです。 

 

 このとき日本経済はバブル絶頂期の直前のころ。日本にはほとんど米国の大暴落の影響はありませんでした。逆に日本のマスコミは、日本経済の成長がこのまま進むとGDPで米国を抜くことも、そう遠くないとはしゃいでいた時期です。 

 

 株式相場がいつまでも上がり続けることはありません。また下がり続けることもありませんから、上がったり下がったりの連続です。ブラックマンデー以前のように、上がり続けるのは危険な兆候ともいえます。現在の米国の株価高騰はこの先の暴落の前触れかもしれません。 

 

 不況の前兆とされる長短国債金利の逆転現象、逆イールドは現在も2年物金利が4.87%10年物は3.95%です。短期国債の方が1%弱も高いままの状態が続いています。過去の教訓を考えると、この先不況が起こることはほぼ確実と思った方がよさそうです 

 

 ただ不況と云っても具体的にどのような状態になるか、事前予測することは無理です。現在の日本の人手不足は、政府の人口問題への反応の鈍さが幸いして大量の失業者をだすことはなさそうです。ただ日常生活はますます厳しくなります。 

 

 また不況に陥ってからの脱出も、日本の場合は財政的余裕がほとんどないため簡単に不況対策の資金をばら撒くとはいかないはずです。下手をすると、一人ひとり不況対策を考える必要がでてきそうです。国がいよいよ頼りにならない事態もあり得ます。 

 

【ひとり言】 

 これまで日本国民は明治維新と敗戦後の2度、政権と仕事を失い何をするとよいのか将来を見失った時がありました。以前から3度目の難局が近いと云われてきましたが、わたしはそろそろ近づいているような気がします。多分時代が急速に変わろうとする大きな波の到来です。とはいえ人間の営みが全て変わるわけではなく、食べて寝ての営みは続きます。変わるもの、変わらないものを選択する目が必要なときです。 

 


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カテゴリ: ビジネス 

まったくの素人が加盟店オーナーになる危険性

 フランチャイズ本部が加盟希望者を募るとき、よく「まったく経験のない人が活躍しております」とか、「未経験の人も大丈夫です」といったコピーをよくみかけます。本部が経営から販売まで全てを指導しますから、安心して加盟してくださいといった趣旨です。 

 

 ただ実際に加盟した人の場合、まったく未経験の人は大変苦労しています。本部にとって、自分たちの言った通りに動く人は楽です。失敗した場合も加盟店の未熟が原因ということで決着がつけやすいです。本部が楽な分、加盟店側の負担が大きくなります。 

 

 やはりフランチャイズ加盟は、過去の経験で少しでも関りのあるビジネスを探すことが大事です。過去に製造経験のある人なら製造ビジネスを。小売店なら接客経験のビジネスといった具合です。まったくの素人が、1週間や半月の体験で自分の事業とするのは難しいです。 

 

 今は、お客さんの方がよく知っているビジネスが多いです。しかも、ビジネススタイルとしてコンサルティング要素の強いビジネスが多くなっています。ラーメン好きのお客さんが、フランチャイズチェーンのラーメン店を避けることが多いのもこの対応が難しいからです。 

 

 子供が好きなお店やお仕事を探すのと、フランチャイズ加盟は自分の収入源を探す作業です。自分の好きな仕事と同時に経験的に自分が得意とするビジネスを探すのがフランチャイズ加盟での成功の道です。この基本は忘れない方がよいです。 

 

【ひとり言】 

 長年生きてきますと、「誰にでもできる」とか、「簡単にカネになる」ことは詐欺的プロセスの第一歩であることが判ってきます。儲かる仕事ほど誰にも出来ない仕事であることも判ってきます。フランチャイズにおいても、長く加盟して技術レベルが高くなると、固定のお客さんをつかんでいる店舗も少なくありません。本部の商品の魅力よりも、オーナーの魅力の方をお客さんは求めています。 

 


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フランチャイズ開業では売上げモデルを疑うべき

 フランチャイズ加盟により開業したのに、失敗した人の多くが判断を誤まるというのが、本部から提示される売上げモデルと言います。本部の案内書などに掲載されている売上げモデルですが、ここでの数字の根拠となる説明を見ることはほとんどありません。 

    

 新たに開業する加盟店オーナーの中には、モデルに月商100万円と書かれていると、自分も数カ月すると100万円とか、せめて80万円は商いがあるはずと思い込み勝ち。 

    

 ところが本部によっては、最も売上げの多い加盟店の月商を載せていたり、悪質な本部になりますと勝手に創作した数字を載せることもあります。要は、ほとんど信用できる数字でないことは確かです。 

    

 加盟する人によっては、「多少割り引いて7掛けくらいで見ておくと大丈夫」と考えていたら、実際は半分にも満たなかったなんてことが現実にある話です。数字の根拠などほとんどない状態です。    

