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2021年1月24日日曜日

U-Train 南海 22001系 完成品の加工

前回まではU-Train製の南海22001系のキット製作を掲載しましたが、今回は完成品として売られている南海22001系の加工をします。

U-Train製の南海22001系の完成品はかなりの完成度ですが、内装など、ちょっと情けない部分もありますので、より完成度を上げるため、当工房の標準となっている内装シールの取り付けと、正面窓をはめ込みタイプに変更する加工をしました。

写真はU-Train製の南海22001系完成品の内装です。キット製作ではシートはカツミ製のものを使いましたが、これはオリジナル? 車内は車体色と同色で、塗り分けられていません。しかも窓セルはバレバレ。


なので、シートを外し、窓セルを外し、糊の残りを丁寧に取り除きます。

そして、レーザーカットした特製室内シールを張り付けます。張り付ける前に、サッシパーツや出入り口パーツの段差を解消するため、隙間に厚手(0.3mm)の両面テープを貼っておきます。


 窓セルを0.5mm厚のアクリル板から切り出し、シートを取り付けておきます。アクリル板は薄手の両面テープで貼り付けます。

運転台も車体色と同色に塗装されていたので、内装色のクリームに塗り替えました。


次は正面窓セルの加工です。1mmのアクリル板から削り出して制作しています。厚み感をなくすため、断面を艶消しの黒に塗装しておきます。

削り出したアクリル板を正面窓に張り付けます。上の写真が加工後、下が加工前です、

という事で完成です。内装も緑色から内装色に代わり、室内灯を点灯しても緑色が出なくなりました。正面窓もロストパーツの厚みもわからなくなり、グッとよくなりました。

今日はあいにくの雨。完成写真は天気の良い日に取りなおすことにしました。このU-Train製の南海22001系の加工品は販売予定となっています。お楽しみに。

2021年1月17日日曜日

U-Train製 南海22001系 完成写真です~。

完成写真です。いつもの屋外撮影です。正面の連結器はまだつけてないです。というか手持ちでないので、中間連結器と同時に発注予定です。 



最後にU-Trainから完成品で売られている南海22001系ですが、これと比較してみました。

完成品の価格が165000円。制作してみて完成品の屋根上の色差しなど特筆すべきところはあるのですが、少し価格設定が高いように思います。そんなもんだといえばそうなのですが。。

正面のはめ込み式の窓セルはとても効果的だと実感できます。細かいパーツでは、完成品と、私が組んだキットとも、台車にエラーがある点では一致しているので、同じ時期のものだと思うのですが、正面下の標識等のパーツの線が完成品のほうが細いような気がします。

正面顔のロストパーツも、組み上げる前に方向幕のHゴム、正面窓のサッシなど浮き出し表現されている部分は少し磨いて段差を控えめにしておいたほうが良かったと思います。何かのきっかけで塗りなおすことになれば、そこは手直しが必要ですね。


ライト点灯状態です。手前が私の作成したもの。奥がU-Train完成品。
室内仕切りは本来木目調のメラミン化粧板なので、薄茶色なのですが、U-Trainの完成品は車体色で塗装されています。内装パネルもなく車体色なので、室内灯に照らされた車内は緑がかって見えてしまいます。残念。。

内装の比較です。それぞれ最初の写真が私の制作したもの。後の写真がU-Trainの完成品

最初の写真はU-Trainの完成品。あとが和津市の作成したもの。車体と床板の接続に、コネクタを使用しているので、目障り。私はいつもの様に小さいばねで接続しているのでほとんど目立たない。

内装をのぞいてみました。壁の広告がワンポイントです。笑。
U-Trainの完成品はひどいですね。でも、こんなもんなのでしょうね。
出入り口の手すりも作ろうかと思っています。そのうちね。。。
U-Trainの完成品もそのうち当工房標準の内装シール使用に加工して、配線もコネクタをやめて簡易バネ接続に変更します。


U-Train製 南海22001系の作成 その⑧ 内装の制作

 さて、内装の制作に入ります。今回はよいマシンを導入したので、結構攻め気味の内装シールにしました。


いつもの内装シール製法なのですが、南海22001系の窓はちょっと厄介です。窓と窓の間が非常に狭く、いつものように内装シールを貼ったアクリル製の窓セルを使った場合、
アクリルの窓セルの厚みの為、内装シールの裏側が目立っちゃいます。なので今回は車体に直接内装シールを貼り、その上からアクリルの窓セルを張り付けることにしました。

シートはカツミのロングシートを赤に塗って使用。細かいパーツを接着し、付属の室内灯ユニットを取り付け完成です。完成し、試走させてみたのですが、ライトが上手く点かないうえに嫌な臭いがします。どこかでショートが起こっています。ライトが付かない原因はすぐわかりました。
標識等のユニットは車体と運転台ユニットの間に挟んで固定します。ライトユニットは運転台ユニット側にチップが配置されているので、両面テープでも固定が確実にできませんし、そのテープの余裕すらありません。問題のショート部分はLEDチップの足とライトケースで起こっていました。ライトケースにLEDチップが奇麗に入るよう考えられているようですが、これではショートしてしまいます。
LEDチップの足を紫外線硬化の樹脂でコーティングして対応しました。この部分の写真を見ていただいてわかると思いますが、床板固定用のアングル半田付けする際、アングルを少しカットしてやる必要があったようです。いまでは後の祭りなので何とかしました。

あと、モーター車の台車のどこかでショートが起こっているのですが、これも対処しないと。あと、連結器にエンドウのACEカプラーを使えと支持されているのですが、連結面間が広すぎです。これも何とかしないとです。ということで完成ですかね。

