山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

2016年01月

当初の計画で「ホリデー快速富士山2号」に乗って立川まで移動し、その後、「梅の湯」か「高砂湯」あたりに入るつもりだったが、やはりなるべく早く温まりたい(汗を流したい)というのが素直な成り行きなので、1本後の直通電車である「快速山梨富士4号」まで、河口湖で風呂に入り、ちょっと小腹を満たすことにした次第。駅前の「河口湖ステーション・イン」と「平井売店」でさっぱり&満足した後、頃合い良し、河口湖駅に向かう。丁度、日没後のシルエット富士が目の前に見えている。
改札口には、外国人の群れが行列を作っていた。皆、「快速山梨富士4号」に乗るようである。「快速山梨富士4号」は自由席と座席指定席があるが、この感じでは、座席指定(乗車券プラス520円)に乗った方が無難だろう。早速、指定券を買おうとすると、券は窓口のみの販売で、しかも外国人の集団相手に窓口のおねえちゃん女性駅員が四苦八苦していてなかなか捗らない様子。観光地はどこも、海外旅行客の対応に大わらわ状態、さしずめ平成の黒船来襲というところか。
「快速山梨富士4号」は、JRのE257系500番台の車両だった。通常、中央線で「特急かいじ」として走っているE257系は0番台。500番台は、房総半島と東京を往復する「特急わかしお」や「特急さざなみ」に使われている車両である。白、ブルー、イエローのトリコロールが特徴、会社帰りに東京の酒場へ「出張」する際には、時々使わせてもらっていた。昨年のダイヤ改正で、「さざなみ」の運転本数が減ったのを知っていたのだが、まさかこんなところで「出稼ぎ」しているとは思わなかった。
席に落ち着いたら、夜の帳が下りた窓の外を眺めつつ、山の残り酒をちびりちびりやる。シートピッチは960mm。189系と較べて50mmも広く快適。JRで現役の特急車両に、快速料金(自由席は乗車券のみ)で乗れるのは、とてもお得感がある。これも世界遺産効果、外国人観光客に配慮したサービスだろうか。今後も暫定的な運用ではなく、いつでもこのE257系が利用できるようにしてもらえると有難い。

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河口湖ステーション・インでさっぱりした後、小腹が空いたので何処かへ入りたい。河口湖駅前には「土浦食堂」という駅前食堂があるのだが、残念ながらこの時間では開いていない。毎度思うことながら、観光地にあっては、中休みは営業機会を逸する行為だと思う。少なくとも我々の様な山屋は、昼時に入るのはほぼ不可能だし、帰りのことを考えると、夕食時まで居ることも困難だ。店の立場とすれば、仕込みの都合等、事情は色々とあるだろうが、現実的には中休み無しで営業している店もある訳で、やればできることだろうと思う。
ま、そんなことはさておき、次善策を講じなくてはならない。そこで、ステーション・インの隣りにある「平井売店」に入ってみた。1階は土産物売り場、2階は食堂と云う、観光地には有りがちな営業スタイルである。
帰ってからよくよく見れば、ホームページのURLはステーション・インと同じだった。と云うことは、経営も同じか。図らずも2段階で金を落とすことになった。店にとっては、してやったりだろう。
2階のテーブル席からは、やっぱり富士が良く見える。それにしてもこの2日間、明けても暮れても富士山ばかりだった。それも、遮るものが無く、圧倒的にでかく明け透けな姿は、やや奥ゆかしさに欠ける印象。離れた所から、周りの山々を従えてすっと立っている慎ましげな姿を眺める位がちょうどいい。個人的には、編笠山の青年小屋から見る富士が、一番優美なような気がするが如何だろうか。
メニューを見たあと、ほうとうを頼むと、出てくるまでどれ位時間が掛かるか店員に聞いてみると、20分くらいですと仰る。17時27分発の快速山梨富士4号に乗るつもりなので、それだとちょっとキビシイか。ならばと、ワカサギのフライ、野菜炒め、もつ煮込みを注文。ワカサギはちょっと小ぶり。もつ煮込みは、かなり煮込んである様子。
飲み物は、日本酒。「甲斐の開運」という河口湖の地酒だった。富士山に一番近い造り酒屋と云うことになるらしい。兎にも角にも、富士山尽くしの2日間だった。

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平井売店のHP: こちら 

毛無山に登った帰り、「県境」と云う名のバス停で暫し、富士山駅行のバスを待つ。ところでこのバス停、英語名が併記されているが、"Prefectual Border"となっていて、その場所がどういうところかの説明にはなるが、それってやっぱり普通名詞。「県境」が固有名詞ならば(当然、そうだろうと思うけど)、"Ken-Zakai"か"Ken-Kyo"とした方がいいのではないか。バスを待つ以外、他にやることが無いのでついそんな、どうでもいいことを考えてしまう。
もう一つ、元々の計画では、風呂に入るのは立川か河口湖駅界隈で考えていたが、皆の意見を集約した結果、やはり近いところで入ろうと云うことになった。そこで「開運の湯」か「温泉寺」に寄るには、どのバス停で下りたらいいか、渉外担当のこのちゃんが早速バスの運転手に聞いたが、どうも最寄りのバス停からは歩くことになりそうとの由。
バスの運転手は歩く感覚に疎いから、すぐ近くと云っても眉唾だ、とは、なおちゃんの読み。ならば河口湖駅からタクシーに乗り換えるか、と云うことになる。
河口湖駅到着後、客待ちのタクシー運転手に、風呂に入りたいが良いところない?と聞くと、其処でも入れるみたいだよ、と目の前にあるビルを指差す。まさかここで乗車拒否!に遭うとは思わなかったが、確かにビルの上にある看板には「展望風呂」とある。その運転手の仰せのまま、ホテルの1階へ行ってみると確かに「入れます」との返事。こんなにも駅に近いところに立寄り湯があるとは思わなかった。温泉ではないようだが、それは大した問題ではない。 
600円を支払って階段を上がる。風呂は4階にある。午後4時過ぎだが、風呂場は完全貸切状態。残念ながら、湯船からは富士山は見えないが、昨日今日、富士山を見過ぎて胸やけ状態なので丁度良いくらい。風呂上がりは1階の食堂でビール。ふと窓の外に目をやると、やっぱり夕日に照らされた富士山が見える。この方向から見る富士が、一番美形かも知れない。

