Maxモデルの戦前客車シリーズのインテリアキットを製作しております「きづ模型工房」です。笑
とまあ、「或る日の富士」をコンプリートしたので「つばめ」のインテリア制作に入りました。スシ37740とスロ30750は富士と被るので、作るのはスハニ35650、スロ30800、スハ32600そしてスイテ37020。この4車種。
面倒なんで一度に作っちゃえって頑張ったのですが、ファーストショットを仮組みすると色々と欲が出てきて、結局スハニ35650でずいぶん時間を使ってしまいました。
苦労したのが荷物室の木目。客室みたいに装飾された内張りなんてしてませんから、木がむき出しなんですよね。これをどう表現するか、相当悩みました。
ファーストショットを仮組みした感じ。客室は従来シリーズと同じ仕様ですが、荷物室の部分は「淡緑色」のべた塗りな感じで仕上げていました。
まぁ、これでも良いかもしれないんですが、なんか物足りないというか、これだと塗装したのと変わらんじゃないの?と疑問がわいていたのも事実です。木目柄を淡緑色に変換したものをイラストレーター上で貼っては見たのですが、かなり「諄い(くどい)」んです。なんかいい表現方法はないのかなぁと模索して時間が経過していったわけです。
で行き着いたのがこれ。木目はやめて立体感を持たせた帯をまとわせてみるとまぁいい感じじゃないの?ついでに戸袋と床の格子もレーザーカットで作っちゃいました。
同シリーズではデッキ部分の内壁は作っていないんですが、荷物室のデッキ部分は車掌室と一体になっているので、妻板の内側を表現しないと面白くないんで妻板の内側と車掌室の出入り口の内側も作っちゃいました。
「或る日の富士」のシリーズのカタログショットを撮るために組むんですけど、仕切り板をレーザーカットの床板に固定したものを車体にはめ込むとき、デッキの部分を上に曲げてあげないと装着できないんですよね。
Maxモデルのシリーズは屋根も外せるし、床板も外せる仕様なので、うちのインテリアを仕込んだら車体を外して眺めてみたいじゃないですか。と僕は思うんですけどね。そういう時、デッキの床部分がどうしてもネックになるんです。なので、「つばめ」のシリーズは床板のデッキ部分は別パーツで、デッキ部分は車体側に貼り付けて、デッキ間の客室部分は床板に固定する仕様にしました。これで床板の付け外しが簡単になりました。
そうなると、このスハニ35650の車掌室部分がネックになるんですが、スハニ35650に関しては、車掌室部分は車体に固定する仕様にしました。
客室内側は同シリーズ同様、窓ガラスのプラパーツを隠す構造になっています。なので、とても良い雰囲気を演出しています。こういうところがちゃんとできていれば、室内灯を入れたときの明かりの暖かさというか柔らかさというか、そういうのが出てくるんですよ。
ってなわけで、カタログショットの写真を挙げておきます。この座席、クリアーブラウンが濃すぎです。もう少し薄めのほうが良いかな。モケットももう少し明るくてくすんだ感じがいいのですが、そうすると「エメラルドグリーン」な感じになってしまうので、なかり難しいですね。人が座った後の「ヘタリ感」を出すのもいいかもしれません。