山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

その他日本料理

今回は越後の山旅。1日目に巻機山を登り、麓の民宿に泊まった後、2日目は塩沢宿辺りをぶらぶら観光するプランを立てた。しかしその後の天気予報では1日目は雨、2日目は晴れのち曇とのことで、急遽予定を入れ替えて1日目は坂戸山、2日目に巻機山に登ることにした(山行記録はこちら)。
3連休の初日である1日目は、実際に空を見上げると晴れと雨が交互にやってくるような天気で、巻機山など高い山は雲に覆われ続けていた。気象レーダーを見ると、浮浪雲のような小さな雨雲が次々と飛来するような状況。もっと冬型が強ければ断続的に雪が降るようなことになっていたと思われる。
実際には気温や湿度がかなり高めで、標高僅か633.7mの坂戸山を登るのにひと汗掻いた。10年前、GWに登った時は山頂は人で溢れていたが、今日は途中の山道を含め10人くらいの地元の方々に出会ったのみ。手ぶらで登ってくる人も多く、それこそ朝飯前に散歩がてら登る、生活の一部のような里山なのだと思う。
眼下には六日町の街並みが良く見え、その周りには既に稲刈りが終わった田圃が広がっている。六日町は南魚沼市でも最も大きな街だけど、それでも人口は13,000人程で、この10年間で約1割が減少している。また10年後にこの山頂にやってくることがあっても、変わらない風景であってほしい。
山から下りたら六日町駅前に行き、タクシーに乗って塩沢へ移動。塩沢は三国街道の宿場町、かつ越後上布や塩沢紬の産地として発展してきた。最近になって、街道筋(その名も牧之通り)が復元されいい雰囲気になったが、タクシーの運転手曰く、「ちょっと裏道に入れば普通」だと笑わせてくれた。
ランチで入った「にし川」は、そのちょっとだけ入ったところにある割烹。ランチ時なのにランチメニュー以外に多くの一品料理があり、新潟の味を存分に堪能させてもらった。特に、「梨茄子(下越地方特産)の神楽南蛮(南魚沼特産)味噌」は皆が絶賛。個人的には、やや小ぶりの天然鮎が嬉しかった。とてもいい店なので、またここに寄れるようなプランを捻り出したい。

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今日はニュー新橋ビルに行ってみるかと思い、地下の飲食店街をウロウロしてみた。すると偶々、店の入口に立って「いらっしゃいませ~」という仲居さんの笑顔につられてうっかり入店(男衆だったらこうはならない)。それが、「志ん橋ひでや本店」という店だった。
入って気が付いたのは、地下飲食店街にしてはかなり広い店内で、厨房をL字に囲うカウンター席と、テーブル席が並んでいる。見えないけど奥には小上がりもありそうだ。つまり普通の居酒屋ではなく、ちゃんとした老舗割烹的である。客は疎らで、カウンター席には誰もいない。仲居さんがちょっと店の外で愛想を振りまこうという気になるのも判る。そこへ上手い具合に、ネギを背負ったカモがやってきたという訳だ。
カウンター席に着いてメニューを眺める。プチ懐石的な定食(1,400円~2,200円)や、お造り定食から中落定食、天丼、カツ丼、焼き魚定食等々、色々ある。他に、かつ鍋定食、竹豆腐定食、夏限定で素麵定食なんてのもある。ちょっと目移りするが、何となく今日は天ぷらの気分だったので、天丼定食(1,000円、現金のみ)にしてみた。
若い板前が、目の前で天ぷらを揚げるのが見える。まだ手付きが板に付いていない感じである。間も無く天丼定食到着。海老4つ+ピーマン、厚焼き玉子(甘い)が口直しとして付いてくる。赤だし味噌汁の香りと塩加減は丁度良い。天丼は天つゆが多過ぎ、さっくり感がすっかり無いのは少し残念。でも色は薄いが味はしっかり本格的、ごはんは柔らかめだが悪くない。総じて意外と云っては失礼だけどかなりイケる。次回は暑くなったら素麵定食を試してみたい。
独断的総合評価(満点は★5つ):★★★★

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今日のランチは、西新橋1丁目で日比谷通りの1本西側に入った角地にある「金ふじ」という店に入ってみた。昼間は定食屋で、夜は居酒屋と云うよりは小料理屋という感じの店である。
常々、一杯やる和食の店だったらこんな感じ、というイメージがあるとすれば、「金ふじ」はそれにかなり重なるような店かなと妄想する。例えば、酒は色々揃えているが、客には無理強いしない。でも訊ねられたらちゃんと答えられる、料理は譬え在り来たりであってもうひとひねりしてある、大将は基本的に寡黙で訊ねなければ応えることをしない、フロア係の女性は客の所作を見逃さず、客の要望を先回りして対応する、という感じ。ちょっと贅沢すぎるか。
勿論、ここ「金ふじ」がそういう店かどうかは分からないけれど、こういう店でそうだったらいいなあ、という雰囲気を持った店なのは間違いない。ちょっと自分の妄想に浸ってしまって、実は全然違う店だったらがっかりしそうである。店に入ると、カウンター5席、4人掛けテーブル3つ。一方、店は厨房に2人フロアに1人という体制だった。
4人掛けで前に2人先客がいた。これだけ狭いテーブルで正面に相席だと、アクリル板はコロナ禍じゃなくても有った方がいいかなと思う。正面の客が静かに喰っているだけだったらいいけど。
ランチは4種類あり、その中から鮪中落ち定食(1,000円、ランチタイムは現金のみ)を頼んでみた。鮪中落ち以外に、肉じゃが煮物、野沢菜漬け、生卵が付いてくる。鮪は普通、ご飯は美味い(やや柔らかめの炊き具合だけど)、煮物も味噌汁も丁度良い味で、総じてなかなか美味い。ちなみに店のホスピタリティはごく普通でした。
独断的総合評価(満点は★5つ):★★★★