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河口湖ステーション・インのHP: こちら 

2016年最初の山は、天子ヶ岳・長者ヶ岳と毛無山(山の記録はこちら)。公共交通機関によるアプローチでは、なかなか遠い位置にあるので、日帰りは困難。麓の宿で一泊するしかないのだが、この辺りの宿もだいぶ限られている。立地条件が良い宿は唯一「休暇村富士」なのだが、かなり人気が高い宿で、数か月先まで予約が一杯になっている。そのため、暫く先の計画にするしかないかと考えているうち、偶々予約状況を確認してみると、コテージがひとつ、空いているのに気が付いた。以前見たときには一杯だったので、きっとキャンセルがでたのだろう。さっそく予約を入れた。ちなみに、HP上の案内ではコテージは5人まで、となっているが、予約申し込みフォームでは6人まで入れるようになっていたので、MAX6人で予約を入れた次第。
長者ヶ岳から下りてくると、田貫湖畔の何も無いところに「休暇村富士」は、やけに立派な建物のように感じる。田貫湖越しに富士が見える、抜群のシチュエーション。裏山が丁度、天子ヶ岳と長者ヶ岳なのだが、誰もそんな山なんて見向きもしない。フロントでチェックインしたら、コテージへ。歩くと、5分では着かないくらい離れている。
1階は、ベッドが2つあるベッドルームとリビング・ダイニング、キッチン、ユニットバス、手洗い。階段を上がると畳敷きの屋根裏部屋(いまふうに云えばグルニエ)に4人が寝られるようになっている。屋根裏は詰め込めばもっと寝られそうである。1階の富士山側にはウッドデッキがあり、陽気が良ければ外で一杯やるには良さそう。
食堂と温泉は本館にあるので、コテージで軽く一杯やったあとに、しっかり着込んで移動。富士山が目の前に見える(はずだが、もうとっぷり陽が暮れていて見えない)温泉でさっぱりした後、夕食はビュッフェ形式。和洋中、色々あって品揃えは豊富。どこかの格安ホテルチェーンよりは、はるかにゴージャスである。
惜しむらくは、朝食が7時からとなっていて、我々のニーズ(6時半出発)には合わず喰い損ねた。それでも、これで9,150円はじゅうぶんお得だと思う。いつか、長者ヶ岳と毛無山の間を登りに来ることがあったら、また是非、この宿に泊まりたい。じゃなくて、この宿に泊まるため、長者ヶ岳と毛無山の間をチャレンジしてみたい、と云う方が相応しい。

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休暇村富士のHPはこちら 

プチ同窓会の新年会。大方のメンバーは、つい3週間前にも会ったばかりなのだが、今回はオランダから一時帰国中のK野クンが参加。
そのK野クン、奥方から、体重が60kgを超えたら家に入れない、酔っ払っても入れない、と宣告されているそうで(小生の場合だったら生涯、家に帰れそうにない)、なんと今日は銀座のホテルを予約してあるとのこと。それほどまでに奥方の一方的要求を甘んじて受け入れているのは、やはり惚れた弱みか・・・、何か弱みを握られているのは間違いない。様々な家庭があるものである。そもそも今夜、我々と呑んでいること自体、 奥方にはないしょだそうで、しかもカモフラージュのため明日、京都への出張をセッティングしてある、というから恐れ入る。呑んべえのK野クンが、これらの条件を今までクリアできていたのか、そしてこれからもクリアできるのか、我々には甚だ疑問に映る。
それはさておき、この店も、アユラシが予約を入れたくれた。神楽坂のど真ん中。脇の小路を下れば、先日入った「まろうど」がある。この店は、酒も料理も新潟なんだそうである。日本酒は天領盃をいただく。旨み系の酒。佐渡の酒だそうである。料理は3,500円の新年会コースになっていて、
・ちりめんじゃこと有機野菜 焦がし葱ドレッシング
・新潟のっぺ
・お造り三種盛り合わせ
・煮魚(鯖)
・新潟長岡名物 栃尾油揚 野沢菜青唐味噌はさみ焼き  
・雪室熟成コロッケ (キャベツ レモン ソース)
・魚沼コシヒカリ釜飯(ホタテ)
・デザート
が出てきた。どれも日本酒との相性が良い。この頃、なにかと肉系が多かったのでこのような忘年会はうれしい。

