スハ32600系列(おそらくスハ32800系列も同じ)の座席シリーズも特殊なものを除いて製品化できてきたと思います。
オハ31系も少しではありますが、製品化したので、そろそろもう少し時代を現代に近づけてみようかと思い、スハ43系の座席を作ってみようかと考えた次第です。
スハ43系の座席はまぁスハ32系と座ほど変わりはないのですが、見た目で大きく異なるのは背板の角にある「握り手」でしょうか。
まぁ図面をよく見ると背擦りの角度とかも研究の成果が表れているようですね。なので新たにモデリングしないとダメでした。
ということで出来上がりました。このタイプの座席は確かアダチ製作所さんがプラの座席を出していたと思うのですが、一体成型なもので、塗装の塗分けが大変なんですよね。
うちの製品のほとんどが本体とモケットを別パーツにして面倒な塗分けがいらない仕様なんですが、これももちろん、背擦りと座布団は別パーツで、塗装時の塗分けが必要ないです。
ただ、ひじ掛けの部分は別パーツにすると逆に面倒で、これ位ならサッと塗装できるので別パーツにはしていません。
カット可能なロングシートなんかも出せば、もしかしたら気動車とかにも使ってもらえるんだろうか…。でも背板の握り手がアルミの輪っかみたいなやつで、やっぱり別設計したほうが良いのかな。
で、特ロのリクライニング座席。
本体とモケットを別パーツにする際、どういう構造にしようか図面とにらめっこして考えるんですが、割と簡単な構造でリクライニング可動型ができるんじゃないかなぁとモデリングしてみたところ、まずまずだったので、出来上がりました。
動画はテストショットの一発目の動画。リクライニングの構造はいいんですが、座布団が不安定なのが気になります。
なので座布団の部分をスライドさせる所でクリアランスとか何度も試行錯誤して出来上がっています。
塗装して組み上げてみました。パーツ構成は本体と背擦り、座布団に加え、塗分けが面倒なヘッドレストも別パーツにしました。ヘッドレストを別パーツにしたことで、たくさん組んでも、見た目がそろってとても奇麗に見えます。今回はモケットが明るめの色で、本体はグレーなので、白い樹脂を用いてヘッドレストは塗らなくてもよいように考えました。最初はひじ掛けも別パーツで作ったのですが、逆に面倒に感じたので、ひじ掛けはちょこっと縫って頂くというコンセプトです。
右側がリクライニング可動タイプです。左側はリクライニングを殺して固定しているタイプです。スロ54でも1両に24脚あるわけで、すべてリクライニング可動タイプにすると組むのも面倒で、24脚のうち、何脚かをリクライニングさせればいいんじゃないの?ってな感じで、2タイプ用意しました。
1パックに10脚詰めで1,500円となります。スロ54だと3パック必要になります。3パック中1パックをリクライニング可動タイプにすれば頃合いもいいかと。
まぁ何脚かは失敗や気に入らないものも出てくるでしょうし。余りは予備ということで。
よろしくお願いしま~す。