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今日はメーデーのせいか、やはり新橋の街は空いている。営業中の店だけでなく、道をウロウロしているさらりーまんも少なめだ。自分も、5月1日に出社して新橋に居ること自体、生まれて初めての体験である。以前は、一般企業であれば皆休みだと信じていたし、而してさらりーまんの街、新橋は土日並みだろうと思い込んでいた。
これだけ人通りが少ないのも滅多にない機会なので、この状況を生かすべく、いつも混んでいそうな店を探す。でもなかなか見つからず。漸く見つかったのは、ちょっと路地裏にある「暫亭 いろり」という居酒屋というか小料理屋というか、大衆食堂のような店である。
この店の前にはたいてい、今まさに入ろうとしている輩がいて、そのせいで「またにするか」と呟きながら通過することがしばしばあったが、流石に今日は誰もいない。店の中を覗くと、テーブル3つ、掘り炬燵式小上がりに4人掛けが2つ、6人掛け1つ、つまり定員26人(他にカウンター席もある?)に先客2名のみ。
ならばと入ることにした。おばさん店員は「どこでもどうぞ」と、今日は商売あがったりだわ、的な顔をしながら投げやりにいう。別に商売あがったりは小生のせいではないのに何となく「すみません」と云ってしまいそうになり、4人掛けテーブルにつく。
ランチメニューは5種類。基本的に魚料理の店らしい。選んだのは、マグロ丼(1,050円)。どんぶり以外にカボチャ煮付、らっきょ酢漬け、みかん、それと何故かカレーが付いてくる、、ご飯は五穀米とは珍しいい。マグロ切身は冷凍赤身なので普通。かぼちゃの煮付は1個だけなのでしぶしぶ喰う。カレーは何気に美味い。現金で払った後、PayPayが使えることに気付いた。
独断的総合評価(満点は★5つ):★★★

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いつも「花半」の前の歩道に今日のランチのサンプルが3~4種類並んでいる。勿論、食べられない食品サンプルではなく料理そのもの。夏だったら日が当たるところに1時間以上も出していたらもう傷んでしまいそうだし、冬は冬で冷え切ってしまうだろうから、何れにしてもランチタイムが終わったら、あのサンプルはどう始末するのだろうかと毎度気になる。
ランチは、牛すじの煮物、魚が2種類、揚げ物はアジフライとコロッケのセットというのがだいたいのラインナップだったが、今日は3種類で牛すじ煮込み、魚は鯖味噌煮、アジフライの代わりにカキフライだった。基本的にカキフライ好きなので、ちょっと素通りが出来なくなった。ので、これが初入店。
「花半」は、間口が狭く奥に長い昭和な店だ。昼に入ると全くの定食屋の風情でも、夜も営業するとなればやっぱり居酒屋か。でも何となく違う雰囲気。じゃなければ小料理屋と云えるかもしれないが、カウンター窓はあるものの、そこに席はないのでしっくりこない。ということでちょっとだけモヤモヤする。
厨房の中はよく分からないが、外のフロアは恰幅が良い女将が切り盛りしている(通路を女将が通るともう擦れ違う余地はない)。女将にカキフライ&コロッケ定食(1,000円)を注文。店内を見渡すと、客はほぼ全て、さらりーまん御用達状態である。
メインの皿以外に、小鉢が3つ付いて来る。メインの皿に盛られたたっぷりのキャベツ千切りを含め、野菜がいっぱいだ。カキフライは3つ。コロッケも含め、カラッと揚がっている。味噌汁の椀がやけに大きい。ご飯もどんぶりだが、量は普通である。全体的に、普通に美味いのでコスパは悪くない。この次に来たら、魚か牛すじにしてみようと思う。
独断的総合評価(満点は★5つ):★★★★

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「割烹」と銘を打っている店で、ランチをやっている店は新橋でも少ない。しかもここは京料理店。ちょっと期待が高まる。狭い階段を下りてみると、右手に4人掛けテーブル席が2つ、左手に厨房とその前にカウンター席が7つ、合わせて15席の小じんまりした店、まさにこれぞ割烹という感じである。
運よく、カウンターに1つだけ席が空いていたのでそこへ収まる。メニューを見れば、
 ●天ぷら定食(1,300円)
 ●特上天丼(1,500円)
 ●天丼(1,100円)
 ●親子丼(1,000円)
 ●京都名物あんかけ衣笠丼(800円)
の5択。「衣笠丼」がとても気になるけれど、一見客が手を出すのはやや憚れる感じがするので、ここは大人しく天丼にしてみた。横目でチラリと隣の女性の丼を覗き込むと、油揚げとネギ(九条ネギか?)が卵でとじてある。きっとこれがその「衣笠丼」なのだろう。正直、シンプル過ぎて育ち盛り(でなくてもWoodyさんや和尚)では間違いなく物足りないだろう。女性か、油の抜け切ったオヤジ向きと思われる。
天ぷらは目の前で揚げている。地下階の小さな店なのに、油の匂いがそれ程気にならない。きっと良い油を使っているのに違いない。
やがて、天丼が到着。胡椒のいい香り!さっそくいただくと、味付けあっさり、さすが京料理店の天丼だと感心した。普段は遠慮する(か誰かにあげる)、さつまいもの天ぷらも(残しては勿体ないので仕方なく)喰った。ご飯の量は丁度良いが、きっと和尚には物足りないはずなので大盛(無料)を勧める。次回は衣笠丼にチャレンジするか、それとも親子丼にしようか悩むところだ。
Paypay可
独断的総合評価(満点は★5つ):★★★★