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7ヶ月ぶりの「久呂無木」(前回はこちら)。この頃すっかり恒例(?)となった、年越しそば忘年会である。皆、この機会を楽しみにしている。もちろん、今回も店訪問を先に決めて、その後で山を考えるパターンに変わりは無い。つまり、武甲山や小持山、大持山詣では「露払い」のようなものである。さらに、昨年の反省も踏まえ、18時の開店時間に合わせて西所沢駅到着時刻から遡り、「武甲の湯」に最寄りな西武秩父線横瀬駅の発車時刻、「武甲の湯」に秩父丸通タクシーを呼ぶ時刻など、周到に行動計画を立てた。それでも店の前にはちょっと早い17時55分に到着、若干待ったが、遅れるよりはマシだ。
今夜は総勢9名なので、また奥の座敷に上がらせていただく。いつもはビールでスタートだが、今日はご主人が「いいもの、入っていますよ」とのアドバイスに従い、「獺祭」のスパークリングで、忘年会第2弾スタート。そう云えば、隊長の壮行会も入れると第3弾だが、それ以外も含めれば、今シーズンは個人的に7回目の忘年会(何度も顔を合わせている方もいるが)。だいぶ肝臓に働いて貰った。
今回も、酒は全てご主人にお任せ、「花邑 純米」、「屋守 純米おりがらみ27BY」、「大信州」、「初手思慕里」、「貴」と、「獺祭」も含め6種類の日本酒をいただく。どれも自分好みの味わいで嬉しい。赤文字に黄色ラベルの「屋守」は初めて見た。調べてみると、今シーズン(27BY)から変わったようだ。初しぼりの純米おりがらみ。やっぱりミラクルジューシー。「大信州」には番外品の荷札がついている。「花邑」と「初手思慕里」は、聞いたことも無かった。
料理は、板わさ、キビナゴ南蛮漬け、豚バラ炙り焼き、鶏肉炙り焼き、出汁巻き玉子、蕎麦味噌、じゃこ山椒焚き、牡蠣しぐれ煮、烏賊沖漬け、そして「人数分ありますよ」とご主人が気を利かせてくれる、さつま芋天麩羅。これだけの数を賞味できるのは、9人もいるから。この店に来るのは、大人数に限る。どれも定番だけど、何度食べても美味い。そして待ってました、もり蕎麦。つるつるしこしこが、相変わらず感動的、喉越し抜群の蕎麦を堪能した。そして今宵の締めくくりを、蕎麦湯でホッとする。今年も良い年だった。また来年が楽しみだ。

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2015年最後の山行は、武甲山御嶽神社の一ノ鳥居から反時計回りで武甲山、小持山、大持山と巡り、妻坂峠からまた一ノ鳥居へと戻ってきた(山の記録はこちら)。歩行距離はさることながら、それなりにアップダウンがあるので、結構歩きでがある。久々参加のWoodyさんは、歩いている最中から筋肉痛になった、と仰っていた。一方、和尚には特段の支障が見られなかったのは、まがりなりにも月1回以上は参加している成果であろう。
山から下りれば、先ずは温泉で温まりたい。横瀬界隈で最寄りとしては、武甲温泉か丸山鉱泉だが、本日の参加者に意見を募ったところ、武甲温泉には(小生以外)誰も入ったことが無いとのこと。ならば行ってみようかと、予約していたタクシー2台に分乗し、武甲温泉へ。調べてみると、前回はもう9年も前のことだった(その時の記録はこちら)。
外観は、それこそ9年前とは変わっていないように見受けられる。駐車場に止まっている車の数が、心なしか少ないような気がするが、気のせいか。玄関を入って左手が靴箱、正面がフロント。券売機で入浴券(800円)を購入して、フロントに提出する。右手へ進むと、真正面に大広間休憩室がある。いわゆるここが我々の集合場所。左手へ進むと風呂場。ここの湯は高アルカリ性で、いわゆるつるすべ系である。
洗い場も湯船も、やっぱり客は少なめ。年末のせいもあるだろうが、やや集客力が下がっている気もする。来年には、西武秩父駅前に新たな日帰り温泉ができるそうだから、とても安穏とはできない筈。
露天風呂に浸かっていると、何やら普通に服を着た人と、武甲温泉の袢纏を着た職員が揃って男風呂へやってきて、目の前をうろうろ。取材だろうか、それともリニューアル工事費見積の下見だろうか。西武日帰り温泉への対抗策を検討中なのかも知れない。それにしても、風呂場に普段着の人間がいると、なんだか落ち着かないものだ。
風呂から上がったら、大広間へ直行。料理は大広間のさらに奥にある厨房で注文するのだが、生ビールだけは、喫茶コーナーで買う仕組み。大広間はガラ空きで、寂しい程。舞台には、毎週木曜日は荒川劇団の公演があると書かれているが、その時はそれなりに客がやって来るのだろうか。何となく、今後の行く末が気になる武甲温泉である。

