最果志向 ~放浪家坂木さんの足跡~

この数十年の放浪履歴を元に思ったこと・感じたことなどを訪問者の目線で綴る『旅エッセイ』ブログ。たまに自作の音楽の紹介。

【Malaysia】マレーシア

【坂木より】
2016年6月2日開設。現状一日1~2記事の更新です。皆様と『最果(さいはて)志向』と『漂泊の思い』を共有できれば幸いです。たまに昔作った音楽も公開しています。

窓際の招き猫

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 マレーシアのマラッカの中華街のお店の窓際に鎮座していた招き猫。

 そういえば招き猫は確か日本発祥だったと思うが、昨今では中華圏や華僑が多いアジアの街などでよく見られる。日本の招き猫は小判を抱えているものがよく見られるが、中華圏のものは銀錠(元宝・銀鋌・馬蹄銀)を抱えたり、手にしていることも多い。

 日本では、右手(右前足)を挙げている招き猫は金運を、左手(左前脚)を挙げている招き猫は客を招くとされる。両手を挙げるのは「お手上げ」に繋がり、欲張りすぎるのは良くない、とされているが、中華圏では両手を挙げたものもしばしば見かける。両手を挙げた招き猫は、最初台湾でアレンジされて作られ、それが中華圏に広がったと聞いたこともあるが、詳しくは知らない。

 まぁそんなことはどうでも良いが、窓に並んでいたこの招き猫、なんだか和む。

【写真】2018年11月
【文章】2020年11月

I♡KL

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 マレーシアの首都クアラルンプールのフォトスポットとなっているクアラルンプール・シティギャラリー前の真っ赤なI♡KLのモニュメント。なんと撮影するために多くの人が列を成しているのだ。皆が次々にモニュメントの前でポーズを決めて写真を撮っていく。

 私はこんなものがあることは知らず、ふらふらと散策していて辿り着いただけで、ここが目的地だったわけではない。名勝名跡ならいざしらず、インスタ映えにも興味がない私としては、コレの前で写真を撮るために長い列に並ぼうとは思えなかったわけだが。

 ここで写真を撮ったら、確かに『KLに来ました!』って感じになる。なるほど、ネット&デジタル時代になっても、集合写真を撮る場所に『名勝〇〇』と大きく書かれていたり、ペナントやら通行手形やら『~に行ってきました』という洋菓子のお土産やらと変わらないわけか、と思うと、なんだか一人で納得してしまった。

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 ご丁寧に説明書きもあった。この赤いI♡KLのモニュメント自体は、2012年に作られた比較的新しいスポットであるらしい。作ったのは、1989年にARCH社を設立したアンドリュー・リーさんだとのこと。ちなみにARCH社はKLの木工細工のブランドである。

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 ここまで歩いてくるのに結構疲れていたこともあり、入口前のI♡KLの毒気のような喧騒を浴びたら、なんだかこのギャラリー自体入る気がなくなってしまった。なかなかセンスの良さそうな建屋だったのだけれど。

【写真】2018年11月
【文章】2019年12月

マラッカの猫

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 マレーシアの古い港町マラッカの街中を歩いていると、たくさんの猫に出会った。私はとりたてて猫好きというわけではないし、動物の写真はタイミングが難しいので、出会うたびにシャッターを切ったわけでもない。しかし、それでもいくつかの写真が撮られていた。

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 川を渡る歩道橋を渡っていると、前から猫が現れた。いったん一目散に逃げていったのだが、その後警戒しながら、端っこをそろりそろりとこちらに近寄ってくる。どうやら彼(あるいは彼女)は私とは逆方向に渡りたかったのだろう。

 そんなに睨まなくても何もしないよ。

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 警戒心の強い猫もいるが、人間をあまり気にしない猫が多かった気がする。特に人懐っこくてじゃれてくるわけでもなく、かといって一目散に逃げ去るわけでもなく。もちろん警戒はしているようだが。

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 とりあえず南国の日差しは強烈である。猫たちも昼間は日陰で休んでいることが多かった。

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 よく見ると彼らはお揃いの首輪をしている。野良ではなく飼い猫らしい。一応警戒はしているようだったが、近寄っても逃げることもなかった。

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 日陰の隅っこで休んでいる猫。猫って端っこも好きだよね。

 近寄ると顔を上げた。マイケルに似てる?(漫画『What's Michel』の)

【写真】2018年11月
【文章】2019年10月

マラッカの川沿いのアイスカチャン屋さん

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 マレーシアにはアイスカチャンと呼ばれる有名なスイーツがある。マレー文化が根強いシンガポールなどでも見られる。

 カチャンは豆を指す言葉で、元はかき氷に小豆を混ぜたものが原型である。しかし今日では果物や寒天、アイスクリームなど様々な具材やシロップが載せられ、多様に進化している。

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 マラッカ川の川辺を散策していると、結構賑わっているアイスカチャン屋さんがあった。少々休みたかったこともあり、立ち寄ってみることにした。

 ストロベリー、マンゴーなどの幾種類かのトッピングのメニューがあった。値段は正確には覚えていないが、とても安かった印象だけは残っている。

 疲れていて甘味を求めていたし、安かったこともあり、一人一個つまり二人で二個を頼んだ。しかし二人で一つでも良かったと思えるほどのボリュームと甘さだった。

 マラッカでアイスカチャンのお店をネットで探すとジョンカーストリート沿いのお店がよく出てくるが、値段・ボリュームなどを見ても、こちらが断然おすすめだと思う。



 お店はCendol Kampung Huluというお店。本来の入口はJalan Kampung Huluの通り沿いにあるようだが、川に沿った裏口にもお店とテラス席があって賑わっていた。

 ただ一つ難点があって、ヘドロ臭い川の匂いがたまにふわりとやってくるのには閉口した。気になるのであれば、少し場所を変えて食べたほうが良いかも知れない。

【写真】2018年11月
【文章】2019年7月

足裏マッサージ屋さんの名前は『名古屋』

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 海外の日本語のお店の名前には、『京都』やら『千葉』やら『埼玉』やら『大阪』やら、地名をそのまま店名にしているのをしばしば見かける。

 日本なら、たとえば沖縄料理のお店に『沖縄』とついていたら、ちょっとセンスがないようにも受け取れる。そんな直接的ではなく、その地を連想させる単語や旧国名あるいは方言を使う等、もうちょっと遠回しにその地を思わせるような店名にするのが普通である。

 だが海外でそんな遠回しな表現をしても、ほとんど伝わらない。だからもっと直接的に日本を連想させるネーミングになるのだろう。

 とはいえ、写真はマレーシアのペナンで見かけたフットマッサージのお店。名前は『名古屋』。名古屋ってマッサージで有名だっただろうか?とふと疑問に思ったが、そんなことはないはずだ。

 なぜ名古屋という名前を付けたのかもよくわからない。台北の『埼玉』のように響きが良いから、という理由なのか、それとも店主になにか所縁があるのか…よくわからない。謎のままである。

【写真】2018年11月
【文章】2019年6月

  
プロフィール
管理人:坂木
ただ行けるところまで行ってみたい。何もなくても構わない。何もないことを見に行く。そんな性癖を勝手に最果(さいはて)志向と名付けた。
職業は会社員。休みのたびにあてもなくフラリ旅に出てしまう。



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    2016/6/2開設

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