最果志向 ~放浪家坂木さんの足跡~

この数十年の放浪履歴を元に思ったこと・感じたことなどを訪問者の目線で綴る『旅エッセイ』ブログ。たまに自作の音楽の紹介。

SamutSongkhram サムットソンクラーン

【坂木より】
2016年6月2日開設。現状一日1~2記事の更新です。皆様と『最果(さいはて)志向』と『漂泊の思い』を共有できれば幸いです。たまに昔作った音楽も公開しています。

サムットソンクラーン県のメークロン川下流域

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 メークロン川の景色が綺麗だったので、水彩画を描いてみた。

 というのは嘘で、ピンボケ写真しかなかったので、ちょっと誤魔化すために水彩画っぽい加工してみただけだ。良く見るとバレてしまうが、一応なんとなくそれらしい雰囲気にはなる。世の中便利になったものだ。


 タイの河川と言えば、ラオスとの国境の多くを形成するインドシナ半島の母なる川メコンと、タイ北部の多くの国土を流域に持ち、バンコク市内を流れるチャオプラヤーの2つが有名である。

 この2つほどではないが、メークロン川はタイでは比較的大きな河である。タイ西部カンチャナブリー県に発し、ラチャブリー県、サムットソンクラーン県を経て、タイ湾にそそぐ。タイ湾は台湾と混同してしまうため、日本ではタイランド湾と表記する場合も多いようだが、タイ語では普通にอ่าวไทย(อ่าว=湾のこと、ไทย=タイ)と呼ぶので、ここではタイ湾と表記しておくことにする。

メークロン川地図
地図はGoogle Mapより

 昨日の記事にも書いた通り、メークロン川は『戦場に架ける橋』で有名なクワイ川(大クワイ川)が、小クワイ川と合流した後の下流にあたる。

 河口近くのサムットソンクラーン県では川幅も広く、ゆっくりと流れていた。川のほとりにある川の名と同名のメークロンの街はサムットソンクラーン県の中心で、タイ国鉄メークロン線の終着駅やメークロン市場もあり、結構栄えている。

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 街や河の近くを散策してみると、建設中の中東スタイルの建物が珍しくて写真を撮ってしまったが、何の建物かはわからない。

 近くには水上マーケットもあったりする。ちなみに観光ツアーなどでよく組み込まれているダムヌン・サドゥアク水上マーケットもこのサムットソンクラーン県のメークロン川の支流にあるのだが、私は行ったことがない。


※珍しい光景が見られるメークロン駅や市場も紹介しようと思っていましたが、長くなりすぎたので次の機会とします…。

【写真】2007年5月
【文章】2017年2月

タイの大型ディスカウントスーパー

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 タイのサムットソンクラーン県にあった郊外型の大きなディスカウントスーパー。タイではバンコク中心部を除くと、21世紀に入ってからでも昔ながらの市場の風景を見ることも多かったが、バンコク周辺はもちろん、地方都市に於いても、徐々に大きなスーパーマーケットが増えてきている。いずれは、昔ながらの市場も衰退していくのであろうと思う。

 写真中央部、緑文字の下の行にWE SELL FOR LESSと書いてある。確かウォルマートが初めに打ち出したキャッチフレーズと同じだったはずだ。つまり、世界中で見られるようなディスカウントスーパーです、ということなのであろうと思った。

 思えば、1970年代までは日本でもまだ昔ながらの市場の風景は各地に見られたように思う。だが、大型のスーパーマーケットやコンビニの発展などにより、そういった風景は徐々に無くなっていった。シャッター商店街の問題も、各地で聞かれるようになって久しい。

 綺麗だし、安心感もあるし、安いものも多いし、交渉の手間もない。だが、個人商店や市場で感じる独特の活気や雰囲気、生活感、というものは希薄になると思う。自然の流れではあると思うが、旅行者としては、どこに行っても同じ風景になってしまうことが、少し寂しくもあるのだ。もちろんそんな旅行者のエゴみたいなものは、生活を営む者にとっては、まったくもって関係のない話である。

【写真】2007年5月
【文章】2016年12月

タイの普通バスと旅行者のためのタイ文字学習のすすめ

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 今までの写真でもいくつか紹介してきたが、タイで普通バスと呼ばれるエアコン無しのバスはたいていこんな感じだ。このボロ具合が逆に旅愁を感じたりもする。昔はこれが主流であったが、エアコン付の割合もずいぶん増えた。

 ところで、こういったバスは、たいてい行く先や経由地はタイ語しか書いていない。写真でもおわかりのとおりである。写真のフロントガラスの上部と下部にそれぞれ左右、計4つの表示はすべて地名だ。

 バスターミナルでも、大きな都市のターミナルは英語表記もあるが、小さな街ではターミナルの行く先表示板でさえタイ語しか書いていないこともあるし、行く先ごとに分かれている切符売り場もタイ語しか表記がないことも多い。また大都市を除くと日本のようなバス停はないので、バスを見ないと行く先もわからない。

 タイ語は表音文字なので、欧州の言語やハングルと同じく、意味はわからなくても、文字と読みの規則を覚えればだいたいの音はわかる。ヨーロッパの言葉はアルファベットを使っていて文字は元々慣れているが、タイの文字は独特なので見た目は難解に見える。文字の数も多いし、実はフォントも色々多彩で読みにくいものもある。しかし基本的には母音と子音の組み合わせで綴られているので、慣れてくると次第に読めるようになる。

 文字の数は多いといっても、日本で言うゐ・ゑみたいに、古い単語にだけ使用して普段はあまり使わないような文字もあるので、よく使われるものだけ覚えておくだけでも良い。そんなのは読み飛ばしても推測がつく。

 もちろんそれだけではタイ語は話せないし、文章の意味もわからない。しかしバスの行く先表示は読めるようになるし、地図もわかるようになってくる。お店の名前も読めるし、タイ語しかない食堂のメニューも読めるようになる。これだけでも旅行者にとってはかなり有意義ではないだろうか。また読めるようになると、今度は意味を聞いたり調べたりして、語彙が増やしていくこともできる。

 ちなみに『だいたいの音はわかる』と前述した。ほとんどの言語がそうだと思うが、実は規則から外れる読みをする例外も多々ある。タイ語の例外の読みは、特にサンスクリット語由来の単語に多いと思う。やはりきちんと話そうと思ったらちゃんと勉強しなければいけない。しかし旅行者としてなら、とりあえずは文字と読みの規則を覚えるのはお勧めだ。これはハングルでも同じことが言えると思う。

 こんなことを書いていると私はタイ語ペラペラのように思われるかも知れないが、そんなことはない。私のタイ語のレベルは片言での旅行会話はいけるが、ビジネスや日常会話は厳しい、と言った程度だ。だがそれも基本は文字を覚えたところから始まっている。ちなみに文字を覚えようと思ったきっかけは、たまたまタイで買ったVCD(ビデオCD)の音楽がかっこよくて、そこに出ていた歌詞を読めるようになりたい・意味を知りたい、と思ったことであった。

【写真】2007年5月
【文章】2016年10月
  
プロフィール
管理人:坂木
ただ行けるところまで行ってみたい。何もなくても構わない。何もないことを見に行く。そんな性癖を勝手に最果(さいはて)志向と名付けた。
職業は会社員。休みのたびにあてもなくフラリ旅に出てしまう。



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    2016/6/2開設

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