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武甲温泉のHP: こちら

今日も忘年会。蕎麦好きオヤジさん達との月いち呑み会は、この頃いつも新橋だったので、久しぶりに銀座にしてみた。店は云わずと知れたオールド・バー「BRICK」。銀座の並木通りにあって、普通のさらりーまんでもそれなりに良い気分になるまで酔えるリーズナブルなバーである。もちろん、隣りにドレス姿の女性なんてやって来ない。この界隈のそう云う店は、支払いがひとケタ変わる。
1階の扉を開けると、カウンター内のバーテンダーが、顔を見るなり「ご予約のお客さんですね、地下階へどうぞ」と云う。まるで顔に書いてありますよ、と言いたげな、随分と勘がいいバーテンダーだ。下ってみると、いつものように小生以外は既にスタートしている。ボックス席は我々だけ。
地下階は、やけに暗い。こんな闇の中で男6人が呑むのは、やや不思議な構図である。暗がりに知り合いが居たとしても、たとえ幽霊が居たとしても、気が付きそうにない。その意味で、ひたすら酒呑みに没頭することができる、呑んべえには有難いシチュエーションである。
今日は、マッカラン12年のボトルが6,000円で呑めるとのこと。そいつは豪気だ。普通は、ワンショット1,500円だから随分とお得だ。今日はビールも我慢して、もうこれ以外は呑まないことになった。
つまみは、それほど凝ったものは出て来ないが、チーズやクリームコロッケ、オムレツ、ソーセージ盛り合わせ、ピザ・マルガリータと、それなりにはある。これだけあれば、あとはマッカランを傾けるだけ。シングルモルトにしては口当たりがソフトなので、くいくいイケる。結局、6人でマッカラン12年を2本を平らげた。それでも一人当たりのウィスキー代は2,000円なので、蕎麦好きオヤジさんも含め、全く申し分ない。久しぶりに気持ち良くスコッチで酔った。

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我らが隊長の韓国転勤という大事態が発生した。本人の公私へのインパクトが最大であるのは当然だが、我等の山岳会への影響も甚大である。元々女性パワーに押されっ放しの男性陣は、今後暫く、益々劣勢に立たされることが確実、もはや風前の灯状態となった。今後はすべて女性陣に牛耳られ、男子連はおこぼれを頂戴するまで、隅っこで小さくなっているしかなさそうな、危機的状況である。もう山登りは女子連にお任せし、我々は居酒屋で山のお帰りを待つということにするか・・・。
それはさておき、壮行会である。和にするか洋にするかで少々悩んだが、当人の意向も伺ってやっぱり蕎麦屋で決定。さて次は、何処の蕎麦屋にしようかと考えるに、参加者は西は立川、東は千葉からやって来るので、適当なところとなるとお茶の水・神田あたりか・・・。そこで神楽坂にあるここ「酒蕎庵まろうど」にしてみた。総勢18名の大宴会になるが、なんとか入ることが出来た。
店に入ると、我々のテーブル席がずらりと並んでいて、左手手前がカウンター席、奥が小上がりとなっていて結構広い。今回頼んだ3,500円のコースは、前菜と刺身、かき揚げ天麩羅、メインはきのこ鍋、そして締めはもちろん蕎麦となっている。
ここの蕎麦はちょっと変わっていて、つなぎに山ゴボウの葉っぱを使っていると云う。そのせいか手繰ってみるとかなりコシが強い。その土地(長野県飯山市富倉)の名前から、富倉蕎麦と称するらしい。調べてみるとこの店は、本店が斑尾高原にある民宿だ。北信の民宿が、東京・神楽坂に蕎麦屋を開いていると云うわけ。何か強い思い入れを感じる。
酒は、妙高界隈の地酒が豊富。君の井、雪中梅、千代の光、鮎正宗、水尾、片っ端から全部頼む。旧新井市生まれのアユラシは当然、全てに通じている。
今回は隊長壮行会ということもあって、普段、なかなか会う機会がない"鳥見チーム"や、時々呑み会には姿を現す方々も一同に会し、大いに盛り上がった。都合が付かずに来られなかった方々を含め、隊長の帰朝時にはまた皆で集まり盛大にやりたい。ちなみに今回の参加者で、男性陣は18人中7人。普段の山行も、そのくらいの比率だったらまだ格好がつくが・・・。今後、残された男性諸氏の一層の奮闘を期待するしかない。

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富士山駅からの帰り道、期待して乗った「フジサン特急」は、何故かロングシートの6000系だった。単に、止まる駅が少ないだけの通勤電車。ちょっと損した気分だが、特急料金300円なので、まっ、ギリギリいいか!
大月駅で中央線に乗り換え、いつものように立川で途中下車。さて、日曜日の昼下がりに入れるところと考えているうちに、以前より気になっていた「肉汁餃子製作所 ダンダダン酒場」を覗いてみようとと云うことになった。今年の8月開店と云う新規店だが、調布をはじめ姉妹店は結構あるらしい。
我々が到着したのは午後4時過ぎ。土日は、午前11時30分からぶっ通しでやっていると云うから、我々の様な中途半端な時間にやってくる者には有難い(って、午前中から来ることはたぶんないが・・・)。暖簾を潜ってみると、さすがにこの時間はまだ空いている。我々以外には先客が二組だけ。ただし、その後じわじわと増え始め、帰る頃にはテーブル席はほぼ埋まってしまった。なかには、乳児を連れた団体客もいる。 
メニューを見ると、この店、餃子がウリと云う割には、餃子は、手羽餃子と肉汁餃子(450円税別、以下同様)の、二種類のみ。バリエーションよりも味で勝負、直球勝負という感じだろうか。期待してみたい。
店員を呼び「先ず生ビール」(460円)と告げると、「先ず、餃子何枚焼きますか?」ときた。時間が掛かるので、真っ先に注文してくれと云う。どれほどのボリュームなのか判らないので少々躊躇し、「二枚」と答える。ここで、五枚、とか云う奴もいるのだろうか。餃子以外には、チャンジャ(360円)、柚子キャベツ(360円)、塩じゃが(460円)、肉味噌もやし(360円)を注文した。この店で、餃子以外のウリは、馬刺しのようである。
この店は、JRAの斜向かいにある。丁度、建物からゾロゾロと競馬好きの方々が出てくるのが見える。何となく服装に統一感があるように見えるのは、単なる思い込みか。少なくともあの中に、登山姿の我々が入り込んだら、とても違和感があるだろうと思う。総じて、皆さん俯き加減に見えるのは、勝った人間はやはり一握りに過ぎないと云うことだろう。
やがて、焼き餃子がやってくる。さっそくいただくと、まるで小籠包のごとく、 肉汁が溢れんばかり。不用意に齧り付くと、辺りに飛び散らしそうだ。なるほど看板に偽りはない。この餃子に病みつきになる輩もいそうだ。皮は厚からず薄からず。これで締めてひとり2,500円ほど。今度来る時は、馬刺しも頼んでみよう。