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今日のランチは「新橋本陣房」の斜向かいにある「活魚地鶏 石居」という居酒屋にしてみる。「活魚」と「地鶏」という良いとこ取りなネーミングの通り、外の看板に掲げられたランチメニューも魚か鶏である。さてどっちにしようかと悩みながら入店。
それほど大きな店ではないけど、客の入りは半分程度。2人掛けテーブル席に着く。この期に及んでもまだ決められず、何となく今日は魚は止めておこうという気分になったので鶏をチョイス。鶏といっても、地鶏親子丼(1,100円)の一択である。客は次々と現れるが、皆常連のよう(ぼそぼそ云っただけで注文が通じる客、来週店が休みなのを知っていてそれを愚痴る客、など)である。
中年女性店員に告げた後は、スマホで読書。最近はまたSFを読むようになっていて、今はスタニスラフ・レム(Stanislaw Lem)の「インヴィンシブル」。以前「砂漠の惑星」というタイトルで出版されたものを、たぶん学生の頃に読んだが、それはポーランド語からロシア語を経由して和訳されたものだった。
それが最近、ポーランド語から直接和訳された版が出たので、久しぶりに読み直しているところ。ちなみにポーランド語タイトルを直訳すると「無敵」、「インヴィンシブル」はこの点でも忠実である(わざわざ英語にしなくても良さそうだが)。原著は1964年なので流石にテクノロジーの描写は古式ゆかしい部分もあるが(記憶媒体は磁気テープ!)、全体的にはちっとも色あせていない。
間もなく地鶏親子丼が登場。白菜浅漬け(塩味控えめ)とひじき煮物(塩味濃いめ)、魚のあらが入った味噌汁(塩味丁度いい)が付いてくる。親子丼はとろとろ半熟玉子で、もも肉はとっても柔らかい。味も丁度良い。これならば常連になってもいいだろう。次は活魚をチョイスしてみたい。
独断的総合評価(満点は★5つ):★★★★

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最近何かと夜が忙しいカミさんを何とか捉まえて、久しぶりに北千住へ行ってみることにした。カミさんは北千住でポピュラーな場末の居酒屋は余り好まないものの、何が変化のきっかけになっているのか分からないが(東京電機大が移転してきた頃から潮目が変わったような気はする)最近、北千住には小洒落た店が増えてきたので、特段、行き場所に困ることは無くなってきた(勿論小生は、オヤジが好む場末の居酒屋も好きである)。
今回見つけた店は「凛」という居酒屋で、もう4年ほど前に入ったことがある「下町割烹 とめだて」のすぐ傍にある。「凛」も行ってみれば判るが、外観だけでなく出てくる料理も、居酒屋と呼んだら失礼かも知れない、割烹と呼ぶ方が相応しい真っ当な店である。
17時開店に合わせて入店。早速ビールで喉を潤す。とりあえずお勧めの「お造り盛り合わせ」に、「和食屋のポテトサラダ」、「たこのから揚げ」を注文。刺身は8種類出てきて、どれも生きの良さを感じる。ポテトサラダに入っているブツブツは、どうやらとんぶりらしい。なるほど、これだけですっかり「和」だ。
酒は「天弓」にする。その後は「仙禽」やら「こなき」(本当に子泣き爺のラベルだった。醸造元はやっぱり鳥取・境港)やらを頼む。酒の品揃えにもこだわりを感じる。
時間が早かったせいか、我々の後からはしばらく誰も入って来なかったが、そのうち漸く2人組が入ってきた。この店は駅周辺の喧騒さとは無縁の場所にあるので、ふいの客は多分、やってこない、恐らくは知る人ぞ知る店だと思われる。基本的にお忍びの店も好みなので、我々には好都合である。
その後は、「あべ鶏幽庵焼き」、「和牛ローストビーフ玉ねぎソース」、「がりトマト」を注文。どれもこれも確かな腕、ひと手間かけた味わいが良い感じ。いい店を見つけた。