U-Train製 南海22001系の作成 その⑦ いろいろ完成に向けて。。

 さて、完成に向けて、いろいろ細かい作業に入ります。まずはインレタ。U-Train製のこのキットには、ナンバーインレタなども入っているのでそれを使う予定だったのですが…。

インレタの糊が死んでいました。うまく貼りついてくれず、グダグダになったので、途方に暮れていました。南海書体の数字インレタすらなく、困ったいたところ、マッハ模型さんが切り抜き文字を出しているのを発見…。したのですが、なんと家の在庫に「モデル8」さんの南海書体の切り抜き数字がひとつありました。。今回はそれを使うことにしました。

まず、図面をコピーして切り抜き文字を並べます。マスキングテープをガイドに並べ、並べ終わったら、上からマスキングテープを数字の半分くらい貼り付けます。マスキングテープ2枚をそっと台紙からはがし、Gボンドクリアを薄く塗って車体に張り付けます。


はみ出は余分な糊は文字が剥がれないよう丁寧に取り除きます。


奇麗に張り付けることができました。洋白のエッチング製でシャープで奇麗です。メタルインレタより数段こっちのほうがいいです。もう1mmくらい車体すそ側に張り付けたほうが良かったです。残念。。数字の在庫がないので、これで行きます。

削りだしで作った正面窓セルを嵌めてみます。このあとは内装の制作に入ります。

ではでは~。。





U-Train製 南海22001系の作成 その⑥ 正面窓の厚みをなんとかする

 U-Train製 南海22001系の前面はロスト製ですが、これは良い点でもあり、悪い点でもあると思います。悪い点は素材の厚みです。これを解りにくく、かつかっこよくするためにまず、塗装で表現します。

サッシの塗装をします。烏口を使うのでしょうが、実は私、烏口が苦手で、いつもマスキングをしてエアブラシで塗装をしています。まず、マスキングをします。使う塗料はライトシルバーですが、下地として黒を塗ります。


下地の黒を素材の厚みの70%(2/3)をマスキングし、ライトシルバーを塗装します。上の写真は素材の厚みの2/3をマスキングしたところです。マスキングを剥がしてみました。かなり良好です。

さて、さらにひと工夫します。使うマシンは最近導入したSnapmaker2.0です。3Dプリンターでありながら、ヘッドを交換することで、レーザー彫刻や、マシンニングができる優れものです。

これを使って1mmのアクリル板を窓の形状に合わせ0.8mm彫り込みます。

0.2mm残った部分を窓サイズより少し広めにカットして車体にはめてみました。メチャメチャイケてます。方向幕も同じように作りました。

こんな具合で、マシンニングで作成した窓セルは大成功。ただ、ここまでぴったりの物を作るのに、100個くらい試行錯誤していることは内緒です。笑

今回はここまで。。さて、南海22001は佳境に入りますよ~。

U-Train製 南海22001系の作成 その⑤ 塗装やり直し

ブログ更新が滞ってしまっていました。楽しみにしていらした方々、ごめんなさいです。
さて、南海22001系の塗装ですが、今回までに3回も塗りなおすことになりました。
最初の原因は「塗が厚く、ボテッとしていた」です。その次は単純ミス。乾いていないところを触ってしまった。その次は塗装工程を見直してみたが気に入らない。でした。

車体に帯を入れる場合、客車では等級帯、今回では濃い緑の帯ですが、この場合、帯色を塗っておいてから、帯のマスキングをした上に車体色を塗るという行程なのですが、この帯の塗装を次のように変更してみました。

プライマー →薄めにサーフェイサー →屋根色 →車体色(淡緑) → 帯色(濃緑)

確かにこの手順だと塗膜全体の厚みはかなり薄くなるのでよかったのですが、マスキングで帯を表現しなければならず、そのため、均等な幅にならなかったりと困難な点も見つかりました。特にこの車両の場合、つら面が大変でした。

なので、結局いつもの手順に工夫を加え再塗装としました。

プライマーを塗ってから
 →薄めにサーフェイサー →屋根色 →必要な部分のみ帯色(濃緑) →車体色(淡緑)

写真は屋根を塗ったところです。滑り止め塗装を表現するため、濃いグレーと薄いグレーで塗り分けをします。これは最初の濃いグレーを塗ったところです。マスキングをし、滑り止め塗装の薄いグレーを塗ったところで再びマスキングをして帯色を塗ります。

 よく、「なぜサーフェイサーを塗るのか?」と問われることがあるのですが、私がプライマーを塗る一番の理由は「車体表面も車内も塗装するから」です。その際、プライマーの塗装は裏表一度に塗りますので、とりあえずプライマーを塗っておいて、塗膜を安定させます。そうすれば、車内を塗る際車体を手持ちで塗れるので、塗りやすいからです。もちろん車体表面は軽く研磨することでとてもきれいな塗膜になります。

さて、車体の塗装を始めます。塗料はマッハカラーを使います。


帯色を塗って車体帯をマスキングし、車体色を塗ったところです。多少粗さはありますが、マスキングを剥がした後、軽く研磨するので、こんなもんでいいかと思います。


車体帯のマスキングを剥がしてゆきます。ドキドキです。今回は車体帯の幅を0.1mm太めに表現しています。マスキングラインは出入りドアのステンのガイドの0.1mm下の延長線と、妻面の足かけの下から二つ目の足のかかる部分の延長線が帯幅になるため、0.1mm太めにしました。

屋根のマスキングも剥がします。うまくいっているようです。

マスキングをすべて剥がして軽く研磨をかけます。

その⑤が長くなりましたので、ここでひとまず、次の工程に入ります。
ではでは。。


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