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エクシブでの忘年会の翌日は、鉄砲木ノ頭から三国山まで軽くひと回り。今日も天気が良かったので、雑木に覆われた三国山界隈以外、すなわちエクシブの客室からも、タクシーを下りた(アマチュアカメラマンが大勢いた)パノラマ台からも、鉄砲木ノ頭まで登る道中も、もちろん(カメラマンが一人いただけの)鉄砲木ノ頭からも、山中湖畔の撫岳荘BSからも、くっきり富士山が見えて些か食傷気味(人によってはそれが安心、なのかも知れぬ)。まるで釈迦如来の手の中に居るように、富士山から見つめられている感じだ。でも女子連は、富士山が顔を出す度に歓喜する。まったく富士山好きである。
ズナ峠から山中湖畔は、かつて武田信玄が駿河攻略のために使った軍用道を辿ろうとしたが、道があるような無いような感じていまいち確信が持てない。別荘街に入る処の手前で、ようやく道らしき道を確認出来た。別荘地はこの時期、ひと気が全くない。途中、「古志路燻製工房」という店(レストラン兼デリカテッセン?)があり、クリスマスツリーが飾られていたりして、やっていそうな雰囲気だったが、残念ながら10時前では開いていない。
その後、湖畔のマリモ通りに出たところにも、一風変わった建物があった。看板には「森のアルム」とある。レストランらしい。「アルム」をネットで調べれば、アルプスの少女ハイジに出てくる山の名前だそうだが、アルプス風と云うよりも、アントニオ・ガウディかサルバドール・ダリが設計した建物の様だ。女性の心をくすぐるような外観、思わず惹きつけられそうな風貌である。
山中湖に出たらタクシーがやって来るまで、湖畔で富士山を眺める。冬の山中湖は、客なんていないと思っていたが、豈らんや湖面には沢山のボートが浮かんでいる。巨大なボートはワカサギ釣り用らしい。富士山の右側には、意外に南アルプスの山々が見える。富士の広大なすそ野のお陰で、他の山が邪魔にならない。
「紅富士の湯」へ向かうため、三たびやってきた共和タクシー。我々は3人だけだが、またもジャンボタクシー。しかも前の2回で乗った車とは違う。女性運転士に訊けば、この頃は大きなスーツケースを持った外国人観光客が利用するためとのこと。さらにこれらのジャンボタクシーはみんな4WDらしい。山中湖周辺の道路はこの季節、凍結することが多いそうだ。朝方発生する霧が、道路に霜を下ろすのかも知れない。
運転手の話を聞いているうちに「紅富士の湯」到着。いつも混んでいる日帰り温泉なのだが、今日は開店間もないせいで、風呂場も比較的ゆったりしている。ここは、内湯からも露天風呂からも富士山が目の前。富士山の眺めはすっかり胸やけ状態なので、特に心躍ることは無い。さっと入ったら、休憩室に直行し、生ビールを注文。まだ10時半過ぎなのだが、ま、いいでしょ。

(カメラで撮った写真が、SDカードに記録されていませんでした。したがって、写真はスマホで撮った1枚のみ。残念!)

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エクシブ山中湖に泊まるのは3年ぶり2回目。その時は前日に鉄砲木ノ頭へ登ったが、今回は明日(2日目)に登ることにしている。3年前は、登り始めは12月にして雨が降っていたのだが(記録はこちら)、鉄砲木ノ頭に着くと天候がドラマチックに回復し、みるみるうちに富士山が姿を現す光景に遭遇、ちょっと得した気分になった。明日はきっとピーカンだろう。
前回は、エクシブに着いた時には既にとっぷり陽が暮れていて、富士山がどの方角にあるのかも定かではなかった(翌朝も、富士山を見た記憶が無いのはどうしたことか・・・)。今回は陽が落ちたとは、云えまだ明るさが残っていて、奥ゆかしさに欠けるほど、富士山がでーんと真正面。こんなに見え過ぎる程見えることを初めて知った。
今回も、予約からチェックイン・チェックアウトに至るまで、全ての手続き等は、なおちゃんにおんぶにだっこ。そのせいで、金魚のフン的我々は、エントランスから客室までのことしか知らないが(ついでに云えば、ホテルマン達のホスピタリティも判らないが)、富士山の眺めの良さこそが、ここの魅力と断言してもいいだろう。
薄暮となってからも、客室の窓からは、くっきり富士の形が視認できる。良く見ると、右の裾野の向こうには、南アルプスの聖岳や赤石岳がシルエットになって浮かび上がっている。昼間よりも良く見え、つい釘付けになってしまう。エクシブで合流したアユラシ曰く、併設された温泉からも富士山が良く見えるとのこと。
我々が泊まった客室は、ベッドが2つに畳の間が付いていて、4人までOK。その畳のスペースに都合7人が集まり宴会。皆が持ち寄った酒と肴はたっぷり。大いに呑んで喰った。
翌朝、部屋の中は充分暖かいが、窓の外はとても冷え込んでいる。カーテンを開けるとまだ夜明け前だが、富士はひっそりと、しかし神々しく存在していた。これほどの存在感を主張する山は、やはり富士山をおいて他には無い。