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4月の奈良・吉野山以来、今年2回目となる関西の山旅。今回は琵琶湖の西、比良山系の山に初めて登る2泊3日の企画で、先ず第1日目は蓬莱山に登ることにした(山行記録はこちら)。日本三百名山の一つだからということもないけど、この比良山系の中では有名な山のようなので、どんなもんかと思ってとりあえず選んでみた。
今回のプランを考える上で一番の悩み処は、どこをベースキャンプにするか、ということに尽きる。最初は、比良山系に最寄りの坂本辺りを考えてみたものの、2泊するのであれば旅館よりもビジネスホテルの方が使い勝手も良さそうだと思い至り、だったら大津の方が色々ありそうだということになり、調べていくうちに、なんだ大津と京都なんて電車で10分くらいしか離れていないんだ、と気付き、じゃあ何かと選択肢が多い京都にするか、ということに落ち着いたのだった。
ということで、初日は京都駅構内のコインロッカーに余計な荷物をデポしたあと、湖西線に乗って志賀駅で下車、ここから路線バスに乗りびわ湖バレイロープウェイの山麓駅で下車。駅には予想以上に客が列を成していて、ロープウェイ乗車が暫く待たされる。
蓬莱山は中腹の紅葉はなかなか見事だったが、山頂付近はすっかりガスに包まれていて、微かに琵琶湖が見下せる程度。でも山の雰囲気(植生)は関東とはやはり違う。遥々来ただけのことはあると感じながら、琵琶湖と反対側の鯖街道へ下る。
そこには骨董屋のような、飲食店のような(多分、両方とも正解)「ぎゃらり杣の道」がある。ネットで調べた範囲では、やっているのかどうかが判らなかったが、どうにか営業中で助かった。なにせこんな超山の中、代案などあるはずもない。
でも予約客があるというのでテーブル席には着けないとのこと。ということで骨董品が並んでいる部屋の上り框のようなところでビールを呑む。鯖寿司も売っていた。そのうち、骨董品部屋に入ってもいいと云われ、囲炉裏が切ってあったので骨董品に触れないよう、そうっと座り、日本酒を呑んだ。酔っぱらったら色々壊しそうで怖い。何だか不思議な体験だった。

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4日目は初めてゆっくり朝食を摂ってゆっくりと出発。何気なくフロントにあったパンフレットを眺めると「飯豊山登山応援プラン」とある。これによると、1日目は最寄り駅(手ノ子駅)で迎車し「白川荘」泊り、2日目は飯豊本山小屋泊り、3日目は「白川荘」に戻って風呂に入ってから手ノ子駅まで送迎。これはまさしく、今回の山行を2泊3日にしたらこれしかないと思っていた行程。でも改めて見れば、プラン2日目は本山小屋までコースタイムで9時間25分、あの炎天下の中ではかなりの苦行だろうと想像する。
我々は米坂線手ノ子駅まで送迎してもらい、列車に乗って米沢で下車。そのまま帰るのであれば、山形新幹線に乗るだけだが、喜多方で観光しようということになり、との~の運転によるレンタカーに身を委ねる。今年の夏もお世話になりっぱなしである。
列車で米沢から喜多方まで行くとなると、一旦、山形新幹線で福島に出た後、郡山を経由してから磐越西線に乗り換えることになり、たっぷり3時間は掛かる。一方、車の場合は、国道121号線を辿れば僅か1時間で着ける。途中の県境辺りは、飯豊連峰と吾妻連峰との間に広がる標高1,200~1,300mぐらいの、地味な山山が連なるところ。この辺りの山に登る機会はやってきそうに無い。
喜多方に着いたのはもう11時半なので、ランチをするためにそのまま目当ての店に向かう。それは喜多方市役所の直ぐ目の前にある「田舎家」という郷土料理の店。建物も、かなりイイ趣きである。それにして今日も猛烈に暑いので、運転手のとの~には申し訳なくまた生ビールを頂く。
料理は先ず、うどと細竹の煮物(480円)、おしんこ(500円)、馬刺し三種盛り(2,700円)を頼む。何れも会津(喜多方?)らしい料理。メインは、道のく膳山菜(1,260円)、会津地鶏親子丼(900円)、会津牛丼(1,800円)を注文しシェア。どれもかなり美味く、会津料理を堪能できた。会津若松にある「田事」も美味いと思ったが、ここも美味い。会津の料理に自分の嗜好が合っているのかも知れない。

215 このプランは2日目が少々ハード。
216 【第4日目】お世話になった白川荘。
217 最寄りの駅はここ。実は2日後に大雨で不通になった。
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219 これで米沢駅へ移動。
221 レンタカーで喜多方へやってきた。
220 飯豊山にはガスが懸かっていた。
222 ランチはここ。
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223 どれも美味そう。
224 との~には申し訳ないですが・・・
225 うどと細竹の煮物。
226 おしんこ。500円。大根の皮が美味かった。
227 馬刺し三種盛り。
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228 みちのく膳はわっぱめし。
229 これが会津地鶏親子丼。激ウマ。
230 会津牛ステーキ丼がまた美味い。
231 大満足でした。それにしても外は暑い!
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久しぶりにニュー新橋ビルへ行ってみる。真夏に歩き回るのは気が向かないが、ここへ来れば何処かの店に入れるだろうという打算が働いた。1階にある超人気洋食店「むさしや」には10人ぐらいの行列ができていた(食べた後に前を通ってみたら更に行列が延びていた)。ここは待つ場所もちゃんとエアコンが利いているので、汗だくにならずに済むがとりあえずスルー。
地下へ下りてみて、ふと目に惹かれ立ち止まったのが「おか田」という牛カツの店。牛カツとは珍しい。しかも「30秒で揚がります。お待たせしません」という看板が気に入って、入ろうと思ったが、さらに見れば牛ロースランチかつセットは1600円とのこと。う~ん、サラメシにはちと高い、と二の足を踏んでしまう~。
でも背徳心よりも好奇心がやや上回ったので、入ってみることにした。病みつきなったらその時はその時だ。左手に透明アクリル板で仕切られたカウンター7席、4人掛けテーブル2つ、合計15人が入れる店に、先客は3人だけ。やっぱり、それなりにハードルが高い店、ということかも知れない。
独り客なので、カウンターに着席。とりあえずメニューを見ると、ランチは5種類。ステーキやソースカツ丼もある。でも女性店員が、「うちは『牛ロースランチかつセット』がお勧めです」というので、元よりそれは覚悟の上、仰せに従うことにした。ご飯お代り自由、というが多分、その恩恵は不要である。
30秒だったかどうかはともかく、直ぐに牛ロースランチかつが出てくる。衣が薄い。中身はほぼレア。確かにこれだったら揚げ時間は30秒かも知れない。マグロの赤身と見紛うほどで、筋や脂身は一切無い。而して齧りつくと、さっくり、妨げるものが無いままスッと嚙み切れる。これは経験がない。
ソースも美味いけど、わさび醤油で食うのが絶品だと感じた。牛カツを喰った経験は殆ど無かったけど、たぶんこれは最上の牛カツ、これで1,600円は決して高くない(とは言え、しょっちゅう喰う訳にはいかない)。後から何人か客が来たが、女性店員は皆に勧めていた。正しいアドバイスだと思う。
(支払は現金のみ)