 

 それでもこれから加盟しようとするにとっては、唯一の将来を予測する数字ですから信じるしかありません。現実には、加盟店オーナーが相当努力を重ねた結果の数字が一月の売上げの月商であって、何もしないでできる数字でもありません。 

   
  開業を検討する時は、自分で立地の商圏人口を計算し、そのうえで競合店のシェアや平日の通行客数など調べ上げ、一度は自力で推定売上げを予測してから開業の判断をすることが大事な作業です。本部頼りにしないで、自分の力で予測することもできます。 

  
  【ひとり言】 

 ビジネスの世界において、最も信用できるのは自分の目と耳と口と感覚と頭脳です。自分を信用することができないうちは、開業するより先に自分のこれら能力を鍛えることです。フランチャイズといえども、あなたの能力に代わって儲けさせてくれるようなことは期待できません。売上げモデルは最も陥りやすい落とし穴ですから、あまりモデルは信用しないことです。
 


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フランチャイズのブランド力とはどんなチカラ

 フランチャイズ加盟を検討している人からよく聞かれる質問です。「加盟を考えているフランチャイズ本部ですが、住んでいる街周辺には加盟店がありません。この場合ブランドの影響力はありますか」 ブランドに関する質問はよくあります。 

 

 セブンイレブン、コメダ、ワークマン、マクドナルドといった全国的に知られた本部なら、ブランドに関して問題はほとんどありません。ところが一定地域での有名ブランドであっても、他の地域でほとんど知られていないケースは珍しくありません。 

 

 ブランドは、お客さんにとって商品やサービスを購入するための選択基準になります。そこには品質保証であったり、安定した価格であったり、信頼性の裏付けをブランドが行っています。お客さんはその信頼性を頼って購入してくれます。 

 

 加盟店オーナー希望者が、その信頼性をまったく感じられない土地での出店は宝の持ち腐れになります。フランチャイズ加盟に失敗しないためにも、既に開店している地域の加盟店を訪問して、肌でブランド力を感じることが大切です。 

 

 もし訪問した加盟店でブランド力を感じることができなかったら、諦めるとよいと思います。本部の中にはブランド力なしでオーナーを募集しているところもあります。現代のビジネスの基本は現場を見ることですから、二度や三度は既存店を訪問してから判断するべきです。 

 

【ひとり言】 

 本部の経営者や担当者がいくら上手いことを言っても、そのフランチャイズの集客力は店舗少し見続けていると実力は判ります。見込み売上高も、本部の資料よりも一定時間の来店客数と買い物量をみますと、大体は見当がつきます。ブランド力とはそんな見えない力ですが、店周辺から店内をみていると全てが見えてくるものです。 

 


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最近目立つ農業フランチャイズは大丈夫?

最近、農業のフランチャイズ本部が加盟者募集の広告を見かけることが多くなりました。大半が地方での事業展開で全国版はほとんどありません。過去にも何度か不況になるたびに農業ブームは起こり、そのたびにフランチャイズ本部が生まれています。 

 

 ただほとんど長続きしている本部がないようで、フランチャイズとして農業は難しいビジネスのようです。本部の広告を見ますと、農地の提供から農機具、農業技術、農産物の販路まで一切を面倒みてくれる、至れり尽くせりのサポートです。 

 

 ただ問題のは、農業は始動から生産物の出荷まで生産サイクルが長いこと。ほぼ半年近い時間がかかりますから、直ぐに資金化するわけにはいきません。しかも大雨や干ばつ、害虫の発生など想像以上にリスクの高いビジネスが農業です。 

 

 そのうえせっかく育った農産物価格は、手間や時間がかかった割には安いことです。もし高額で取引される作物なら収入も増えるはずと考えがちですが、そのような貴重な農作物は技術の高いレベルの人でないと、生産をはじめて1年、2年の人には難しい話。 

 

 最近は農業を始めて日の浅い人の場合は、ほとんどの人がYouTubeを見ることによって経験者の話を参考に農業に取り組んでいます。また農業技術の特性として、近隣に住んでいる農業経験者から話を聞いて農業や人間関係を築いていくことも大事なことです。  

 

 早い話、農業とフランチャイズとは相性が悪いと思った方がよいです。ビジネスなら何でもフランチャイズに向くわけではありません。よく奇をてらうようなビジネスでフランチャイズ本部を立ち上げる人がいますが、5年と続かないところをみると元々無理筋の話のようです。 

 

【ひとり言】 

 元々農業は、人類が一定の場所に定着したときから古いビジネスですから、農業をはじめようとする人には手厚い支援が用意されています。わたしのような東京に住んでいても、市には農業委員会があってフランチャイズ本部よりも経験と協力体制が整っています。生産量が増えますと、農協への加盟を求められるほどです。 

  


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