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今年もあっという間に年の瀬、忘年山行の季節。今回は山中湖畔で泊まる計画を立て、1日目は菰釣山から山伏峠まで歩くことにした(山の記録はこちら)。丹沢の西のはずれからは、山中湖が意外に近いことが実感できる。むしろ、丹沢もそれなりに広いので、大山から菰釣山まで、普通の山歩きならばたっぷり3日ぐらいはかかるものと思われる。通しで歩くような大それた真似はできないが、なんとかこま切れでも繋げたい。果たしてそれが実現するのは、いつのことになるやら・・・。
とりあえず予定通り山伏峠についたら、いつもの共和タクシーを呼ぶ。峠から道志側トンネル出口へ下ると、程なくやってきたジャンボタクシーへ乗り込み「石割の湯」へ直行。つい5か月前に来たばかりだが(前回はこちら)、季節はすっかり巡り、汗を流すと云うよりも、温まるために来る感じになった。
ここは「天空の湯」と同様、風呂場は2階にあるのだが、だからといって眺めが良い訳ではない。富士山も見えない。でも、脱衣所も洗い場もゆったりした造りになっていて、ポイントは高いと思う。木材や自然石をふんだんに使っているところも、ここの特徴かも知れない。
さっぱりしたところで1階の大広間へ。風呂場にはそれなりに客が入っていたが、こちらは殆どゼロ。たいてい、陸に上がったトドのコロニーの様な風景が見られるのだが、もうそんな季節ではないと云うことか。ここは、食べ物の持ち込みが完全フリーとなっていて(何故か飲み物はダメ、ということになっている)、これは意外に有りそうでない。
今夜の宿では夕食をとらないことにしているので、ここでしっかり喰うことになった。まずは、焼き餃子を肴に生ビール。ひとりでまったりしているうちに皆がやってきて、たこ焼きやら炒飯やらをいただく。そのうち夜の部から参加の凸さんも合流し、忘年会らしく賑やかにやった。一頻り呑んで喰ったあと、石割の湯を出ると、西の空は日没直後、雪を被った富士山がシルエットに移り変わるときだった。

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今日も忘年会、今日も千葉から東京へやってきた。ところは神田、南口から徒歩わずか1分の店。大桝という、酒問屋が経営していると云うワイン系の店。ビストロ、と云うよりも更にカジュアルな感じ。これならば巷のオヤジ達同志であっても入れると思う。以前、浅草にある大桝のワイン館に入ったことがあったが、神田にも出来ているとは知らなかった。
4,500円(税別)で呑み放題のコースをチョイス。もちろん、料理はワインに合った洋風、ボリュームも育ち盛りで無ければ十分満たされるものと思われる。呑み放題では、ワインは銘柄を選ぶことは出来ない。ここはそもそも、酒問屋がやっているだけあって、品揃えが豊富なのにかなり残念。まあそれでも出されたワインはなかなかのパフォーマンスがあり、特に不満はない。
ワインリストを眺めてみると、リーズナブルなワインから高級ブランドまで多彩。ドンペリニヨン2003が2万円弱と、いかにも金持ち向けのものまである。でもドンペリニヨンは酒屋で買っても軽く1万円は超えるので、とても良心的な値段ではある(だからと云って、頼むことは絶対ない)。
料理はサラダでスタート。次にチーズとソーセージの盛り合わせ、バーニャカウダ、鯛のカルパッチョ、大アサリ(ホンビノスガイ)の蒸し物、ソーセージのソテー、ペンネ・アラビアータ、ローストビーフとかなりバリエーションも豊富。味はまずまず申し分なしである。
何れにせよ、次回来る時にはアラカルトで、ワインも何種類か試してみたい。きっとこの店は期待に応えてくれるだろう。 

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酒の大桝・神田ワイン館のHP: こちら 

時節柄、番外編が多くなることをお許し下さい・・・<(_ _)>。
今回は都内での忘年会。ところは八重洲。大学の同窓生の集まり。と云っても、ごく内輪、いつもは3~4人なので、やや拡大して6人で「魚錠」に集合。この店は初めて。職場の呑み会で様々な店を知っているアユラシが予約を入れてくれた。名前の通り、魚料理がウリの店だそうで、調べてみると魚屋が経営しているらしい。へぇー、こんなところで魚屋とは。
昔、鉄鋼ビルがあった場所(まもなく新鉄鋼ビルが竣工するらしい。東京駅周辺もいつのまにか景色が新しくなる。)の向かい側という、東京駅八重洲北口から至近のところにある。入ると、客のほぼ100%がさらりーまんである。ここならば、普段も出張帰り、または東京への出張のついでに呑み会に参加という輩もいるだろう。
時はまさに忘年会シーズン真っ只中。我々の席は、カウンター席を通り抜け、ウナギの寝床の如く長い店内の、ずっと奥の右手。周りのテーブル席を見渡すと、何処も彼処も忘年会で呑み放題コースに群がってきたさらりーまん(含、OL)ばかり、ざっと数十人。熱気むんむん。どこかの呑み過ぎ、胃もたれ用の胃腸薬のCMに出てきそうな光景である。
我々も、5,000円(税別)の2時間呑み放題コース。刺身の盛り合わせがど~んと印象的。さっそく生ビールからスタートし、その後は部屋が暑く喉が渇くせいか、ひたすらハイボール。どのテーブルも日本酒よりも焼酎、ウィスキー系のようだ。そのせいで、一杯ずつの注文が頻繁に飛び交い、数多くいる店員達も独楽鼠の如く、テーブルからテーブルへと動き回っている。これも、この店ならではの光景なのかも知れない。