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以前から、奥武蔵の竹寺(正式名は八王寺)で精進料理を喰ってみたいと思っていたが、この界隈の山はほぼ登り尽くしているのでなかなか食指が動かないし、かといって単に竹寺を往復するほどまだ堕落していないので、ずっと棚上げ状態のままだった。
しかし今回、尾瀬から帰ってきてまだ3日目だったこともあり、久しぶりに飯能アルプスを軽く歩くには丁度良いタイミングだと思い立ち、行ってみることにした。前坂から子の権現までは、山と高原地図では破線になっているせいか、ハイカーの往来は殆ど無く、予想していた以上に静かな尾根歩きを楽しめた(山行記録はこちら)。
子の権現以降は一転、トレランばかりが行き交っていて何かと鬱陶しい。やはりこの辺りを歩くのは冬、出来れば降雪時が適期だと改めて感じる。竹寺に到着し、受付を済ませると食事処へ案内される。というか、建物の大部分がそんな感じ。寺と食事処と、何方が本業なのか分からないくらいだ。
でも料理を食べる前に、ご住職より有難い説話(?)があるので、ここは普通の店とはひと味ちがうところ。ご住職が「薬」と云い張る酒を注いでもらったら、食事開始。でも歩いてきたばかりの我々は、ちょっと渇いている。酒じゃなくてビールが欲しい、ということで改めてビールで乾杯。やっぱりこれじゃないとどうも落ち着かない。
料理はどれも竹の器に盛られていて良い眺め。奇を衒ったものではないが、何れも素朴な味わいで、これはビールよりも「薬」の方が合いそうな感じもする。ということで日本酒のお代わりも貰う。肉っ気の無い精進料理を肴に酒が呑めるのは、馬齢を重ねた特権かも知れない。
食事後は、副住職が飯能駅まで送って呉れる(送迎代ひとり1,000円)のが有難い。この副住職はやけに饒舌で、同乗した他の客(おばさん3人組)に随分受けていた。竹寺の将来も安泰なようである。

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070 副住職が受付。
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071 こちらが食事処。
073 部屋が並んでいる。
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081 やっぱりビールで乾杯。
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関西の桜の名所、醍醐寺を堪能した後は、もう京都駅へ戻って家路に着く頃合い。醍醐寺から京都駅への最適経路が良く分からないが、バスとか電車を乗り継ぐのが面倒だし、地図を見る限りそれほど遠くないのでタクシーで直行することにした。
総門を出たところに醍醐寺前BSがあり、偶々、空車のタクシーがやって来たので手を挙げると、上手い具合に乗車できた。その運転手曰く「ホントはここでは乗せられない」と。でも乗っちゃったので問題なし。このタクシー運転手、とにかくよく喋る運転手だった。
聞きもしないのに、コロナ禍で売上がさっぱりだった頃は、仕事を休んでキャンピングカーを借りて奥さんと日本中巡っただの、客を拾うポイントだけ押さえればタクシー運転手として十分やっていけるだの、元々は福岡にある神社の跡取り息子だったが、跡取りは弟に譲って京都に出て来て、今は弟に「これで一生喰っていける」と感謝されているだの、喋りっぱなし。全く話が尽きず、気が付けば京都駅に着いていた。この饒舌さも、タクシー運転手としての資質の一つかも知れない。そう云えば、松本のアルピコタクシー波田営業所の運転手も、まさに立て板に水だった。
京都駅に着いた後、ちょっとだけ京都の味に触れることにした。駅構内は何処も客でごった返す状況、特に目当ては無かったので、駅前の伊勢丹の上に行ってみたら、偶々入れそうだったので入ってみたのが「松山閣」という湯葉料理の店。御室の奥山にある本店は高級店(ランチでも最低1万円から)で、ここはその支店だった。ビールや日本酒を傾けつつ、比較的お手軽に様々な湯葉を味わうことが出来た。湯葉や麩でこんなに種類があるのはさすが、京都だ。これだけで、何となく京都気分に浸ることが出来た。

