ゆきだるまです。
7月18日閉場後にフィリップ・モリスが第2四半期決算を発表、一時は77ドル割れまで落ち込んだ。
健康促進という世界的潮流の中でタバコ産業は危機に立たされている。起死回生に社運を賭けた加熱式タバコ「IQOS(アイコス)」だったが売れ行きが芳しくない。フィリップ・モリス社は調整後の1株利益の通期見通しを5.02ドル~5.12ドルに引き下げた。
現在フィリップモリスは80.38ドル、配当額が4.56ドルなので、配当利回りは5.67%となっている。この水準は買いなのだろうか?
フィリップ・モリスはかつて購入を検討した銘柄でもあり、今日は業績分析ではなく、高配当株としてどの水準で買うかということを考えてみたい。
フィリップ・モリスは年初から株価が23.0%下落した。税金を考慮しなければちょうど丸4年分の配当利益が吹き飛んだ形だ。
なんだかんだいっても最終的には株価が下がっていては仕方がない。株価の下落分を配当で補てんして投資生活を終わるのであれば最初から買わなければ良かったことになる。
そうすると高配当株の場合は株価が落ち切った割安の時以外に買うのは、その分の下落のリスクに晒されているということ。要は高配当株を買うには真のバリュー株投資に徹しなければならない。
その一つの指標にPER(株価収益率)がある。
PER=株価/1株利益
簡単な方程式で、株価の期待値といってもいい。逆数をとれば年間の利益率となる。
シーゲル博士が導いた伝統的な平均値は14.45。その逆数は6.8%であり、株式が年間7%の期待利回りを持つ所以ともなっている。
業績成長が著しいグロース株にこのモノサシを当てるのはナンセンスだが、業績が安定した高配当株には最適な指標といわれている。
今回のガイダンスで1株利益の下限値は5.02ドルという数値が示されたのでこれを活用してみると、52週の株価変動が76.21~121.16ドルであったのでPERとの関係を表に整理すると次のようになる。
これらの関係を長期スケールで見てみると
【長期株価推移との関係】
フィリップ・モリスの場合、52週下限値の72.21ドルは過去5年程度の下値抵抗線にもなっており、この辺りが株価割れをしない一つの目安となっている。真のバリューを追及するならココまで待ちたいところ。平均PERとなる72.54ドルより下がれば喜んで買う水準。もちろん収益力がきちんとあって減配しないことが前提だ。
自分もAT&Tをはじめ中途半端な価格で高配当株を買って散々な目にあっているので、高配当株は真に割安な時しか買わないことを徹底しようと考えている。そして良い買い物がないときはインデックスを淡々と買い増していこうと考えている。
それでは☆彡
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7月18日閉場後にフィリップ・モリスが第2四半期決算を発表、一時は77ドル割れまで落ち込んだ。
健康促進という世界的潮流の中でタバコ産業は危機に立たされている。起死回生に社運を賭けた加熱式タバコ「IQOS(アイコス)」だったが売れ行きが芳しくない。フィリップ・モリス社は調整後の1株利益の通期見通しを5.02ドル~5.12ドルに引き下げた。
現在フィリップモリスは80.38ドル、配当額が4.56ドルなので、配当利回りは5.67%となっている。この水準は買いなのだろうか?
フィリップ・モリスはかつて購入を検討した銘柄でもあり、今日は業績分析ではなく、高配当株としてどの水準で買うかということを考えてみたい。
フィリップ・モリスは年初から株価が23.0%下落した。税金を考慮しなければちょうど丸4年分の配当利益が吹き飛んだ形だ。
なんだかんだいっても最終的には株価が下がっていては仕方がない。株価の下落分を配当で補てんして投資生活を終わるのであれば最初から買わなければ良かったことになる。
そうすると高配当株の場合は株価が落ち切った割安の時以外に買うのは、その分の下落のリスクに晒されているということ。要は高配当株を買うには真のバリュー株投資に徹しなければならない。
その一つの指標にPER(株価収益率)がある。
PER=株価/1株利益
簡単な方程式で、株価の期待値といってもいい。逆数をとれば年間の利益率となる。
シーゲル博士が導いた伝統的な平均値は14.45。その逆数は6.8%であり、株式が年間7%の期待利回りを持つ所以ともなっている。
業績成長が著しいグロース株にこのモノサシを当てるのはナンセンスだが、業績が安定した高配当株には最適な指標といわれている。
今回のガイダンスで1株利益の下限値は5.02ドルという数値が示されたのでこれを活用してみると、52週の株価変動が76.21~121.16ドルであったのでPERとの関係を表に整理すると次のようになる。
株価 | PER | 配当率 | |
株価最高値 | 121.16ドル | 24.1 | 3.8% |
現在株価 | 80.38ドル | 16.0 | 5.7% |
株価最安値 | 76.21ドル | 15.2 | 6.0% |
平均PER | 72.54ドル | 14.5 | 6.3% |
これらの関係を長期スケールで見てみると
【長期株価推移との関係】
フィリップ・モリスの場合、52週下限値の72.21ドルは過去5年程度の下値抵抗線にもなっており、この辺りが株価割れをしない一つの目安となっている。真のバリューを追及するならココまで待ちたいところ。平均PERとなる72.54ドルより下がれば喜んで買う水準。もちろん収益力がきちんとあって減配しないことが前提だ。
自分もAT&Tをはじめ中途半端な価格で高配当株を買って散々な目にあっているので、高配当株は真に割安な時しか買わないことを徹底しようと考えている。そして良い買い物がないときはインデックスを淡々と買い増していこうと考えている。
それでは☆彡
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