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買い物の後、喉が渇いたのでカミさんが以前、女子会で入ったことがあると云う店に寄ってみる。朝から風が強かったが、陽が高くなるにつれ季節外れの春一番のような陽気、街ゆく人たちはコートを持って歩いている。欧米系で、半袖で歩いているなんて方もいる。東京芸術劇場前の広場では、街路樹(とても大きなモミジのようだけど、名前は不明)の色付いた葉っぱがこの風で全て落ち、広場を埋め尽くしていた。
目当ての店は、ホテル・メトロポリタンの直ぐ脇にある、生垣に囲まれたビルの1階。池袋らしからぬ佇まいである。池袋と云うと、なんとなく新宿歌舞伎町にも通ずる、やや猥雑な雰囲気の呑み屋街がイメージされるが(って、小生だけの妄想か?)、ホテルメトロポリタン周辺は落ち着いた雰囲気で、少々お洒落である。
外観も内装も、女子会に相応しい店の様だが、中に入ってい見ると、ひとりランチを楽しんでいるオヤジもいたりして、意外に万人受けするテイストらしい。
窓際の席を確保したら、メニューを拝見。ほ~、スパークリングワイン&オイスターのフェア中らしい。そそられるが、じっくり腰を落ち着けて呑むのはまたの機会にして、今日は軽く一杯だけいただくことにしよう。
カンティーネ・デルレ・キュヴェ・ブリュットをチョイス。柑橘系の香り、淡麗辛口ですっきりしたタイプ。昼間に呑むにはうってつけだ。ついでにソーセージ盛り合わせもつまんでみる。そとは風が音を立てて吹いているが、店内はとても静か、時々フォークやカップと皿が触れる音がするのみ。昼下がりをまったり過ごすには、なかなか良い店である。

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久しぶりに買い物で池袋へやってきたついでに、これまた更に久しぶりに「マレーチャン」へ行ってみることに。東京で、マレーシア料理では有名な店。これまで何度か入ったことがあるが、マレーシア長期出張から帰って来てからは初めての入店となった。
以前、夕食をとりに来た時には、予約をしないと入れないほど人気の店だったと記憶しているが、今日はランチ時で、しかも明け方から低気圧が急速に発達して本州を縦断したため、始発から電車が軒並みストップするような状況であったためか、先客はおらず、我々の後から2組やってきたのみ。
ランチメニューはあるものの、ディナーメニューもオーダーできるとのこと、こういうところはうれしい。小生はチキンライスに少々心が動いたが、結局、焼ききしめん(1,100円)、カミさんはココナッツカレー麺(980円)を注文、他に切り干し大根入り卵焼き(800円)も頼んでみた。もちろん、ビールはタイガービール。カミさんはシンハービール(これはタイのビール)。
焼ききしめんは、むこうではチャークイティャオ(Char Kway Teow)といっていて、出張中はかなりの頻度で食べた。マレーシアでは(たぶんシンガポールでも)国民食のひとつと云える。米粉製平麺に、濃口醤油(日本のたまりよりも更に濃厚でかつ甘い)、唐辛子、シュリンプペースト、エビ 、モヤシ、ニラ、タマゴ、スライスしたフィッシュケーキ(いわゆる魚のすり身を揚げたもの)を加え、炒めたもので、まったく庶民の喰い物。ローカルの店ではだいたいRM3~4(RM1≒27円)で喰えた。ということは、この店は現地のざっと10倍。物価や所得がそんなに差がある訳ではないので、日本で喰うのは経済的に割が合わないと云えよう。でも、少々懐かしいので満足。
切り干し大根入り卵焼きは、基本的に中華料理のひとつなのだが、マレーシアでもごくポピュラーな食べ物。でも、日本の中華料理屋でこれを見ることは少ない気がする。これに限らず、マレーシアで主流の福建料理や客家料理は、何故か日本では食べるチャンスが少なく、やや残念な感じ。日本人の嗜好にも合うと思うのだが。
この店で改めて感じたのは、やはりマレーシア料理のなかでは比較的高級な料理が多いことと、値段が「日本価格」になっていることだろう。でもやはり、懐かしさは感じるので、またきっと来るはずだ。それにしても、マレーシアで喰ったローカルフードを思い出してきた。PuduにあるSek Yuen Restoranで喰った、8 Treasure DuckやPei Pa Duckは本当に美味かったし、Kwai Fa Chiも美味かった(例えば、これとかあれをご覧あれ)。あのような料理は、日本には無いだろう。もう、あの店に行くこともないだろう・・・。