216 京都駅ナカのこの店で締め。
217 眺めが良い。
218 またビール。
219 生麩田楽。
220 こんなに様々な麩。
221 ゆば刺し。
222 ゆば天ぷら。
223 野菜天ぷら。

新虎通り(マッカーサー通り)沿いにある、知る人ぞ知るという感じの店。看板も控えめだし、12時40分ぐらいだともう売り切れでCLOSEDということもある。販売量が少ない割に人気がある、ということなのかも知れない。
この日も店の前を通り過ぎるときに、チラリと覗いたらまだ営業中の様子。ならば入ってみようと、三分割引き戸の右側を開ける。外が明るい割に中は照明が落としてあるので一瞬、よく判らなかったが、目が慣れれば奥に長い店でカウンター席のみ(後で調べてみると、2階にはテーブル席があるらしい)。客は数人だけで予想外に空いていた。
客も店員も女性ばかり(男性は小生以外、ひとりだけ)。ってことは、ダイエット志向かオシャレ好きの客御用達ってことか、と思いつつメニューを見れば、日替わりランチ(1,200円)のみ書かれていた。女性店員曰く、LINE友達登録しタイムラインを見せれば次回から1,000円になります、と。これは「光村」と同じ囲い込み戦術である。
今日の日替わりランチは、緑茶豚たっぷり根菜豆腐豚汁&こだわり玉子のオムおかか御飯のセットで、自家製浅漬け付とのことだ。確かにこだわり女性向なメニューという感じ。油っ気が大好きな肉系男子には、些か物足りないだろう。
やがて出て来たランチ。豚汁は普通のお椀ではなく、丼サイズ。確かに根菜も豚肉もたっぷり入っている。人によってはこれだけでも十分かも知れない。一方、ご飯は薄焼き卵に覆われて中は見えず。破ってみると、醤油で濡れたおかかがまぶしてある。
考えてみればこの頃、コンビニでもおかか入りおにぎりは見なくなった。久しぶりに食べてみると、シンプルだけど美味い。メニューを見たとき、それで1,200円は高くないか?と思ったが、十分見合うだけの美味さ。良い鰹節を使っているとみた。

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元々、「マナスル山荘」に泊まった翌日のランチは、小淵沢駅前の「ビストロ バガブー」に(なおちゃんが予約を入れてくれていた)入る予定だったが、直前になって、その店の子供がコロナ陽性疑いとなり、オーナーチェフも濃厚接触者の候補になってしまって店が開けない、という連絡が入った。
その代わりに、お勧めの店があるから良ければ予約を入れておきます、とのこと。シェフの勧める店であれば間違いは無いだろうと、お願いすることになった。その店が「秀よし」という和食の店だった。「道の駅 信州蔦木宿」からタクシーで10分ほどの距離。辺りは別荘地区なので、小洒落た店やプチホテルなどが点々とある。あの「星野リゾート リゾナーレ八ヶ岳」も直ぐ傍だ。
「秀よし」は、建物の外観は和風ではないので、どちらかというとやはりビストロかオーベルジュといった雰囲気である。我々は、大きなテーブルがある半個室へ通された。ランチメニューは、8種類ある料理のうち2皿を選ぶスタイル。これにご飯とみそ汁、小鉢、香の物が付く。我々は6人なので、全ての料理を選んでシェアすることにした。こういうときは大人数だと便利だ。白ワインと生ビールで乾杯。
料理は太刀魚の塩焼き、ハマチ煮付け、本マグロ赤身ブツ切り、幻豚の溶岩石焼、豚もつ煮込み、氷見寒ブリ大根、富山湾刺身2種盛り、白子・えびの天ぷら盛り合わせと、富山の海産物が目立つ。
どれも正統派の和食料理、正統派の味付けという感じ。豚もつ煮込みにしても、その辺の場末の居酒屋で出て来るシロモノとはひと味違って、やはり上品な味付けだ。こうなるとワインではなく、日本酒が欲しくなる。山梨の酒、「笹一」の「旦」があったのでそれをお願いした(勿論、それだけでは終わらなかった)。
この店は、夜になるとアラカルトでも色々頼めるらしい。いわゆる居酒屋的。是非来てみたいが、果たして山の帰りに、ここでディナーを喰うパターンが捻り出せるだろうか。

084 ランチはここ「秀よし」。
085 和食処だがかなりモダン。
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086 今日の献立。全部いただきました。
095 九頭竜以外は皆呑んだ。
087 改めて乾杯!
088 どれも味付けは上品。
089 幻豚の溶岩石焼き。
090 豚もつ煮込みも繊細。
091 ハマチ煮付け。
092 氷見の寒ブリ大根。
093 白子や海老の天ぷら盛り合わせ。
094 太刀魚塩焼き。
096 酒が進んだ。
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097 美味しゅうございました。
098 こっちが入り口でした。