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八重洲でさんざん焼肉を喰って腹一杯になったのだが、喰うことばかりに集中していたせいか、些か呑み足りない。もう21時は回っていたが(この頃布団に入る時刻は22時過ぎなので、21時はかなり夜更かしの部類だ)、同じ方向へ帰る2人で、ちょこっとだけ北千住で途中下車することにした。
この年の瀬、北千住も結構賑わっているが、何処でも良いから空いている処に入ろうと、端から覗いていくと「佐留丹」が空いていたので入店。ほぼ半年ぶりの「佐留丹」訪問と云うことになる(前回はこちら)。まったくここは、相変わらず空いている。
小上がりの奥まで覗かなかったが、パッと見、客はいない。これで、少なくともこれまで、ちゃんとやってイケてるのだから、大したものである。沢山のふぐちょうちんが天井からぶら下がっている、この店独特の装飾も顕在。テーブル席に着いたらとにかく酒を頼む。熱燗が呑みたい感じだったが、ともかくヒヤでまず一献。
突き出しは煮物と浅漬け。片方にはふぐ皮(?)の煮こごりが、もう一方にはカツ煮(鶏肉?)が入っていた。これだけあればもう、つまみはいらない感じだが、一応なんとなく、ポテトサラダとあん胆をもらう。
ひと息ついたら、ポテトサラダを食べる。前回も喰ったが、今回も到って普通のポテトサラダであることを再確認、むしろ安心感を与えてくれる味である。あん胆はこの季節ならではの味、日本酒と良く合う。こういう呑み方は、この店にぴったりくるような感じ。
しかし、この店のウリはふぐであり、ビーフシチューなのだそうだ。ビーフシチューは意外だが、ここの店主は以前、浅草の洋食屋で腕をふるっていたらしい。今度来る時は腹を空かせて、てっちりか、ビーフシチューを喰いに来てみよう。

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またほぼ6ヶ月ぶりの焼肉(前回はこちら)。東京にやってくると、どうしたってネオンサインが眩しい。埼玉と千葉の往復には無い華やかさ。やっぱり偶にはこちらに来なくては、と云う気持ちによろめく。
今回は忘年会を兼ての焼肉の宴。考えてみれば、忘年会で焼肉と云うパターンは初めてかも知れない。普通の場合、ちょっと高くつくし、衣類が臭くなると女性に敬遠されることも理由の一つか。今回、我々の隣では総勢20人ぐらいで宴会(忘年会)をやっていた。肉食系女子も結構いる。今はそういう時代なのか。でもこの店だったら、4,000円~6,000円で呑み放題喰い放題できるので、女子でも参加し易いだろうと思う。
今日は半額サービスデーではない。従ってやはり、我々も呑み放題喰い放題(2時間)を選択することになる。ここには3種類のコースがあるが、最安値の4,000円コースだとタン塩や骨付きカルビが食べられないので、我々の選択はたいてい5,000円コース。これ等に加え、クッパやビビンバも選べるようになるが、牛肉で精一杯なので特段、不要。ちなみに6,000円だと、さらに和牛カルビや鶏肉、合鴨、磯焼き(イカ、エビ、ホタテ)が選べる。この店で牛肉以外は不要と思っているし、サシが入った和牛カルビは量を食べられないので同じく不要、と云うのが我々の一致した見解。何れのコースも、肉以外に、サンチュ、ナムル、白菜キムチが一皿ずつ付いてくるのが有難い(勿論、追加は有料になるので一切しない)。ホルモンは全てのコースに付いているが、もっと料金が安い店で喰うべき、と考えているせいか、ここで食べたことは無い。
今日の骨付きカルビは少々堅い感じ。一方、ハラミ(横隔膜)は相変わらず柔らかい。この頃、ハラミの美味さに開眼したかも知れない。所謂、もつ(臓物)の類なのだが、もつらしい臭みはないので、知らない人は普通の肉と勘違いするだろう。結果、本日はほぼ1時間半、粘れた。今までは、だいたい1時間以内でギブアップしたので、上出来だろう。ガツガツ喰うような喰い方は、漸く卒業のようだ。 
 
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石和温泉からの帰り道、今日は4人だけなので、成り行きで店を決めようと立川駅南口を出る。それにしても今日の日尻山北尾根は、天気の良さもさることながら、途中から現れる岩尾根の感触が小気味良く、残念ながら高度感は乏しいものの、なかなか印象的だった。フィナーレが黒駒釈迦ヶ岳というのも申し分なし。時々、こんな会心の山に登れたら、またこれ以上のルートを探してみたくなる。
気分が良いまま、駅前から歩き始めて直ぐ、「フレンド書房」と書いてある真っ赤な看板が目に入った。名前は本屋だが、どう見ても呑み屋のようである。ちょっと興味が湧いたので入ってみた。3階まで直線階段を上がり(酔っ払いには危険である)扉を開けてみると、こぢんまりしたCaféという雰囲気。でもその実態は、ワインが楽しめる串焼き屋である。
店主に訊けば、先代まで実際、本屋だったとのこと。本屋の名前を呑み屋に使ってしまうところが、面白い。屋号には思い入れがあるが、それはそれとして呑み屋をやってみたいという思いとの鬩ぎ合いの結果、こういうことになったようである。
飲み物にはシャトー・メルル・ルージュを注文。スパイシーさはあるが、それ以上にフルーティなミディアムボディ。まずまずの赤だと思う。それにしてもボルドーは随分久しぶり。他のワインもだいたい4,000円前後だった。料理は、やっぱり串焼きはオーダーしなくては。お任せセットでいこう。トマトのベーコン巻きや椎茸の肉詰めなど、ワイン向けの串焼きが出てきた。一品料理にあった、おからポテトサラダや牡蠣のオイル漬けも注文。これらもなかなか美味い。
店主が、我々が立川に馴染みがあることを知ると、立川の昔の写真集を置いてあると云うので、見せて貰った。立川駅前の再開発前の駅舎の写真や、母校のかつての校舎も写っている。現在よりも昔の街並みの方に馴染みがあるのは、それだけ馬齢を重ねたせいか。立川で呑んでいると、時としてこのようなことに出会うのが面白い。 

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