「つたの湯」の食事処はまだ営業開始してなかったので、同じ「道の駅 信州蔦木宿」内にも他に食事処があった筈だ、と外に出る。ウロウロと辺りを探すと、土産物屋の奥に「お食事処 てのひら館」があると知り、行ってみると、やはり11時開店とのこと。結局、どっちでも同じだった。
仕方なく、11時まで待つことにする。土産物屋はやっているので暫し物色。でも3周ぐらいしたところで飽きたので、開店10分前からは「お食事処 てのひら館」の入口で待つ。そんな客は我々だけかと思ったが、開店直前には他の客も並んだ。
やがて11時きっかりに開店。この律義さは公共施設らしさを感じさせる(それとも偶々、従業員の性格か)。先ずは自動券売機で食券を買うしきたり。生ビールと枝豆にした。他にも色々あるみたいだったが、ランチは別の店へ行くことになっているのでここは我慢。
ビールを受け取るとテーブルへ。本来はフロアに均等にテーブルが配置されていそうなものだが、何故か、全てのテーブルが壁に寄せられている。つまりテーブルの半分しか使えないようになっている。この店流のコロナ対策なのだろう。でも初めて見えてみる方式だ。アクリル衝立を買いたくなかったのかも知れない。フロアの真ん中はやけに広くなっていて、ダンスでも出来そうである。
窓の外には、雪を被った裏山(後で調べたら、戸屋山へと連なる除山という1,096m峰だった)が見えている。その手前は良く見えないがたぶん、釜無川が流れている筈だ。そんな眺めを肴にビールを呑んでいると、つい枝豆以外にもう一品欲しくなった。さっき気になっていた鹿肉コロッケにしてみた。でも齧ってみても、この中に入っているのが、果たして鹿肉かどうかの実感は全く得られなかった。

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080 風呂あがりは道の駅にあるここで。
081 生ビールをやった。
082 なおちゃんはルバーブビール。
083 お疲れ様でした!
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「尾白の湯」から上がったら、もう昼過ぎで腹が空いた。この公園内にレストランもあるようだが、今日の目当ては台ヶ原にある「臺眠」という、「七賢」ブランドで有名な、山梨銘醸の直営レストラン。酒蔵直営のレストランって、有りそうでなかなかお目にかかれない。漸くその機会が訪れた。
その台ヶ原は江戸時代、甲州街道で40番目の宿場があったところ。その通り、風情のある建物が並んでいる。江戸時代には旅籠が14軒あった、まあまあの規模の宿場だったらしい。お江戸日本橋から43里10町というから約170kmの距離。昔の人は足が丈夫だったから、恐らくここまで4日ぐらいで来られたはず。一方の我々は、一日で10kmも歩いたらひーひー云ってしまう。そんな軟な輩でも、「あずさ」に乗ればここまで2時間余で着いてしまう。それと引き換えに、脚力と旅の風情は失った。
予約した時間よりもちょっと早めに着いてしまったので、目の前にある「金精軒」に入る。云わずと知れた「信玄餅」の製造元。我々の中では、「桔梗屋」よりも「金精軒」の「信玄餅」を好むものが多い。ちなみに「桔梗屋」の売上規模は「金精軒」の10倍もある。判官贔屓も多少加味されているかも知れない。その後、山梨銘醸へ行って「七賢」の蔵内を見学。
そのうちに「臺眠」の予約時間になった。戻ると、女性店員に店内か奥のテラスの何れが良いかと問われ、後者を選択。奥へ出てみると、テラスというより裏の作業場という感じ。でも寒くは無いしそもそも我々はアウトドア志向、外の方が断然気持ちが良い。
先ずは、七賢のスパークリング「山ノ霞」で乾杯。料理はおつまみセット、甲州豚の塩麴付焼き、鮭の塩麴付焼き、大根煮付けなどを注文。余り奇を衒わない素朴な味付けである。特に鮭は脂がのっていて、とても美味かった。云うまでも無く、「七賢」の他の銘柄も嗜んでゴージャスな気分に浸れた。

157 台ヶ原にある七賢直営レストランに入ることにした。
158 待っている間にここに寄った。ここが本店。
159 ここにも寄った。残念ながら試飲は出来ず。
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160 テラス席?にした。寒くはないがちょっと煙い。
161 スパークリング酒で乾杯。
162 スカスカ呑める危ない酒だ。
163 おつまみセットに・・・
164 豚肉の酒粕漬け焼きを付けた。
165 この大根、良く味が染みていた。
166 このシャケも脂がのっていて美味かった。
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今宵のディナーは旧軽ロータリー脇の、「川上庵本店」の隣にある「酢重正之」にしてみた。平たく云えば和風ダイニングレストラン。この頃ちょっと気になっていた店だ。もちろん、予約は入れておいた。
案内された席はだいぶ奥だった。店内は照明がかなり控えめ。まだ明るい外からの光の方がずっと強い。そんな光景を眺めているうちに、ふと思ったのは「この感じ、川上庵と似てるな」と。そこでスマホを取り出し検索。すると初めて、ここが「川上庵」の姉妹店であることを知った(「酢重」は文政十年(西暦1827年)に信州小諸で味噌蔵として創業したのが起源とのこと)。隣なのだから、そうであっても全く可笑しくないが。
メニューを眺めると、蕎麦をウリにしていないだけで(でも蕎麦も載ってる(笑))、料理もかなり似ている。「川上庵別館」という店名にしても良さそうなくらいだ。
先ずはビール。よなよなエール生(900円税別、以下同様)をいただく。喉が潤ったらその後は日本酒。日本酒は全て長野県産。九郎右衛門・純米吟醸(1合1,150円)、黒沢(同1,000円)、和和和(同950円)を味わった。頼んだ料理は、茄子の揚げ浸し(780円)、ニシンの山椒炊き(980円)、豚の粕漬け(1,520円)、キビナゴの炭火焼き(580円)。どれも川上庵の味だった。
満足満腹になったら19時半頃店を出て、また旧軽通りを通って万平ホテルへ戻る。まだ宵の口ぐらいの時間だが、それでも行き交う人はほぼ見当たらない。寂しいくらいだ。でも人通りが無い理由が直ぐ分かった。開いている店が無いのだ。つまり、この時間でも開いているような飲食店が無くなってしまった(或いはコロナ休業している)ということ。この時間に開いている店が無いとは、いったい何処の田舎街だ?と錯覚するほどだった。

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「河口湖ステーション・イン」でひと風呂浴びて、さっぱりした後のこと。時刻は午後4時。場所は河口湖駅前。さて・・・。河口湖は誰でも知る一大観光地だし、その玄関は云わずと知れた富士急河口湖駅だが、それでもこの界隈で昼下がりの時間帯(だいたい14時から17時)に、開いている店を探すのはやはり難しい。
これまでは、駅前の「平井売店」の2階でちょっと吞み喰いして帰るというパターンが何度かあったが、今日は目先を変えてみることにして、駅からちょっと離れた炉端焼きの店「山麓園」へ行ってみることにした。ここは「昼下がりの時間帯」でも開いている数少ない店だ。
ほぼ平坦な、住宅街を抜ける道を歩いて約10分。途中、「ラ・ルーチェ」なるイタリアンの店があるが、やはりこの時間にはやっていないので、我々向きではない。
辿り着いた「山麓園」は、古民家をそのまま流用したような店。なかなか雰囲気は良い。建物に入ると壁の仕切りが殆ど無いので、どのくらい客が入っているのかが直ぐ分かる。流石にこの時間なのでガラガラだ。一番奥の囲炉裏に案内される。早速、料理を注文。訊けばコースしかないとのこと。一番量が少ない「飛騨」(2,000円)を注文する。直ぐに既に熾してある炭と、串焼きがやって来る。焼くのはセルフサービス。熱いので軍手無しには串を返せない。
窓は全て開け放たれているが、風が殆ど入って来ないので暑いし、更に囲炉裏に炭火が入ったのでその輻射熱が更に追い打ちをかける。流石にこの時期に炉端焼きは暑過ぎたかも知れない。でも串焼きはまずまずだし、締めにほうとう鍋も出てくるので量的には十分。
しかしここはやっぱり冬向きだし、もっと云えばセットしかないのが玉に瑕か。でも寒くなったらまた来てみようか、となりそうだ。

84 ここに入ってみた。
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85 囲炉裏が並んでいる。
86 串焼きがウリ。
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87 軍手が無いと熱い。
88 うっかりするとすぐ焦げる。
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90 腹一杯になりました。

3日目は特に何処へ行くとも決めていなかったが、女子連が小千谷へ行って錦鯉を見たいというので、付いて行くことになった。今日も天気はいまいち。入広瀬駅10時9分発のディーゼルカーに乗り、終点の小出駅で上越線に乗り換え。こんな雲が低く垂れ込んだ天気でも、真白き越後三山は視認できる。小出駅のホームからは下権現堂山、上権現堂山が良く見える。こちらは殆ど雪は残っていない様子。やはり4年前の前回に比べると、雪解けが早いのかも知れない。
小出駅で水上駅始発長岡行の電車に乗り、小千谷駅には11時29分に到着。何にもしていないのにもう昼時だ。ランチは事前に検索し、電話予約も入れておいた「居食亭 東忠」へタクシーで向かう。小千谷の街の真ん中を信濃川が流れていて、小千谷駅は川の東側、「東忠」を含めた中心街は西側にあると知る。
「東忠」は黒塀に囲まれた重厚感がある老舗料亭。上がり框の脇には池が設えられていて、錦鯉が泳いでる。なかなかいい雰囲気である。仕事にしろプライベートにしろ、地方都市に出掛けたときは、このような店に入るのが楽しみだ。都心で似たような店構えだとかなりふんだくられるが、地方都市だと安心。物価の安さが羨ましいと感じる瞬間である。
通された部屋は窓が無いが落ち着いた雰囲気。家族連れのような先客がいた。我々は三人揃って、和(なごみ)膳(1,650円税込)を注文。でもその前に生ビール(650円)をいただく。間も無く出てきた和膳は、海山の幸を盛り込んだ、女性受けがする料理が並んでいて「穀雨春愁」と書かれた短冊が添えられていた。とてもリーズナブルに見える。これでご飯を食べるのも悪くないが、何方かと云うと日本酒に合いそう。ということで、新潟の銘酒「朝日山」(300ml、1,050円)を注文した。桜の葉の塩漬けが入った茶碗蒸しも美味かった。

188 宿にお別れ。
189 入広瀬駅から鷹待山を見上げる。
190 スズメが頻繁にやってきて煩い。
191 また来る日までさようなら。
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192 魚野川と越後三山。
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193 小出駅から下&上権現堂山。
194 ランチは小千谷の料亭。
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195 庭の池にはもちろん錦鯉。
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196 落ち着いた部屋で一杯。
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197 穀雨の候、春愁に浸る。
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198 「朝日山」は長岡の地酒。
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199 おいしゅうございました。
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